1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2023/05/29(月) 21:14:50.02 ID:OI4kkOqn0
2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2023/05/29(月) 21:17:49.77 ID:OI4kkOqn0
彼方「しずくちゃん目を覚まして~! 永遠にすやぴなんて彼方ちゃん嫌だよ~!」ユサユサ
栞子「歩夢さん、歩夢さん……! 目を覚ましてください……! お願いです……!」ユサユサ
璃奈「愛さん起きて……! お願い……! 璃奈ちゃんボード『おっきろー』!」ゴンッ、ゴンッ
果林「璃奈ちゃん、とりあえずボードの角で殴るのはやめましょ? 愛が本当に死んじゃうわ」
ランジュ「皆落ち着きましょ? こういう時は救急車を呼ぶのよ、えーと……ば、番号は110だったわね!」
かすみ「ランジュ先輩落ち着いてください! 救急車の番号は、えっと、確か、ほら、999です! かけますよ!」
ミア「君らが落ち着けよ。あ、ボクは携帯電話のバッテリー切れてるな……せつ菜、代わりに呼んでくれるかい」
せつ菜「きゅううううううううううきゅううううううううううしゃあああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ミア「誰がそんな原始的な呼び方しろっつったよ」
侑「取り合えず私が呼んだよ!」
栞子「歩夢さん、歩夢さん……! 目を覚ましてください……! お願いです……!」ユサユサ
璃奈「愛さん起きて……! お願い……! 璃奈ちゃんボード『おっきろー』!」ゴンッ、ゴンッ
果林「璃奈ちゃん、とりあえずボードの角で殴るのはやめましょ? 愛が本当に死んじゃうわ」
ランジュ「皆落ち着きましょ? こういう時は救急車を呼ぶのよ、えーと……ば、番号は110だったわね!」
かすみ「ランジュ先輩落ち着いてください! 救急車の番号は、えっと、確か、ほら、999です! かけますよ!」
ミア「君らが落ち着けよ。あ、ボクは携帯電話のバッテリー切れてるな……せつ菜、代わりに呼んでくれるかい」
せつ菜「きゅううううううううううきゅううううううううううしゃあああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ミア「誰がそんな原始的な呼び方しろっつったよ」
侑「取り合えず私が呼んだよ!」
3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2023/05/29(月) 21:22:03.80 ID:OI4kkOqn0
ピーポーパーポーピーポーパーポー
侑「運ばれていったね……」
せつ菜「一応、かすみさんと栞子さん、それと果林さんが一緒に乗っていったので大丈夫だとは思いますが……」
ランジュ「アタシたちは、どうしてこうなったかを究明しないといけないわね」
彼方「そうだね~……彼方ちゃん、すやぴしてる場合じゃないぜ……」
璃奈「……さっき触ったり揉んだり殴ったりした時、愛さんの体に異常があったわけじゃなかった。
そう考えると、外傷によるものじゃなくて、体の中からの変化だと思う」
侑「あれ、ただ闇雲に殴ってたわけじゃなかったんだ……」
エマ「……」
ミア「エマ、随分とだんまりじゃないか」
ランジュ「エマも調子が悪いのかしら? それともお腹が空いたの? なら、ランジュのお手製料理で元気出させてあげるわ!」
エマ「大丈夫だよ。お腹は減ってないよ……ただ、三人が心配で……」
せつ菜「……気持ちはわかります、エマさん。ただ、心配しているだけでは前へは進めません。心配しながらでも、あの三人が何故倒れてしまったのかを判明させましょう! それが、きっとあの三人のためにもなります!」
エマ「そうだよね……うん! ちゃんと原因を解き明かそう!」
侑「運ばれていったね……」
せつ菜「一応、かすみさんと栞子さん、それと果林さんが一緒に乗っていったので大丈夫だとは思いますが……」
ランジュ「アタシたちは、どうしてこうなったかを究明しないといけないわね」
彼方「そうだね~……彼方ちゃん、すやぴしてる場合じゃないぜ……」
璃奈「……さっき触ったり揉んだり殴ったりした時、愛さんの体に異常があったわけじゃなかった。
そう考えると、外傷によるものじゃなくて、体の中からの変化だと思う」
侑「あれ、ただ闇雲に殴ってたわけじゃなかったんだ……」
エマ「……」
ミア「エマ、随分とだんまりじゃないか」
ランジュ「エマも調子が悪いのかしら? それともお腹が空いたの? なら、ランジュのお手製料理で元気出させてあげるわ!」
エマ「大丈夫だよ。お腹は減ってないよ……ただ、三人が心配で……」
せつ菜「……気持ちはわかります、エマさん。ただ、心配しているだけでは前へは進めません。心配しながらでも、あの三人が何故倒れてしまったのかを判明させましょう! それが、きっとあの三人のためにもなります!」
エマ「そうだよね……うん! ちゃんと原因を解き明かそう!」
4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2023/05/29(月) 21:26:13.00 ID:OI4kkOqn0
璃奈「まず、わかってるのは三人とも外傷はなくて、何らかのショックとかが原因が濃厚なこと」
せつ菜「ショック……息をしなくなるほどのショックとなりますと、よほどのことですよね」
ミア「息をしなくなるほどのショックか……家族の訃報でも入ったのか?」
彼方「皆家族仲は悪くないし、確かに悲しいことだけど……息をしなくなるほど、かなぁ……? それも、三人揃って?」
侑「彼方さんは一番そうなりそうだけど……」
彼方「やだなぁ、侑ちゃん。いくら彼方ちゃんでも、遥ちゃんの訃報が入ったとしたら精々夢だと思って飛び降りと首吊りを試すくらいで、気絶なんかしないよぉ」
ミア「もっとヤバいだろ……」
エマ「話が脱線しちゃってるよぉ」
せつ菜「ショック……息をしなくなるほどのショックとなりますと、よほどのことですよね」
ミア「息をしなくなるほどのショックか……家族の訃報でも入ったのか?」
彼方「皆家族仲は悪くないし、確かに悲しいことだけど……息をしなくなるほど、かなぁ……? それも、三人揃って?」
侑「彼方さんは一番そうなりそうだけど……」
彼方「やだなぁ、侑ちゃん。いくら彼方ちゃんでも、遥ちゃんの訃報が入ったとしたら精々夢だと思って飛び降りと首吊りを試すくらいで、気絶なんかしないよぉ」
ミア「もっとヤバいだろ……」
エマ「話が脱線しちゃってるよぉ」
5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2023/05/29(月) 21:27:51.06 ID:OI4kkOqn0
ランジュ「ん~。なら、大好きな子に『大っ嫌い』って言われちゃったりしたのかしラ? アタシ、栞子に『大っ嫌い』って言われたら、倒れちゃう自信あるわ」
侑「大好きな子?」
せつ菜「なるほど、歩夢さんには侑さん、愛さんには璃奈さん、しずくさんにはかすみさんがいますね」
璃奈「でも私、愛さんにそんなこと言ってない……そもそも、来た時にはあぁだった」
侑「私もだよ! 私も歩夢に大嫌いなんて言わないよ!」
彼方「三人同じ理由ってなると、探すのが難しいね~……」
侑「大好きな子?」
せつ菜「なるほど、歩夢さんには侑さん、愛さんには璃奈さん、しずくさんにはかすみさんがいますね」
璃奈「でも私、愛さんにそんなこと言ってない……そもそも、来た時にはあぁだった」
侑「私もだよ! 私も歩夢に大嫌いなんて言わないよ!」
彼方「三人同じ理由ってなると、探すのが難しいね~……」
6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2023/05/29(月) 21:30:11.03 ID:OI4kkOqn0
せつ菜「何か、三人に共通点でもあれば見つかるかもしれませんね……ほら、ミステリーものの小説とかでも、被害者に共通点があったりするじゃないですか! もしも事件性があるのなら、何かあるかもしれません!」
エマ「共通点……虹ヶ咲の生徒?」
侑「それは、この学校にいる人たち皆に当てはまっちゃうね……私たちにも」
璃奈「女の子……」
ミア「もっと範囲が広がってないかい、璃奈」
ランジュ「んー、人間!」
彼方「地球上の皆に当てはまっちゃうぜ~……」
せつ菜「スクールアイドル……しか浮かびませんね」
璃奈「範囲は絞れるけど、スクールアイドルであることが理由になる、息をしなくなるほどのショックなんてあるのかな……」
エマ「共通点……虹ヶ咲の生徒?」
侑「それは、この学校にいる人たち皆に当てはまっちゃうね……私たちにも」
璃奈「女の子……」
ミア「もっと範囲が広がってないかい、璃奈」
ランジュ「んー、人間!」
彼方「地球上の皆に当てはまっちゃうぜ~……」
せつ菜「スクールアイドル……しか浮かびませんね」
璃奈「範囲は絞れるけど、スクールアイドルであることが理由になる、息をしなくなるほどのショックなんてあるのかな……」
7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2023/05/29(月) 21:34:15.15 ID:OI4kkOqn0
方「璃奈ちゃんの言うことが正しければ、体の中からおかしくなったのは間違いないよね~……もしそうなら、内臓とかにも関係があるのかな~?」
せつ菜「内臓……? 胃腸とかですか?」
ランジュ「話は変わるけれど、三人が倒れる前に部室にいた人っているのかしら」
せつ菜「あの三人を除いて全員でお喋りしながら来て、先頭にいた私が第一発見者でしたが……特に何もなかったと思います」
璃奈「でも、何をしてたのかはわかる」スッ
侑「テーブルの上?」
彼方「食べかけのケーキ、ショートケーキみたいだねぇ~。いちごがないから寂しく感じるなぁ」
ミア「……まさか、毒でも盛られたって言うのか!?」
璃奈「ありえない……毒なら、痙攣したり、泡を吹いたりするはず……だと思う」
ランジュ「あまりにも不味かったのかしら?」
せつ菜「美味しそうですし、不味かったり、食中毒だったとしても流石に息が止まるとは思えませんが……」
侑「そうだね。二人がそれを自然と証明してくれてるよ」
せつ菜・ランジュ「???」
せつ菜「内臓……? 胃腸とかですか?」
ランジュ「話は変わるけれど、三人が倒れる前に部室にいた人っているのかしら」
せつ菜「あの三人を除いて全員でお喋りしながら来て、先頭にいた私が第一発見者でしたが……特に何もなかったと思います」
璃奈「でも、何をしてたのかはわかる」スッ
侑「テーブルの上?」
彼方「食べかけのケーキ、ショートケーキみたいだねぇ~。いちごがないから寂しく感じるなぁ」
ミア「……まさか、毒でも盛られたって言うのか!?」
璃奈「ありえない……毒なら、痙攣したり、泡を吹いたりするはず……だと思う」
ランジュ「あまりにも不味かったのかしら?」
せつ菜「美味しそうですし、不味かったり、食中毒だったとしても流石に息が止まるとは思えませんが……」
侑「そうだね。二人がそれを自然と証明してくれてるよ」
せつ菜・ランジュ「???」
8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2023/05/29(月) 21:36:13.24 ID:OI4kkOqn0
>>7
方「璃奈ちゃんの言うことが正しければ、体の中からおかしくなったのは間違いないよね~……もしそうなら、内臓とかにも関係があるのかな~?」→×
彼方「璃奈ちゃんの言うことが正しければ、体の中からおかしくなったのは間違いないよね~……もしそうなら、内臓とかにも関係があるのかな~?」→〇
方「璃奈ちゃんの言うことが正しければ、体の中からおかしくなったのは間違いないよね~……もしそうなら、内臓とかにも関係があるのかな~?」→×
彼方「璃奈ちゃんの言うことが正しければ、体の中からおかしくなったのは間違いないよね~……もしそうなら、内臓とかにも関係があるのかな~?」→〇
9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2023/05/29(月) 21:37:56.92 ID:OI4kkOqn0
エマ「とりあえず、私が食べみて安全性を確認してみるね! 最年長だから、この役目は引き受けるよ!」
彼方(どう見ても食べたいだけだよね~……けど、ここでソレを言うのは野暮だから黙っておくぜ~)
エマ「んっ……んー……ん?」モグモグ、カシゲッ
侑「何か入ってたの!?」
エマ「ボーノー!」
璃奈「美味しかったみたい……璃奈ちゃんボード『やれやれ』」
せつ菜「そうなると、ケーキが直接の原因というわけではなさそうですね……」
ミア「じゃあ、一体何が理由だって言うんだ……?」
せつ菜「やはり、璃奈さんの言う通り体の内部の何かが三人に共通していたとしか考えられませんね……」
璃奈「愛さんもしずくちゃんも健康には気を使ってるし、歩夢さんも料理上手で栄養面もよく考える人だから、そんなに変なことはないと思うけど……」
彼方(どう見ても食べたいだけだよね~……けど、ここでソレを言うのは野暮だから黙っておくぜ~)
エマ「んっ……んー……ん?」モグモグ、カシゲッ
侑「何か入ってたの!?」
エマ「ボーノー!」
璃奈「美味しかったみたい……璃奈ちゃんボード『やれやれ』」
せつ菜「そうなると、ケーキが直接の原因というわけではなさそうですね……」
ミア「じゃあ、一体何が理由だって言うんだ……?」
せつ菜「やはり、璃奈さんの言う通り体の内部の何かが三人に共通していたとしか考えられませんね……」
璃奈「愛さんもしずくちゃんも健康には気を使ってるし、歩夢さんも料理上手で栄養面もよく考える人だから、そんなに変なことはないと思うけど……」
10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2023/05/29(月) 21:40:25.83 ID:OI4kkOqn0
彼方「んー……血液型、とかかなぁ? 」
ランジュ「それよ! きっとそうだわ! アタシ、漫画で読んだことあるわ! 血液型で効果のある必〇技があったわ!」
ミア「そういえば、三人ともA型だったか?」
エマ「私はO型だねぇ」
せつ菜「もしかすると、A型にだけ反応する特殊な何かが入っていたのでしょうか!?」
彼方「でも、なんでピンポイントであの三人にだけ届いたのかな~……」
ランジュ「んー……毒物とかじゃなくて、A型の三人だからこそ受けるようなショックがあった……とかかしら?」
ミア「……! ナイスだ、ランジュ。今の一言のおかげで閃いたぞ」
ランジュ「それよ! きっとそうだわ! アタシ、漫画で読んだことあるわ! 血液型で効果のある必〇技があったわ!」
ミア「そういえば、三人ともA型だったか?」
エマ「私はO型だねぇ」
せつ菜「もしかすると、A型にだけ反応する特殊な何かが入っていたのでしょうか!?」
彼方「でも、なんでピンポイントであの三人にだけ届いたのかな~……」
ランジュ「んー……毒物とかじゃなくて、A型の三人だからこそ受けるようなショックがあった……とかかしら?」
ミア「……! ナイスだ、ランジュ。今の一言のおかげで閃いたぞ」
11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2023/05/29(月) 21:42:19.87 ID:OI4kkOqn0
侑「ええっ、ミアちゃん、何かわかったの!?」
ランジュ「今のランジュの一言でわかっちゃったの!?」
ミア「あぁ。よく見ると、このcake……倒れている上に、エマが食べる前は特にどこも欠けていなかったのに、Strawberryだけない。つまり、最初の一口がStrawberryだったってことさ」
エマ「そういえば、食べるときにちょっと違和感があったねぇ」
せつ菜「??? それが、三人が倒れる理由と関係があるんですか?」
ミア「……あるさ。A型って血液型の生き物は、cakeを倒れた状態……更に、最初の一口をいちごにすると、死ぬ!」
ランジュ「ラッ!? そ、そうなの!?」
ミア「あぁ……他にも、curryriceを混ぜきったり、orangeの皮を剝く時、皮をつなげて剥かなかったりしても死ぬ」
せつ菜「そこまでですか!?」
ランジュ「今のランジュの一言でわかっちゃったの!?」
ミア「あぁ。よく見ると、このcake……倒れている上に、エマが食べる前は特にどこも欠けていなかったのに、Strawberryだけない。つまり、最初の一口がStrawberryだったってことさ」
エマ「そういえば、食べるときにちょっと違和感があったねぇ」
せつ菜「??? それが、三人が倒れる理由と関係があるんですか?」
ミア「……あるさ。A型って血液型の生き物は、cakeを倒れた状態……更に、最初の一口をいちごにすると、死ぬ!」
ランジュ「ラッ!? そ、そうなの!?」
ミア「あぁ……他にも、curryriceを混ぜきったり、orangeの皮を剝く時、皮をつなげて剥かなかったりしても死ぬ」
せつ菜「そこまでですか!?」
12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2023/05/29(月) 21:44:12.82 ID:OI4kkOqn0
ミア「この間、歩夢の前でcurryriceを食べるときに混ぜきったら『信じられない、狂ってる』って目で見られたんだよ。しずくは笑顔に見えたけれど、額には青筋が立っていたし、愛はキレる三秒前だった」
ランジュ「怖いわ……A型ってそんなに厳しいの……?」
エマ「もしかして、卵かけご飯も混ぜきっちゃったらダメなのかなぁ……」
璃奈「いや、むしろソレとかペヤング焼きそばのソースは混ぜきらないと怒られる」
侑「A型って面倒くさいね……」
ミア「一応、そのA型は君の幼馴染だぞ。ベイビーちゃん」
せつ菜「で、ですが、これで三人が倒れた理由がわかったんですね!」
ミア「あぁ……つまり、あとはケーキを倒したりイチゴを一口目に食べさせた奴を探せばいい」
ランジュ「怖いわ……A型ってそんなに厳しいの……?」
エマ「もしかして、卵かけご飯も混ぜきっちゃったらダメなのかなぁ……」
璃奈「いや、むしろソレとかペヤング焼きそばのソースは混ぜきらないと怒られる」
侑「A型って面倒くさいね……」
ミア「一応、そのA型は君の幼馴染だぞ。ベイビーちゃん」
せつ菜「で、ですが、これで三人が倒れた理由がわかったんですね!」
ミア「あぁ……つまり、あとはケーキを倒したりイチゴを一口目に食べさせた奴を探せばいい」
13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2023/05/29(月) 21:47:49.03 ID:OI4kkOqn0
エマ「でも、そんな人いるの? いたとしても、どうやって私たちに知られずに帰ったの?」
ミア「いるさ。そして、ボクたちに知られず帰ったんじゃない。ずっとここにいるんだ」
せつ菜「いるんですか!? こ、ここに!?」
ミア「いるんだよ、ここに……なっ、ベイビーちゃん」スッ
侑「えっ。わ、私?」
ランジュ「ミア!? 侑があの三人にやったって言うの!? そんなのありえないわ! だって侑はこの同好会の皆が大好きじゃない! そんな酷いことをするはずがないわ!」
ミア「ありえるさ。大好きだからこそ、ね」
璃奈「大好きだからこそ……その理由と手順は確かに浮かんでくるけれど、本当に実行したとは思い難い……」
ミア「ベイビーちゃんは知らなかった。A型の死ぬ理由を。だから、この事故を起こしてしまった」
せつ菜「で、ですがどうやって……! 私が最初に倒れている三人を発見したんですよ! 侑さんは──」
侑「……もういいよ、せつ菜ちゃん」
ミア「いるさ。そして、ボクたちに知られず帰ったんじゃない。ずっとここにいるんだ」
せつ菜「いるんですか!? こ、ここに!?」
ミア「いるんだよ、ここに……なっ、ベイビーちゃん」スッ
侑「えっ。わ、私?」
ランジュ「ミア!? 侑があの三人にやったって言うの!? そんなのありえないわ! だって侑はこの同好会の皆が大好きじゃない! そんな酷いことをするはずがないわ!」
ミア「ありえるさ。大好きだからこそ、ね」
璃奈「大好きだからこそ……その理由と手順は確かに浮かんでくるけれど、本当に実行したとは思い難い……」
ミア「ベイビーちゃんは知らなかった。A型の死ぬ理由を。だから、この事故を起こしてしまった」
せつ菜「で、ですがどうやって……! 私が最初に倒れている三人を発見したんですよ! 侑さんは──」
侑「……もういいよ、せつ菜ちゃん」
14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2023/05/29(月) 21:49:31.75 ID:OI4kkOqn0
せつ菜「侑……さん……?」
侑「そうだよ……私が三人をこんな目に遭わせちゃったんだ……私が、やったんだ……!」
璃奈「どうして……」
侑「これ……」スッ
ランジュ「……これは、リエラのMV……皆でケーキを食べてるところね、仲が良さそうだわ」
彼方「いちごリレー……って奴だねぇ」
エマ「エモエモで尊みが深いね~……」
せつ菜「……侑さん、まさか」
侑「……うん。たまたま、だったんだ……たまたま、先に四人で部室にそろってて、愛さんが『菓子作り同好会から差し入れで貰っちゃった~!』って、ショートケーキを出してくれてたんだ……それで、私が『せっかくだから、いちごリレーしようよ!』って、歩夢としずくちゃんと愛ちゃんとやったんだ。
大好きな皆と、大好きなシチュエーションを楽しんでみたかったから……」
ミア「ベイビーちゃんの笑顔を見るために、三人とも必死に耐えてたんだろうな」
ランジュ「けれど、限界を迎えて倒れちゃったのね……」
侑「倒れた直後に、丁度皆がやってくる頃だった。だから、私はまるで皆の列にいたかのように隅っこに来て、まるで初めて見たかのように振舞ったんだ……」
侑「そうだよ……私が三人をこんな目に遭わせちゃったんだ……私が、やったんだ……!」
璃奈「どうして……」
侑「これ……」スッ
ランジュ「……これは、リエラのMV……皆でケーキを食べてるところね、仲が良さそうだわ」
彼方「いちごリレー……って奴だねぇ」
エマ「エモエモで尊みが深いね~……」
せつ菜「……侑さん、まさか」
侑「……うん。たまたま、だったんだ……たまたま、先に四人で部室にそろってて、愛さんが『菓子作り同好会から差し入れで貰っちゃった~!』って、ショートケーキを出してくれてたんだ……それで、私が『せっかくだから、いちごリレーしようよ!』って、歩夢としずくちゃんと愛ちゃんとやったんだ。
大好きな皆と、大好きなシチュエーションを楽しんでみたかったから……」
ミア「ベイビーちゃんの笑顔を見るために、三人とも必死に耐えてたんだろうな」
ランジュ「けれど、限界を迎えて倒れちゃったのね……」
侑「倒れた直後に、丁度皆がやってくる頃だった。だから、私はまるで皆の列にいたかのように隅っこに来て、まるで初めて見たかのように振舞ったんだ……」
15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2023/05/29(月) 21:50:35.89 ID:OI4kkOqn0
璃奈「どうして、隠そうと思ったの?」
侑「目の前の光景を……本当だって思いたくなかった……ごめん、って謝ったり、目を覚まして、って言えなかった……! 歩夢が、愛ちゃんが、しずくちゃんが……! 死んじゃったなんて……! 信じたくなかった……!」
せつ菜「侑さん……」
ミア「ベイビーちゃん……逃げるな」
侑「……」
ミア「確かに、歩夢に愛にしずくは大切なメンバーだ。けれど、大切だからこそ向き合わなきゃいけないんだ……大切だからこそ! 自分のやったことを知らなきゃいけないんだ!」
侑「ミア、ちゃん……! 私っ……私……!」グスッ
彼方「なんだか凄い感動的だね……」
璃奈「……ただの事故の〇人現場で人を咎めてるだけ」
エマ「確かにそうだねー」
侑「目の前の光景を……本当だって思いたくなかった……ごめん、って謝ったり、目を覚まして、って言えなかった……! 歩夢が、愛ちゃんが、しずくちゃんが……! 死んじゃったなんて……! 信じたくなかった……!」
せつ菜「侑さん……」
ミア「ベイビーちゃん……逃げるな」
侑「……」
ミア「確かに、歩夢に愛にしずくは大切なメンバーだ。けれど、大切だからこそ向き合わなきゃいけないんだ……大切だからこそ! 自分のやったことを知らなきゃいけないんだ!」
侑「ミア、ちゃん……! 私っ……私……!」グスッ
彼方「なんだか凄い感動的だね……」
璃奈「……ただの事故の〇人現場で人を咎めてるだけ」
エマ「確かにそうだねー」
16:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2023/05/29(月) 21:51:23.44 ID:OI4kkOqn0
ランジュ「……今からでも遅くないわ。病院に行って、三人に謝りに行きましょ。ランジュも付き合うわ」
侑「ランジュちゃん……!」
せつ菜「えぇ。私も付き合います、確かに侑さんの罪ではありますが、侑さんだけが背負うことがなくても良いと思うのです!」
璃奈「うん。璃奈ちゃんボード『罪なら、俺が背負ってやる』!」
ミア「ベイビーちゃん。三人に会う覚悟は出来てるのかい」
侑「うん……! 私、謝る! 歩夢に……愛さんに……しずくちゃんに、謝る!」
ランジュ「思い立ったが吉日、よ! 今すぐ行くラ!」ダッ
全員「おー!」ダッ
侑「ランジュちゃん……!」
せつ菜「えぇ。私も付き合います、確かに侑さんの罪ではありますが、侑さんだけが背負うことがなくても良いと思うのです!」
璃奈「うん。璃奈ちゃんボード『罪なら、俺が背負ってやる』!」
ミア「ベイビーちゃん。三人に会う覚悟は出来てるのかい」
侑「うん……! 私、謝る! 歩夢に……愛さんに……しずくちゃんに、謝る!」
ランジュ「思い立ったが吉日、よ! 今すぐ行くラ!」ダッ
全員「おー!」ダッ
17:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2023/05/29(月) 21:54:59.83 ID:OI4kkOqn0
病院
愛「いや~……にしても、演技にしてはやりすぎたね~」タハハ
しずく「はい……まさか、本当に救急車が来てしまうなんて」エヘヘ
歩夢「いくら私たちがA型でも、最初の一口がいちごだったからって理由でも呼吸が止まったりしないのにね」アハハ
かすみ「完璧に騙されました……かすみんが死にたいです……」
果林「本当に心配したのよ……もう」
栞子「皆さんを騙したことは許せないので反省文を書いていただきますが、結果的に誰も傷ついていないのであればよいでしょう」
このあと、続々と押しかけてきた同好会メンバーによる謝罪が始まった。
それを聞いて、ケーキの食べ方だけで人が死ぬかもしれないという恐怖におびえていた侑を見た歩夢たちは苦笑いを浮かべていた。
……が、虹ヶ咲学園内ではA型は傷つけ方次第では簡単に死んでしまうのだと噂が付いて回った。
ついでに、同好会メンバーはどこか几帳面になった。
せつ菜「皆さん、誰しも『これだけは嫌だ』という琴線があるものですよね。几帳面でコツコツとしたA型の人たちにとっては、そういうことが日常生活でも表れやすいのかもしれません。
ですが、それは恥じることではありません……人には人の数だけ『大好き』と『ヤダ』がある……それを尊重するのが、この虹ヶ咲学園ですから!」
おしまい
愛「いや~……にしても、演技にしてはやりすぎたね~」タハハ
しずく「はい……まさか、本当に救急車が来てしまうなんて」エヘヘ
歩夢「いくら私たちがA型でも、最初の一口がいちごだったからって理由でも呼吸が止まったりしないのにね」アハハ
かすみ「完璧に騙されました……かすみんが死にたいです……」
果林「本当に心配したのよ……もう」
栞子「皆さんを騙したことは許せないので反省文を書いていただきますが、結果的に誰も傷ついていないのであればよいでしょう」
このあと、続々と押しかけてきた同好会メンバーによる謝罪が始まった。
それを聞いて、ケーキの食べ方だけで人が死ぬかもしれないという恐怖におびえていた侑を見た歩夢たちは苦笑いを浮かべていた。
……が、虹ヶ咲学園内ではA型は傷つけ方次第では簡単に死んでしまうのだと噂が付いて回った。
ついでに、同好会メンバーはどこか几帳面になった。
せつ菜「皆さん、誰しも『これだけは嫌だ』という琴線があるものですよね。几帳面でコツコツとしたA型の人たちにとっては、そういうことが日常生活でも表れやすいのかもしれません。
ですが、それは恥じることではありません……人には人の数だけ『大好き』と『ヤダ』がある……それを尊重するのが、この虹ヶ咲学園ですから!」
おしまい
引用元: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1685362489/