【SS】にこ「スピリチュアルって...ぷぷっ」ｸｽｯ

部室

絵里「！？」

にこ「そんなのあるわけないじゃない」ﾌﾟﾌﾟ

絵里「ちょっとにこ......」

希「おっ、にこっち～、信じてないな～？」

にこ「当たり前でしょー」

希「チッチッチ、スピリチュアルは本当にあるんよ」ﾌﾌﾝ

にこ「じゃあ、にこを子供にしてみるニコ♡」

希「そんなのお茶の子サイサイや！」

絵里「の、希...無理にしなくていいのよ？」

希「無理なんかじゃないってこと、見せてやるやん？」ｷﾗｯ
　

希「いくで～」

希「スピリチュアルパワー注入♪はーいぷしゅっ♪」

三年生「............」


にこ「............」ﾌｯ

希「あー！鼻で笑ったー！」ｶﾞｰﾝ!

にこ「スピリチュアル笑」

希「うわーん！にこっちのバカー！」

ズダダダダダダッ！ガチャ！

絵里「あっ！希！」

にこ「どうせすぐ戻ってくるわよ」

絵里「本当かしら......」

『にっこにっこにー♡』

にこ「ん？希からメール......」ｽｯ

希『魔法習得してみせるやん？』

にこ「ふふ、子供ね」ｸｽｯ




次の日

希「にこっち、魔法習得したで」

にこ「はやっ！？」
　

にこ「たった一日で習得出来るもんなの！？」

希「才能があったんやろね」ﾌﾌﾝ

穂乃果「なになに？魔法ってなんのこと？」

凛「凛も気になる！」

希「フッフッフ...今からウチが魔法でにこっちを子供にしてみせよう！」

ほのりん「おー！！」ｷﾗｷﾗ

海未「魔法...？」

真姫「ﾅﾆｿﾚｲﾐﾜｶﾝﾅｲ」

ことり「わあ～、楽しみだねっ」

花陽「そ、そうだね......」

絵里「..........」
　

キラッ☆

にこ「？希、何よその鍵は？」

希「ウチの魔法のアイテムや！」ｷﾗｯ

にこ「ふーん......」

希「ほな、いくで～」

にこ(ま、どうせ魔法なんて嘘でしょうけど......)


希「リルリルフェアリル♪フラフラワー♪」ｸﾙｸﾙ～

八人「！？」

希「ノゾノゾ、ノゾミ♪」

希「にこっち、子供になるリル～♪」ｶﾞﾁｬｯ

にこ「うえっ！？」

パアアアアアアアアアアアアアアア！！

にこ「ﾆｺｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵ!!!」

絵里「に、にこー！？」
　

ぼふんっ

花陽「え......え？」

海未「に、にこ！大丈夫ですか！？」

『い、いきなり何すんのよ！』

ことり「にこ......ちゃん？」


子供にこ「ったく、びっくりするじゃないの！」

穂乃果「えーーーーー！！？？」

凛「にこちゃんが子供になってるー！......って、前からだったにゃ」ﾃﾍﾍ

子供にこ「ぬぁわんですって！？」

海未「に、にこが......にこが......」

絵里「ち、小さくなってる......」

真姫「ﾅﾆｺﾚｲﾐﾜｶﾝﾅｲ」

ことり「5才ぐらいかな......？」

希「やったー！成功やー！」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ
　

子供にこ「い、今すぐ元に戻しなさいよ！」ﾎﾟｶﾎﾟｶ

希「ん～？効かんなあ～」ﾆﾔﾆﾔ

子供にこ「ぐっ......」

希「にこっちはバツとして今日１日そのままね♪」

子供にこ「う、嘘でしょ......」ｶﾞｸｯ

花陽「..........」ｿｫｰ

子供にこ「って、なに撫でようとしてんのよ！」

花陽「ぴゃあっ！？ご、ごめんなさい......」

穂乃果「これ中身は子供になってないのかな？」

希「そうみたいやね」

ことり「............」ｳｽﾞｳｽﾞ

海未「？　ことり......？」
　

ことり「面白そう～♡」

海未「......はい？」

ことり「ことりもやってみよーっと♪」ｽﾁｬｯ

花陽「ことりちゃんも鍵を持ってるのぉ！？」

希「おっ、ことりちゃんもやる気やね」

ことり「うふふ.......」ﾆﾔﾘ

海未(き、急に寒気が......)ｿﾞｯ

穂乃果「わーい！楽しみー！」ﾜｸﾜｸ

ことり「じゃあ、いきますね♪」


ことり「リルリルフェアリル♪フラフラワー♪」ｸﾙｸﾙ～

絵里「こ、ことりもなの！？」

ことり「コトコト、コトリ♪」

ことり「海未ちゃん、子供になるリル～♪」ｶﾞﾁｬｯ

海未「は......？」

パアアアアアアアアアアアアアア！！

海未「ｳﾐｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲ！！！！」
　

ぼふんっ

絵里「ちょ、ちょっと......」

にこ「う、海未！大丈夫！？」

『............』

凛「にゃ～......」


うみ「............」ｷｮﾄﾝ

ことり「はあ～ん♡可愛い～♡」

穂乃果「おおっ！本当だ！」

絵里「は、ハラショー.......」

真姫「ﾓｳｲﾐﾜｶﾝﾅｲ」

希「これは確かに可愛いなあ......」

凛「凛の妹にしたいにゃ～！」

にこ「ちょっとぉ！にこの時と反応が違うじゃないのよ！」

花陽「..........」ｿｫｰ

にこ「って、なに撫でようとしてんのよ！」
　

ことり「ハアハア.......」ﾁｶﾂﾞｷ

うみ「ひっ.......」ﾋﾞｸｯ

ことり「おいでおいで～」ﾁｶﾂﾞｷ

うみ「う....うみみをいじめる...？」ｵﾄﾞｵﾄﾞ

八人「！？」

凛「海未ちゃんが.......」

穂乃果「敬語じゃない.....！」

ことり「い、いじめないよ～」ﾁｶﾂﾞｷ

うみ「ほっ......」

希「この海未ちゃんは心も体も子供になってるみたいやね。見たところ四才ぐらいかも」

絵里「ハラショー......」

ことり「お、お名前は何て言うのかなあ～？」

うみ「う、うみみはうみみっていうんだよ......」

ことり「はうぅ！？」ｽﾞｷｭｰﾝ
　

凛「も、もう我慢できないにゃ！今すぐ凛の妹になるにゃ！」

うみ「ひうっ.....！」ﾋﾞｸｯ

真姫「ちょっと！怯えてるじゃないの！」

うみ「..........」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

真姫「それにこの子は私の妹になるのよ！」

穂乃果「えーーー！？そうなの！？」

花陽「..........」ｿｫｰ

にこ「花陽」ｼﾞﾛｯ

花陽「..........」ｼｭﾝ

うみ「お、おねえちゃん......うみみはどこにいくんだよ.....？」

ことり「服がダボダボだから着替えに行こうね～」ﾊｱﾊｱ

にこ「そこ！待ちなさい！」

ワイワイガヤガヤ......

絵里「.................」






絵里「ハラアアアアアアアアショオオオオオオオオオオオ！！！！！」
　

八人「！」

絵里「貴女達、少し落ち着きなさい」ｷﾘｯ

ことまきりん「う......」

絵里「みんな自分勝手に動きすぎよ」ｷﾘｯ

希「.......そうやね」

花陽「ご、ごめんなさい......」

絵里「いえ、分かればいいーーー」


うみ「..........ぅえっ」ﾋｸｯ

八人「！？！？」

うみ「う、うみみが....わるかったんだよ......ご、ごめんなさい....なんだよ......」ﾋｸﾞｯ

絵里「ち、違うのよ？海未は何も悪くないのよ？」ｵﾄﾞｵﾄﾞ

うみ「........！」ｼﾞﾜｯ

穂乃果「あ、これは泣く」

うみ「う、ううううう......！」ﾋﾞｴ...



にこ「にっこにっこにー♪」
　

うみ「.......ふえっ？」

にこ「悲しい顔してたらダメニコー♪もっとにっこり笑うニコ♡」ﾆｯｺﾘ

うみ「に、にっこり......？」

にこ「そうニコ♪ほら、にっこにっこにー♪」ﾆｯｺﾘ

うみ「......に、にっこにっこにー.....なんだよ...」ﾆｺ...

にこ「とっても上手ニコ♪うみちゃんは笑ってる方が可愛いニコよ♡」

うみ「........！」ﾊﾟｱｯ


穂乃果「す、すごい......」

絵里「流石にこね」
　

絵里「........で」


絵里「これからどうするから話し合いましょう」

穂乃果「元に戻せばいいんじゃないかな？」

希「それがなー、ウチは見習いやから１日一回しか魔法が使えないんよ」

ことり「ことりも......」

絵里「困ったわね......」

穂乃果「うーん、穂乃果は土系の魔法だったら使えるかもだけど......」

絵里「つ、土系の魔法......？」

穂乃果「ほら、こうやって泥を練れば......」ﾈﾁｬﾈﾁｬ

真姫「どっから泥を出したのよ.....」

穂乃果「はいっ、泥人形の出来上がり！」

泥人形「」ﾃﾞﾛｰﾝ

絵里「ぅえっ！？何で！？」

穂乃果「何でだろうね」

にこ「これ以上、話をややこしくするんじゃないわよ！それに海未が怖がってるのよ！」

うみ「こわいんだよ......」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

穂乃果「あはは...ごめんごめぇん.......」
　

花陽「えっと...家に帰す...とか？」

真姫「いきなり自分の娘が小さくなってたら腰を抜かすんじゃない？」

花陽「だ、だよね......」

希「それに、海未ちゃんはにこっちにべったりやしな～」

うみ「.........」ﾓｷﾞｭｯﾄ

にこ「ちょっと.....暑いんですけど....」

うみ「う、うみみはにこにーとはなれたくないんだよ.....」ﾓｷﾞｭｯﾄ

ことり「良いなあ......にこちゃん......」ｼﾞｰｯ

凛「これはもうなんとか休みにゃ」

真姫「万事休すって言いたいわけ？」

凛「そうとも言う」

真姫「そうとしか言わないわよ.......」
　

穂乃果「あっ！影武者とかはどう？」

絵里「影武者？」

穂乃果「海未ちゃんとにこちゃんの影武者を作るんだよ！」

ことり「つ、作るって......」

穂乃果「こうやって泥を盛るでしょ～」ﾈﾁｬﾈﾁｬ

にこ「だから泥はやめなさいって！」

穂乃果「まあまあ～、そう言わずに～」ﾈﾁｬﾈﾁｬ

絵里「あの泥人形じゃバレちゃわない？」

穂乃果「今度はしっかり作るからだいじょーぶ！」ﾈﾁｬﾈﾁｬ

十分後

穂乃果「出来た！」ﾌｰ

泥人形海未「園田海未と申します」ﾍﾟｺﾘ

泥人形にこ「にっこにっこにー♡」

絵里「ぅえっ！？何で！？」
　

花陽「う、海未ちゃんとにこちゃん！？」

希「これはびっくりやね」

凛「瓜二つだにゃ～」

絵里「い、いや...何で！？」

穂乃果「細かいことは気にしちゃダメだよ」

絵里「えぇ......」

穂乃果「とりあえず、今日はこの泥人形の海未ちゃんとにこちゃんが授業に出るってことで！」

ことり「だ、大丈夫かな...？」

穂乃果「へーきへーき！」

にこ「嫌な予感しかしないんですけど......」

穂乃果「ぃよっし！作戦開始だー！」
　

二年生教室

海未「おはようございます」ﾍﾟｺﾘ

ミカ「おはよー」


授業中

先生「じゃあ、この問題を......園田」

海未「三森すずこです」

先生「正解」


お昼休み

海未「穂乃果、お箸の持ち方が変ですよ？」

穂乃果「あはは...ごめぇん......」

ことり「.............」
　

三年生教室

以下、二年生とほぼ同じだから省略

にこ「ぬぅわんでよ！」

先生「おい、矢澤！おまえはいつもいつも！廊下に立っとれい！」

にこ「にこぉ.......」





部室

にこ「なんか嫌な感じが.....」ﾌﾞﾙｯ

うみみ「？」
　

部室

にこ(ちょっとトイレ......)ｽｸｯ

うみ「！？う、うみみをすてちゃいやなんだよ...！」ｼﾞﾜｯ

にこ「す、捨てないわよ！ちょっとトイレに行くだけよ...」

うみ「そ、それならうみみもいくんだよ.....」

にこ「...まあ、いいか」

うみ「ちなみにうみみはもうげんかいなんだよ」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

にこ「早く行くわよ！」
　

トイレ

にこ「授業中だから誰にも見つからずに来れたわね」

うみ「も、もうもれそうなんだよ.....」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

にこ「早く行ってきなさいよ」

うみ「い、いっしょにきてくれなきゃいやなんだよ......」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

にこ「は、はあ？トイレぐらい一人でやりなさいよ」

うみ「う.......」ｼﾞﾜｯ

にこ「あ、あー！分かったわよ！ほら、入るわよ」

うみ「......！」ﾊﾟｱｯ!
　

うみ「ぬ、ぬがせてほしいんだよ......」

にこ「はいはい」ｽｯ

うみ「も、もれる......だよ....」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

にこ「あ、あと少し我慢しなさい！」ｱｾｱｾ

うみ「う、うん.......」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ




うみ「にこにー、でるんだよ....」ﾌﾞﾙｯ

にこ「いちいち報告しなくていいわよ」

シャー.......チョロチョロチョロ.....

にこ(いったい何のプレイなのよ......)
　

部室

うみ「.......」ｸﾞｩｰ

にこ「ん、そういえばお昼ね」

うみ「もうおなかぺこぺこなんだよ！」

にこ「はいはい、お弁当ね」ｶﾞｻｺﾞｿ

うみ「わくわくなんだよ！」ﾜｸﾜｸ

にこ「.............ん？」ｶﾞｻｺﾞｿ

うみ「？　にこにー？」

にこ「げっ、穂乃果のやつ...海未のお弁当持って行ったわね......」

うみ「う、うみみのおべんとう......」ｼﾞﾜｱ

にこ「な、泣くんじゃないわよ、にこにーのお弁当を一緒に食べるわよ」

うみ「にこにーの！」ﾊﾟｱｯ!

にこ(ホント子供ね)ｸｽｯ
　

にこ「ほら、あーん」ｽｯ

うみ「あーん、なんだよ！」ﾊﾟｸｯ

にこ「ん、どう？」

うみ「すごくびみなんだよ！」ﾓｸﾞﾓｸﾞｰｵ

にこ「美味て.....まあ、良かったわ」

うみ「もっとたべたいんだよ！」

にこ「はいはい、ほら」ｽｯ

うみ「あーん！」ﾊﾟｸｯ

うみ「にこにーはりょうりじょうずなんだよ！」ﾓｸﾞﾓｸﾞｰｵ

にこ「ん、ありがと」

うみ「しょうらいはうみみとけっこんしてほしいんだよ！」

にこ「はいはい」
　

三時

にこ「ん、もう三時ね」

ｺﾃｯ

にこ「？」ﾁﾗｯ

うみ「すー.......すー........」Zzz

にこ「......お弁当を食べて眠くなったのね」ｸｽｯ

うみ「うぅん......30さいになりたくないんだよ......」ｳｰﾝ

にこ「どんな夢見てんのよ......」

にこ「...........」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

うみ「ふへ.......」ﾆﾍﾗ

ーーーーーー

ーーー

ー
　

四時

ガチャ

希「にこっちー！元気にしてたー？」

絵里「って、あら？」


うみにこ「すー......すー......」Zzz

希「あらら.......」

絵里「ふふ、可愛いわね」ｸｽｯ

希「......せやね」ｸｯｽﾝ




希「お疲れ様、にこっち」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

にこ「ん.......」Zzz
　

絵里「.......で」


絵里「これからどうしましょうか」

ことり「流石に家に帰すわけにはいかないよね......」

希「なら、ウチの家に泊まりに来ればええやん♪」

絵里「希の家に...？」

希「ウチは一人暮らしやし、明日は休みやし♪」

にこ「なるほどねえ......」

絵里「じゃあ、そうしましょうか」

凛「さんせーい！」

にこ「んじゃ、早速家に連絡しないと......って、あ....」

希「にこっちはそんなに変わってないから電話しても平気やろ」

にこ「心を読むんじゃないわよ」
　

花陽「海未ちゃんは.....無理じゃないかな？」

凛「声がすごく幼いにゃー」

真姫「メールすれば良いんじゃない？」

穂乃果「それだー！」

ことり「うみちゃん、ちょっとスマホ借りるね」

うみ「う、うん」

ことり「えっと...あ、海未ちゃんってお母さんとLINEしてるんだ。意外かも」

ことり(なら、LINEで伝えれば良いかな？)ｽｯ


LINE

海未「褌を買ってきて欲しいです」

海未「」可愛いスタンプ

うみママ「分かりました」

うみママ「」よく分からないスタンプ


ことり「.........」
　

穂乃果「どうしたの？」

ことり「な、なんでもないよ？」ｱﾊﾊ

ことり(意外すぎるよ.....)


絵里「じゃあ希、今日はお願いできる？」

希「ウチに任せとき！」

ことり「でも、希ちゃん一人じゃ大変じゃないかな？」

絵里「それもそうね......」

ことり「というわけで、ここはことりがーー」

にこ「ことりはダメよ。海未が危ないわ」

真姫「そうね」

凛「そうだにゃ」

ことり「ひどい......」ｶﾞｰﾝ
　

穂乃果「あっ、じゃあ穂乃果がお手伝いするよ！」

にこ「穂乃果が？.......穂乃果ねぇ......」

穂乃果「こう見えても穂乃果、小さい子をあやすのは得意なんだよ！お姉ちゃんだからね！」ﾌﾌﾝ

希「おっ、ええやん」

にこ「えー、激しく不安なんですけど......」

絵里「えっと...海未はどう？」

うみ「にこにーといっしょならなんでもいいんだよ」

絵里「そ、そう......」

穂乃果「じゃあ、決まりでーー」



花陽「待ってください！！」
　

絵里「花陽...？」

花陽「花陽もお手伝いします！」ﾌﾝｽ

にこ「いや、いいわよ」

花陽「お手伝いします！！」ﾌﾝｽ

にこ「だから......」

花陽「希ちゃん！」

希「ええよ」

花陽「やりましたっ！」

にこ「まあ、希が言うなら......」

花陽「えへへっ、じゃあーー」

にこ「そのかわり、頭を撫でるんじゃないわよ」ｼﾞﾛｯ

花陽「そんな......」ｼｭﾝ
　

希毛

希「どうぞ～」ｶﾞﾁｬｯ

穂乃果「おっじゃましまーす！」

うみ「お、おじゃまなんだよ...」



リビング

花陽「家の中だあ...」ｷｮﾛｷｮﾛ

希「ふふ、そんなに見ても面白いものなんてないで」

うみ「こ、これはなんなんだよ...？」ｽｯ

希「それはカッパの手やね」

うみ「ひっ...」

穂乃果「おっ、希ちゃーん！これは～？」ﾁｬｶ

希「それはチャカやね」

花陽「拳銃ぅ！？」

希「お祭りの露店で買った偽物やけどね」

にこ「そんなもの買うなんて子供ね」

希「ん～？子供のにこっちに言われたくないなあ～」ﾆﾖﾆﾖ
　

穂乃果「あっ、そうだ！役割決めようよ！」

花陽「役割？」

穂乃果「えっとねー、まず希ちゃんがお母さんでしょ、子供がうみちゃんとにこちゃん！」

希「ええやん♪」

にこ「えー......」

花陽「お父さんはどうするの？」

穂乃果「はいはーい！穂乃果がやりたい！」

希「じゃあ、穂乃果ちゃんがウチの旦那さんやね♪」

花陽「それじゃあ...花陽は高校生のお姉ちゃんかな」

にこ「そのまんまね」

花陽「にこちゃんは花陽の妹だよ？」ｿｵｰ

にこ「だからって頭は撫でさせないわよ」

花陽「ぴゃあ......」ｼｭﾝ

穂乃果「！　ちょっと穂乃果、外に出てくるね！」ﾀﾞﾀﾞｯ

にこ「あっ、ちょっと穂乃果！」

ーーーーーー

ーーー

ー
　

玄関

穂乃果「......ただいま」ｶﾞﾁｬｯ

うみ「おかえりなんだよ！」

穂乃果「うん、ただいま」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

希「......遅かったやん」

穂乃果「会社の飲み会だよ」

希「それは嘘やろ...本当は遊んでたんと違うん？」

穂乃果「だから会社の飲み会だって言ってるじゃん」

希「それなら断ってきたらよかったやん！」

穂乃果「うっさいな...こっちにも付き合いってものがあるんだよ」

希「子供と付き合いどっちが大事なん！？」

穂乃果「その付き合いのおかげで生活ができてるんだよ！」ﾀﾞﾝ!

うみ「ひっ...」ｵﾛｵﾛ
　

リビング

穂乃果「帰ったぞ」

花陽「.......ちっ」

穂乃果「なに？何でお父さんに向かって舌打ちなんかしてるんだ？」

花陽「...うっせーな、あんたなんて父親でもなんでもない」

穂乃果「...おまえな、反抗期はもう卒業したらどうだ？」

花陽「ッ...！いつも家にいないあんたに何が分かる！」ﾀﾞﾝ!

花陽「お袋は毎晩泣いてるんだぞ！なのにあんたは夜遊びかよ！」

穂乃果「...しつけが必要みたいだね」

花陽「ちっ...父親面してんじゃーー」




うみ「けんかはだめなんだよ！」
　

ほののぞぱな「！」

うみ「みんななかよくしないとだめなんだよ.....！」

うみ「う...うわあああああああん.......なんだよ」

希「うみちゃん.....」

穂乃果「......分かったよ、今度からは飲み会の誘いを上手くかわしてくる...」

花陽「親父......」

うみ「みんななかよしがいちばんなんだよ」

希「うん...せやね」

穂乃果「よーしっ！今日は焼き肉食べに行っちゃうぞー！」

花陽「わーい！」

うみ「ばんざーい！」

希「Calbee！」

にこ(身が持たないにこ.....)
　

希「さて、本当に焼き肉食べに行くわけにもいかないし......夕飯どうしよっか？」

うみ「にこにーのごはんがいいんだよ！」ｷﾗｷﾗ

花陽「でも、にこちゃんは小さくなってるから難しいんじゃないかな？」

にこ「そうね...この体だとキツいわね」

うみ「しゅん...なんだよ...」ｼｭﾝ

穂乃果「......そうだ！なら、穂乃果が材料を切ったり炒めたりするから、にこちゃんは指示を出してよ！」

にこ「えー.......そんなこと穂乃果に出来るのわけ？」

穂乃果「こうみえても穂乃果の得意料理は肉じゃがなんだよ」ﾌﾌﾝ

希「へえ、意外やね」

穂乃果「えへへ、得意料理がカップラーメンだと恥ずかしいし......練習したんだ！」






凛部屋

凛「にゃくちっ、ずぴ......多分穂乃果ちゃんあたりが凛のことバカにしてるにゃ」ｽﾞﾋﾞｰ
　

台所

穂乃果「にこちゃん、今日のメニューは？」

にこ「今日はオムレツよ」

穂乃果「わーい！穂乃果、オムレツ大好きー！」

にこ「はいはい、まずは卵をボウルに割っていれて」

穂乃果「はーい！」

穂乃果(.......片手で割ってみようと)ｺﾝｺﾝ

穂乃果「..........あ」ｸﾞﾁｬｯ

にこ「何してんのよ！片手で割れないなら両手でやりなさいよ！」

穂乃果「ご、ごめんごめぇん......」

希「前途多難やね」
　

夕食会

希「じゃあ、手を合わせて～」

五人「いただきまーす(なんだよ)！」

花陽「美味しそうです！」

にこ「あったりまえでしょー？にこのレシピで作ったんだから」ﾌﾌﾝ

穂乃果「えー！穂乃果も頑張ったよー」ﾌﾞｰ

にこ「まあ、穂乃果も結構やるわね」

穂乃果「でへへ...」

希「うん、美味しいやん！」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

うみ「うま...うま...なんだよ....」ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ

にこ「あー、あー、口のまわり真っ赤にしちゃって」ﾌｷﾌｷ
　

希「はい、次はお風呂やね」

穂乃果「なんか急になげやりになったね」

希「九時からハリーポッターがあるんよ」

花陽「あ～......」

穂乃果「なら、早くお風呂に入ろっか」

希「時間がないから全員で入るで！」

うみ「らじゃ！なんだよ！」

穂乃果「ぃよっし！もうここで着替えていこう！」ﾇｷﾞﾇｷﾞ

花陽「ほ、穂乃果ちゃん！？///」

にこ「少しは落ち着きなさいよ」
　

お風呂

穂乃果「はえ～......いい湯....」ﾁｬﾎﾟﾝ

花陽「にこちゃん、頭洗ってあげるね」

にこ「い、いいわよ！」

花陽「そんなあ......」ｼｭﾝ

うみ「す、すいかがふたつあるんだよ...！」

希「お～？どこ見とるん？」ﾆﾔﾆﾔ

にこ「..........」

穂乃果「浮いてる.....」

花陽「暴力的です.....！」
　

希「お風呂からあがったら～！」

穂乃果「あがったら～？」

希「寝るで」

花陽「寝ちゃうのぉ！？」

希「いや、うみちゃんがもうオネムやし......」

うみ「.........」ｳﾄｳﾄ

にこ「今日は色々あったしね」

穂乃果「じゃあ、もう寝よっか？」

花陽「そうだねっ」
　

次の日

希毛

希「よーし、ことりちゃん、準備はOK？」

ことり「うんっ、バッチリだよ♪」

にこ「やっと戻れるのね......」

うみ「にこにー」ｸｲｸｲ

にこ「ん？何よ？」



うみ「いままでありがとうなんだよ」

にこ「はあ？」

うみ「きっともとにもどったら、うみみはこのことをおぼえてないんだよ」

にこ「ちょっと......」

うみ「だから...これでおわかれなんだよ」

にこ「うみ......」
　

穂乃果「そんな......」

にこ「..........」

うみ「にこにー.......？」

にこ「バカね、お別れなわけないでしょ」


にこ「にこにーはいつだってうみちゃんの隣にいるニコ！」

うみ「にこにー...！」

凛「ちょっと重くないかにゃー？」ｽﾞﾋﾞｯ

真姫「そう言いながら泣いてるじゃないの......」

絵里「それは真姫もじゃない...」ｸﾞｽｯ
　

にこ「さあ、やってちょうだい」

ことり「にこちゃん......」

うみ「はやくやってほしいんだよ！」

希「.......分かった」

ことり「やろう、希ちゃん！」

希「アイさ！」


のぞこと「リルリルフェアリル♪フラフラワー♪」ｸﾙｸﾙ

うみ「にこにー」

希「ノゾノゾ、ノゾミ♪」

ことり「コトコト、コトリ♪」

うみ「またね、なんだよ」

のぞこと「にこっち(海未ちゃん)、元に戻るリル～♪」ｶﾞﾁｬｯ

パアアアアアアアアアアアアアアアアア！！！！！

にこ「ﾆｺｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵ！！！」

うみ「ｳﾐｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲ！！！」
　

ぼふんっ

七人「........」ｺﾞｸｯ


にこ「ふう.......」

海未「............」

穂乃果「おおっ！元に戻った！」

絵里「ハラショー！」

希「変なところはない？」

にこ「ん、ないわね」

にこ「海未、あんたはどう？どこも変なところはない？」

海未「............」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

にこ「海未...？」




海未「忘れてください！///」ﾊﾞﾁﾝ!
　

にこ「ばぶっ！？」

ことり「う、海未ちゃん！？」

海未「あ...す、すみません！つい.....」

にこ「ちょ、ちょっと！何すんのよ！」

海未「い、いえ......///」

にこ「ていうか、忘れてってあんた.......覚えてるの？」

海未「は、はい......そうみたいです......///」

にこ「ふぅん.......」ﾆﾔﾆﾔ

海未「に、にこ.....？」

にこ「安心するニコ♪」

海未「へ......？」

にこ「にこはーーー」




にこ「ずっと海未の隣にいるニコ♪」

おしまい
　

おまけ

花陽「うう......頭撫でたかったです......」ｽﾞｩｰﾝ

にこ「はあ......仕方無いわねー...ほら、撫でなさいよ」ｽｯ

花陽「あ、今はいいです」ﾌﾙﾙﾙ

にこ「ぬぅわんでよ！」

希「ちゃんちゃん♪」


おしまい