【SS】希「アカン、今月ピンチや・・・・・・」

希「仕送りの日までまだ日があるのに・・・・・・どないしよ」

希「昨日のライブ打ち上げの焼肉のせいやなぁ、これは」

希「いや、一昨日のタロットカード新調したせい？」

希「とりあえず短期でできるバイト無いか探さな・・・・・・ん？」

希「メイドカフェ・・・・・・なになに？」

希「短期OK、日払い、週払い対応！学生可！なんや、あっさり見つかったなぁ」

希「メイドカフェかぁ・・・・・・秋葉でライブしたとき以来やんなぁ」

希「メイド服はウチには可愛すぎるからあんま似合わないかもしれんけど、四の五の言ってられんし、電話しよ！」ﾋﾟﾎﾟﾊﾟｰ


ﾓｼﾓｼ､ｱﾙﾊﾞｲﾄﾉﾁﾗｼｦﾐﾀﾝﾃﾞｽｹﾄﾞ･･･ｱ､ﾊｲ､ﾊｲ、ﾜｶﾘﾏｼﾀﾖﾛｼｸｵﾈｶﾞｲｼﾏｽ!


希「というわけで明後日に面接決まったし、履歴書書こーっと！」

～数日後～



希「無事面接も通って、今日からメイドカフェでアルバイトや！」

希「μ'sの練習はしばらく出れないかもなぁ・・・・・・」

希「とりあえず、今月分さえ凌げればええから、遅れた練習の分はバイト終わった後でしっかり取り戻さな！」

希「いざ、バイト先へ！」



～屋上～



絵里「と、言うわけで、希はしばらく来れないらしいわ」

穂乃果「そっかー・・・そういえばことりちゃんもメイドカフェのバイトでしばらくこれないって言ってたよね」

海未「ええ、まぁ希もメイドカフェのバイトとは思えませんが・・・・・・何のバイトか聞いたんですか？」

絵里「そういえば・・・聞いてないわね」

にこ「まぁ明日聞けばわかるでしょ、それよりほら、練習よ練習！」

絵里「そうね・・・・・・」

～某メイドカフェ～



希「このメイド服、なかなか可愛いやんな」

希「なんていうんだっけ・・・クラシックメイド？」

希「ロングスカートはありがたいなぁ」ｸﾙﾘ

希「さ、メイド服の鑑賞はコレぐらいにして、今日からがんばるぞー！」

メイドＡ「うふふ、やる気満々ですね」

希「あ、す、すいません・・・」

メイドＡ「いえいえ、それでは希ちゃん、まずは接客から覚えて行きましょう」

希「はい、よろしくおねがいします」

メイドＡ「まずはお客様が来店されたときは、笑顔で『お帰りなさいませ、ご主人様♪』はい」

希「お帰りなさいませ、ご主人様♪」

メイドＡ「・・・・・・///」

希「・・・・・・？ダ、ダメでしたか？」

メイドＡ「い、いえ・・・すごく可愛くて、その・・・・・・とても、よかったです///」

希「え、あ、ありがとうございます・・・・・・///」

希「（うひゃー、可愛いって言われてしもた・・・・・・///）」

メイドＡ「コホン、挨拶が済みましたら、お客様の人数を確認して、お席へ案内します」

希「あ、は、はい！」

･････････
･･････
･･･



メイドＡ「とまぁ、大体はこんな感じですね」

希「はい、ありがとうございます！」

メイドＡ「後は実践あるのみです！最初のうちは私が付いていますので、早速お店へ出てみましょうか！」

希「はい！」

メイドＡ「それにしても希ちゃんは運がいいですね！」

希「え？なんでですか？」

メイドＡ「今日から他店と合同の企画がありまして、なんとあの伝説のメイド！ミナリンスキーさんがこのお店に来るんです！」

希「えっ」

メイドＡ「あ、噂をすれば！ミナリンスキーさん！」

ことり「あ、はーい！」

メイドＡ「今日は一日、よろしくおねがいしますね♪」

ことり「はい♪こちらこそよろしくおねがいします♪」

メイドＡ「そして、こちらが今日から入った希ちゃんです！」

ことり「えっ」

希「よ、よろしくおねがいします・・・・・・」

ことり「の、希ちゃん！？」

メイドＡ「あれ？お知り合いなんですか？」

ことり「は、はい・・・あはは」

ｽｲﾏｾｰﾝ

メイドＡ「あ、すいませんちょっと呼ばれちゃったのでミナリンスキーさん、希ちゃんおねがいします！」

ことり「希ちゃん・・・・・・・」

希「あ、あはは・・・このことはみんなには内緒に「なんで言ってくれなかったの！？」・・・え？」

ことり「知らないの？希ちゃん、このお店、メイド服支給してくれるけど、自分で作ったり、好きなメイド服を持ち込みＯＫなんだよ！」

希「そうなんや・・・そういえばさっきのメイドさんはミニスカートのメイド服やったなぁ」

ことり「言ってくれれば希ちゃんに似合うメイド服作ってあげたのにぃ・・・」

希「いやいや、μ'sの衣装作ってるんやからそこまでせんでもええよ！」

ことり「ううん！今度作ってあげるから待っててね！」

希「い、いや、それに一週間程度しかここにいないんよ」

ことり「あ、そうなんだ・・・」ｼｭﾝ

希「ご、ごめんなぁ、ことりちゃん・・・」

ことり「ううん、こっちこそごめんね。あ、そろそろ行かなきゃ！一週間でもお仕事はきっちり覚えてもらうからね、希ちゃん！」

希「ふふ、よろしくおねがいします、ミナリンスキーさん！」

～次の日～


絵里「ねぇ、希」

希「んー？どしたん、えりち」

絵里「昨日聞きそびれたんだけど、どんなバイトしてるの？」

希「え？い、言ってなかったっけ？」

絵里「ええ、バイト、としか聞いてないわ」

希「あー・・・ま、まぁなんでもええやん？」

絵里「・・・・・・」ｼﾞｰ

希「（うーん・・・えりちにメイド姿見られるのはちょっと恥ずかしいなぁ。あんときは一応衣装やったから大丈夫だったんやけど）」

絵里「まぁ、深く詮索するつもりは無いけど、ちゃんと遅れた分の練習はするのよ？」

希「う、うん、もちろんや！」

絵里「・・・・・・」

～某メイドカフェ～


希「お帰りなさいませ、ご主人様♪2名様ですね、ではこちらへどうぞ♪」

希「こちらメニューになります♪ただいまお冷をお持ちいたしますので、少々お待ちください」ﾍﾟｺﾘ


ことり「すごいよ希ちゃん！昨日の今日なのに完璧だよ！」

希「前にちょっとやったことあったし、コレぐらいはできて当然やん？」

ことり「ふふっ♪知ってる？希ちゃん、昨日からなのに、もう人気出てるんだよ？」

希「え？誰が？」

ことり「希ちゃんだよ、希ちゃん！私もうかうかしてられないなぁ♪」

希「そ、そうやったんか・・・まぁ、素直に喜んでええやんな」

ことり「うん！「ミナリンスキーさーん！」はーい！あ、今日は終わる時間一緒だし、せっかくだから一緒に帰ろうね！」

希「わかった！ほな、がんばってな！」

絵里「最近は一人で帰ってるわね・・・・・・」

絵里「いつもは希がいるんだけど、最近バイトで忙しいらしいし」

絵里「あ、そういえば、今日はアリサが雪穂ちゃんの家に泊まりに行ってるから誰もいないんだっけ」

絵里「それなら今日は簡単に済ませよっかな」

絵里「あら？あそこにいるのは希と・・・ことり？」

絵里「なんで一緒いるのかしら？」

絵里「・・・・・・なんか楽しそうね」ﾑｽｰ

絵里「気にならないといえば嘘になるけど・・・」

絵里「明日はμ'sの練習休みだっけ」

絵里「・・・・・・か、隠す希が悪いんだから、別にいいわよね」

～次の日～

絵里「こ、これは・・・」

絵里「希とことりの後をついていったら、二人がなにやら怪しげなビルの中に・・・・・・」

絵里「ま、まさかバイトって・・・！！！！」

絵里「いやいや、流石に希に限ってそんな・・・・・・・」

絵里「と、とりあえず後を追いましょ」



絵里「どうやらここしかやってないようだけど」

絵里「メイドカフェ・・・・・・よね」

絵里「・・・迷っててもしょうがないし、入ればわかるわ」ｶﾞﾁｬ

希「お帰りなさいませ♪おじょ、う・・・さ、ま・・・・・・・」

絵里「メイド服、似合ってるわね、希」

希「え、えりち・・・なんでここに？」

絵里「今日は練習休みだったし、希のバイトが気になってつい」

希「そ、そっか・・・とりあえず、お席にご案内します」

絵里「ええ、お願い（希のメイド服、可愛いわね、ハラショー）」

希「こ、こちらがメニューになります（えりちにメイド服姿見られてしもた・・・）」

希「ただいまお冷をお持ちいたしますので、少々お待ちください」



ことり「え？絵里ちゃん来てるの？」

希「うん、メイド服姿見られてしもた・・・・・・」

ことり「可愛いから大丈夫だよ！ほら、ずっとこっち見てるし、きっと似合ってるんだよ！」

絵里「」ｼﾞｰ

希「そういう感じではないとおもうんやけど・・・・・・」

ことり「そうかなぁ？あ、ほら、絵里ちゃん呼んでるよ！」

希「う、うん・・・・・・」

希「ご注文お伺いします、お嬢様」

絵里「この『特製ハニートースト～愛情たっぷりメイドさんのアーン付き～』と紅茶で」

希「は、はい・・・メイドはご指名可能でｓ「希で」・・・・・・」

絵里「希で」

希「か、かしこまりました・・・少々おまちください・・・」



ことり「絵里ちゃんにご指名されたの？」

希「そうなんやけど・・・指名受けるの初めてなんやけど、大丈夫やろか？」

ことり「うーん、こういう考えはよくないんだけど、せっかくだから、絵里ちゃんでご指名受けたときの練習しよ！」

希「えっ」

ことり「うーんと、メニューはハニートーストだね！今から流れを説明するから、がんばって！」

希「お、おまたせいたしました。こ、こちらハニートーストと紅茶になります」

希「それでは、こ、こちらのハニートーストに、の、のぞ、希が、おいしくなるように、おまじないを掛けます///」

希「お、お嬢様、も、ご一緒に、どう、ぞ///」

希「・・・・・・の、希の愛情！たーっぷり注入！はーい、ぷしゅ！///」

絵里「いただきました（希の顔真っ赤ね、ハラショー）」

希「そ、それでは、失礼します・・・・・・あ、アーン///」

絵里「・・・・・・アーン」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

希「い、いかがですか？」

絵里「ハラショー」

希「ありがとう、ございます・・・・・・そ、それではお嬢様、ごゆっくりおくつろぎくださいませ」

ことり「希ちゃん！バッチリだよ！」

希「アカン・・・ウチもう生きていけない・・・」

ことり「大丈夫だよ！恥ずかしいのは最初だけだから！あ、それと今日はことり、終わるのちょっと遅いから先に帰ってていいよ！」

希「う、うん・・・・・ほな、ウチは接客に戻るね」ﾃｸﾃｸ

ことり「・・・・・・あんな可愛い希ちゃん見るの初めてだなぁ」

ことり「絵里ちゃんの前だから・・・？」

ことり「いいなぁ、絵里ちゃん」

～帰り道～


希「えりち、ウチが終わるまでおったんやな」

絵里「・・・・・・別に隠すことではなかったんじゃない？」

希「せやけど・・・・・・メイド服、えりち達に見せるの恥ずかしくてな」

絵里「メイド服ならライブで着た事あるじゃない」

希「アレは衣装やったから・・・・・・それに、ウチよりことりちゃんやエリチのほうがもっと似合ってたから」

絵里「お店に入ったときも言ったでしょ？「メイド服、似合ってるわよ」って」

希「そんなん、お世辞やん」

絵里「あら、私、大切な人にはお世辞なんていわないのよ？」

希「それならウチは、大切じゃないってことやね」

絵里「卑屈に考えすぎよ・・・しかたないわね」

ﾁｭｯ

希「」

絵里「希は私にとって大切な人、その証みたいなものよ」

希「ふぇ、なっ、え、えりち・・・//////」

絵里「あ、そうそう、昨日はなんでことりと一緒に帰っていたの？」

希「そ、それは、たまたま帰る時間が一緒だったから・・・///」

絵里「たまたま、か・・・・・・」

希「・・・・・・なんや、妬いてくれとるん？」

絵里「そうね、ちょっと妬いていたのかも」

希「あ、そ、そうなん・・・//////」

絵里「ねぇ、希」

希「？」

絵里「次からは、ちゃんと教えてね」

希「・・・・・・うん、隠したりしてごめんな、えりち」

絵里「じゃあ、残りのバイトもがんばってね」

希「うん、がんばる！」

ことり「・・・・・・」

ことり「ちょっと早めに終わったから希ちゃんを追ってみたら」

ことり「すごいの見ちゃった」

ことり「わかってたけど・・・・・・絵里ちゃんには敵わないなぁ」

ことり「バイトが一緒になるだけじゃダメだよね」

ことり「チーズケーキ、一人で食べれるかな？」

～数日後～



希「昨日でバイトも終わって、今日から練習再開や！」

絵里「さぁ、遅れた分、ビシバシ行くわよ！」

希「お手柔らかにな♪」

絵里「ことりも、ビシバシ行くからね！」

ことり「お願いします！絵里ちゃん！」

希「なんやことりちゃん、めっちゃ気合はいっとるなぁ」

ことり「うん！遅れた分は、早めに取り戻したいから！」

ことり「・・・・・・後、まだ諦めてないから」ﾎﾞｿﾘ

希「？ことりちゃん、なんか言った？」

ことり「ｳｳﾝ！ﾅﾝﾃﾞﾓﾅｲﾉﾖﾅﾝﾃﾞﾓ！」

絵里「・・・・・・」ﾌﾌﾝ

ことり「・・・・・・・」ﾆｺﾆｺ

希「？」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おわり

最後の一行が見えない

のぞこととな

ことのぞいいゾ～
乙

ことのぞえりかな？

のぞえりも素晴らしいけどのぞことすごい好き、良かった
乙です

乙ハラショー！