【SS】海未「花丸、しずく、山に登りましょう」

うみ (4) SS


1: 2019/11/27(水) 13:23:03.98 ID:DFkx2b7Q
海未「今、山では紅葉が見頃なんです。とてもキレイですよ」

しずく「山登りですか、いいですね」

花丸「マル、登れるかなぁ……ちょっと不安」

海未「心配はありません。初心者向けの小さな子供でも登れる山ですから」

花丸「それなら大丈夫かな。海未さんとしずくちゃんと一緒なら登れるかも」

しずく「なにか準備する物はありますか?」

海未「山は寒いので防寒具は必須です。それとお昼ご飯に食べるお弁当、途中休憩の時につまめるおやつや飲み物も欲しいですね」

花丸「なんか遠足みたいでワクワクするね~」

しずく「そうだね、私山登りなんて小学生以来だよ」

海未「山登りとはそんな甘いものではありませんが……」

海未「今回はなにも考えず、山登りを楽しみましょう!!」

7: 2019/11/27(水) 13:40:38.51 ID:DFkx2b7Q
山登り当日 朝 集合場所

花丸「おはよ~しずくちゃん」

しずく「おはよう花丸ちゃん」

花丸「一緒になったね。海未さんはいるかな」

しずく「すごく楽しみにしてたからね。先に来て待ってるかも」

しずく「ん?あれ海未さんかな?」

花丸「すごい大きなリュック背負ってる……どっちが持ち主だかわからないよあれ」

海未「花丸、しずく、おはようございます」

しずく「おはようございます。早かったですね」

海未「はい、一時間ほど早く来てしまいました」

花丸「早すぎ!?ずっと待ってたの?ごめんね」

海未「いいんですよ。私が早く着いてしまっただけです」

海未「二人共、準備はいいですか?」

花丸「うん、お弁当もおやつも持ってきたし」

しずく「寒くない服装で来ましたが一応上着をもう一枚持ってきたのでこちらも心配ありません」

海未「結構ですね。それではいざ、出発です」

14: 2019/11/27(水) 13:53:28.31 ID:DFkx2b7Q
しずく「うわ~紅葉がキレイ~」

花丸「本当だ、落ち葉を拾って焼き芋したいな~」

海未「段々終わりに向かっていますが落ち葉があるのもまたいいものですね」

しずく「道もちゃんと整備されて歩きやすいですね」

花丸「なんか地面に木の破片がいっぱい敷き詰められてるけど」

海未「あぁ、それは木片のチップです。それを撒く事によって歩きやすくしているのですよ」

花丸「へぇ~ふかふかして面白いね~」

海未「転ばないように注意してくださいね」

花丸「は~い」

15: 2019/11/27(水) 14:11:45.21 ID:DFkx2b7Q
しずく「う~ん、山の空気っておいしいな」

花丸「なぜか深呼吸したくなっちゃうよね」

海未「山には清涼な空気がありますからねーーすぅ~…はぁ~」

海未「やはり山は落ち着きますね」

しずく「あ、見てあそこ、小鳥がいるよ」

花丸「どれどれ?あ、本当だ」

花丸「ひなにエサあげてる、かわいい~」

海未「これから冬に向けてあの小鳥もエサを蓄えているのでしょうね」

しずく「そう考えると動物も生きていくのに一生懸命なんですね」

花丸「マル、人間でよかったよ。こんな山の中で冬を越すなんて出来そうにないもん」

海未「動物に敬意を表さねばなりませんね」

花丸「うん、動物はすごい!!」

17: 2019/11/27(水) 14:31:42.21 ID:DFkx2b7Q
海未「二人共、大丈夫ですか?疲れていませんか?」

花丸「ちょっと、休みたいかも……」

しずく「私はまだ平気ですが、花丸ちゃんがバテてきていますね」

海未「もう少し歩いた所に沢があります。そこで休憩にしましょうか」



海未「ここなら平らだから使えますね……折り畳みイスをを持ってきました、どうぞ」

花丸「は~やっと座れた~」

しずく「海未さん、準備がいいですね」

海未「あれこれ物を詰めて持ってきたのでなんでもありますよ」

海未「穂乃果におまんじゅうを貰ったのでよろしければ二人も食べてください」

花丸「マルものっぽパンを持ってきたよ」

しずく「私はビスケットを持ってきました」

海未「ほう、これが花丸の好きなのっぽパンですか」

海未「あむ…うむ、これは素晴らしいですね。病みつきになりそうです」

花丸「穂乃果さんのおまんじゅうもおいしいね~」

しずく「本当、甘過ぎないからいくらでも食べられちゃうよ」

海未「ビスケットもいいですね、おやつにぴったりです」

花丸「マルにもちょうだい」

しずく「はいどうぞ」

21: 2019/11/27(水) 14:48:33.26 ID:DFkx2b7Q
花丸「海未さん、山頂まであとどれくらい?」

海未「あと半分、と言ったところですかね」

花丸「半分かぁ~まだ長いなぁ」

海未「沢の水を飲めば力が出ますよ。飲んだらまた出発しましょう」

花丸「うひゃ、冷た~い」

しずく「目が覚めるね」

海未「さぁ、あともうひと頑張りですよ」



しずく「海未さんは、どうして山登りが好きなんですか?」

海未「理由ですか?そうですね……」

海未「山には都会にはない世界があります。昔から続く生命の息吹、雄大な自然……」

海未「そういうものに触れると悩みや嫌な事がいつの間にか無くなっていくんです」

海未「だから私は山登りが好きなんだと思います」

しずく「素敵なお話ですね」

海未「え?いや、いっ今の話は忘れてください!!なんだか恥ずかしくなってきました」

しずく「ふふっ、恥ずかしがらなくてもいいのに」

27: 2019/11/27(水) 15:06:13.31 ID:DFkx2b7Q
しずく「そういえば花丸ちゃんがずっと静かだけど」

花丸「はぁ……はぁ……」

海未「花丸、大丈夫ですか?」

花丸「疲れた……普段本ばかり読んでるからマルには応えるよ」

花丸「海未さん、おんぶして~」

海未「あともう少しですよ、仕方がありませんね」ギュッ

海未「おんぶは流石に無理ですから手を繋いで引っ張ってあげましょう」

しずく「私も後ろから背中押してあげるよ」グイッ

花丸「わぁ~こりゃいいや、楽チン楽チン」

海未「しずくは音を上げないのですね」

しずく「私は演劇の練習をしているので体力には少しだけ自信があるんです」

花丸「演劇ってそんなに体力使うんだ。しずくちゃんって見た目によらずパワフルだね」

海未「私も驚きました。演劇をやっている方はすごいのですね」

しずく「あはは……そこまで大した事じゃないですよ」

海未「山頂が見えてきました。このまま登ってしまいましょう」

28: 2019/11/27(水) 15:26:10.07 ID:DFkx2b7Q
海未「ついに山頂に到達しました!!」

花丸「二人のおかげでなんとか登りきれたよ~ありがとう」

しずく「山頂から見える景色もまた一段とキレイですね。一面赤い絨毯みたい」

海未「山登りは山頂まで登った時の達成感がなんとも言えないのです」

花丸「本当、頑張った甲斐があったよ」グゥ~

しずく「お腹空いたね、花丸ちゃん」

花丸「……うん」セキメン

海未「ではここでお弁当を食べましょうか」

花丸「わ~い、待ってました」



海未「私は山登りに来たらいつもこれを食べます」ペヤング

しずく「おにぎりとカップラーメン、ですか?」

花丸「山でカップラーメンとかなんか意外」

海未「これが中々イケるのですよ。寒い山頂で食べる温かいカップラーメン、最高です」

花丸「マルは婆ちゃんと一緒にカボチャの煮物作ったんだ。よかったら食べてみてよ」

しずく「おいしそうだね。私は手作りのベーグルサンドを持ってきたよ」

花丸「ベーグルサンド?おしゃれな物作るんだね~」

海未「しずくに似合ってますね」

しずく「そうですか?ありがとうございます」

30: 2019/11/27(水) 15:41:05.75 ID:DFkx2b7Q
花丸「はぁ~おいしかった。お腹いっぱい」

しずく「花丸ちゃんのカボチャ、おいしかったよ。上手に出来てたね」

海未「今度私も教わりたいものです」

花丸「本当?嬉しいな。婆ちゃんにも言っておくね」

海未「さてと、一休みしたら山を降りますよ」




花丸「帰りは帰りで大変なんだね……」

しずく「下り坂だからね。大丈夫?」

花丸「なんとか……」

海未「それならこれを使ってください」

花丸「おぉ…なにこれ、杖?」

海未「登山用のストックです。山登りは降りる方が疲れますからね、あると楽ですよ」

しずく「本当、なんでも持ってますね」

海未「当然です。遭難したって平気なくらい準備してきましたから」

花丸「それはそれでどうかと思うけど……」

海未「麓に降りたらもう一つお楽しみが待っていますよ」

しずく「これで終わりじゃないんですね」

花丸「なんだろう、楽しみだな~」

31: 2019/11/27(水) 16:00:35.93 ID:DFkx2b7Q
しずく「なんとか日が沈む前に降りて来られたね」

花丸「おかげで足がパンパンだよ。ここから家まで帰れるかなぁ」

海未「そこでいい所があります。付いてきてください」



しずく「これは……」

花丸「足湯?」

海未「そうです、ここで山登りをした人が登山の疲れを癒していくんです。私達も入りましょう」

花丸「ふぁ~あったか~い」

しずく「足だけじゃなく体全体までぽかぽかしてくるね」

海未「あ~気持ちいい~。これぞ山登りの醍醐味ですね……」

しずく「でもこんな所、よく知ってましたね」

海未「朝、一時間早く来たと言いましたよね。その時に周辺を散策していてそれでここを見つけたのですよ」

花丸「時間の無駄にならなくてよかったね」

海未「そうですね、おかげで疲れを癒す事が出来ます」

しずく「今日は誘ってくれてありがとうございました。海未さんの山が好きな理由も聞けて嬉しかったです」

海未「あの話は忘れてくださいと言ったでしょう……」

花丸「マルも海未さんのおかげで山が好きになったよ。どうもありがとう」

海未「それはよかったです」

海未「今度は、新緑の頃にでも行きましょうか」

32: 2019/11/27(水) 16:02:06.91 ID:DFkx2b7Q
これで終わりになります。スクスタのイベントとは違う話になりましたがここまで読んでくださってありがとうございました。

33: 2019/11/27(水) 16:05:31.49 ID:TB5WVcVU

うみしずまるシリーズすこ

35: 2019/11/27(水) 16:08:32.59 ID:14yehbjs
東日本のss好きです

45: 2019/11/28(木) 21:27:18.71 ID:Y0bSNj3G
今回のうみしずまるも非常によかった
あと花丸ちゃんがずらってあんま言わないのもこだわり感じる

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1574828583/

【SS】海未「花丸、しずく、夕飯を食べに行きますよ」【ラブライブ!】
2019/11/02(土 10:15:09.51 ID:VP0gaeBu ある日の放課後 海未「お待たせしました二人共」 花丸「海未さん遅いよ~マルもう お腹ペコペコ…」 海未「申し訳ありません花丸…つい練習に 夢中になってしまって」 しずく「わかります、私もよく 時間を忘れて稽古してしまいますから」 花丸「まぁマルも読書に夢中になって 下校時間過ぎちゃった時があるから 海未さんの事は言えないかな」 しずく「なんだか私達って似てますね」 海未「ふふっ、そうですね。では行きましょうか」 花丸「何を食べに行くの?」 海未「私の行き付けのお店があります 何を食べるのかは行ってからのお楽しみですよ」
【SS】海未「花丸、しずく、山に登りましょう」【ラブライブ!】
2019/11/27(水 13:23:03.98 ID:DFkx2b7Q 海未「今、山では紅葉が見頃なんです。とてもキレイですよ」 しずく「山登りですか、いいですね」 花丸「マル、登れるかなぁ……ちょっと不安」 海未「心配はありません。初心者向けの小さな子供でも登れる山ですから」 花丸「それなら大丈夫かな。海未さんとしずくちゃんと一緒なら登れるかも」 しずく「なにか準備する物はありますか?」 海未「山は寒いので防寒具は必須です。それとお昼ご飯に食べるお弁当、途中休憩の時につまめるおやつや飲み物も欲しいですね」 花丸「なんか遠足みたいでワクワクするね~」 しずく「そうだね、私山登りなんて小学生以来だよ」 海未「山登りとはそんな甘いものではありませんが……」 海未「今回はなにも考えず、山登りを楽しみましょう!!」
【SS】しずく「海未さん、花丸ちゃん、温泉に行きませんか?」【ラブライブ!スクスタ】
2019/12/18(水 海未「温泉、ですか」 花丸「どうしたの急に?」 しずく「お母さんに温泉旅館の無料宿泊券をもらったの」 しずく「せっかくだから友達と行って来なさいって言ってくれて」 花丸「タダで泊まれるんだ、いいね」 海未「しかし、本当にいいのですか?なんだか気がひけますね」 しずく「そんな事気にしなくていいんですよ」 しずく「お母さんとそこの社長さんは友達で昔から家族同然の付き合いなんです」 しずく「一緒に行ってくれますか?」 花丸「もちろん行くよ!!3人でお泊まり、楽しみだなぁ」 海未「後でしずくのお母様にお礼を言わなくてはいけませんね」 海未「しずく、花丸共々お世話になります」 しずく「ふふ、こちらこそありがとうございます」 しずく「着替えや必要な物だけ持って来てくださいね」 花丸「ご馳走いっぱい出るのかなぁ~」 海未「温泉もどんなものか気になりますね」 しずく(2人共喜んでくれてる、声かけてよかった) しずく(お母さん、ありがとう)
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2019/11/13(水 12:10:42.52 ID:WGAjqHuP しずく「珍しいね、花丸ちゃんからスケートなんて言葉聞くと思わなかったよ」 花丸「うん、今度ルビィちゃん達と一緒に行くんだけどマル、スケート苦手で上手く滑れなくてさ。よかったら練習に付き合って欲しくて」 海未「スケート、ですか……」 花丸「どうしたの海未さん?」 海未「スキーやスケートなど西洋伝来のウインタースポーツはどうも苦手でして……」 花丸「そうなの?意外だね」 海未「以前、μ'sのメンバーとスキー旅行に行った時にリフトで死ぬ思いをしたのです」 しずく「フローズンかな?」 花丸「そうなんだ、苦手なら無理には誘わないよ」 海未「いいえ、花丸が苦手を克服しようというのに私が挑戦しないのはいけません。私も初めてですか一緒に練習します」 花丸「本当?ありがとう海未さん」 しずく「私は滑れるから二人に教えてあげられるよ」 海未「しずく、未熟者ですがよろしくお願いします」 花丸「しずくちゃんが経験者でよかったよ~」
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1: 2020/05/25(月 12:28:14.85 ID:VRAimpF6 花丸「ねぇねぇ。マルさ、豚まんが食べたい」 海未「また唐突ですね、お腹が空いたんですか?」 花丸「この前百貨店の横浜中華街展に行った時豚まんを食べたんだ」 花丸「その時の味がどうしても忘れられなくて……また食べたいなぁ」ジュルリ しずく「中華街かぁ。私、よく家族と一緒に行くよ」 花丸「本当?いいないいな~マルも行ってみた~い」 海未「しずくの地元ですものね、私も中華街の本格チャーハンと餃子を食べてみたいものです」 しずく「まぁ私の家は鎌倉なんですけどね……」 しずく「そうだ、もしよかったら中華街を案内しましょうか?」 しずく「おいしい穴場のお店知っているんですよ」 花丸「豚まんのおいしいお店もある?」 しずく「もちろん、豚まんやチャーハン、餃子も専門店はたくさんあるから」 海未「それは楽しみですね、ぜひお願いします」 しずく「それじゃ、今度のお休みに皆で行きましょう」 花丸「わぁ~い、ありがとうしずくちゃん」
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