【SS】可可「竜？哲？誰デスカこの二人は？」すみれ「日本のコメディアンよ」【ラブライブ！スーパースター!!】

竜『じゃ、この風船爆弾は俺がやるから』

哲『いや竜さん。ここは俺の見せ場だから』

竜『いや、見せ場ってお前、俺だってわざわざここまで来たんだよ！！』

哲『いや、ちょっと待って。わざわざ来たって、テメェが勝手に来たんだろうがよ！！』ｽﾞｲ

竜『んだと！テメェが呼んだんじゃねえかよ！！』ｽﾞｽﾞｲ

哲『こっちは一言も呼んでねえよ！！』ｽﾞｽﾞｽﾞｲ

竜『んだよ！その態度！おめー！俺がやるんだよ！』哲『いや俺がやるっつってんだよ！』竜『なんだよおめうるせえよ！』哲『んだこのヤロー！』竜『おま、この』哲『ヤロ、てめ、こら』竜『くそ』哲『ばか』


『んん...』


チュッ♡


竜『やっていいよ♡』

哲『いや、竜さんが♡』

────
──
─

───すみれの家───


可可「は～、ニッポンのテレビはよくわかりマセン」

可可「なんでこの二人は、ケンカしてたのに最後にチューしたのデスカ？」

すみれ「そういうネタなのよ」

可可「これがニッポンの人はおもしろいのデスカ？」

すみれ「ええ」

すみれ「この二人は日本のショーゥビジネスの世界じゃ、トップクラスに愛されてるコメディアン」

すみれ「罵倒しあってからのキスというギャップと、後味の良いオチにみんな心をくすぐられるのよ」

可可「ふむぅ、勉強になりマス」

可可「ニッポンのコメディは、すみれのグソクムシだけじゃなかったのデスネ」

すみれ「あれはコメディじゃないわよ！」

可可「でも、不思議デス」

可可「人のケンカしてる光景が笑えるなんて」

すみれ「最後には仲直りする、って分かってるから逆に面白いのよ」

すみれ「喧嘩するほど仲が良いって言葉があるでしょ？」

すみれ「中国には無いの？」

可可「ありマス！越争吵越相处！」

すみれ「ちょっと何言ってるか分かんないわね」

可可「なんで何言ってるか分からないデスカ！」

すみれ「あんた、ほんとは日本のコメディ詳しいでしょ！」

────

可可「彼らはすごいデスネ」

可可「おシゴトとはいえ、ドーセー同士でチューまでしてしまうなんて」

すみれ「もうそういうのでとやかく言う時代じゃないのよ」

すみれ「ショーゥビジネスの世界も、世間の流れに合わせてアップデートしていってるの」

可可「ほえ～、これがニッポンのヤマトダマシイというやつデスか」

すみれ「大和魂というより、芸人魂ね」

可可「可可にはいくらパフォーマンスとはいえ、これはムズカしいデス」

すみれ「プロフェッショナルだからできるのよ」

すみれ「あんたはプロじゃないんだからする必要ないし、そんな機会も来ないわよ」

可可「ム！遠回しにスクールアイドルをアマチュア呼ばわりしマシたね！」

すみれ「別にそんなつもりはないわよ！」

?ﾝﾀﾞﾖｺﾉﾔﾛｰ! ｵﾏ､ｺﾉ!

?ﾔﾛ､ﾃﾒ､ｺﾗ! ｸｿ! ﾊﾞｶ!

ﾝﾝ...

ﾁｭｯ♡


可可「またこの2人、ケンカしてチューをしマシタ」

すみれ「もう喧嘩を始めたくだりから笑っちゃうわね」

可可「癪ですが同意デス。ニッポンコメディ理解してきマシタ」

可可「なんといいますか、彼らは喧嘩してる時も楽しそうデス」

すみれ「お互いを信頼してるのよ」

すみれ「2人でこれをやれば絶対お茶の間が湧くってね」

すみれ「だから何度でもやるし、こっちもオチが読めても飽きないのよ」

可可「ハッ、もしやこれが俗に言うビーエルというやつデスカ？」

すみれ「ぜったい違うったら違うわね」

可可「けど、ちょっと憧れマス」

可可「そういう友情や信頼できる人、クゥクゥも見つけてみたいデス」

すみれ「案外近くにいたりしてね」

可可「ケンカして、最後にはチューする人がデスカ？」

すみれ「キス...までは行かないけど」

すみれ「私はあんたとあーだこーだ言い合うの、割と楽しいわよ」

可可「ついに頭までグソクムシになったデスカ？」

すみれ「そうそう、そういうの」

可可「ぐっ....なんか調子狂うのデス！」

すみれ「あんたが私をまともに呼ぶようになって、ちょっと張り合いが無くなっちゃってたしね」

可可「あれだけグソクムシ言うなと言っていたのに、アマノジャクデス」

すみれ「そうね。あんたには負けるけど」

可可「クゥクゥのどぅおーこがアマノジャクだというのデスカ！」

すみれ「普段ボロクソに言うくせに、私のために素敵な衣装とステージ用意してくれたじゃない」

可可「スクールアイドルがアマチュアとか言ってても、陰で本気で努力してたあなたのがよっぽどデス！」

すみれ「ぐっ...///」

すみれ「ほんと、あんた良い趣味してるわ...」

すみれ「スターの泥臭いところを覗き見るなんてね」

可可「ふん、あれでちょっと見直しマシタ！」

可可「わざわざあなたの家まで足を運んだクゥクゥに感謝するデス！」

すみれ「まったく...」

すみれ「.......ありがとね、可可」

可可「.......っ///」

可可「きゅ、急に名前呼ばれると...びっくりシマス///」ﾎﾞｿｯ

すみれ「な、なに照れてんのよ！」

可可「て、照れてなどいないデス！まだ慣れないだけデス！」

すみれ「なら慣れるためにもっと呼んだげる。可可、可可、可可」

可可「うにゃー！/// やめるデス！グソクムシ、グソクムシ、グソクムシー！」

すみれ「なんで私はグソクムシなのよー！」

可可「さっき張り合いが無くなったーとか言ってたのはどの口デスカ！」

すみれ「さすがにそんなに連呼されたら腹立つに決まってるでしょ！」

可可「そっちも頼んでもないのにクゥクゥ連呼してきたデス！」

すみれ「こっちはちゃんとした名前でしょ！」ｽﾞｲ

可可「闭嘴！とにかくやめるデス！」ｽﾞｽﾞｲ

すみれ「そっちもやめなさいよ！」ｽﾞｽﾞｽﾞｲ

「コンニャロメー！」「なんなのよー！」
「グソクムシ！」「可可！」
「傻子！」「バカ！」
「愚」「ア」
「」「」

『んーっ...』





───...





すみれ「──って、あんた顔近い近い近いったらちかーいー ！」

可可「ぬぁーぜここでやめるのデスカ！今、完璧にそういう流れだったデス！」

すみれ「テレビに感化されてんじゃないわよ！」

すみれ「言ったでしょ！あれはプロのネタ！素人が真似するもんじゃないの！」

可可「なら、すみれはあの2人の友情と信頼が、ウワベだけだというのデスカ！」

すみれ「そうじゃないけど！」

すみれ「私はいずれショーゥビズ界のトップに立つ女よ！」

すみれ「そうやすやすとくちびるは渡さないわ！」

可可「.......そうデスか」

すみれ「......可可？」

可可「クゥクゥ、ニッポンのタマシイを学んで──」

可可「いっぱいケンカもして、今もいっぱいするけれど」

可可「最後にはチューをして仲直りする」

可可「すみれとなら、そういう関係も悪くないと思っていたのデスが...」

すみれ「........」

可可「.......」






すみれ「.......」







可可「.......」






すみれ「──あー、もう！しょうがないったらしょうがないわねー！」

可可「......すみれ？」

すみれ「私のくちびるは安くないけどっ──」



ﾁｭｯ



可可「！？！？！？///」

すみれ「そこまで言ってくれる仲間に、あげないわけにもいかないわ」

可可「す、すす、すみれ...！///」

すみれ「どう？私がショーゥビズ界で勉強したキスは？」

可可「.......」

すみれ「ふふっ。上手すぎて言葉も出n──」








可可「やり直しデス！」


すみれ「は？」

可可「今のチューはタマシイのキラメキが足りてマセン！」

すみれ「どういうことよ！」

可可「すみれに1度拒絶されてボルテージが下がったのデス！」

可可「もう一度ケンカから始めるデス！」

すみれ「さ、さすがにもう1回は恥ずかしいわよ！///」

可可「いいではないデスカ！減るものではありマセン！」

すみれ「減る減らないの問題じゃないのよ！」

可可「すみれのヘタレ！」

すみれ「だーれがヘタレですって！」ｽﾞｲ

可可「あなた以外にどぁれがいるというのデスカ！」ｽﾞｽﾞｲ

すみれ「むきゃー！生意気可可！」ｽﾞｽﾞｽﾞｲ

可可「なんデストー！」ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｲ


「ちょっとかわいいと思ったら！」「スットコドッコイ！」
「ほんとあんたねえ！」「コンチクショー！」
「このおばか！」「赫塔尔！」
「バカ可可！」「你好傻！」
「この」「ンニャロ」
「アh」「顽g」
「」「」

『んーっ...』






ちゅっ♡

すみれ「これで良い？♡」

可可「ハイ♡」



おわり

構わん、続けたまえ

すみれ＝上島
可可＝出川

かのん＝狩野英孝
千砂都＝肥後
恋＝ジモン

乙乙　素晴らしいです！
これからもクゥすみをよろしくお願いします