【SS】かすみ「ん? りな子がミスった!? 珍しいな・・・」璃奈「ごめん・・・・・・」【ラブライブ!虹ヶ咲】

かすみん SS


1: (さくらんぼ) 2021/12/20(月) 23:08:39.74 ID:v9QiY4lo
 ────あの時・・・・・・ 最後の決断をした私とかすみちゃんは、崖から海に飛び込んだ・・・・・・

想定外に追い詰められた私達は、私の研究を奴らに渡すくらいなら・・・ と私達が消える決断をした・・・・・・


 それは、周りから見れば自〇したかのように見せるというもの・・・・・・

出来れば使いたくない手段だったが、仕方がない・・・・・・


 でも、この程度で簡単に負ける私ではない・・・・・・

いつか必ず・・・・・・


────
──
 
3: (さくらんぼ) 2021/12/20(月) 23:12:02.41 ID:v9QiY4lo
かすみ「ぶへぇ・・・ 死ぬかとおもったぁ・・・・・・」 ゲッソリ


かすみ「りな子さぁ、こんなの用意してるなら最初から言ってて欲しかったよ」 ハァ


 ブイイイイイン・・・


璃奈「どう? 私の潜水艦」

かすみ「どう? じゃないよ! こんなのあるなんて聞いてないし!」 プンプン


璃奈「下手に言葉や文章で伝えると連中に気付かれる可能性があったからかすみちゃんにも話さなかった。ごめんね」

かすみ「そういうことなら仕方ないけど・・・・・・」 ハァ



かすみ「・・・・・・で、私達これからどうなるの?」


璃奈「分かってると思うけど、日本では暮らせないから海外に行く」


かすみ「でもさ、私達死んだことになるんでしょ? 移住できなくない?」

璃奈「私達は国籍不明のこの世に存在しない人物になる」


かすみ「・・・・・・だろうけどさ、上手くいくの??」

璃奈「そこは私の知り合いに協力を頼んであるから」


かすみ「ふぅん・・・ そっか・・・・・・ これから大変そうだね」 ハァ

璃奈「頑張ろう」


かすみ「私はりな子に頼るしかないからよろしくね・・・・・・」
 
5: (さくらんぼ) 2021/12/20(月) 23:13:20.78 ID:v9QiY4lo
 

 ブオオオッ・・・ ガゴッ


璃奈「!?」


かすみ「え!? 今の音・・・・・・ 何!?」 ビクッ


璃奈「やばい、私の潜水艦・・・・・・ 故障したかも・・・・・・」


かすみ「ちょっと! りな子ぉ!」


璃奈「・・・・・・」

璃奈「私、潜水艦は専門外だから・・・・・・」


かすみ「何言ってるの!! りな子ぉ!」


璃奈「このままだと、この潜水艦が私達の棺になる」

かすみ「サラッと怖い事言わないでぇ~!」 ガクブル


璃奈「崖から海に飛び降りて土左衛門になるよりはマシ」


かすみ「やだよぉ~! 何とかしてよ~! りな子ぉ~!」 グイッ グイッ

璃奈「かすみちゃん、危ないから私の体揺らさないで・・・・・・」

かすみ「うえ~ん!」 グイッ グイッ

璃奈「運転の邪魔しないで・・・・・・」


 ゴゴゴ・・・ ゴォォ


璃奈「あ、動力系統が・・・ 本格的にヤバい・・・・・・」

かすみ「ええ!?」


璃奈「仕方ない、予定変更する」

かすみ「何でもいい! 無事なら何でもいいから~!」


璃奈「本当は密航船に合流して乗せてもらう手筈だったんだけど、近くの無人島に向かおう」

かすみ「無人島でも何でもいいよぉ~! 潜水艦と一緒に海の底よりはいい!!」


 ゴゴゴ・・・ ゴボォ・・・


────
──
 
7: (さくらんぼ) 2021/12/20(月) 23:15:58.09 ID:v9QiY4lo
~とある無人島~


 ザザー・・・ ザザー・・・・・・


璃奈「かすみちゃん、起きて?」 ペチペチ


かすみ「ん・・・ んん・・・・・・」 パチッ


かすみ「!?」

かすみ「こ、ここは!? まさか天国!?」 ムクッ


璃奈「多分無人島だよ。漂着したみたい」


かすみ「!?」

かすみ「ぶ、無事だったんだぁ・・・・・・」 ホッ


璃奈「ごめんね。璃奈ちゃんスーツを着て、潜水艦を破棄した上で脱出するしか方法が思い浮かばなかったから」

かすみ「2人共無事なんだからまずはよかったよ」 フウッ


かすみ「・・・・・・で、この島でどうするわけ??」

璃奈「合流予定だった船に拾って貰えるまで自給自足かな」

かすみ「ええ!?」


かすみ「でも、りな子が上手いこと安全快適に暮らせるようにしてくれるんでしょ??」 ニコニコ

璃奈「いや、1から始める原始生活だね」


かすみ「はえっ??」

璃奈「死ぬよりはいいって言ってたよね、かすみちゃん」


かすみ「だけどぉ~! 可愛いかすみんが原始人になっちゃうの??」

璃奈「誰も見てないから平気だよ」

かすみ「やだ~!!!」 ジタバタ
 
8: (さくらんぼ) 2021/12/20(月) 23:17:46.73 ID:v9QiY4lo
 

 ガサガサッ・・・


璃奈「!?」


かすみ「なに!? 野生動物!? 新たな生命の危機!??」 ビクッ


璃奈「違う・・・・・・」


璃奈「そっか・・・ この島・・・・・・ 表向きは無人島だけど、原住民がいる島なのか・・・・・・」


かすみ「え!? 私達〇されちゃうの?? やだよぉ~! りな子ぉ~!」 ブルブル


璃奈「・・・・・・」 キョロキョロ・・・


璃奈「やっぱり・・・ 緊急事態だったから、とにかく最短で辿り着ける島を目指したけど、ここはフンバボ島か・・・・・・」

かすみ「なにそれ!? 知らないよそんな島ぁ~!」


璃奈「1から始める原始生活よりは少しマシかもね」

かすみ「何が違うの!! 一緒みたいなものだよぉ~!」
 
9: (さくらんぼ) 2021/12/20(月) 23:19:58.47 ID:v9QiY4lo
 ガサガサッ・・・


璃奈「!?」

かすみ「ひぇっ!」 ビクッ


璃奈「そこの岩陰に誰かいる・・・・・・」

かすみ「やだよ!? やだよ!?」 ドキドキ


 スタ スタ スタ・・・


かすみ「ちょっと! りな子!!」


璃奈「フンバボ! フンバボ!」


原住民「フンバボ??」

璃奈「フンバボ」


かすみ「へっ??」


璃奈「かすみちゃん、良かった。私達が浜辺に打ち上げられていたから心配して見に来てくれていたみたい」

かすみ「そうなの?? 襲われたりしない感じ?」

璃奈「フンバボ族は優しい人ばかりだから」

かすみ「ほんとぉ!? なんでりな子がそんなこと知ってんの??」


原住民「フンバボ! フンバボ!」

璃奈「フンバボ」


璃奈「村に案内してくれるって」

かすみ「だ、大丈夫かなぁ・・・・・・」


────
──
 
12: (さくらんぼ) 2021/12/20(月) 23:22:32.00 ID:v9QiY4lo
~フンバボ村~


かすみ「森の奥にこんな集落があったんだ・・・・・・」


原住民「フンバボ!」

璃奈「フンバボ」


璃奈「今、村長さんを呼んでくるって」

かすみ「え~!? 私達生贄にされたりしないよね??」 ガクブル

璃奈「大丈夫だよ」


 ──スタ スタ スタ・・・


村長「フンバボ! フンバボ!」


璃奈「フンバボ!」

村長「フンバボフンバボ」


璃奈「良かった、歓迎してくれているみたい」


かすみ「てかさ~、さっきから何でりな子は普通に話せているわけ?」 ジトッ


璃奈「地球上の語学は一通り網羅してるから」

かすみ「し過ぎでしょ!」


璃奈「フンバボ? フンバボ!」

村長「フンバボ~ フンバボ~」


璃奈「密航船の迎えが来るまで村で生活させて貰えることになったよ」

かすみ「まぁ、ありがたいけど・・・・・・ いつまでなの?」


璃奈「まずは連絡を取る手段を確保して、私の知り合いに連絡取って、そして船を手配して貰えるまでだね」


かすみ「うげぇ・・・ 一生無理そう・・・・・・」 ゲッソリ
 
14: (さくらんぼ) 2021/12/20(月) 23:25:50.40 ID:v9QiY4lo
村人「フンバボ~!」

璃奈「フンバボ」


璃奈「かすみちゃん。私達が暮らす場所に案内してくれるって、行こ?」

かすみ「うん・・・・・・」


 テク テク テク・・・


────
──


村人「フンバボ~ フンバボ」

璃奈「フンバボ!」


璃奈「ここだって」


かすみ「へ?」 キョロキョロ

かすみ「な、何もないけど・・・・・・」


璃奈「ここに家建てても良いって」


かすみ「はいっ!?」 ポカーン


璃奈「とりあえず雨風凌げる程度には早急に何とかしないと」


かすみ「家、まわりに一杯あるじゃん! それのどれか貸してくれるんじゃないの!?」

璃奈「みんなそれぞれ生活してる家なんだから仕方ないよ」


かすみ「ふぇぇぇぇ・・・・・・ りな子~、何とかしてぇ・・・・・・」 ガクッ


村人「フンバボ!」

かすみ「ひぃっ!」 ビクッ


かすみ「わ、私になななな何か!?」 ドキドキ


璃奈「家建てるの協力してくれるって言ってる」

かすみ「なんだぁ・・・・・・ びっくりしたぁ・・・」 ホッ


村人「フンバボ! フンバボ!」 ニコニコ


かすみ「たしかに悪い人達では無さそうだね・・・・・・ 日本語話せればいいんだけど・・・・・・」

璃奈「それはさすがに厳しいね」


────
──
 
15: (さくらんぼ) 2021/12/20(月) 23:30:04.90 ID:v9QiY4lo
 

 カンッ カンッ カンッ・・・

 ガゴッ ガゴッ・・・


かすみ「・・・・・・・・・・・・」 ボケー


璃奈「かすみちゃん、こっち来て手伝って」


かすみ「えっ!? かすみんに出来ることある??」

璃奈「ちょっとコレ、支えてて」

かすみ「あ、うん・・・・・・」


 ガンッ ガンッ・・・


璃奈「はい、いいよ」


かすみ「なんか順調に家が出来て来てるから驚きなんだけど・・・・・・」 ポカーン

璃奈「かすみちゃんが文句言わない程度の文化レベルに仕上げるつもり」


かすみ「!?」

かすみ「ほんと!! さすがりな子~!!」 パァッ


璃奈「あとはとりあえずベッド作れば最低限寝泊まり出来るレベルになるかな・・・・・・」

璃奈「それと、トイレを何とかしたいね・・・・・・」


かすみ「りな子、お風呂は??」


璃奈「それについては温泉があるみたいだよ」

かすみ「温泉!? ほんとに!?」

璃奈「ただ、共同浴場みたいだけど・・・・・・」


かすみ「ええ~!! 襲われたりしないよね!?」

璃奈「そんなに広くないから交代制だって言ってた」


かすみ「ホントに大丈夫なんだよね・・・・・・」

璃奈「うん、間違いないと思う」


────
──
 
16: (さくらんぼ) 2021/12/20(月) 23:33:17.79 ID:v9QiY4lo
璃奈「ふぅ~・・・」

璃奈「よし、ひとまずこれでいいかな」


かすみ「うわぁ~! しっかりとしたログハウスじゃん!」

璃奈「私の知識と村人さん達のお手伝いでなんとかなったね」


村人「フンバボ! フンバボ~!」 ニコニコ

璃奈「フンバボ」


かすみ「りな子、何って??」

璃奈「村人さん達も同じような家建てたいから工法教えてくれって」

かすみ「なるほどね」


村長「フンバボ!」


かすみ「・・・あ、さっきの村長さんだ」


璃奈「フンバボ~」

村長「フンバボ! フンバボ!」


璃奈「私達の為にご馳走を用意してくれるって」

かすみ「え!? ほんと~! やったぁ!」 ニコッ


かすみ「・・・・・・って、へんなのじゃないよね・・・ 食べられるモノだよね・・・・・・」


璃奈「それはどうか分からない。あとで村長さんの家に行くといいみたい」

かすみ「そっかぁ・・・・・・」


璃奈「とりあえず、完成した家で少し休もう」

かすみ「うん・・・・・・」


────
──
 
17: (さくらんぼ) 2021/12/20(月) 23:35:11.45 ID:v9QiY4lo
~2人の家~


かすみ「・・・・・・・・・・・・」


璃奈「かすみちゃん、外眺めてどうしたの?」


かすみ「しず子、どうしてるかなぁって・・・・・・」


璃奈「今頃、私が用意したダミーの死体が見つかってるはずだから、しずくちゃんにも私達の死が知れ渡ってるかもしれないね」


かすみ「・・・・・・・・・・・・」


かすみ「泣いてるかな・・・・・・ ショック受けてないかな・・・・・・」 ウルッ


璃奈「相当ショックだろうね」

かすみ「しず子・・・・・・ 思い詰めて変なことしないといいけど・・・・・・」


璃奈「無事を祈るしかないね」

かすみ「だね・・・・・・」


かすみ「りな子・・・・・・ 後悔してない?」

璃奈「私はこれが最善の策だったと信じてる」


かすみ「・・・・・・・・・・・・」


璃奈「とにかく、今出来る事をやって行こう。そうすれば未来は拓けるよ」

かすみ「・・・・・・そうだね」


────
──
 
18: (さくらんぼ) 2021/12/20(月) 23:37:06.52 ID:v9QiY4lo
~村長の家~


村長「フンバボ! フンバボ!」

璃奈「フンバボ」

かすみ「お邪魔しまーす!」


かすみ「うわぁ! 美味しそうなのがいっぱいある!」 キラキラ


村長「フンバボ~」


璃奈「私達が作ったログハウスの工法を教えてあげたからそのお礼も兼ねて盛大に用意してくれたみたい」

かすみ「うわぁ! 村長さんありがとう~!」 ニコニコ


村長「フンバボ」


璃奈「とりあえず、ここに座ってって」

かすみ「あ、うん・・・・・・」






 ガヤガヤ・・・・・・


かすみ「あ、人が集まって来たね」

璃奈「一応パーティみたいな感じなのかな」

かすみ「嬉しいけど、私話せないし・・・・・・」

璃奈「何とかなるよ」


────
──
 
19: (さくらんぼ) 2021/12/20(月) 23:38:34.98 ID:v9QiY4lo
~食事中~


 ワイワイ・・・ ガヤガヤ・・・


璃奈「──フンバボ! フンバボ~」


かすみ「・・・・・・」 モグモグ


かすみ(りな子はいいよね。話せるから・・・・・・)

かすみ(私はひたすら食べるだけだ・・・・・・) モグモグ


 「フンバボ?」


かすみ「え?」 クルッ


 「フンバボ? フンバボ?」 ニコッ


かすみ(あ、ああ・・・・・・ なんて言ってんだろ・・・・・・)

かすみ「お、美味しいですよぉ~! ありがたく頂いてまーす!」 ニコニコ


 「フンバボ!」 ニコッ


璃奈「あ、かすみちゃん、その人は村長さんの娘さんだって」 モグモグ

かすみ「そうなんだ!」


かすみ「私は中須かすみ! かすみんでぇ~す!」 ニコッ

かすみ(どうせ通じないから何でもアリだな・・・・・・)
 
20: (さくらんぼ) 2021/12/20(月) 23:40:38.74 ID:v9QiY4lo
村長の娘「カスミン」


かすみ「!?」

かすみ「うん! 私かすみんだよ!!」


村長の娘「カスミン!」 ニコッ


かすみ「うんうん! 君は物分かりがいいねぇ~」 ニコニコ


村長の娘「カスミン! カスミン!」 スッ


かすみ「ん? これ何? 食べていいの??」

村長の娘「フンバボ!」 ニコニコ


かすみ「ありがとね! でもお腹一杯だからまたあとで頂くよ」 ニコッ


村長の娘「カスミン・・・」 ウルッ


かすみ「うわぁ! 泣かないでよぉ!」

かすみ「分かった! 食べるから!!」 モグモグ


村長の娘「カスミン!」


かすみ「・・・・・・」 モグモグ

かすみ「んむっ・・・・・・」 ゴックン


かすみ「君、年齢は私達と同年代かな??」

村長の娘「??」 キョトン


璃奈「多分、私達と同じくらいの年齢だと思う」 モグモグ

かすみ「そっか」
 
21: (さくらんぼ) 2021/12/20(月) 23:43:25.22 ID:v9QiY4lo
かすみ「君、名前何ていうの?」

村長の娘「??」


かすみ「ていうか、君・・・・・・ なんとなく、しず子に似てる」

村長の娘「シズコ?」

かすみ「うん、しず子」


璃奈「たしかに顔立ちと髪の長さとか、しずくちゃんに近い雰囲気はあるかもね」 モグモグ

かすみ「やっぱ、こんな島だけど村長の娘だからお嬢様なのかな?? あはは! しず子みたいだ」 ニコッ


村長の娘「??」


かすみ「じゃあ、君の事は今から・・・・・・ しず子・・・ いや、しず子に似てるから“おしず”って呼ぶ!」

村長の娘「オシズ?」

かすみ「そう! 君はおしず!!」


村長の娘「オシズ!」

かすみ「なんか、フンバボ村に居る間はおしずと仲良くやって行けそうな気がするよ」 ニコッ


おしず「カスミン!」


かすみ「!?」

かすみ「おしず! 飲み込み早いね!? 日本語覚えちゃう??」 ワクワク


璃奈「仲良くするのはいいけど、別れもすぐ来ることになるからね」

かすみ「そんなの分かってるよぉ! せっかく知り合ったんだから友達にならなきゃ!」


────
──
 
22: (さくらんぼ) 2021/12/20(月) 23:46:19.94 ID:v9QiY4lo
~食後~


かすみ「お腹一杯だねぇ・・・・・・」 フゥ

璃奈「ご飯も予想以上に美味しかった」


かすみ「うん、これなら暮らして行けるかも! 家もりな子が良いの作ったし!」 ニコニコ


おしず「カスミン」


かすみ「ん? どうしたの?」


おしず「フンバボ! フンバボ~!」


璃奈「温泉に一緒に入らないか? だって」

かすみ「そういえば温泉あるって言ってたもんね」

かすみ「この子と一緒なら不安無いかな」


璃奈「フンバボ!」


璃奈「オッケーって言っておいた」

かすみ「ありがと!」 ニコッ


────
──
 
24: (さくらんぼ) 2021/12/20(月) 23:49:22.99 ID:v9QiY4lo
~温泉~


かすみ「ここがこの村の温泉なの?」 キョロキョロ


おしず「フンバボ」

璃奈「今日は私達のために貸し切りにしてくれるって」

かすみ「そうなんだ!」


おしず「フンバボ~」


璃奈「おしずちゃんは案内役として一緒に入ってくれるって」

かすみ「そっか、ありがとね!」 ニコッ


おしず「アリガト」


かすみ「それは感謝の言葉だよ」

かすみ「・・・・・・ って通じないか」 アハハ

おしず「??」





璃奈「ここで服脱ぐといいみたいだね」

かすみ「私達の服、汚いね・・・・・・ 洗わないと・・・・・・」

璃奈「あとで洗おうよ」

かすみ「そうだね」


おしず「────フンバボ~!」


かすみ「あ、おしずがもう入ってる!」

璃奈「私達も行こうか」






 ジャバーン


かすみ「うひゃ~・・・ 極楽だねぇ・・・・・・」

璃奈「湯温も丁度いい・・・・・・」


おしず「カスミン」


かすみ「なに? おしず」 ニコッ


おしず「????」

おしず「────フンバボ・・・」


璃奈「おしずちゃんなりにかすみちゃんと意思疎通したいみたいだけど、どうしたら良いか分からないみたいだね」

かすみ「そっか」


かすみ「じゃあ私が日本語教えてあげる!」 ニコッ

おしず「ニホンゴ」


かすみ「そう! 明日から私の家で毎日勉強会ね!」

璃奈「頑張ってね」

────
──
 
26: (さくらんぼ) 2021/12/20(月) 23:52:26.58 ID:v9QiY4lo
~就寝前・家~


かすみ「一時はどうなるかと思ったけど、ごはんは美味しいし、温泉も快適だし、おしずとも仲良くなれそうだし楽しくやっていけそうだね」

璃奈「うん。とはいえ、可能な限り早急にこの島から出られるようにはするから」

かすみ「頑張ってね、りな子」 ニコッ

璃奈「わかった」


 ──プーン


かすみ「んん?」


 ──プーン


かすみ「うわっ! 虫が飛んでる!」 シッ シッ

璃奈「これは想定内だから蚊帳も作ってあるよ」

かすみ「そうなんだ! よかった~」 ホッ

かすみ「かすみん、虫刺されまくったら嫌だし・・・・・・」

璃奈「寝室にもうセットしてある」

かすみ「それなら少しは安心だね」

璃奈「うん」


かすみ「じゃあ、そろそろ寝ようか」

璃奈「そうだね、灯りも無いからすることもないし」





璃奈「じゃ、おやすみ」

かすみ「おやすみ、りな子・・・・・・」
 
27: (さくらんぼ) 2021/12/20(月) 23:53:26.22 ID:v9QiY4lo




かすみ「・・・・・・・・・・・・」

璃奈「・・・・・・・・・・・・」


かすみ「・・・・・・ うっ・・・・・・ うう・・・・・・」

璃奈「??」


かすみ「ぐずっ・・・ うっ・・・・・・」


璃奈(かすみちゃん・・・ 泣いてる・・・・・・)


璃奈(無理もないよ・・・・・・ ごめんね、何年掛かるかわからないけど、頑張るから・・・・・・)


────
──
 
28: (さくらんぼ) 2021/12/20(月) 23:55:26.60 ID:v9QiY4lo
~翌日・2人の家~


おしず「フンバボ」


かすみ「おっ! 呼びに行こうと思っていたらおしずの方から来てくれるとは感心感心!」 ニコッ

かすみ「はーい! りな子が作ったこの椅子に座ってね!」 ニコニコ


おしず「リナコ」

かすみ「りな子はこの人!」 ビシッ


おしず「・・・・・・ リナコ?」

かすみ「そう、この人はりな子! 私はかすみん!」


おしず「カスミン!」

かすみ「そう! 私はかすみんでぇーす!」


おしず「アハハ」 ニコニコ


かすみ「おしずが笑ってくれた! よし! この調子で一杯単語覚えていこうね!」


おしず「フンバボ! フンバボ~」


璃奈「言葉を教わってる自覚はあるみたい。会話できるようになるといいね」

かすみ「そうだね」 ニコッ


かすみ「よーし、とりあえず身近にあるものから覚えて行こうか!」

おしず「フンバボ!」


────
──
 
29: (さくらんぼ) 2021/12/20(月) 23:57:09.77 ID:v9QiY4lo
~2ヶ月後~


おしず「カスミン、オハヨ」

かすみ「お! おしずおはよ~」 ニコニコ


かすみ「朝の挨拶は定着してきたね! 感心感心~!」

おしず「アリガト」 ニコッ


かすみ「日本語も片言だけど少しは話せるようになったし」 ニコニコ

おしず「ヨロシクオネガイシマス」 ペコッ

かすみ「じゃあ、今日も日本語教室始めましょう~」



璃奈「・・・・・・」

璃奈「まぁ、楽しみもなく塞ぎ込むよりはいいかな・・・・・・」


璃奈「さて、私は早く通信手段を実用レベルにまで引き上げないと・・・・・・」


村人「フンバボ!」

璃奈「フンバボ~ フンバボ~」


璃奈「かすみちゃん、村の人達と少し出掛けてくる」

かすみ「あ、うん! いってらっしゃーい」


────
──
 
30: (さくらんぼ) 2021/12/20(月) 23:59:32.77 ID:v9QiY4lo
かすみ「はい! 今日の日本語教室はおしまい!」

おしず「アリガトゴザイマシタ」


かすみ「おしずは頭いいね! そのうちもっと流暢に話せるようになるよ!」 ニコニコ


おしず「カスミン、コッチキテ」

かすみ「あ、うん! どこいくの?」

おしず「イイカライイカラ」






 スタ スタ スタ・・・


かすみ「ここは?」 キョロキョロ

おしず「ハイ、コレアゲル」 スッ


かすみ「ん? 服?? おしずが作ってくれたの??」

おしず「ウン」

かすみ「うわぁ! ありがとう!」 ダキッ


おしず「アハハ」 ニコッ


おしず「リナコ ニモ ツクッタ」

かすみ「私とりな子がもともと着てた服も結構くたびれてきたからね、助かるよ」

おしず「ヨカッタ」 ニコニコ


かすみ「そうだ! ここって、衣類とか布製品とか作る作業場なんじゃないのかな」

おしず「??」


かすみ「フンバボのみんなは原始的で地味だから~、かすみんがお洒落の仕方教えちゃいまーす!」 ニコッ

おしず「オシャレ?」


かすみ「そう! お洒落! おしずはもっと可愛くなると思うよ!」 ニコニコ


────
──
 
31: (さくらんぼ) 2021/12/21(火) 00:02:41.27 ID:9sbAwH0G
かすみ「・・・・・・ これでよしっ・・・」 バッ


かすみ「おしず、この服はさっきくれた服のお礼ね。着てみて?」 スッ


おしず「??」

おしず「ワタシノ?」


かすみ「そう、おしずの!」 ニコッ

おしず「アリガトウ」 ニコッ


 バサッ・・・


かすみ「ちょっと! おしず! いきなり着替えないでよ!」


 パサッ・・・


おしず「・・・・・・・・・・・・」


かすみ「!!」

かすみ「やっぱりかすみんが作った服! 似合うね!!」 ダキッ


おしず「キャッ」

おしず「アリガトウ、カスミン」 ニコッ


かすみ「うん、おしず・・・ しず子みたいだ・・・・・・」


おしず「シズコ・・・ カスミン ノ タイセツナヒト」


かすみ「そう、私の大好きな人」

おしず「ハヤク アエルトイイネ」 ニコッ


かすみ「うん・・・・・・」


────
──
 
32: (さくらんぼ) 2021/12/21(火) 00:04:11.47 ID:9sbAwH0G
~森の奥の洞窟~


 スタ スタ スタ・・・・・・


村人「フンバボ~!」


璃奈「!?」

璃奈「こ、これが昨日話してた・・・・・・」

村人「フンバボ!」


璃奈「フンバボ? フンバボ?」

村人「フンバボ」


璃奈「こ、これなら・・・ かなり早期に何とかできるかもしれない・・・・・・」


璃奈「フンバボ!」

村人「フンバボ~!」


璃奈(とりあえず、ここに落ちている物を全て村人さん達に協力して貰って運び出そう・・・・・・)


村人「フンバボ?」

璃奈「フンバボ」


かすみ「────おーい、りな子??」


璃奈「あれ? かすみちゃんどうしたの?」

かすみ「おしずがね、村の人達がりな子が凄い発見したみたいだ~って騒いでるって話聞いたらしいから来てみたんだけど・・・・・・」


璃奈「うん、これ見て」


かすみ「・・・・・・ん?」

かすみ「え!? なんでこんなものが・・・・・・」 ビクッ


璃奈「この島にはフンバボ族しかいないはずなんだけどね・・・・・・」


かすみ「でも、こんなのがあれば・・・・・・」

璃奈「私なら何とでもできる」


かすみ「やったぁ! 脱出も近い!?」 パァッ

璃奈「そうだね」
 
33: (さくらんぼ) 2021/12/21(火) 00:04:42.04 ID:9sbAwH0G
おしず「カスミン、ドウシタノ?」

かすみ「あ、おしず! りな子がいい物見つけたから私達この島からバイバイできるかも!」 ニコッ


おしず「バイバイ・・・・・・」

かすみ「そうだよ~、おしずのおかげでこの島での生活が楽しかったから感謝してる!」 ニコニコ


おしず「・・・・・・・・・・・・」


村人「──フンバボ! フンバボ!」


かすみ「ん? 村の若い衆が集まってきたね?」

璃奈「あっ、良かった。これだけ人数いればすぐ終わりそう、」


璃奈「運び出すからかすみちゃんも手伝って」

かすみ「おやすい御用で~」 ニコッ


────
──
 
34: (さくらんぼ) 2021/12/21(火) 00:06:48.82 ID:9sbAwH0G
~さらに1ヶ月後・2人の家~


 カチャカチャ・・・ カチッ


璃奈「よし・・・・・・ これで上手く行けば外部と通信できるはず・・・・・・」

かすみ「ほんと!! さすがりな子ぉ~!」


璃奈「今日はもうすぐ夕方になるから明日試してみよう」

かすみ「上手く行くといいね!」 ニコニコ


おしず「カスミン?」


かすみ「あ、おしず来てたの?」

かすみ「今日の服、いい感じにお洒落できてるね!」 ニコッ


おしず「カスミン、イッショニキテ」


かすみ「ん? なに??」






 スタ スタ スタ・・・


かすみ「こ、ここは?? 初めて来たけど・・・・・・」 キョロキョロ


おしず「・・・・・・」


かすみ「ここって・・・・・・ 墓地・・・・・・?」


おしず「ココ ワタシノタイセツナ トモダチ・・・ ネムッテル」


かすみ「え??」


おしず「カスミンミタイニ、カワイイコ ダッタ」

かすみ「そ、そうなんだ・・・・・・」


おしず「カスミン ト リナコ キタトキ」

おしず「キセキ ガオキタトオモッタ」


かすみ「そうだったんだ・・・・・・」


おしず「イカナイデ・・・ カスミン・・・」 ウルッ

かすみ「おしず・・・・・・」


村人「────フンバボ! フンバボ!」


おしず「ゴハン ノ ヨウイ」

かすみ「うん、私も手伝う」


────
──
 
35: (さくらんぼ) 2021/12/21(火) 00:08:14.30 ID:9sbAwH0G
~翌日~


璃奈「よし! じゃあ作り上げた通信機(仮)を試してみよう・・・・・・」

かすみ「わくわく・・・・・・」


 ポチッ・・・


璃奈「・・・・・・・・・・・・」

かすみ「・・・・・・・・・・・・」


 ザーーーーーー ザザッ

 ブツッ・・・


璃奈「多分、何かの電波は拾えているはず・・・・・・」


 ザザー・・・ ザッ・・・


かすみ「!?」

璃奈「今、人の声??」

かすみ「だね!!」


璃奈「よし! これならもう少し改良すればはっきり聞き取れるようにできるはず!」

かすみ「やった~!!」


おしず「・・・・・・・・・・・・」


かすみ「ん?」

かすみ「おしず! 来てたなら声掛けてよ!」 ニコッ

おしず「ゴメン」


かすみ「もう一息で何とかなりそうだよ!」

おしず「サヨナラ・・・ ナノ?」


かすみ「そうだね・・・ 短い間だったけど、楽しかった」

かすみ「通信出来て、フンバボを離れる日まではよろしくね」


おしず「・・・・・・・・・・・・」


────
──
 
36: (さくらんぼ) 2021/12/21(火) 00:10:06.33 ID:9sbAwH0G
~約10日後~


かすみ「おっ、おしずもお洒落のセンス良くなって来たよね」

おしず「アリガトウ」 ニコッ


かすみ「おしず、デザイナーの素質あるのかも・・・・・・」

おしず「デザイナー?」

かすみ「お洒落を考える人のことね」

おしず「??」


璃奈「────かすみちゃん」


かすみ「あ、りな子! どうだった??」

璃奈「通信に成功した!」

かすみ「ほんと!?」


璃奈「たまたま近くの海にいた密航船と連絡取れた」

かすみ「凄いじゃん!」

かすみ「ていうか、密航船がそんなに堂々と運行していていいわけ?」

璃奈「表向きは貨物船や漁船だから」

かすみ「なるほど」


璃奈「そして、私達が乗ってた潜水艦が消えたから、たまに私達を探してくれていたみたい」

かすみ「そっか・・・・・・」


おしず「カスミン・・・ イカナイデ」 ウルッ


かすみ「えっ」


おしず「フンバボニ イテホシイ・・・・・・」

かすみ「お、おしず・・・・・・」

かすみ「でも、私達はこの島から出てやらないといけないことがあるから・・・・・・」


おしず「ウウッ・・・・・・」 シクシク

かすみ「ああっ・・・ 泣かないでよ・・・・・・」 オロオロ


璃奈「ほらね、別れは悲しくなるから・・・・・・」


────
──
 
37: (さくらんぼ) 2021/12/21(火) 00:12:04.03 ID:9sbAwH0G
~翌日~


璃奈「────かすみちゃん! 起きて」 グラグラ・・・


かすみ「すぴー・・・ すぴー・・・」 Zzz・・・

かすみ「ふがっ・・・」 ピクッ


かすみ「りな子何?? うるさい・・・・・・」 ウーン


璃奈「通信機が無くなった」

かすみ「え!?」


かすみ「細心の注意を払って隠してたじゃん・・・・・・」

璃奈「そうなんだけど・・・・・・」


璃奈「困った・・・・・・ それであとは島まで船を回してもらうだけだったのに・・・・・・」

かすみ「うーん・・・・・・ いきなり大ピンチ・・・・・・」


おしず「カスミン・・・」


かすみ「あ、おしず!」

おしず「オシャレ カンガエタカラ ミテホシイ」


かすみ「おしず・・・ ごめん! 今ちょっと大変なんだよね」

かすみ「後ででもいい?」


おしず「・・・・・・・・・・・・」 ダッ

かすみ「あっ! おしず!」


璃奈「・・・・・・」

璃奈「行ってあげなよ」


かすみ「う、うん・・・・・・」

璃奈「通信機は私が探すから」


────
──
 
39: (さくらんぼ) 2021/12/21(火) 00:14:36.19 ID:9sbAwH0G
~衣類作業場~


かすみ「おしず? さっきはごめんね、見せてくれる?」


おしず「・・・・・・」

かすみ「おしず? どうしたの?」


おしず「カスミン イカナイデ・・・」

かすみ「うん・・・・・・ 私もせっかく仲良くなったおしずと別れるのは名残惜しい気持ちがあるよ」

おしず「ドウシタラ イッショ ニ イレル?」


かすみ「う~ん・・・・・・ それはなぁ・・・・・・」

かすみ「おしずもフンバボを出るとか??」


おしず「・・・・・・」


かすみ「でも、おしずは村長の娘さんだし、ゆくゆくは村長になる立場なんだよね」

かすみ「だから、一緒にいたいと思ってくれるのは嬉しいけど、我慢しなきゃ・・・・・・」


おしず「・・・・・・・・・・・・」 ダッ


かすみ「あっ! おしず! どこ行くの??」


璃奈「かすみちゃん? あ、やっぱここにいたんだね」

かすみ「りな子、通信機は見つかった??」

璃奈「いや、色々探したけど見つからない・・・・・・ おしずちゃんは??」

かすみ「急に走ってどこか行っちゃったよ・・・・・・」


璃奈「・・・・・・・・・・・・」

璃奈「おしずちゃん、探そうか」

かすみ「りな子??」


────
──
 
40: (さくらんぼ) 2021/12/21(火) 00:15:24.16 ID:9sbAwH0G
璃奈「フンバボ! フンバボ?」

村人「フンバボ」


璃奈「うーん、おしずちゃんの消息が掴めないな・・・・・・」

かすみ「どこ行ったんだろ」

璃奈「村の人に聞いても見かけた情報は得られないし」


かすみ「うーん・・・・・・ もしかして」

璃奈「思い当たる節でも?」

かすみ「ちょっと行ってみようか」

璃奈「うん」


────
──
 
41: (さくらんぼ) 2021/12/21(火) 00:18:26.47 ID:9sbAwH0G
璃奈「ここは??」 キョロキョロ

かすみ「おしずの大切な友達の墓地だよ」

璃奈「そうなんだ」


かすみ「あ! おしず!」


おしず「!?」


かすみ「どうしたの? 急に走って行って・・・・・・」

かすみ「それは?? 何を隠したの?」


おしず「・・・・・・」


璃奈「フンバボ・・・ フンバボ」

おしず「フンバボ・・・・・・」


かすみ「??」

かすみ「何話してるの?」


璃奈「通信機を持ち出したの、おしずちゃんなんだよ」

かすみ「え!? そうなの??」

璃奈「私達の家に出入りする機会が多いのはおしずちゃんだけでしょ?」

かすみ「うん・・・・・・」


璃奈「フンバボ・・・」

おしず「フンバボ」


かすみ「おしず、通信機は本当に私達の大切なものなんだ」

かすみ「返してくれる?」


おしず「・・・・・・・・・・・・」

かすみ「おしず・・・・・・」


おしず「ゴメンナサイ・・・・・・」 ウルッ


璃奈「お友達のお墓に埋めようとしてたのかな・・・・・・」

かすみ「おしず・・・・・・」


おしず「リナコ ゴメンナサイ」 スッ


璃奈「ありがとう、返してくれて」

かすみ「よかった」 ニコッ


璃奈「じゃあ私は家に戻って通信してみるね」

かすみ「お願い、りな子」


璃奈「かすみちゃんは?」

かすみ「私は・・・・・・」


璃奈「・・・・・・うん、後悔のないように」
 
42: (さくらんぼ) 2021/12/21(火) 00:19:43.25 ID:9sbAwH0G
かすみ「おしず、もう少しでお別れだから・・・・・・ たくさんお話ししようよ」

おしず「ハナシ?」

かすみ「うん、亡くなったお友達の話とかたくさん聞かせて欲しい」 ニコッ


おしず「ウーン・・・・・・」

かすみ「日本語じゃなくてもいいよ、フンバボ語で話して!」

おしず「フンバボ・・・・・・」


かすみ「うん! 私はフンバボ語わからないけど、おしずの言うことなら伝わってくる気がするから」

おしず「フンバボ!」


────
──


~2人の家~


かすみ「ただいま」


璃奈「あ、かすみちゃん!」


 ザー・・・ ザザッ・・・・・・


かすみ「通信は大丈夫?」

璃奈「うん、船の手配が出来たよ」

璃奈「おそらく明日の朝には到着すると思う」

かすみ「そっか・・・・・・」


璃奈「村長さんや村人さん達にお礼と別れの挨拶をしに行こうか」

かすみ「そうだね」


璃奈「おしずちゃんとは?」

かすみ「たくさん話聞いた! 私も話した! だからもう大丈夫・・・・・・ だと思う」


璃奈「せっかくお友達になれたのにね、また機会があればフンバボ島に来てみようよ」

かすみ「そうだね・・・・・・」


────
──
 
43: (さくらんぼ) 2021/12/21(火) 00:20:20.78 ID:9sbAwH0G
~翌朝・海辺~


 ザザー・・・ ザザー・・・・・・


璃奈「・・・・・・・・・・・・」

璃奈「あ、多分あの船舶かな・・・・・・」

かすみ「ほんとだ、近づいて来てるね」


村長「フンバボ」


かすみ「あ、村長さん!」

璃奈「フンバボ! フンバボ!」

村長「フンバボ~」


かすみ「何って??」

璃奈「私達2人が来たおかげでフンバボの生活が良くなったところもあるから感謝してるって」

かすみ「感謝は世話になったこちらがすることなんだけどね」


かすみ「村長さん、ありがとうございました!」 ペコッ

村長「フンバボ」


璃奈「歓迎するからまたいつでも来てくれって」

かすみ「ありがとう、村長さん」 ニコッ


璃奈「あ、船舶が止まった・・・・・・」

かすみ「あんな所で止まられても・・・・・・」

璃奈「あの船ではここまで近づくことは出来ないだろうからね」


村長「フンバボ! フンバボ!」

璃奈「フンバボ~!」


璃奈「村長さんがあの船のそばまでボート出してくれるって」

かすみ「なんか最後まで世話になりっぱなしだね」 アハハ
 
44: (さくらんぼ) 2021/12/21(火) 00:22:20.34 ID:9sbAwH0G
 

おしず「カスミン リナコ・・・」


かすみ「おしず!」


おしず「ボート ノッテ」

かすみ「おしず、ボート漕げるの?」

おしず「ウン、フタリヲ ミオクリタイ」


かすみ「じゃあ、お願いするね」 ニコッ


村長「フンバボ!」

璃奈「フンバボ」


璃奈「ついに別れの時だ」

かすみ「だね」


おしず「ノッテ」


かすみ「あ、うん」

璃奈「よろしくね、おしずちゃん」


 ギシッ・・・ ミシッ


おしず「イクヨ」


 ググッ・・・・・・


かすみ「大丈夫? 手伝おうか? おしず」

おしず「ダイジョウブ・・・・・・」


 ギイッ・・・・・・


────
──
 
45: (さくらんぼ) 2021/12/21(火) 00:24:06.87 ID:9sbAwH0G
 

 ザザ~・・・・・・


璃奈「ここまで近づいて貰えれば大丈夫だね」

かすみ「あ、船からハシゴみたいなの垂らしてくれてる」

璃奈「かすみちゃん登れる?」

かすみ「多分大丈夫・・・・・・ だと思うけど・・・・・・」


 グイッ


おしず「カスミン・・・ マタネ」 ウルッ


かすみ「おしず・・・・・・ 短い間だったけどありがとう」 ウルッ


璃奈「かすみちゃん、船を待たせるわけにいかないから行くよ?」

かすみ「あ、うん・・・・・・」


かすみ「おしず・・・・・・ さようなら、また会える日まで」

おしず「カスミン・・・・・・」


おしず「うううっ・・・・・・ うわああああ・・・・・・」

かすみ「お、おしず! 泣かないでよ! わ、私まで・・・・・・ うっ・・・ うううっ・・・・・・」 ウルウル


かすみ「うわああっ・・・・・・ ぐずっ・・・」

おしず「ううううっ・・・ ぐずっ・・・ カスミン・・・・・・」 シクシク


かすみ「・・・・・・じゃ、ボートありがとう」 ニコッ

おしず「オシャレ ガンバル カラ」

かすみ「うん! 次に会う時の楽しみにしとく!」 ニコッ


────
──
 
46: (さくらんぼ) 2021/12/21(火) 00:24:59.63 ID:9sbAwH0G
~船室~


璃奈「ふうっ・・・・・・ かなり遅延が出たけどようやく予定通りに進めそうだよ」


かすみ「・・・・・・・・・・・・」


璃奈「かすみちゃん?」

かすみ「あ、りな子? 何??」

璃奈「どうしたの? ぼーっとして」


かすみ「私、酷いことしたのかな・・・・・・」

璃奈「どうして?」


かすみ「しず子にそっくりなおしずをしず子の代わりに見立てて・・・ 仲良くなって・・・・・・」


かすみ「おしず・・・ あんなに悲しんでた・・・・・・」


かすみ「仲良くならなければあんな悲しい思いをさせることはなかった・・・・・・」


璃奈「・・・・・・・・・・・・」

璃奈「いや、かすみちゃんにもおしずちゃんにも意味がある出会いだったんだよ」


かすみ「そうだといいな・・・・・・」


かすみ「りな子、いつかまたフンバボ島に来れる?」

璃奈「うん、来れるよう頑張る」


かすみ「色々なお土産もって行ってあげようね」

璃奈「そうだね」


かすみ「それと、もちろん日本にも帰れるよね・・・・・・」

璃奈「もちろん・・・ 必ず」


かすみ「しず子・・・・・・」


璃奈「・・・・・・さて、着いたら忙しくなるよ」


かすみ「って、何処に向かうの??」

璃奈「着いてのお楽しみ」

かすみ「ええ!? 教えてよ!」


璃奈「まぁ、フンバボ島よりは栄えてるよ」

かすみ「なにそれ!」

璃奈「フンバボで暮らせたんだから大丈夫」

かすみ「え~!! 都会がいい!!」
 
47: (さくらんぼ) 2021/12/21(火) 00:25:45.90 ID:9sbAwH0G
~おしまい~
 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1640009319/

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