虹ヶ咲ーSS

■約13000文字■彼方「んー……？　改まって相談っていうから身構えちゃったけど……」 エマ「璃奈ちゃんの悩みって、それだけ……？」 璃奈「うん。大したことないって思われるかもしれないけど、私は真剣」 エマ「そっかあ。でも璃奈ちゃん。かすみちゃんって、今でも感情表現豊かでよく笑う子じゃないかなあ？」 璃奈「それはそうだけど、もっと笑ってほしいなって思う」 彼方「どうして？」 璃奈「今日、一緒にお昼を食べたんだけど、そのときにね――」

侑「かすみちゃん、ブラ1枚で1000円だね」かすみ「1000円ですか～。まあ中古だし仕方ないですね」 侑「悪いね。あとパンツは値段つかないから、特別に無料で処分しておくよ」 侑「次、彼方さん！ブラ2枚で7500円査定！」 愛「おお～、高額買取って本当なんだね～。売りまーす。これでいい枕を買う足しにしよっと」 かすみ「ちょ、なんでですか！？」

■約28000文字■ ～学生寮・果林の部屋～ 浅野内匠頭『〽風さそふ～～、花よりもなほ、我はまた……』 エマ「わぁっ、素敵ぃ～～」? 　　「桜の木の下で俳句を詠むだなんて、風流だねぇ～～」 果林「よくもまぁ、ポテチを食べながら呑気に見てられるわねぇ」? 　　「これから何が起きるかも知らずに……」 （ふたりが何気なく見ていたテレビには、刃傷沙汰を起こした浅野内匠頭の切腹シーンが映っている）

むかしむかし、あったんだぜ～ 腹ぺこ彼方ちゃんが歩いていると、野生のかすみちゃんが、やってきた～ 彼方(ん？あれは野生のかすみちゃん) 彼方(むふふ～、美味しくいただいちゃおうかな～) 彼方「おーい、かすみちゃん」 かすみ「あっ！彼方せんぱ～い！」

侑「ふああぁぁぁぁ･･･終わった終わった！」 歩夢「さすがに映画を2本続けて見るのは疲れるね･･･」 侑「面白かったけどね」 歩夢「そうだね」

歩夢（あ、侑ちゃんから電話だ） 歩夢「もしもし侑ちゃん、おはよう！」 侑「歩夢おはよう」 歩夢「朝からどうしたの？」

栞子｢うーん…｣ しずく｢どうしたの？｣ 栞子｢しずくさん 実は、キャラ作りで悩んでて｣ しずく｢栞子さんが？｣ 栞子｢はい かすみさんに、今どき八重歯は流行らないって言われて｣ しずく｢ええ…｣ 栞子｢それで、色々考えてみたんですけどそもそも同好会のみんなって個性的じゃないですか なのでわたしが入る余地があるのかと｣ しずく｢なるほど…じゃあ今の同好会にはないキャラをすればいいってことだね｣ 栞子｢そうなんですけど…何かいい案ありますか？｣ しずく｢うーん……オレオレ系はどう？｣ 栞子｢詐欺ですか？｣ しずく｢違うよー！ほら、同好会ってみんな女の子らしいじゃん！だから男らしいキャラにすれば注目されるし、カップリングも～｣ 栞子｢はあ…｣ しずく｢とにかくやってみよう！｣

遥(嘘だけど)

――朝・ベランダにて―― ガラガラッ 歩夢「あ、おはよう！侑ちゃん」 侑「ふぁ～、むふぅ･･･ おはよう歩夢･･･」 歩夢「大丈夫？夜更かししてたの？」

せつ菜「アニメじゃないんですから、そんな能力はありませんよ」 侑「でも、生徒会長の時は眼鏡かけてるのに」 侑「せつ菜ちゃんの時は掛けてないじゃん」 せつ菜「せつ菜の時だけコンタクトにしてるんです」 侑「え！？そうなの？」

歩夢「あれー、どこいったんだろう...」ｶﾞｻｺﾞｿ 愛「鞄なんか漁ってどうしたの？何か探し物ー？」 歩夢「うん、リップクリームを使おうと思ったんだけど、見つからないの」ｶﾞｻｺﾞｿ 愛「リップかぁ、今愛さん持ってるけど使うかい？」 歩夢「ううん、多分見つかると思うから...」 愛「そっかぁ」

侑｢どうするって…｣ しずく｢このアカウントがわたしのだとして、侑さんはどうしたいんですか？｣ 侑｢そりゃ……｣ ～間～ 侑｢ずるるっ…！うーん！美味しいね！｣ しずく｢ですよね！ここの坦々麺すごいオススメなんですよ！｣ 侑｢確かにこの坦々麺の写真だけ週1ペースで投稿されてたもんね！｣ しずく｢あはは…お恥ずかしい…まさかラーメン用のアカウントがわたしのだって知られてしまうなんて｣ 侑｢えー？どうして？｣ しずく｢だって、仮にもスクールアイドルやってる女子高生がラーメン屋で撮った写真を投稿するなんておかしいじゃないですか｣ 侑｢全然！ラーメン美味しいしおかしくないよ！それに、しずくちゃんがラーメン好きだって新しい発見も出来たし！｣ しずく｢侑さん…｣ 侑｢また来ようね！｣ しずく｢はい…！｣