262: 2020/08/13(木) 01:20:32.63 ID:pSCXbzM0
after episode(中)「僕たちはひとつの光」
~~~~~~~~~~~
-2018-
穂乃果「ふわぁ~~あ…」
秋穂「んぅ……うあっ……?」
穂乃果「お、起きた?秋穂」
秋穂「だぁー」
穂乃果「いやー、今日はすっごく暇だよ~、全然お客さん来ないや」
穂乃果「……そういえば」
穂乃果「昔……雪穂とお店番して、こんな風にだらけてたら……叱られたっけかな」
穂乃果「秋穂のママ、すっごく真面目だったんだよ?」
穂乃果「妹なのにしっかりしてて…姉の面目ないよ、へへ…」
穂乃果「ママ、ワガママなんてほとんど言ったことないんだよ?」
穂乃果「お店を継いだのも…結局は私の意思だし」
秋穂「うー」
穂乃果「……そうだねぇ、雪穂が唯一ついたワガママといえば……」
~~~~~~~~~~~
-2018-
穂乃果「ふわぁ~~あ…」
秋穂「んぅ……うあっ……?」
穂乃果「お、起きた?秋穂」
秋穂「だぁー」
穂乃果「いやー、今日はすっごく暇だよ~、全然お客さん来ないや」
穂乃果「……そういえば」
穂乃果「昔……雪穂とお店番して、こんな風にだらけてたら……叱られたっけかな」
穂乃果「秋穂のママ、すっごく真面目だったんだよ?」
穂乃果「妹なのにしっかりしてて…姉の面目ないよ、へへ…」
穂乃果「ママ、ワガママなんてほとんど言ったことないんだよ?」
穂乃果「お店を継いだのも…結局は私の意思だし」
秋穂「うー」
穂乃果「……そうだねぇ、雪穂が唯一ついたワガママといえば……」
263: 2020/08/13(木) 01:26:09.97 ID:pSCXbzM0
ガラッ…
穂乃果「あっ!いらっしゃいませー!」
穂乃果「…って、自治会長さん?」
自治会長「…」
穂乃果「珍しいですね、穂むらに来るなんて!何にしますか?」
自治会長「……穂乃果ちゃんよ、今日は客として来たわけじゃないんだよ」
穂乃果「え?」
自治会長「あんたがこの店を継いで…もう2年ぐらいになるか?」
穂乃果「2年半ぐらい…ですかね!」
自治会長「うむ…そろそろ考えにゃいかんわね…」
穂乃果「考えるっ…?」
穂乃果「なにをですか??」
自治会長「結婚……跡取りだよ!」
穂乃果「……え?」ポカーン
穂乃果「……えぇっ!??」
穂乃果「あっ!いらっしゃいませー!」
穂乃果「…って、自治会長さん?」
自治会長「…」
穂乃果「珍しいですね、穂むらに来るなんて!何にしますか?」
自治会長「……穂乃果ちゃんよ、今日は客として来たわけじゃないんだよ」
穂乃果「え?」
自治会長「あんたがこの店を継いで…もう2年ぐらいになるか?」
穂乃果「2年半ぐらい…ですかね!」
自治会長「うむ…そろそろ考えにゃいかんわね…」
穂乃果「考えるっ…?」
穂乃果「なにをですか??」
自治会長「結婚……跡取りだよ!」
穂乃果「……え?」ポカーン
穂乃果「……えぇっ!??」
264: 2020/08/13(木) 01:33:16.01 ID:pSCXbzM0
穂乃果「結婚って……私、まだ24なんですよ!?」
自治会長「あんたの母親はその時分にはあんたを産んでたよ、早いことありゃせん」
自治会長「わたしゃ、この辺りの子の縁組みを任されてもう40年になるんだよ」
穂乃果「たはは…任されてるって…だ、誰に…?」
バッ!
穂乃果「うっ…!」
自治会長「この写真の子どうだい?イケメンだよ!カッコいいよ!」
穂乃果「い、いや~…」
自治会長「悪いことは言わない!この子にしときな!」
ズイッッッ!!
穂乃果「ち、近い~…!」
自治会長「ほら、どうなんだい!?」
穂乃果「……き、気が向いたら」
自治会長「……あんた、本気で考えてないね」
穂乃果「」ギクッ
穂乃果「そ、そんなぁ~!」
穂乃果「た、確かに…カッコいいですね…!うん…カッコいい…」
自治会長「………」
自治会長「あんたの母親はその時分にはあんたを産んでたよ、早いことありゃせん」
自治会長「わたしゃ、この辺りの子の縁組みを任されてもう40年になるんだよ」
穂乃果「たはは…任されてるって…だ、誰に…?」
バッ!
穂乃果「うっ…!」
自治会長「この写真の子どうだい?イケメンだよ!カッコいいよ!」
穂乃果「い、いや~…」
自治会長「悪いことは言わない!この子にしときな!」
ズイッッッ!!
穂乃果「ち、近い~…!」
自治会長「ほら、どうなんだい!?」
穂乃果「……き、気が向いたら」
自治会長「……あんた、本気で考えてないね」
穂乃果「」ギクッ
穂乃果「そ、そんなぁ~!」
穂乃果「た、確かに…カッコいいですね…!うん…カッコいい…」
自治会長「………」
265: 2020/08/13(木) 01:39:23.26 ID:pSCXbzM0
自治会長「本気で考えてるって言うんなら…」
自治会長「あんたが背負ってる、その子はなんとかしなくちゃあな」
秋穂「あだ?」
穂乃果「秋穂を…?なんとかって…?」
自治会長「そうだねぇ…あんたの母親が面倒みるか…最悪、託児所に預けるか」
穂乃果「っ!?」
穂乃果「そんなの!絶対に嫌です!」
自治会長「………」
穂乃果「……秋穂は私が育てます。雪穂が帰ってくるまで、私が育てます」
自治会長「何をそんなに意地張ることがあるのかねぇ…こんなにイケメンなのに…」
穂乃果「私、イケメンなんて興味ありません…!」
穂乃果「イケメンの人なんてこの世にたくさんいます…」
穂乃果「でも、秋穂はこの世に1人です…。秋穂を育てるのは私しかいません…!」
自治会長「………」
自治会長「あんたが背負ってる、その子はなんとかしなくちゃあな」
秋穂「あだ?」
穂乃果「秋穂を…?なんとかって…?」
自治会長「そうだねぇ…あんたの母親が面倒みるか…最悪、託児所に預けるか」
穂乃果「っ!?」
穂乃果「そんなの!絶対に嫌です!」
自治会長「………」
穂乃果「……秋穂は私が育てます。雪穂が帰ってくるまで、私が育てます」
自治会長「何をそんなに意地張ることがあるのかねぇ…こんなにイケメンなのに…」
穂乃果「私、イケメンなんて興味ありません…!」
穂乃果「イケメンの人なんてこの世にたくさんいます…」
穂乃果「でも、秋穂はこの世に1人です…。秋穂を育てるのは私しかいません…!」
自治会長「………」
266: 2020/08/13(木) 01:47:19.45 ID:pSCXbzM0
自治会長「……はぁ、姉にこんな迷惑かけて」
穂乃果「迷惑…?」
自治会長「だいたい、非常識じゃないか…生まれたばっかりの子供ほっぽり出して」
自治会長「自分のお〇〇〇吸わせたくないのかねぇ…」
自治会長「……その子、疫病神じゃないのかい?」
穂乃果「疫病……神?」
自治会長「あんたらの父親が死んだのも……その子のせいなんじゃないのかい?」
穂乃果「そんな…!この子が生まれる前にお父さんは亡くなったんです!酷いこと言わないでください…!」
自治会長「実家に子供預けて…姉に結婚させ辛くして…」
自治会長「情けないねぇ…そんな子いなけりゃ、穂乃果ちゃんも結婚に前向きになったかもしれないのに」
自治会長「……そもそも、ほんとに雪穂ちゃんの子かい?その子……」
穂乃果「」ブチッ
自治会長「疑わしいねぇ…あんた達、なんか騙されてんじゃ…」
穂乃果「帰ってください」
自治会長「え?」
穂乃果「迷惑…?」
自治会長「だいたい、非常識じゃないか…生まれたばっかりの子供ほっぽり出して」
自治会長「自分のお〇〇〇吸わせたくないのかねぇ…」
自治会長「……その子、疫病神じゃないのかい?」
穂乃果「疫病……神?」
自治会長「あんたらの父親が死んだのも……その子のせいなんじゃないのかい?」
穂乃果「そんな…!この子が生まれる前にお父さんは亡くなったんです!酷いこと言わないでください…!」
自治会長「実家に子供預けて…姉に結婚させ辛くして…」
自治会長「情けないねぇ…そんな子いなけりゃ、穂乃果ちゃんも結婚に前向きになったかもしれないのに」
自治会長「……そもそも、ほんとに雪穂ちゃんの子かい?その子……」
穂乃果「」ブチッ
自治会長「疑わしいねぇ…あんた達、なんか騙されてんじゃ…」
穂乃果「帰ってください」
自治会長「え?」
267: 2020/08/13(木) 01:58:12.55 ID:pSCXbzM0
穂乃果「雪穂はしっかりしてる子です…私なんかより…」
穂乃果「……そんな雪穂が私たちにこの子の面倒をみてって言った」
自治会長「…っ、しっかりしてる子がこんなワガママ言わないよ!!」
穂乃果「…確かに、ワガママなのかもしれない」
穂乃果「だけど…雪穂がワガママ言うなんて、後にも先にもこの子の事だけだと思うんです…」
自治会長「…せっかくあんた、ここいらじゃ人気あるのに…!」
自治会長「そんなこと言ってちゃ、一生独り身だよ!!」
穂乃果「ほっといてくださいッ!!」
自治会長「その調子じゃ10年後…いや、20年後だって結婚してないよ…」
穂乃果「45になる歳…?」
穂乃果「そんなの、独身なわけない…」
自治会長「……はぁ、それのせいで」
穂乃果「それとか言わないで」
自治会長「……?」
穂乃果「秋穂のこと物みたいに言わないでください」
穂乃果「……さっきも言ったはずです。この子は妹の子供」
穂乃果「……雪穂が帰ってくるまで、私が育てる」
自治会長「……!!」
自治会長「ったく!!話にならないよ!!勝手にしな!!」
自治会長「」ダダダダダダ!!
ガララッ…バタンッ…!!
穂乃果「……そんな雪穂が私たちにこの子の面倒をみてって言った」
自治会長「…っ、しっかりしてる子がこんなワガママ言わないよ!!」
穂乃果「…確かに、ワガママなのかもしれない」
穂乃果「だけど…雪穂がワガママ言うなんて、後にも先にもこの子の事だけだと思うんです…」
自治会長「…せっかくあんた、ここいらじゃ人気あるのに…!」
自治会長「そんなこと言ってちゃ、一生独り身だよ!!」
穂乃果「ほっといてくださいッ!!」
自治会長「その調子じゃ10年後…いや、20年後だって結婚してないよ…」
穂乃果「45になる歳…?」
穂乃果「そんなの、独身なわけない…」
自治会長「……はぁ、それのせいで」
穂乃果「それとか言わないで」
自治会長「……?」
穂乃果「秋穂のこと物みたいに言わないでください」
穂乃果「……さっきも言ったはずです。この子は妹の子供」
穂乃果「……雪穂が帰ってくるまで、私が育てる」
自治会長「……!!」
自治会長「ったく!!話にならないよ!!勝手にしな!!」
自治会長「」ダダダダダダ!!
ガララッ…バタンッ…!!
268: 2020/08/13(木) 02:01:34.45 ID:pSCXbzM0
穂乃果「………」
秋穂「だぁ♪」
穂乃果「…!えへへ…」
穂乃果「怒らせちゃったね…」
秋穂「あだあだ」
穂乃果「……大丈夫。ママ……多分、もう少しで帰ってくるよ」
穂乃果「20年後か……その頃には、海未ちゃんやことりちゃんも結婚してるのかな……」
~~~~~~~~~~~
・
・
・
秋穂「だぁ♪」
穂乃果「…!えへへ…」
穂乃果「怒らせちゃったね…」
秋穂「あだあだ」
穂乃果「……大丈夫。ママ……多分、もう少しで帰ってくるよ」
穂乃果「20年後か……その頃には、海未ちゃんやことりちゃんも結婚してるのかな……」
~~~~~~~~~~~
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269: 2020/08/13(木) 02:05:47.32 ID:pSCXbzM0
希「ええんよ?どうしても嫌なら、無理にインタビューしなくても」パチッ
希「真姫だけは…インタビューに応じてくれなかった。スクールアイドルから離れれば、ただの多感な15歳」
真姫「なっ…なに勝手にナレーション被せてるのっ…!?」
(穂乃果)「懐かしい…あったなぁ、こんなこと…」
……~~~~
(穂乃果)「ん?話し声…?」
(穂乃果)「……向こうの方からかな」
(穂乃果)「」タッタッタッ
希「真姫だけは…インタビューに応じてくれなかった。スクールアイドルから離れれば、ただの多感な15歳」
真姫「なっ…なに勝手にナレーション被せてるのっ…!?」
(穂乃果)「懐かしい…あったなぁ、こんなこと…」
……~~~~
(穂乃果)「ん?話し声…?」
(穂乃果)「……向こうの方からかな」
(穂乃果)「」タッタッタッ
270: 2020/08/13(木) 02:13:07.85 ID:pSCXbzM0
(穂乃果)「」サササッ
「これ、使ってみて!笑かせられるよ~♪」
ことり「うわ~♪面白いねっ♪」
ことり「ありがとう!使ってみるっ♪」
ことり「」タッタッタッ
凛「かよちんは昔から、アイドル好きだったんだよねぇ~!」
希「それでスクールアイドルに?」
花陽「は、はい…ええっとぉ…プッ…プブフッ…」
真姫「ちょっと止めて!」
穂乃果「ん?いや~!緊張してるみたいだから、ほぐそうかなと思って!」
真姫「ことり先輩も!」
ことり「ガンバッテイルカネ」
真姫「まったく~!!」
(穂乃果)「あはは…」
ギュル!!!
(穂乃果)「…っ」
(穂乃果)「また、場面が変わる…?」
ギュルルル!!!
「これ、使ってみて!笑かせられるよ~♪」
ことり「うわ~♪面白いねっ♪」
ことり「ありがとう!使ってみるっ♪」
ことり「」タッタッタッ
凛「かよちんは昔から、アイドル好きだったんだよねぇ~!」
希「それでスクールアイドルに?」
花陽「は、はい…ええっとぉ…プッ…プブフッ…」
真姫「ちょっと止めて!」
穂乃果「ん?いや~!緊張してるみたいだから、ほぐそうかなと思って!」
真姫「ことり先輩も!」
ことり「ガンバッテイルカネ」
真姫「まったく~!!」
(穂乃果)「あはは…」
ギュル!!!
(穂乃果)「…っ」
(穂乃果)「また、場面が変わる…?」
ギュルルル!!!
271: 2020/08/13(木) 02:20:48.20 ID:pSCXbzM0
(穂乃果)「……うぅ、今度はいつの場面?」
ナニソレナニソレ!
(穂乃果)「ん?」ヒョコ
「これのこと?これはシオデっていうんだよ」
穂乃果「へぇ~!なんだか、アスパラガスみたいだね~!」
「クスッ…それ、よく言われる!」
「……こいつの花言葉、味わい深いっていうんだよ」
穂乃果「味わい深い…?すごい…それ、花言葉があるんだ…!」
「でしょ?でさ、これってなんだか私たちみたいじゃない?」
穂乃果「へ?なにが?」
「味わい深い…花の色は地味でも…面白いってね」
「それとこいつ、もう一つ花言葉があるんだ」
穂乃果「おぉ~!詳しいね…!」
「うん…こいつの別名がさ…」
「花言葉も相まって、勝手に親近感覚えてる」
穂乃果「それでそれで!もう一つは?」
「もう一つはねぇ…」
「…あなたを離したくない」
(穂乃果)「………」
ギュル!!!
(穂乃果)「…!またか…」
ギュルルル!!!
ナニソレナニソレ!
(穂乃果)「ん?」ヒョコ
「これのこと?これはシオデっていうんだよ」
穂乃果「へぇ~!なんだか、アスパラガスみたいだね~!」
「クスッ…それ、よく言われる!」
「……こいつの花言葉、味わい深いっていうんだよ」
穂乃果「味わい深い…?すごい…それ、花言葉があるんだ…!」
「でしょ?でさ、これってなんだか私たちみたいじゃない?」
穂乃果「へ?なにが?」
「味わい深い…花の色は地味でも…面白いってね」
「それとこいつ、もう一つ花言葉があるんだ」
穂乃果「おぉ~!詳しいね…!」
「うん…こいつの別名がさ…」
「花言葉も相まって、勝手に親近感覚えてる」
穂乃果「それでそれで!もう一つは?」
「もう一つはねぇ…」
「…あなたを離したくない」
(穂乃果)「………」
ギュル!!!
(穂乃果)「…!またか…」
ギュルルル!!!
272: 2020/08/13(木) 02:31:12.56 ID:pSCXbzM0
(穂乃果)「今度はどこ…?って、また学校…?」
絵里「……あら?」
(穂乃果)「ん?絵里ちゃんの声だ…行ってみよう…」タッタッタッ
絵里「綺麗な花…」
「絵里先輩…はい、綺麗ですよね」
絵里「水やり?感心ね」
「お花も、水がなくちゃ大変ですからね」
絵里「ウフッ…そうね」
穂乃果「なになにー!2人ともなにやってるの?」
ギュッ
絵里「わっ…!もう、穂乃果ぁ…」
絵里「水やりしてくれてるのよ」
穂乃果「おぉ~!綺麗だね~!」
「ねぇ…これ、Printempsに似合いそうじゃない?」
穂乃果「私たちに?」
「Printempsっていったらお花のイメージあるし」
穂乃果「確かに…。うん!じゃあ、次の衣装にどうかってことりちゃんに言ってみる!」
絵里「さっ…そろそろ練習に行きましょ」
穂乃果「はーい!…って、むぐっ…!?」
ズザザザ…
絵里「あっ、そういえば穂乃果」
絵里「……?穂乃果?」クルッ
・・・シーン
絵里「え…?もう、どこに行ったのかしら?」
絵里「……あら?」
(穂乃果)「ん?絵里ちゃんの声だ…行ってみよう…」タッタッタッ
絵里「綺麗な花…」
「絵里先輩…はい、綺麗ですよね」
絵里「水やり?感心ね」
「お花も、水がなくちゃ大変ですからね」
絵里「ウフッ…そうね」
穂乃果「なになにー!2人ともなにやってるの?」
ギュッ
絵里「わっ…!もう、穂乃果ぁ…」
絵里「水やりしてくれてるのよ」
穂乃果「おぉ~!綺麗だね~!」
「ねぇ…これ、Printempsに似合いそうじゃない?」
穂乃果「私たちに?」
「Printempsっていったらお花のイメージあるし」
穂乃果「確かに…。うん!じゃあ、次の衣装にどうかってことりちゃんに言ってみる!」
絵里「さっ…そろそろ練習に行きましょ」
穂乃果「はーい!…って、むぐっ…!?」
ズザザザ…
絵里「あっ、そういえば穂乃果」
絵里「……?穂乃果?」クルッ
・・・シーン
絵里「え…?もう、どこに行ったのかしら?」
273: 2020/08/13(木) 02:38:57.41 ID:pSCXbzM0
穂乃果「んぅ~…!んっ…!んぐぐぅ…!」
(穂乃果)「シーッ…!」
(穂乃果)「口から手をどけるからね、大きい声出さない?大丈夫?」
穂乃果「んっ…んっ!」コクコクッ
サッ…
穂乃果「ぷ…ぷはぁっ…!はぁ…はぁ…!」
穂乃果「な、なんですか…?お姉さん…ここでなにを…?」
(穂乃果)「いや…私、怪しい者じゃなくて…って言っても怪しいよね…うーん、まぁいいや…」
(穂乃果)「ねぇねぇ…ちょっと聞いてもいい?」
穂乃果「はい?なんですか?」
(穂乃果)「あなたの大切なものって…なにかな?」
穂乃果「大切なもの…?」
穂乃果「うーん…」
穂乃果「やっぱり学校かな!私たち、今、この学校を守ろうと必死なんです!」
穂乃果「あとはμ'sのみんな!…というより、友達みんな!!」
(穂乃果)「…そっか…だよね…」
穂乃果「どういうことですか?」
(穂乃果)「いや、なんでもないよ…」
(穂乃果)「シーッ…!」
(穂乃果)「口から手をどけるからね、大きい声出さない?大丈夫?」
穂乃果「んっ…んっ!」コクコクッ
サッ…
穂乃果「ぷ…ぷはぁっ…!はぁ…はぁ…!」
穂乃果「な、なんですか…?お姉さん…ここでなにを…?」
(穂乃果)「いや…私、怪しい者じゃなくて…って言っても怪しいよね…うーん、まぁいいや…」
(穂乃果)「ねぇねぇ…ちょっと聞いてもいい?」
穂乃果「はい?なんですか?」
(穂乃果)「あなたの大切なものって…なにかな?」
穂乃果「大切なもの…?」
穂乃果「うーん…」
穂乃果「やっぱり学校かな!私たち、今、この学校を守ろうと必死なんです!」
穂乃果「あとはμ'sのみんな!…というより、友達みんな!!」
(穂乃果)「…そっか…だよね…」
穂乃果「どういうことですか?」
(穂乃果)「いや、なんでもないよ…」
274: 2020/08/13(木) 02:47:15.98 ID:pSCXbzM0
(穂乃果)「……大人だったら?」
穂乃果「え?」
(穂乃果)「もし、自分が大人…例えば、30年後の自分にとって大切なものってなんだと思う?」
穂乃果「なんでそんなことを…?」
(穂乃果)「お願い。聞かせてほしいんだ」
穂乃果「そうだなぁ…でも、やっぱり学校かなぁ…」
穂乃果「まだ、どうなるかはわからないけど…この学校を守れたら…きっと、私たちにとって…かけがえのないものになると思うから」
(穂乃果)「……うん、そうだよね」
穂乃果「それと~…」
(穂乃果)「それと?」
穂乃果「うーん……やっぱり友達!……って言いたいところだけど……」
穂乃果「やっぱり、その頃には…」
穂乃果「子供……になってるのかな……えへへ……なんて!」
(穂乃果)「……やっぱりか」
(穂乃果)「やっぱり……同じだ」
穂乃果「あの、なんでそんなこと聞くんですか?」
穂乃果「え?」
(穂乃果)「もし、自分が大人…例えば、30年後の自分にとって大切なものってなんだと思う?」
穂乃果「なんでそんなことを…?」
(穂乃果)「お願い。聞かせてほしいんだ」
穂乃果「そうだなぁ…でも、やっぱり学校かなぁ…」
穂乃果「まだ、どうなるかはわからないけど…この学校を守れたら…きっと、私たちにとって…かけがえのないものになると思うから」
(穂乃果)「……うん、そうだよね」
穂乃果「それと~…」
(穂乃果)「それと?」
穂乃果「うーん……やっぱり友達!……って言いたいところだけど……」
穂乃果「やっぱり、その頃には…」
穂乃果「子供……になってるのかな……えへへ……なんて!」
(穂乃果)「……やっぱりか」
(穂乃果)「やっぱり……同じだ」
穂乃果「あの、なんでそんなこと聞くんですか?」
275: 2020/08/13(木) 02:54:38.34 ID:pSCXbzM0
絵里「穂乃果~!どこ~?」
(穂乃果)「絵里ちゃんが探してる…もう行かないと」
穂乃果「え?絵里ちゃんを知ってるの?」
(穂乃果)「うん、よーく……ね」
(穂乃果)「質問に答えてくれて、ありがと」
(穂乃果)「ほら、行っておいで」
穂乃果「はーい」
穂乃果「あっ…そうだ!お姉さんは結局、何者なの?」
(穂乃果)「私?私はただの…」
(穂乃果)「…μ'sのファンだよ」
穂乃果「えっ…!ほんと!?」
穂乃果「ほんとのほんとのほんとに!?」
(穂乃果)「うん!3人の頃から、ずっと応援してるよ」
穂乃果「~~~~っ!!」
穂乃果「わーい!!やったー!!こんな大人のお姉さんからも応援されてるんだ~!!」ピョーンピョーン
(穂乃果)「えへへ……」
(穂乃果)「……あなたさ」
穂乃果「……へ?」
(穂乃果)「……いや、なんでもないや」
絵里「穂乃果~?」
(穂乃果)「ほら、早くしないと…」
(穂乃果)「そうだ、絵里ちゃんに私のこと言っちゃダメだよ?私はあくまでも隠れファンだからね」
穂乃果「はーい!」ダダダッ!
バッ
エリチャーーン!!
ワッ!?ンモウ、ドコニイッテタノヨー
エヘヘーゴメーン♪
(穂乃果)「……子供……か」
(穂乃果)「絵里ちゃんが探してる…もう行かないと」
穂乃果「え?絵里ちゃんを知ってるの?」
(穂乃果)「うん、よーく……ね」
(穂乃果)「質問に答えてくれて、ありがと」
(穂乃果)「ほら、行っておいで」
穂乃果「はーい」
穂乃果「あっ…そうだ!お姉さんは結局、何者なの?」
(穂乃果)「私?私はただの…」
(穂乃果)「…μ'sのファンだよ」
穂乃果「えっ…!ほんと!?」
穂乃果「ほんとのほんとのほんとに!?」
(穂乃果)「うん!3人の頃から、ずっと応援してるよ」
穂乃果「~~~~っ!!」
穂乃果「わーい!!やったー!!こんな大人のお姉さんからも応援されてるんだ~!!」ピョーンピョーン
(穂乃果)「えへへ……」
(穂乃果)「……あなたさ」
穂乃果「……へ?」
(穂乃果)「……いや、なんでもないや」
絵里「穂乃果~?」
(穂乃果)「ほら、早くしないと…」
(穂乃果)「そうだ、絵里ちゃんに私のこと言っちゃダメだよ?私はあくまでも隠れファンだからね」
穂乃果「はーい!」ダダダッ!
バッ
エリチャーーン!!
ワッ!?ンモウ、ドコニイッテタノヨー
エヘヘーゴメーン♪
(穂乃果)「……子供……か」
276: 2020/08/13(木) 03:01:14.23 ID:pSCXbzM0
・
・
・
~音ノ木坂学院~
秋穂「………」
コツ…コツ…コツ
秋穂「……?」
千歌「やっ!」
秋穂「………」
千歌「……ツバサさんは?」
秋穂「……よくない」
秋穂「いくら貫通した弾とはいえ…銃で撃たれたんだもん…学校の設備なんかで…賄えるわけない…」
千歌「ツバサさん程の負傷者を病院は受け入れてくれないんだもんね……どこも手が足りないんだよ……」
千歌「でも、まさか搬送されるのが音ノ木坂学院だとはね」
秋穂「………」
千歌「……秋穂ちゃん、ご飯食べてる?」
千歌「なんだか、顔色が……」
秋穂「………」
・
・
~音ノ木坂学院~
秋穂「………」
コツ…コツ…コツ
秋穂「……?」
千歌「やっ!」
秋穂「………」
千歌「……ツバサさんは?」
秋穂「……よくない」
秋穂「いくら貫通した弾とはいえ…銃で撃たれたんだもん…学校の設備なんかで…賄えるわけない…」
千歌「ツバサさん程の負傷者を病院は受け入れてくれないんだもんね……どこも手が足りないんだよ……」
千歌「でも、まさか搬送されるのが音ノ木坂学院だとはね」
秋穂「………」
千歌「……秋穂ちゃん、ご飯食べてる?」
千歌「なんだか、顔色が……」
秋穂「………」
277: 2020/08/13(木) 03:11:41.45 ID:pSCXbzM0
千歌「……なんで、ツバサさんの看病を?」
秋穂「……あの時、3年前……“あいどるランド”へ行った時にボーナスステージのゲームで見た“あいどる”の素顔……」
秋穂「あの時は思い出せなかったけど……」
秋穂「あれは…ツバサだった」
千歌「……でも、“あいどる”は死んだ」
秋穂「……私、何も知らないから」
千歌「え?」
秋穂「あんなに人が密集してた場所にウィルスをばら撒かれていたら…」
秋穂「…私のせいで、何十万人という人が死ぬところだった」
秋穂「アキバドームなら安全と思って、都民を集めたけど…もしも、絵里おばさん達が円盤を落とさなかったら……」
千歌「………」
秋穂「……ウィルスじゃなく、私がみんなを〇すところだった」
千歌「……秋穂ちゃん、そんなに気にしないで……?」
千歌「あそこにいる人たちは、ワクチンを打ってたんだし…」
秋穂「あの時点でみんなが打ってたわけじゃない…」
千歌「……っ」
千歌「…仕方ないよ…“あいどる”の考えてることなんて、誰にも分からないんだから…」
秋穂「………」
秋穂「……あの時、3年前……“あいどるランド”へ行った時にボーナスステージのゲームで見た“あいどる”の素顔……」
秋穂「あの時は思い出せなかったけど……」
秋穂「あれは…ツバサだった」
千歌「……でも、“あいどる”は死んだ」
秋穂「……私、何も知らないから」
千歌「え?」
秋穂「あんなに人が密集してた場所にウィルスをばら撒かれていたら…」
秋穂「…私のせいで、何十万人という人が死ぬところだった」
秋穂「アキバドームなら安全と思って、都民を集めたけど…もしも、絵里おばさん達が円盤を落とさなかったら……」
千歌「………」
秋穂「……ウィルスじゃなく、私がみんなを〇すところだった」
千歌「……秋穂ちゃん、そんなに気にしないで……?」
千歌「あそこにいる人たちは、ワクチンを打ってたんだし…」
秋穂「あの時点でみんなが打ってたわけじゃない…」
千歌「……っ」
千歌「…仕方ないよ…“あいどる”の考えてることなんて、誰にも分からないんだから…」
秋穂「………」
278: 2020/08/13(木) 03:23:33.47 ID:pSCXbzM0
秋穂「ところで、そっちはなんの用?」
秋穂「まさか、冷やかしってわけじゃないよね?」
千歌「あっ、うん!今度、AqoursとSaint Snowで、ここでライブをやることになったんだ!」
千歌「アキバドームでのライブ…なんだかんだで評判良かったみたいでね…」
千歌「だから、今日はライブの下見」
秋穂「……そっか」
千歌「いい学校だよね、音ノ木坂」
秋穂「……うん」
千歌「……聞いてもいい?」
秋穂「なに……?」
千歌「前から思ってたんだけど…なんで、秋穂ちゃんって音ノ木坂に行かなかったの?」
秋穂「………」
千歌「……ごめんね、変なこと聞いたよね」
秋穂「……行きたかったよ」
千歌「!」
秋穂「まさか、冷やかしってわけじゃないよね?」
千歌「あっ、うん!今度、AqoursとSaint Snowで、ここでライブをやることになったんだ!」
千歌「アキバドームでのライブ…なんだかんだで評判良かったみたいでね…」
千歌「だから、今日はライブの下見」
秋穂「……そっか」
千歌「いい学校だよね、音ノ木坂」
秋穂「……うん」
千歌「……聞いてもいい?」
秋穂「なに……?」
千歌「前から思ってたんだけど…なんで、秋穂ちゃんって音ノ木坂に行かなかったの?」
秋穂「………」
千歌「……ごめんね、変なこと聞いたよね」
秋穂「……行きたかったよ」
千歌「!」
279: 2020/08/13(木) 03:30:50.82 ID:pSCXbzM0
秋穂「……隣のクラスの高坂秋穂って知ってる?あぁ、この前はガラスぶち破ったらしいね……」
秋穂「……血の大晦日のことで……学校で揉めてたから……そんなヒソヒソ話はよくされてたし、友達はいなかったし、全然楽しくなんてなかった……」
秋穂「だから、どこに行ったって変わらなかったと思うけど……」
秋穂「だけど……」
秋穂「私だって…お母さんやおばちゃんみたいに音小、音中に通いたかった…」
秋穂「でも…もう、二つとも統廃合で廃校になっちゃったから…」
秋穂「だから、せめて高校だけは…音ノ木坂がよかった」
千歌「……なら、どうして?」
秋穂「……海未おばちゃんがダメだって」
千歌「………」
千歌「“あいどる”は音ノ木坂の卒業生らしいし……危険と思ったのかな……」
千歌「きっと、秋穂ちゃんのためを思ってのことだよ…」
秋穂「……血の大晦日のことで……学校で揉めてたから……そんなヒソヒソ話はよくされてたし、友達はいなかったし、全然楽しくなんてなかった……」
秋穂「だから、どこに行ったって変わらなかったと思うけど……」
秋穂「だけど……」
秋穂「私だって…お母さんやおばちゃんみたいに音小、音中に通いたかった…」
秋穂「でも…もう、二つとも統廃合で廃校になっちゃったから…」
秋穂「だから、せめて高校だけは…音ノ木坂がよかった」
千歌「……なら、どうして?」
秋穂「……海未おばちゃんがダメだって」
千歌「………」
千歌「“あいどる”は音ノ木坂の卒業生らしいし……危険と思ったのかな……」
千歌「きっと、秋穂ちゃんのためを思ってのことだよ…」
280: 2020/08/13(木) 03:36:57.95 ID:pSCXbzM0
千歌「穂乃果さんは…?」
秋穂「知らない…」
千歌「あんなに会いたがってたのに…。一緒に暮らしてるのかと思ってたよ」
秋穂「私は会いたかったけど、穂乃果おばちゃんはそうでもなかったみたい…」
千歌「そんなこと…!穂乃果さん、よく言ってたよ?秋穂ちゃんとの約束を果たさなきゃ…って!」
千歌「ずっと、秋穂ちゃんのことを気にかけて…」
秋穂「あのフェスティバル」
千歌「えっ…?う、うん…」
秋穂「穂乃果おばちゃんを迎えるためにやったけど…結局、おばちゃん、あの曲をやらなかった…」
千歌「あぁ…あれはビックリしたよね」
秋穂「なんであの曲やらないの?って聞いたら…」
千歌「うん…」
秋穂「…なんにも答えてくれなかった」
秋穂「たぶん、おばちゃんの名前を勝手に使って…ヒーローみたいに祭り上げた私のやり方…おばちゃん、気に食わなかったんだと思う…」
千歌「い、いや……そんなこと……」
秋穂「知らない…」
千歌「あんなに会いたがってたのに…。一緒に暮らしてるのかと思ってたよ」
秋穂「私は会いたかったけど、穂乃果おばちゃんはそうでもなかったみたい…」
千歌「そんなこと…!穂乃果さん、よく言ってたよ?秋穂ちゃんとの約束を果たさなきゃ…って!」
千歌「ずっと、秋穂ちゃんのことを気にかけて…」
秋穂「あのフェスティバル」
千歌「えっ…?う、うん…」
秋穂「穂乃果おばちゃんを迎えるためにやったけど…結局、おばちゃん、あの曲をやらなかった…」
千歌「あぁ…あれはビックリしたよね」
秋穂「なんであの曲やらないの?って聞いたら…」
千歌「うん…」
秋穂「…なんにも答えてくれなかった」
秋穂「たぶん、おばちゃんの名前を勝手に使って…ヒーローみたいに祭り上げた私のやり方…おばちゃん、気に食わなかったんだと思う…」
千歌「い、いや……そんなこと……」
281: 2020/08/13(木) 03:44:44.53 ID:pSCXbzM0
千歌「……そんなに気にすることないよ」
千歌「ただの気まぐれだよ…たぶん…」
千歌「ほら!穂乃果さん言ってたし!」
千歌「このフェスを開催した理由は自分の歌を聴くためじゃなくて、みんなの命を守るために集めたんだって!」
秋穂「私のせいで…命を守るどころか、みんなを死なすところだったんだけどね…」
千歌「……あっ」
秋穂「ずっと、お母さんがいなかったから…穂乃果おばちゃんのこと、本当の母親みたいに思ってた」
秋穂「おばちゃんにおんぶしてもらって…手を繋いでもらって…お風呂に入れてもらって…おばちゃんの歌を聞いて育った」
秋穂「おばちゃんがいたからここまで頑張ってこられた…」
秋穂「でも…穂乃果おばちゃんからすれば…別に私は…本当の娘じゃないし…」
千歌「そんなこと…ないよ…ちゃんと話した方がいいと思うけど…」
千歌「ただの気まぐれだよ…たぶん…」
千歌「ほら!穂乃果さん言ってたし!」
千歌「このフェスを開催した理由は自分の歌を聴くためじゃなくて、みんなの命を守るために集めたんだって!」
秋穂「私のせいで…命を守るどころか、みんなを死なすところだったんだけどね…」
千歌「……あっ」
秋穂「ずっと、お母さんがいなかったから…穂乃果おばちゃんのこと、本当の母親みたいに思ってた」
秋穂「おばちゃんにおんぶしてもらって…手を繋いでもらって…お風呂に入れてもらって…おばちゃんの歌を聞いて育った」
秋穂「おばちゃんがいたからここまで頑張ってこられた…」
秋穂「でも…穂乃果おばちゃんからすれば…別に私は…本当の娘じゃないし…」
千歌「そんなこと…ないよ…ちゃんと話した方がいいと思うけど…」
282: 2020/08/13(木) 03:55:20.48 ID:pSCXbzM0
千歌「それに秋穂ちゃん…気に食わなかったって言ったけど、穂乃果さん…そんな風に怒る人じゃないよ」
千歌「穂乃果さんが怒ってるところ、見たことある?」
秋穂「……ないけど」
千歌「ほらね!やっぱり…!」
秋穂「いや…?」
千歌「え?」
秋穂「一度だけある……縁談の」
千歌「縁談の?」
秋穂「穂むらまで来て、私のことなんて捨てて…早く結婚しろって言ってくる人がいた」
秋穂「お母さんのこと貶されて…穂乃果おばちゃん、すごく怒ってた…」
秋穂「あんなに怒ってるところ、他に見たことない…」
千歌「そんなの怒って当然だよ!……って、ん?」
千歌「穂むらにって……確か穂むらって2018年に全焼して……あれ?秋穂ちゃんがその話の時の歳って……」
秋穂「……0歳」
千歌「穂乃果さんが怒ってるところ、見たことある?」
秋穂「……ないけど」
千歌「ほらね!やっぱり…!」
秋穂「いや…?」
千歌「え?」
秋穂「一度だけある……縁談の」
千歌「縁談の?」
秋穂「穂むらまで来て、私のことなんて捨てて…早く結婚しろって言ってくる人がいた」
秋穂「お母さんのこと貶されて…穂乃果おばちゃん、すごく怒ってた…」
秋穂「あんなに怒ってるところ、他に見たことない…」
千歌「そんなの怒って当然だよ!……って、ん?」
千歌「穂むらにって……確か穂むらって2018年に全焼して……あれ?秋穂ちゃんがその話の時の歳って……」
秋穂「……0歳」
283: 2020/08/13(木) 04:05:06.60 ID:pSCXbzM0
千歌「お、覚えてるの…?」
千歌「……い、いやいや!何かの勘違いだよ!」
千歌「2歳以前の記憶は植え付けられた物だって、何かで見たことあるよ!」
千歌「誰かから聞いたんじゃないその話!?」
秋穂「聞いてないよ」
千歌「………」
秋穂「……私、すごく成長が早かったらしいの。異常な程」
秋穂「すぐにハイハイして、つかまり立ちして、立って、あっという間に喋ったって……おばあちゃん言ってた」
秋穂「今の話みたいに、0歳や1歳の時のことを覚えてることがあるの……2歳からはもう、完全に記憶してる」
秋穂「……3歳の時、あなた達に会ったのも覚えてる」
千歌「う、うそ!?」
千歌「いつ……?」
千歌「……あっ!!」
千歌「あの日…?東京に来た時…」
千歌「秋穂ちゃん、黄色いリボン握りしめてたよね?」
秋穂「……穂乃果おばちゃんの」
千歌「そっか、だからあの時…気になったんだ…」
千歌「今の子…穂乃果さんに似てるなって思ったんだ…私」
千歌「……い、いやいや!何かの勘違いだよ!」
千歌「2歳以前の記憶は植え付けられた物だって、何かで見たことあるよ!」
千歌「誰かから聞いたんじゃないその話!?」
秋穂「聞いてないよ」
千歌「………」
秋穂「……私、すごく成長が早かったらしいの。異常な程」
秋穂「すぐにハイハイして、つかまり立ちして、立って、あっという間に喋ったって……おばあちゃん言ってた」
秋穂「今の話みたいに、0歳や1歳の時のことを覚えてることがあるの……2歳からはもう、完全に記憶してる」
秋穂「……3歳の時、あなた達に会ったのも覚えてる」
千歌「う、うそ!?」
千歌「いつ……?」
千歌「……あっ!!」
千歌「あの日…?東京に来た時…」
千歌「秋穂ちゃん、黄色いリボン握りしめてたよね?」
秋穂「……穂乃果おばちゃんの」
千歌「そっか、だからあの時…気になったんだ…」
千歌「今の子…穂乃果さんに似てるなって思ったんだ…私」
284: 2020/08/13(木) 04:14:18.66 ID:pSCXbzM0
千歌「でも、そんなのって…」
~~~~ッ!!!!!!
千歌「ん…?なんか騒がしい…?」
秋穂「……?」
ガラッ…
秋穂「なに…?」
にこ「ちょっと止まりなさいってばぁ!!!」
軍人達「」ズンッズンッズンッ
秋穂「にこおばちゃんっ!?」
秋穂「な、なにやって…」
にこ「あんたの様子を見に来たのよ…!そしたら、こいつらが…!」
中佐「国連軍総司令部の者だ」
千歌「なにがあったんですか?」
中佐「木皿教授に自白剤を使った結果、あのロボットに中性子爆弾が仕込まれていることがわかった」
にこ「………」
中佐「中性子爆弾のリモコンを探している」
中佐「ツバサに聞かなければならない。一刻を争う」
バッ!
秋穂「今のツバサは昏睡状態!起きないよ!」
中佐「自白剤がある」
秋穂「今のあの人に自白剤なんか使ったらどうなると思ってるの!?死んじゃうじゃない!!」
中佐「言ってる場合か…。今はツバサの命なんかよりも、地球全体の生命がかかっているんだぞ」
中佐「彼女に問い質せばならない」
~~~~ッ!!!!!!
千歌「ん…?なんか騒がしい…?」
秋穂「……?」
ガラッ…
秋穂「なに…?」
にこ「ちょっと止まりなさいってばぁ!!!」
軍人達「」ズンッズンッズンッ
秋穂「にこおばちゃんっ!?」
秋穂「な、なにやって…」
にこ「あんたの様子を見に来たのよ…!そしたら、こいつらが…!」
中佐「国連軍総司令部の者だ」
千歌「なにがあったんですか?」
中佐「木皿教授に自白剤を使った結果、あのロボットに中性子爆弾が仕込まれていることがわかった」
にこ「………」
中佐「中性子爆弾のリモコンを探している」
中佐「ツバサに聞かなければならない。一刻を争う」
バッ!
秋穂「今のツバサは昏睡状態!起きないよ!」
中佐「自白剤がある」
秋穂「今のあの人に自白剤なんか使ったらどうなると思ってるの!?死んじゃうじゃない!!」
中佐「言ってる場合か…。今はツバサの命なんかよりも、地球全体の生命がかかっているんだぞ」
中佐「彼女に問い質せばならない」
285: 2020/08/13(木) 04:19:53.60 ID:pSCXbzM0
にこ「木皿教授が在り処を知ってるんじゃないの!?」
中佐「ダミーを教えられていたようだ」
中佐「愛民党内でも重要なポストについていた、ツバサに聞くしかない」
にこ「……あんじゅと英玲奈は?」
中佐「時間の無駄だったよ」
中佐「さぁ、入るぞ」
ザッザッザッ…
にこ「ちょっ…」
秋穂「まっ…!」
……ゴーーーーン!!!
秋穂「……!?」ビクッ
中佐「……?」
中佐「ダミーを教えられていたようだ」
中佐「愛民党内でも重要なポストについていた、ツバサに聞くしかない」
にこ「……あんじゅと英玲奈は?」
中佐「時間の無駄だったよ」
中佐「さぁ、入るぞ」
ザッザッザッ…
にこ「ちょっ…」
秋穂「まっ…!」
……ゴーーーーン!!!
秋穂「……!?」ビクッ
中佐「……?」
286: 2020/08/13(木) 04:23:13.82 ID:pSCXbzM0
秋穂「ここ……」
秋穂「……音ノ木坂学院」
中佐「はぁ??」
秋穂「…おばちゃんは?」
秋穂「今、穂乃果おばちゃんはどこ…?」
軍人「ホノカなら今…我々の捜査に協力してヴァーチャルリアリティゲームを…アトラクションの中に…」
にこ「え?」
秋穂「中性子爆弾のリモコンの場所がわかったの!」
秋穂「場所は……ここ」
秋穂「音ノ木坂学院!!」
秋穂「……音ノ木坂学院」
中佐「はぁ??」
秋穂「…おばちゃんは?」
秋穂「今、穂乃果おばちゃんはどこ…?」
軍人「ホノカなら今…我々の捜査に協力してヴァーチャルリアリティゲームを…アトラクションの中に…」
にこ「え?」
秋穂「中性子爆弾のリモコンの場所がわかったの!」
秋穂「場所は……ここ」
秋穂「音ノ木坂学院!!」
287: 2020/08/13(木) 04:31:08.35 ID:pSCXbzM0
バシッ!
秋穂「…!?離してッ!!」
秋穂「おばちゃんに伝えないと!中性子爆弾のこと!」
秋穂「そのリモコンが学校にあること!」
秋穂「おばちゃんなら何かわかるはずなの!」
軍人「ミスホノカは今、軍の重要な機密任務に関わっていると言ってるだろうが!!」
中佐「……貴様、なぜ場所がわかった?」
秋穂「……わからない、急にわかったの」
秋穂「でも……間違いない、絶対にここにあるっ!!」
軍人達「………」
軍人「彼女、知っていますか?調査では“あいどる”の実子ではないかと言われています…」コショコショ
中佐「ほう…」
中佐「ふむ、なるほどな…」
中佐「無駄だ、悪魔の子。我々を欺こうとしてもそうはいかん」
中佐「貴様が知っているんだな?本当のリモコンの在り処を」
秋穂「…っ、だからここに!!」
中佐「身柄を拘束しろ」
ガシッ!!
秋穂「は、離して!おばちゃんに会わせて!!」
千歌「ちょ…ちょっと!痛っ…!」
にこ「あんた達、ま、待ちなさいよ!!」
中佐「連れて行け」
秋穂「…!?離してッ!!」
秋穂「おばちゃんに伝えないと!中性子爆弾のこと!」
秋穂「そのリモコンが学校にあること!」
秋穂「おばちゃんなら何かわかるはずなの!」
軍人「ミスホノカは今、軍の重要な機密任務に関わっていると言ってるだろうが!!」
中佐「……貴様、なぜ場所がわかった?」
秋穂「……わからない、急にわかったの」
秋穂「でも……間違いない、絶対にここにあるっ!!」
軍人達「………」
軍人「彼女、知っていますか?調査では“あいどる”の実子ではないかと言われています…」コショコショ
中佐「ほう…」
中佐「ふむ、なるほどな…」
中佐「無駄だ、悪魔の子。我々を欺こうとしてもそうはいかん」
中佐「貴様が知っているんだな?本当のリモコンの在り処を」
秋穂「…っ、だからここに!!」
中佐「身柄を拘束しろ」
ガシッ!!
秋穂「は、離して!おばちゃんに会わせて!!」
千歌「ちょ…ちょっと!痛っ…!」
にこ「あんた達、ま、待ちなさいよ!!」
中佐「連れて行け」
288: 2020/08/13(木) 04:41:54.02 ID:pSCXbzM0
スタスタ
真姫「学校に来るのも久しぶりね」
真姫「……お見舞いに来て、いきなり“あいどる”の正体を教え だなんて……」
希「流石にマズいよね」
絵里「……“あいどる”の正体、穂乃果は知ってるようなんだけど」
花陽「あ!3人とも~!!」
凛「大変だよぉ~!!早く早く!!」
花陽「ちょうどよかった!今、電話しようと思ってたんだ…」
真姫「花陽、凛、あなた達もツバサのお見舞い?」
凛「いや、あのね!凛たち…にこちゃんとかよちんの3人で秋穂ちゃんの顔を見に来たら!」
花陽「今、連合軍の人たちが中にどんどん入って行っちゃって…!!」
凛「それをにこちゃんが追っ掛けて行っちゃったの…!」
真姫「……何があったの?」
花陽「分からない…すごく慌ててたけど…」
希「軍の人たちはどこに行くって言ってたん?」
凛「保健室に…ツバサさんに用があるって…」
絵里「……まさか」
絵里「中性子爆弾のこと……?」
真姫「学校に来るのも久しぶりね」
真姫「……お見舞いに来て、いきなり“あいどる”の正体を教え だなんて……」
希「流石にマズいよね」
絵里「……“あいどる”の正体、穂乃果は知ってるようなんだけど」
花陽「あ!3人とも~!!」
凛「大変だよぉ~!!早く早く!!」
花陽「ちょうどよかった!今、電話しようと思ってたんだ…」
真姫「花陽、凛、あなた達もツバサのお見舞い?」
凛「いや、あのね!凛たち…にこちゃんとかよちんの3人で秋穂ちゃんの顔を見に来たら!」
花陽「今、連合軍の人たちが中にどんどん入って行っちゃって…!!」
凛「それをにこちゃんが追っ掛けて行っちゃったの…!」
真姫「……何があったの?」
花陽「分からない…すごく慌ててたけど…」
希「軍の人たちはどこに行くって言ってたん?」
凛「保健室に…ツバサさんに用があるって…」
絵里「……まさか」
絵里「中性子爆弾のこと……?」
289: 2020/08/13(木) 04:47:55.59 ID:pSCXbzM0
・
・
・
(穂乃果)「今度は学校の屋上かぁ…」
(穂乃果)「…って、あれ?あそこで大の字になって寝てるのって…」
穂乃果「ダメだ~…もう~…!」
(穂乃果)「やっぱり私だった…」
ガチャリ
(穂乃果)「…っ!誰か来た…」スササッ
スタスタスタ
「」ザッ
穂乃果「…ん?」
「おーい!なにやってんだ~、サボり魔!」
穂乃果「えぇ…!サボってなんかないよ~!!」
「まったく…まだ、進路悩んでんの穂乃果ぐらいだよ」
穂乃果「だって……分からないんだもん……」
穂乃果「大学行った方がいいのかな…お店継いだ方がいいのかな…それとも別の道を探した方が…」
・
・
(穂乃果)「今度は学校の屋上かぁ…」
(穂乃果)「…って、あれ?あそこで大の字になって寝てるのって…」
穂乃果「ダメだ~…もう~…!」
(穂乃果)「やっぱり私だった…」
ガチャリ
(穂乃果)「…っ!誰か来た…」スササッ
スタスタスタ
「」ザッ
穂乃果「…ん?」
「おーい!なにやってんだ~、サボり魔!」
穂乃果「えぇ…!サボってなんかないよ~!!」
「まったく…まだ、進路悩んでんの穂乃果ぐらいだよ」
穂乃果「だって……分からないんだもん……」
穂乃果「大学行った方がいいのかな…お店継いだ方がいいのかな…それとも別の道を探した方が…」
290: 2020/08/13(木) 04:57:21.42 ID:pSCXbzM0
「悩みすぎだって」
「……μ'sってさ、あれでよかったのかな」
「あんな風に終わって……」
穂乃果「え…?」
穂乃果「あはは…どうしたの急に?」
「いや、μ'sは今が最高!って終われたかもしれないけど、私たちはなんだか取り残された感じがして…」
「正直、モヤモヤしてるよ。熱が冷めないっていうかさ」
「本当に終わってよかったのか?って」
「SUNNY DAY SONGをやった意味も本当の…真のアイドルになればわかんのかね?」
穂乃果「真のアイドルって…私たち、別にそんなんじゃ…」
穂乃果「……正直、わかんないよ」
穂乃果「でも、あれでよかったんだって…後悔しないように生きたいな」
穂乃果「でも、最近またちょっと歌いたくなってきてるんだよね…えへへ…♪」
「なら、部活に顔出せばいいのに」
穂乃果「大学行くなら受験もあるしね」
穂乃果「それに、部活はもう凛ちゃんたちに任せてあるから。私たち3年生はたまにしか行かないようにしてるんだ」
「そっか…」
「……μ'sってさ、あれでよかったのかな」
「あんな風に終わって……」
穂乃果「え…?」
穂乃果「あはは…どうしたの急に?」
「いや、μ'sは今が最高!って終われたかもしれないけど、私たちはなんだか取り残された感じがして…」
「正直、モヤモヤしてるよ。熱が冷めないっていうかさ」
「本当に終わってよかったのか?って」
「SUNNY DAY SONGをやった意味も本当の…真のアイドルになればわかんのかね?」
穂乃果「真のアイドルって…私たち、別にそんなんじゃ…」
穂乃果「……正直、わかんないよ」
穂乃果「でも、あれでよかったんだって…後悔しないように生きたいな」
穂乃果「でも、最近またちょっと歌いたくなってきてるんだよね…えへへ…♪」
「なら、部活に顔出せばいいのに」
穂乃果「大学行くなら受験もあるしね」
穂乃果「それに、部活はもう凛ちゃんたちに任せてあるから。私たち3年生はたまにしか行かないようにしてるんだ」
「そっか…」
291: 2020/08/13(木) 05:04:48.92 ID:pSCXbzM0
「じゃあ、一緒にやろうよ!二人で曲作ってさ!!」
穂乃果「え?」
「あっ……いや、冗談」
穂乃果「うーうん……いいよ!それ、すっごくいい!」
「え?ほ、ほんとに?」
穂乃果「うん!一緒にやろっ!」
「……いいの?誰も見向きもしてくれないかもしれないよ?」
穂乃果「やりたいからやる!それでいいの!」
穂乃果「曲作りは…どっちがやろっか?」
穂乃果「私、出来るかなぁ…」
「いいよ、やってあげる」
穂乃果「ほんと!?」
「うん、そうだなぁ……」
「……グータラ~スーダララ~」
「……とか、どう?」
穂乃果「……プッ」
穂乃果「プハハ…な、なにそれ~!!」
「こらっ!笑うなよ~!」
(穂乃果)「………」
穂乃果「え?」
「あっ……いや、冗談」
穂乃果「うーうん……いいよ!それ、すっごくいい!」
「え?ほ、ほんとに?」
穂乃果「うん!一緒にやろっ!」
「……いいの?誰も見向きもしてくれないかもしれないよ?」
穂乃果「やりたいからやる!それでいいの!」
穂乃果「曲作りは…どっちがやろっか?」
穂乃果「私、出来るかなぁ…」
「いいよ、やってあげる」
穂乃果「ほんと!?」
「うん、そうだなぁ……」
「……グータラ~スーダララ~」
「……とか、どう?」
穂乃果「……プッ」
穂乃果「プハハ…な、なにそれ~!!」
「こらっ!笑うなよ~!」
(穂乃果)「………」
292: 2020/08/13(木) 05:12:11.50 ID:pSCXbzM0
ギュル!!!
ギュルルル!!!
穂乃果「今度はどこだろう…学校じゃない…?夜になっちゃったけど…」
ガシッ!
穂乃果「え!?」
山田「よーし、高坂!飲みに行くぞ~!!」
穂乃果「う…え、えぇ!?せ、先生!?」
穂乃果「な、なにやって…!」
山田「ヒッグ…いやぁ~!私、これに入ってる間に“あいどる”に〇されちゃってさぁ~!ここから出られなくなっちゃったのよ…!ヒッグ…」
穂乃果「……っ!??」
山田「元教え子と飲み明かすのも悪くないしな!!」
山田「さぁ、ついて来い!!!」
穂乃果「い、いや私!やることがあるのでぇ~!」
山田「いいからいいから!!」
グイッ!!
穂乃果「え、えぇぇ~…!!?」
ズルズルズル……
ギュルルル!!!
穂乃果「今度はどこだろう…学校じゃない…?夜になっちゃったけど…」
ガシッ!
穂乃果「え!?」
山田「よーし、高坂!飲みに行くぞ~!!」
穂乃果「う…え、えぇ!?せ、先生!?」
穂乃果「な、なにやって…!」
山田「ヒッグ…いやぁ~!私、これに入ってる間に“あいどる”に〇されちゃってさぁ~!ここから出られなくなっちゃったのよ…!ヒッグ…」
穂乃果「……っ!??」
山田「元教え子と飲み明かすのも悪くないしな!!」
山田「さぁ、ついて来い!!!」
穂乃果「い、いや私!やることがあるのでぇ~!」
山田「いいからいいから!!」
グイッ!!
穂乃果「え、えぇぇ~…!!?」
ズルズルズル……
293: 2020/08/13(木) 05:20:47.37 ID:pSCXbzM0
・
・
・
タッタッタッ…
にこ「はぁはぁ…秋穂は!?」
凛「車でAqoursの子と一緒に連れて行かれた…!」
にこ「なんで止めなかったのよ…!?」
真姫「エリーがよしなさいって」
にこ「…その絵里はどこ?」
希「車のトランクに忍び込んでたけど…」
にこ「……なら、秋穂たちのことは絵里に任せましょう」
にこ「秋穂、校内のどこかに中性子爆弾のリモコンがあるって言ってた!」
にこ「私たちはそれを探すわよ!」
花陽「ツバサさんは? 」
にこ「ここに残った軍の奴ら、急にツバサに手を出さなくなったの…だから出てきた」
希「なんで手を出さなくなったの?」
にこ「わからないわよ、そんなの…」
真姫「…向こうで何かあったのかもしれないわね」
・
・
タッタッタッ…
にこ「はぁはぁ…秋穂は!?」
凛「車でAqoursの子と一緒に連れて行かれた…!」
にこ「なんで止めなかったのよ…!?」
真姫「エリーがよしなさいって」
にこ「…その絵里はどこ?」
希「車のトランクに忍び込んでたけど…」
にこ「……なら、秋穂たちのことは絵里に任せましょう」
にこ「秋穂、校内のどこかに中性子爆弾のリモコンがあるって言ってた!」
にこ「私たちはそれを探すわよ!」
花陽「ツバサさんは? 」
にこ「ここに残った軍の奴ら、急にツバサに手を出さなくなったの…だから出てきた」
希「なんで手を出さなくなったの?」
にこ「わからないわよ、そんなの…」
真姫「…向こうで何かあったのかもしれないわね」
294: 2020/08/13(木) 05:26:48.04 ID:pSCXbzM0
ブゥゥゥゥン…
秋穂「穂乃果おばちゃんのところに連れて行って!」ジタバタッ
中佐「大人しくしろ」
秋穂「国連軍じゃ中性子爆弾は処理できない!」
中佐「なぜそんなことがわかる?」
秋穂「穂乃果おばちゃんならどうすればいいのかわかる!だから…!」
中佐「また世界中を騙すのか?」
秋穂「え…?」
中佐「世界中が血の惨劇に見舞われた、“あいどる”のせいでな」
中佐「……デタラメを言うなよガキが。いや、“あいどる”の……悪魔の娘が」
スチャッ…
中佐「あ?」
千歌「秋穂ちゃんのこと、そんな風に言わないでください…!」
中佐「貴様、なぜそんなものを…」
千歌「一応…警察なので」
秋穂「穂乃果おばちゃんのところに連れて行って!」ジタバタッ
中佐「大人しくしろ」
秋穂「国連軍じゃ中性子爆弾は処理できない!」
中佐「なぜそんなことがわかる?」
秋穂「穂乃果おばちゃんならどうすればいいのかわかる!だから…!」
中佐「また世界中を騙すのか?」
秋穂「え…?」
中佐「世界中が血の惨劇に見舞われた、“あいどる”のせいでな」
中佐「……デタラメを言うなよガキが。いや、“あいどる”の……悪魔の娘が」
スチャッ…
中佐「あ?」
千歌「秋穂ちゃんのこと、そんな風に言わないでください…!」
中佐「貴様、なぜそんなものを…」
千歌「一応…警察なので」
295: 2020/08/13(木) 05:33:38.69 ID:pSCXbzM0
千歌「車を止めてください!」
軍人「中佐…」
中佐「チッ…止めろ」
軍人「は、はい…」
キィィィ…
千歌「穂乃果さんのところに連れて行ってください!」
軍人「む、無理だ…」
ガチャリ
軍人「え?」
絵里「運転を変わりなさい」
ガシッ、バッ
軍人「ぐっ…!」ドサッ
軍人「ちょ…!ま、待て…!」
ブルルン…ブゥゥゥゥン!
秋穂「絵里おばさん…なんで…」
絵里「穂乃果はどこにいるの?」
千歌「“あいどるランド”です!」
絵里「…わかったわ」
軍人「中佐…」
中佐「チッ…止めろ」
軍人「は、はい…」
キィィィ…
千歌「穂乃果さんのところに連れて行ってください!」
軍人「む、無理だ…」
ガチャリ
軍人「え?」
絵里「運転を変わりなさい」
ガシッ、バッ
軍人「ぐっ…!」ドサッ
軍人「ちょ…!ま、待て…!」
ブルルン…ブゥゥゥゥン!
秋穂「絵里おばさん…なんで…」
絵里「穂乃果はどこにいるの?」
千歌「“あいどるランド”です!」
絵里「…わかったわ」
296: 2020/08/13(木) 05:40:51.06 ID:pSCXbzM0
中佐「馬鹿な真似を……」
中佐「無理だ、“あいどるランド”に行ったところで入れやしない」
千歌「あなたが人質なら入れるはずです!」
絵里「……!」
キィィィ…!!!
千歌「…っ!!」グラッ
秋穂「…っ!!」グラッ
秋穂「ど、どうしたの?絵里おばさん!?」
絵里「……見てみなさい……もう、非常線を張られてるわ」
絵里「あなた、何か言ったでしょ?無線がどこかに?」
中佐「ふん、だから無理だと言ってるだろ」
絵里「ツバサに手を出さないよう、部下に伝えなさい、さもなくばあなたの命は……」
中佐「もう伝えてある」
絵里「そう……小心者なのね」
秋穂「……っ」
秋穂「おばちゃんッ……」
秋穂「どうしたら…どうしたらいいの?」
秋穂「穂乃果おばちゃんッ…!」
中佐「無理だ、“あいどるランド”に行ったところで入れやしない」
千歌「あなたが人質なら入れるはずです!」
絵里「……!」
キィィィ…!!!
千歌「…っ!!」グラッ
秋穂「…っ!!」グラッ
秋穂「ど、どうしたの?絵里おばさん!?」
絵里「……見てみなさい……もう、非常線を張られてるわ」
絵里「あなた、何か言ったでしょ?無線がどこかに?」
中佐「ふん、だから無理だと言ってるだろ」
絵里「ツバサに手を出さないよう、部下に伝えなさい、さもなくばあなたの命は……」
中佐「もう伝えてある」
絵里「そう……小心者なのね」
秋穂「……っ」
秋穂「おばちゃんッ……」
秋穂「どうしたら…どうしたらいいの?」
秋穂「穂乃果おばちゃんッ…!」
297: 2020/08/13(木) 05:51:02.87 ID:pSCXbzM0
中佐「諦めて投降しろ」
千歌「あなたが通せるよう言ってください!!」
中佐「目を覚ませ」
千歌「え…?」
中佐「こいつはあの“あいどる”の娘だぞ?」
中佐「そんな奴の言うことを信じてどうする?」
中佐「こんな悪魔の娘の戯言を…」
千歌「…っ、その言い方はやめてください!」
千歌「この子は…」
秋穂「ブツブツブツ…」
千歌「……?」
中佐「ほら…初まったぞ、忌まわしい悪魔の呪文が」
絵里「秋穂……」
秋穂「助けて…お願い…聞こえる…?」
秋穂「おばちゃん…おばちゃん…」
秋穂「穂乃果おばちゃんッ…!!」
・
・
・
・
・
穂乃果「……Zzz」
穂乃果「あっ…!!うわぁぁ!!」ガバッ
穂乃果「……あれ?今の夢?」
穂乃果「……って、ダメダメ!明日テストなんだよ~…!」バタッ
穂乃果「早く寝て、HR前に範囲詰め込まないとダメだから~~……!!」
千歌「あなたが通せるよう言ってください!!」
中佐「目を覚ませ」
千歌「え…?」
中佐「こいつはあの“あいどる”の娘だぞ?」
中佐「そんな奴の言うことを信じてどうする?」
中佐「こんな悪魔の娘の戯言を…」
千歌「…っ、その言い方はやめてください!」
千歌「この子は…」
秋穂「ブツブツブツ…」
千歌「……?」
中佐「ほら…初まったぞ、忌まわしい悪魔の呪文が」
絵里「秋穂……」
秋穂「助けて…お願い…聞こえる…?」
秋穂「おばちゃん…おばちゃん…」
秋穂「穂乃果おばちゃんッ…!!」
・
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穂乃果「……Zzz」
穂乃果「あっ…!!うわぁぁ!!」ガバッ
穂乃果「……あれ?今の夢?」
穂乃果「……って、ダメダメ!明日テストなんだよ~…!」バタッ
穂乃果「早く寝て、HR前に範囲詰め込まないとダメだから~~……!!」
326: 2020/08/22(土) 00:11:15.85 ID:3nuN5ONi
・
・
・
~バー~
山田「っはぁ~!!」
穂乃果「先生、もう、だいぶ酔っ払ってますよね…?」
山田「構わないって!どれだけ酔ってたって、どうせ死んでんだし!」
穂乃果「だけど…」
山田「ゴキュッ、ぷはぁ……なぁ、高坂」
穂乃果「はい?」
山田「お前、どこまで知ってるんだ?」
穂乃果「え…?」
山田「ここまで来たんだ……“あいどる”の正体はもう知ってるんだろ?」
穂乃果「………」
山田「どうなんだよ?」
穂乃果「……たぶん、本当のところ、何もわかってないんだと思います」
山田「……そうか」
・
・
~バー~
山田「っはぁ~!!」
穂乃果「先生、もう、だいぶ酔っ払ってますよね…?」
山田「構わないって!どれだけ酔ってたって、どうせ死んでんだし!」
穂乃果「だけど…」
山田「ゴキュッ、ぷはぁ……なぁ、高坂」
穂乃果「はい?」
山田「お前、どこまで知ってるんだ?」
穂乃果「え…?」
山田「ここまで来たんだ……“あいどる”の正体はもう知ってるんだろ?」
穂乃果「………」
山田「どうなんだよ?」
穂乃果「……たぶん、本当のところ、何もわかってないんだと思います」
山田「……そうか」
327: 2020/08/22(土) 00:17:10.32 ID:3nuN5ONi
穂乃果「……なんで、彼女はツバサさんの顔に?」
山田「ん?……さぁな……似てたからじゃない」
穂乃果「………」
山田「……ってのは冗談で、多少は憧れがあったんじゃないの?」
穂乃果「憧れ…」
山田「そうさ…憧れ」
山田「と言っても、A-RISEに憧れたんじゃないのかもな」
穂乃果「どういうことですか?」
山田「……μ'sが憧れたA-RISEに憧れを抱いたんじゃないか?」
山田「ん?……さぁな……似てたからじゃない」
穂乃果「………」
山田「……ってのは冗談で、多少は憧れがあったんじゃないの?」
穂乃果「憧れ…」
山田「そうさ…憧れ」
山田「と言っても、A-RISEに憧れたんじゃないのかもな」
穂乃果「どういうことですか?」
山田「……μ'sが憧れたA-RISEに憧れを抱いたんじゃないか?」
328: 2020/08/22(土) 00:23:34.70 ID:3nuN5ONi
山田「それより意外だな高坂」
穂乃果「え?」
山田「正直、私、怒られると思ってたよ」
山田「なんで“あいどる”の味方したのかって」
穂乃果「聞いちゃダメだと思って…」
山田「気にすんなよ。どうせ死んだ身なんだ、聞けよ」
穂乃果「……じゃあ、どうして」
山田「……お前らが空き教室をスクールアイドルの練習に使いたいって言ったことあったろ?」
穂乃果「あぁ…まだ3人の時ですね…」
山田「私、あの時、鼻で笑ったんだよな…」
山田「結局、あんた達はあんなにすごくなっちゃって…」
山田「だから…私、決めたの…生徒がやろうとしてることは、ちゃんと応援してやろうって」
穂乃果「………」
穂乃果「え?」
山田「正直、私、怒られると思ってたよ」
山田「なんで“あいどる”の味方したのかって」
穂乃果「聞いちゃダメだと思って…」
山田「気にすんなよ。どうせ死んだ身なんだ、聞けよ」
穂乃果「……じゃあ、どうして」
山田「……お前らが空き教室をスクールアイドルの練習に使いたいって言ったことあったろ?」
穂乃果「あぁ…まだ3人の時ですね…」
山田「私、あの時、鼻で笑ったんだよな…」
山田「結局、あんた達はあんなにすごくなっちゃって…」
山田「だから…私、決めたの…生徒がやろうとしてることは、ちゃんと応援してやろうって」
穂乃果「………」
329: 2020/08/22(土) 00:30:28.65 ID:3nuN5ONi
山田「……2013年の夏頃だったかな」
山田「あいつは突然……私の前に現れた」
山田「サークル活動の手伝いをしてほしいって言われてな」
山田「どうしても…って言うから手伝ったんだ」
穂乃果「そのサークルが宗教団体としての始まりですか…?」
山田「そういうことだ。私もまんまとあいつの片棒を担いだってわけだな」
山田「そこから半年後か……高坂、お前の妹がとある研究を始める」
山田「絢瀬妹と子供を作ろうとしたんだよな」
穂乃果「……雪穂はそんなの素人です」
穂乃果「独学でなんて無理が……」
山田「だから、その分野に詳しい木皿教授の娘を知人に紹介してもらい、協力してもらった」
山田「あいつは突然……私の前に現れた」
山田「サークル活動の手伝いをしてほしいって言われてな」
山田「どうしても…って言うから手伝ったんだ」
穂乃果「そのサークルが宗教団体としての始まりですか…?」
山田「そういうことだ。私もまんまとあいつの片棒を担いだってわけだな」
山田「そこから半年後か……高坂、お前の妹がとある研究を始める」
山田「絢瀬妹と子供を作ろうとしたんだよな」
穂乃果「……雪穂はそんなの素人です」
穂乃果「独学でなんて無理が……」
山田「だから、その分野に詳しい木皿教授の娘を知人に紹介してもらい、協力してもらった」
330: 2020/08/22(土) 00:38:29.27 ID:3nuN5ONi
山田「研究は順調だった…」
山田「だが、研究の最中、偶発的にとんでもないウィルスが出来てしまった」
山田「血の大晦日で使用された、あのウィルスだ」
山田「その時はまだ完成形とは程遠い代物だけどな」
山田「ウィルスの存在を嗅ぎつけた“あいどる”は、自分の部下を高坂妹に接触させた」
穂乃果「ウィルスを渡すようにって?」
山田「そうだ。だが、当然どこの馬の骨かもわからんやつに、そんなウィルスを渡せるはずがない」
山田「なぁ高坂、2015年の2月になにがあった?」
穂乃果「……お父さんが亡くなりました」
山田「その年の5月には?」
穂乃果「……亜里沙ちゃんが」
山田「そうだな」
山田「それ、どっちもあいつの仕業だ」
穂乃果「………」
山田「だが、研究の最中、偶発的にとんでもないウィルスが出来てしまった」
山田「血の大晦日で使用された、あのウィルスだ」
山田「その時はまだ完成形とは程遠い代物だけどな」
山田「ウィルスの存在を嗅ぎつけた“あいどる”は、自分の部下を高坂妹に接触させた」
穂乃果「ウィルスを渡すようにって?」
山田「そうだ。だが、当然どこの馬の骨かもわからんやつに、そんなウィルスを渡せるはずがない」
山田「なぁ高坂、2015年の2月になにがあった?」
穂乃果「……お父さんが亡くなりました」
山田「その年の5月には?」
穂乃果「……亜里沙ちゃんが」
山田「そうだな」
山田「それ、どっちもあいつの仕業だ」
穂乃果「………」
331: 2020/08/22(土) 00:45:31.40 ID:3nuN5ONi
山田「まぁ、絢瀬妹を〇すことに異論を唱える奴もいたからな…」
山田「後々のことも考えて、絢瀬妹は裏では生かしていたんだが…」
山田「絢瀬妹を失ったことによって、目的まで失った高坂妹は悲惨だったなぁ…」
山田「さらりとあいつの物になった」
山田「それはそれは単純だったよ」
山田「2015年の9月、あいつは勧誘を始めた」
穂乃果「勧誘……それって確か、スクールアイドルを中心にしてましたよね?」
穂乃果「なんの理由があってなんですか…?」
山田「クローンを作るためだよ」
穂乃果「クローン…?」
山田「そう。お前たち、μ'sのな」
穂乃果「私たちの…?」
山田「後々のことも考えて、絢瀬妹は裏では生かしていたんだが…」
山田「絢瀬妹を失ったことによって、目的まで失った高坂妹は悲惨だったなぁ…」
山田「さらりとあいつの物になった」
山田「それはそれは単純だったよ」
山田「2015年の9月、あいつは勧誘を始めた」
穂乃果「勧誘……それって確か、スクールアイドルを中心にしてましたよね?」
穂乃果「なんの理由があってなんですか…?」
山田「クローンを作るためだよ」
穂乃果「クローン…?」
山田「そう。お前たち、μ'sのな」
穂乃果「私たちの…?」
332: 2020/08/22(土) 00:56:00.85 ID:3nuN5ONi
山田「いろいろデータを取るために勧誘してたんだ…まぁ、拉致に近いけどな」
山田「あいつ、Aqoursとかいうグループに太鼓判を押してたな…μ'sに似てるって」
山田「9人だし、私たちもリストアップしてたんだ…まぁ、Aqoursに関してはもう少し後の話だけどな」
山田「勧誘を始めた同時期。NYの研究施設でウィルスの製造を開始した」
山田「高坂妹を先頭にしてな…」
山田「あの時の高坂妹は“あいどる”にゾッコン状態だったからな……自分がやってることに、なんの疑問も持ってなかった」
山田「ほぼ洗脳に近い状態だったからな…」
山田「まんまと絢瀬妹とするつもりだった方法で、あいつと子供まで作っちまった」
穂乃果「………」
山田「あいつ、Aqoursとかいうグループに太鼓判を押してたな…μ'sに似てるって」
山田「9人だし、私たちもリストアップしてたんだ…まぁ、Aqoursに関してはもう少し後の話だけどな」
山田「勧誘を始めた同時期。NYの研究施設でウィルスの製造を開始した」
山田「高坂妹を先頭にしてな…」
山田「あの時の高坂妹は“あいどる”にゾッコン状態だったからな……自分がやってることに、なんの疑問も持ってなかった」
山田「ほぼ洗脳に近い状態だったからな…」
山田「まんまと絢瀬妹とするつもりだった方法で、あいつと子供まで作っちまった」
穂乃果「………」
333: 2020/08/22(土) 01:07:59.08 ID:3nuN5ONi
穂乃果「雪穂は使われたんですか…?」
山田「え?」
穂乃果「だって…その方法がどんなのか知らないですけど…産むのは雪穂じゃなくても良かったってことですよね…?」
山田「……まぁ、そういうことになるな」
穂乃果「なんで……」
山田「……簡単な話だ。あいつは痛い思いをしてまで、子供なんてほしくなかったんだよ」
山田「……でもなぁ」
山田「高坂、お前の妹は違う」
穂乃果「……!」
山田「確かにあの時、高坂妹は洗脳された状態だったかもしれない」
山田「あいつは秋穂を愛してなんかいないが……でも、高坂妹は違う」
山田「あの2人は偽りの愛だったかもしれないけどな……高坂妹と秋穂の2人は違う」
山田「血の繋がった親子なんだ」
山田「……心配すんなよ。とてつもなく痛い思いをして産んだ我が子なんだ。愛おしいに決まってんだろ」
穂乃果「先生……」
山田「え?」
穂乃果「だって…その方法がどんなのか知らないですけど…産むのは雪穂じゃなくても良かったってことですよね…?」
山田「……まぁ、そういうことになるな」
穂乃果「なんで……」
山田「……簡単な話だ。あいつは痛い思いをしてまで、子供なんてほしくなかったんだよ」
山田「……でもなぁ」
山田「高坂、お前の妹は違う」
穂乃果「……!」
山田「確かにあの時、高坂妹は洗脳された状態だったかもしれない」
山田「あいつは秋穂を愛してなんかいないが……でも、高坂妹は違う」
山田「あの2人は偽りの愛だったかもしれないけどな……高坂妹と秋穂の2人は違う」
山田「血の繋がった親子なんだ」
山田「……心配すんなよ。とてつもなく痛い思いをして産んだ我が子なんだ。愛おしいに決まってんだろ」
穂乃果「先生……」
334: 2020/08/22(土) 01:15:59.65 ID:3nuN5ONi
山田「……秋穂が産まれたのが2017年9月の話だ」
山田「だか、それから事態は急転する」
山田「あいつのサークル活動が高坂妹に見られちまった」
山田「不審に思われて後をつけられたんだろうな…」
山田「子供が出来て、親としての自覚が芽生えていた高坂妹は、既に洗脳が解けかかってた…」
山田「それに加えてあの不気味なサークルという名の宗教活動を見て、流石に目が覚めたんだろうな…」
山田「あいつも家に帰ったらもぬけの殻でビックリしただろうな…あはは…!」
山田「妻も娘もいないんだからな」
山田「だか、それから事態は急転する」
山田「あいつのサークル活動が高坂妹に見られちまった」
山田「不審に思われて後をつけられたんだろうな…」
山田「子供が出来て、親としての自覚が芽生えていた高坂妹は、既に洗脳が解けかかってた…」
山田「それに加えてあの不気味なサークルという名の宗教活動を見て、流石に目が覚めたんだろうな…」
山田「あいつも家に帰ったらもぬけの殻でビックリしただろうな…あはは…!」
山田「妻も娘もいないんだからな」
335: 2020/08/22(土) 01:26:53.73 ID:3nuN5ONi
山田「さて、今のが2017年12月の話だ」
山田「あいつから逃れるために、高坂妹が頼る場所…そんなの一つしかないよな?」
穂乃果「………」
山田「……お前のところに行っただろ?」
穂乃果「……確かに雪穂は来ました」
穂乃果「でも、秋穂はその後に預けられたんです。雪穂から直接では…」
穂乃果「……なんで、雪穂は自分で秋穂を預けなかったのかな……」
山田「そりゃあ、自分が洗脳されてたんだぜ?」
山田「姉のお前も“あいどる”に洗脳されてる可能性は否めない」
山田「だから念のために1人で…大丈夫か確かめに行ったんだろ」
山田「けど、お前は取り込まれていなかった」
山田「木皿教授の娘がお前に秋穂を託した後、2人はワクチン開発に着手した」
山田「これが2018年2月の話だ」
山田「だが……今度は2019年の1月に木皿教授の娘が“あいどる”に洗脳されてな」
穂乃果「じゃあ、ワクチンは出来なかったんですか?」
山田「いや……確かその後、高坂妹が1人で静岡の沼津に行って、作ってたはずだけど?」
山田「あいつから逃れるために、高坂妹が頼る場所…そんなの一つしかないよな?」
穂乃果「………」
山田「……お前のところに行っただろ?」
穂乃果「……確かに雪穂は来ました」
穂乃果「でも、秋穂はその後に預けられたんです。雪穂から直接では…」
穂乃果「……なんで、雪穂は自分で秋穂を預けなかったのかな……」
山田「そりゃあ、自分が洗脳されてたんだぜ?」
山田「姉のお前も“あいどる”に洗脳されてる可能性は否めない」
山田「だから念のために1人で…大丈夫か確かめに行ったんだろ」
山田「けど、お前は取り込まれていなかった」
山田「木皿教授の娘がお前に秋穂を託した後、2人はワクチン開発に着手した」
山田「これが2018年2月の話だ」
山田「だが……今度は2019年の1月に木皿教授の娘が“あいどる”に洗脳されてな」
穂乃果「じゃあ、ワクチンは出来なかったんですか?」
山田「いや……確かその後、高坂妹が1人で静岡の沼津に行って、作ってたはずだけど?」
336: 2020/08/22(土) 01:42:29.39 ID:3nuN5ONi
山田「熱心に作ってたけど…まぁ、1人じゃ限界があるからな」
山田「血の大晦日前に出来たワクチンも……木皿教授の娘を洗脳して、“あいどる”が握っちゃったし……」
山田「2035年に“あいどる”が復活した時も醜いもんだ……ワクチンの奪い合いだよ」
山田「全員に行き届かないからな…」
山田「さっきまで仲良くやってた連中が……次の瞬間にはワクチンを取り合って、目の色変えて〇し合いだよ」
山田「人間ってのは怖いね~…まさに地獄だったよ、ゴキュッ」
穂乃果「……先生」
山田「んっ?どうしたぁ?」
穂乃果「……その地獄を作ったのは誰のせいですか?」
山田「……私たちか?」
穂乃果「……いや、私のせいです」
山田「………」
穂乃果「……私、彼女と話をしないといけないんです」
山田「話をしないといけない……か」
山田「そうか……お前がここにいるからまさかとは思ってたけど……」
山田「……死んだんだな……あいつ」
穂乃果「………」コクッ
山田「血の大晦日前に出来たワクチンも……木皿教授の娘を洗脳して、“あいどる”が握っちゃったし……」
山田「2035年に“あいどる”が復活した時も醜いもんだ……ワクチンの奪い合いだよ」
山田「全員に行き届かないからな…」
山田「さっきまで仲良くやってた連中が……次の瞬間にはワクチンを取り合って、目の色変えて〇し合いだよ」
山田「人間ってのは怖いね~…まさに地獄だったよ、ゴキュッ」
穂乃果「……先生」
山田「んっ?どうしたぁ?」
穂乃果「……その地獄を作ったのは誰のせいですか?」
山田「……私たちか?」
穂乃果「……いや、私のせいです」
山田「………」
穂乃果「……私、彼女と話をしないといけないんです」
山田「話をしないといけない……か」
山田「そうか……お前がここにいるからまさかとは思ってたけど……」
山田「……死んだんだな……あいつ」
穂乃果「………」コクッ
337: 2020/08/22(土) 01:51:27.77 ID:3nuN5ONi
山田「あいつがどこにいるのか分かってんのか?」
穂乃果「……はい、分かってます」
山田「……そうか」
山田「ふふ…あいつ、お前のこと犬だって言ってたぞ」
穂乃果「え…」
山田「くぅ~んって、お前が鳴くからな」
山田「……あっ」
穂乃果「……じゃあ、やっぱり“るどいあ”と名乗っていた時は別の……」
山田「ご名答~」
穂乃果「……私、血の大晦日で防護服を着てない彼女を見たんですけど、なんで感染しなかったんですか?」
山田「ありゃホログラムだ」
山田「なんだよ…そんなしょうもない事が聞きたいのか?」
穂乃果「………」
穂乃果「……はい、分かってます」
山田「……そうか」
山田「ふふ…あいつ、お前のこと犬だって言ってたぞ」
穂乃果「え…」
山田「くぅ~んって、お前が鳴くからな」
山田「……あっ」
穂乃果「……じゃあ、やっぱり“るどいあ”と名乗っていた時は別の……」
山田「ご名答~」
穂乃果「……私、血の大晦日で防護服を着てない彼女を見たんですけど、なんで感染しなかったんですか?」
山田「ありゃホログラムだ」
山田「なんだよ…そんなしょうもない事が聞きたいのか?」
穂乃果「………」
338: 2020/08/22(土) 02:06:29.73 ID:3nuN5ONi
穂乃果「……なんで先生はここに入ろうと思ったんですか?」
山田「ん?あぁ、あいつの大嘘を暴いてやろうと思ってな」
穂乃果「大嘘?」
山田「……私だけじゃない、世界中の人間全員についてる嘘だ」
山田「それを探ろうと、ここであいつの過去を見てたんだが、やってる最中に〇されちまった」
山田「もしかしたら世界を滅亡させる前に〇す……ある種のあいつの優しさなのかもな」
山田「……色々とツバサには協力してもらったから……もしかしたらツバサは酷い目みてるかも……。それは申し訳ないな」
穂乃果「………」
山田「……お前、やっぱり、約束してたな」
穂乃果「……え?」
山田「約束してたのに…高坂、あの時は受験に必死になっちゃっててな…」
穂乃果「………」
山田「ん?あぁ、あいつの大嘘を暴いてやろうと思ってな」
穂乃果「大嘘?」
山田「……私だけじゃない、世界中の人間全員についてる嘘だ」
山田「それを探ろうと、ここであいつの過去を見てたんだが、やってる最中に〇されちまった」
山田「もしかしたら世界を滅亡させる前に〇す……ある種のあいつの優しさなのかもな」
山田「……色々とツバサには協力してもらったから……もしかしたらツバサは酷い目みてるかも……。それは申し訳ないな」
穂乃果「………」
山田「……お前、やっぱり、約束してたな」
穂乃果「……え?」
山田「約束してたのに…高坂、あの時は受験に必死になっちゃっててな…」
穂乃果「………」
339: 2020/08/22(土) 02:13:30.69 ID:3nuN5ONi
山田「NYにアキバドームまで作って、それにμ'sのロゴまで刻印して…あの嘘はないよな」
穂乃果「なんで彼女はわざわざ歌詞を?」
山田「え?歌詞?」
穂乃果「最初はμ'sの歌詞を参考にしてたし…」
穂乃果「歌詞を書いてから犯行に移すなんて、まどろっこしいことしなくても…」
山田「…なに言ってんだよ高坂」
山田「お前が言ったんだろ?」
穂乃果「え?」
山田「……言葉にすればそれは叶う……って」
穂乃果「あっ……」
山田「言葉に出すことによって夢が叶ったμ's」
山田「言葉に出して自ら叶えたあいつ」
山田「……誰にも頼れなかったんだよな」
穂乃果「………」
穂乃果「なんで彼女はわざわざ歌詞を?」
山田「え?歌詞?」
穂乃果「最初はμ'sの歌詞を参考にしてたし…」
穂乃果「歌詞を書いてから犯行に移すなんて、まどろっこしいことしなくても…」
山田「…なに言ってんだよ高坂」
山田「お前が言ったんだろ?」
穂乃果「え?」
山田「……言葉にすればそれは叶う……って」
穂乃果「あっ……」
山田「言葉に出すことによって夢が叶ったμ's」
山田「言葉に出して自ら叶えたあいつ」
山田「……誰にも頼れなかったんだよな」
穂乃果「………」
340: 2020/08/22(土) 02:17:56.55 ID:3nuN5ONi
山田「私も最初のうちは、こんなことになるなんて思いもしなかったよ…」
山田「…自分が死ぬなんてことも」
山田「……LOVELESS WORLDの歌詞ってよく出来てるよな」
穂乃果「……え?」
山田「やっぱり園田ってすげぇよ…!センスあんのに…もう詞は書かねぇのかな?」
穂乃果「い、いや…どうなんだろう…」
山田「……まぁ、書かないか」
山田「だってμ'sは…」
山田「解散しちゃったんだもんな…」
穂乃果「………」
山田「…自分が死ぬなんてことも」
山田「……LOVELESS WORLDの歌詞ってよく出来てるよな」
穂乃果「……え?」
山田「やっぱり園田ってすげぇよ…!センスあんのに…もう詞は書かねぇのかな?」
穂乃果「い、いや…どうなんだろう…」
山田「……まぁ、書かないか」
山田「だってμ'sは…」
山田「解散しちゃったんだもんな…」
穂乃果「………」
341: 2020/08/22(土) 02:24:26.14 ID:3nuN5ONi
山田「……あんたの姪っ子さ」
穂乃果「姪っ子…秋穂がどうかしたんですか?」
山田「何かおかしな事ないか?」
穂乃果「おかしな事って?」
山田「いや、高坂妹も妊娠中にわけわかんないやつ、たくさん服薬させられてたからさ…」
山田「娘になんか変な効果出てないかなって」
山田「あんた、何か心当たりないの?」
穂乃果「いや……あっ」
山田「おっ、あるんだ?」
穂乃果「はい……」
穂乃果「昔、穂むらに“あいどる”の信者達が押しかけてきたことがあって……」
穂乃果「その人たち、秋穂を拐おうとしたんです」
穂乃果「お母さんと私で必死に抵抗したら……火をつけてお店が炎上しちゃったんです……」
穂乃果「その時、泣きじゃくる秋穂が……9人を揃えないと……って言ったことがあるんです」
穂乃果「……まぁ、その時、秋穂は0歳だし、やっぱり何かの間違いだと思うんですけど……」
山田「ふ~ん…」
山田「何か他には?」
穂乃果「ん~……ないと思いますけど」
山田「……そうか」
穂乃果「姪っ子…秋穂がどうかしたんですか?」
山田「何かおかしな事ないか?」
穂乃果「おかしな事って?」
山田「いや、高坂妹も妊娠中にわけわかんないやつ、たくさん服薬させられてたからさ…」
山田「娘になんか変な効果出てないかなって」
山田「あんた、何か心当たりないの?」
穂乃果「いや……あっ」
山田「おっ、あるんだ?」
穂乃果「はい……」
穂乃果「昔、穂むらに“あいどる”の信者達が押しかけてきたことがあって……」
穂乃果「その人たち、秋穂を拐おうとしたんです」
穂乃果「お母さんと私で必死に抵抗したら……火をつけてお店が炎上しちゃったんです……」
穂乃果「その時、泣きじゃくる秋穂が……9人を揃えないと……って言ったことがあるんです」
穂乃果「……まぁ、その時、秋穂は0歳だし、やっぱり何かの間違いだと思うんですけど……」
山田「ふ~ん…」
山田「何か他には?」
穂乃果「ん~……ないと思いますけど」
山田「……そうか」
342: 2020/08/22(土) 02:37:34.43 ID:3nuN5ONi
穂乃果「」クラッ
穂乃果「あ……れ……?飲み過ぎたのかな……」
穂乃果「な…ん…だ…か…眠く…」グテッ…
穂乃果「……Zzz」
山田「………」
山田「なぁ、高坂」
山田「私、たくさん許せない事しただろうけど…」
山田「最期にお前と飲めて良かったよ」
山田「……たまに思うんだよ」
山田「あの時、あんた達がμ'sなんて結成しなければ“あいどる”は生まれなかったんじゃないかって…」
山田「そうしたら、廃校は免れなかっただろうけど……私が死ぬこともなかった」
山田「……だけどな、やっぱり思うんだよ」
山田「……ずっと言えなかったけど」
穂乃果「……Zzz」
山田「………」
山田「……廃校を救ってくれて、ありがとうな」
穂乃果「……え、えへへ……Zzz」ニマッ…
山田「これは“あいどる”側の幹部としてじゃなく、昔の……教師・山田博子としての言葉」
山田「……お前の話を聞いてると、秋穂の力じゃダメそうなんだ」
山田「運命なのかな…」
山田「やっぱり、学校はあんたが守るしかなさそう」
山田「……頑張ってくれよ、高坂」
スゥゥゥゥ…
穂乃果「」ピクッ
穂乃果「せ……ん……せ……」
穂乃果「あ……れ……?飲み過ぎたのかな……」
穂乃果「な…ん…だ…か…眠く…」グテッ…
穂乃果「……Zzz」
山田「………」
山田「なぁ、高坂」
山田「私、たくさん許せない事しただろうけど…」
山田「最期にお前と飲めて良かったよ」
山田「……たまに思うんだよ」
山田「あの時、あんた達がμ'sなんて結成しなければ“あいどる”は生まれなかったんじゃないかって…」
山田「そうしたら、廃校は免れなかっただろうけど……私が死ぬこともなかった」
山田「……だけどな、やっぱり思うんだよ」
山田「……ずっと言えなかったけど」
穂乃果「……Zzz」
山田「………」
山田「……廃校を救ってくれて、ありがとうな」
穂乃果「……え、えへへ……Zzz」ニマッ…
山田「これは“あいどる”側の幹部としてじゃなく、昔の……教師・山田博子としての言葉」
山田「……お前の話を聞いてると、秋穂の力じゃダメそうなんだ」
山田「運命なのかな…」
山田「やっぱり、学校はあんたが守るしかなさそう」
山田「……頑張ってくれよ、高坂」
スゥゥゥゥ…
穂乃果「」ピクッ
穂乃果「せ……ん……せ……」
343: 2020/08/22(土) 02:43:22.21 ID:3nuN5ONi
チュン…チュン…
オキャクサマ…オキャクサマ…!
穂乃果「んぅ……?」ムクッ
穂乃果「今、何時ぃ……?」
マスター「もう朝ですよ」
穂乃果「あれ……私、寝ちゃってた?先生は?」
マスター「……消えました」
穂乃果「消えた…?帰ったってことですか?」
マスター「いえ…言葉の通り、消えたんです…」
マスター「まるで、昇天するかのようにスーッと…」
穂乃果「え……」
マスター「私もそれを見て、夢かと思いましたが」
穂乃果「……そう……ですか」
穂乃果「……先生ッ」
オキャクサマ…オキャクサマ…!
穂乃果「んぅ……?」ムクッ
穂乃果「今、何時ぃ……?」
マスター「もう朝ですよ」
穂乃果「あれ……私、寝ちゃってた?先生は?」
マスター「……消えました」
穂乃果「消えた…?帰ったってことですか?」
マスター「いえ…言葉の通り、消えたんです…」
マスター「まるで、昇天するかのようにスーッと…」
穂乃果「え……」
マスター「私もそれを見て、夢かと思いましたが」
穂乃果「……そう……ですか」
穂乃果「……先生ッ」
352: 2020/08/25(火) 00:39:38.16 ID:BQ7/N7VO
ガサッ…
穂乃果「ん?」
穂乃果「ポケットに何か入ってる…?」
クシャッ
穂乃果「……手紙?」
穂乃果「いつの間にこんなの……」
クシャクシャ…
穂乃果「……中性子爆弾にリモコンなんてない。ロボットがスイッチを踏んだ時が世界の終わり」
穂乃果「……これって、先生から?」
穂乃果「スイッチ……」
ギュル!!
穂乃果「……っ!」
穂乃果「ぐぅっ…!またっ…!」
ギュルルル!!!
穂乃果「ん?」
穂乃果「ポケットに何か入ってる…?」
クシャッ
穂乃果「……手紙?」
穂乃果「いつの間にこんなの……」
クシャクシャ…
穂乃果「……中性子爆弾にリモコンなんてない。ロボットがスイッチを踏んだ時が世界の終わり」
穂乃果「……これって、先生から?」
穂乃果「スイッチ……」
ギュル!!
穂乃果「……っ!」
穂乃果「ぐぅっ…!またっ…!」
ギュルルル!!!
353: 2020/08/25(火) 00:48:39.49 ID:BQ7/N7VO
(穂乃果)「……っ」パチッ
(穂乃果)「ここは…」キョロキョロ
(穂乃果)「…音ノ木坂の校内?」
ザワザワッ…
(穂乃果)「…って、あっ…私、人目についちゃってる…!」
ことり「ほ、穂乃果ちゃぁん…ダメだよぉ…」
海未「よ、よしなさい…!行くんじゃありません…!穂乃果…!」
(穂乃果)「え……私のこと?」
穂乃果「海未ちゃんもことりちゃんも心配しすぎだよ~!」
穂乃果「平気平気!!」
穂乃果「だって私たち知り合いだし!そうですよね?お姉さんっ!」
(穂乃果)「あ、私……じゃなくて……穂乃果ちゃん」
(穂乃果)「どうしたの?私に何か用が?」
穂乃果「それがそれが!大変なんです!」
穂乃果「私、昨日は早起きして朝にテスト勉強するために早く寝たの!」
(穂乃果)「うん」
穂乃果「そしたら…夢の中に女の人が出てきて…」
(穂乃果)「女の人?」
穂乃果「うん!その人、秋穂っていう名前で!」
(穂乃果)「……!」
(穂乃果)「ここは…」キョロキョロ
(穂乃果)「…音ノ木坂の校内?」
ザワザワッ…
(穂乃果)「…って、あっ…私、人目についちゃってる…!」
ことり「ほ、穂乃果ちゃぁん…ダメだよぉ…」
海未「よ、よしなさい…!行くんじゃありません…!穂乃果…!」
(穂乃果)「え……私のこと?」
穂乃果「海未ちゃんもことりちゃんも心配しすぎだよ~!」
穂乃果「平気平気!!」
穂乃果「だって私たち知り合いだし!そうですよね?お姉さんっ!」
(穂乃果)「あ、私……じゃなくて……穂乃果ちゃん」
(穂乃果)「どうしたの?私に何か用が?」
穂乃果「それがそれが!大変なんです!」
穂乃果「私、昨日は早起きして朝にテスト勉強するために早く寝たの!」
(穂乃果)「うん」
穂乃果「そしたら…夢の中に女の人が出てきて…」
(穂乃果)「女の人?」
穂乃果「うん!その人、秋穂っていう名前で!」
(穂乃果)「……!」
354: 2020/08/25(火) 00:55:08.54 ID:BQ7/N7VO
(穂乃果)「……秋穂?」
穂乃果「はい!その子、妹に似てて可愛いんですよ~!」
(穂乃果)「そ、それはそうとして、秋穂ってあの秋穂!?」
ガシッ
穂乃果「うぇぇ…!?ど、どの秋穂だか知らないよ~!」
穂乃果「と、とにかく!夢の中で私に言うんです!」
穂乃果「ホノカおばちゃんに伝えて!……って!」
(穂乃果)「……なんて?」
穂乃果「サングラスかけてキャップ被ったホノカって、お姉さんのことでしょ?」
(穂乃果)「いいから秋穂は何を伝えてって…!?」
ユッサユッサ!!
穂乃果「わっわっわっわっ!!」
穂乃果「え、え~と……中性子爆弾のリモコンは……」
(穂乃果)「………」
穂乃果「ここ……音ノ木坂学院にあるって……」
穂乃果「はい!その子、妹に似てて可愛いんですよ~!」
(穂乃果)「そ、それはそうとして、秋穂ってあの秋穂!?」
ガシッ
穂乃果「うぇぇ…!?ど、どの秋穂だか知らないよ~!」
穂乃果「と、とにかく!夢の中で私に言うんです!」
穂乃果「ホノカおばちゃんに伝えて!……って!」
(穂乃果)「……なんて?」
穂乃果「サングラスかけてキャップ被ったホノカって、お姉さんのことでしょ?」
(穂乃果)「いいから秋穂は何を伝えてって…!?」
ユッサユッサ!!
穂乃果「わっわっわっわっ!!」
穂乃果「え、え~と……中性子爆弾のリモコンは……」
(穂乃果)「………」
穂乃果「ここ……音ノ木坂学院にあるって……」
355: 2020/08/25(火) 01:10:56.32 ID:BQ7/N7VO
・
・
・
~園田家 道場~
ことり「……穂乃果ちゃん、大丈夫かな」
海未「……穂乃果の悪い癖ですね、みんなを振り回して……すぐに心配させて……」
ことり「あはは…振り回すかぁ…でも、そこが穂乃果ちゃんのいいところでもあるんだよね…♪」
ことり「……穂乃果ちゃん、困ったことがあったら相談してほしい……頼ってほしいな」
海未「そんなの出来っこありませんよ……思い立ったら、すぐに体が動く子なんですよ?」
海未「……本当にバカなんですから」
ことり「もうっ、海未ちゃん?それ、穂乃果ちゃんに言っちゃダメだよ?」
ことり「ふくれちゃうよ?」
海未「はぁ…わかっていますよ」
ガラッ!!
海未「…?」
軍人「園田海未さん!南ことりさん!」
軍人「あなた達の仲間が我が軍の中佐を人質に取り、車内に立て篭っています!説得にご協力願いたい!」
ことり「!?」
海未「ど、どういうことですか…?」
軍人「詳しい説明は現場に向かいながら!ですから同行を!」
海未「……わかりました。現場に連れて行ってください」
・
・
~園田家 道場~
ことり「……穂乃果ちゃん、大丈夫かな」
海未「……穂乃果の悪い癖ですね、みんなを振り回して……すぐに心配させて……」
ことり「あはは…振り回すかぁ…でも、そこが穂乃果ちゃんのいいところでもあるんだよね…♪」
ことり「……穂乃果ちゃん、困ったことがあったら相談してほしい……頼ってほしいな」
海未「そんなの出来っこありませんよ……思い立ったら、すぐに体が動く子なんですよ?」
海未「……本当にバカなんですから」
ことり「もうっ、海未ちゃん?それ、穂乃果ちゃんに言っちゃダメだよ?」
ことり「ふくれちゃうよ?」
海未「はぁ…わかっていますよ」
ガラッ!!
海未「…?」
軍人「園田海未さん!南ことりさん!」
軍人「あなた達の仲間が我が軍の中佐を人質に取り、車内に立て篭っています!説得にご協力願いたい!」
ことり「!?」
海未「ど、どういうことですか…?」
軍人「詳しい説明は現場に向かいながら!ですから同行を!」
海未「……わかりました。現場に連れて行ってください」
356: 2020/08/25(火) 01:21:25.59 ID:BQ7/N7VO
・
・
・
キィィン…
『君たちは包囲されている!直ちに投降しなさい!』
『君たちの要求を聞くために、いま交渉人がこちらに向かっている!』
千歌「要求…?交渉人…?」
千歌「私たちは、ただ穂乃果さんに会わせて欲しいだけです!!」
絵里「よしなさい、声を張り上げるだけ無駄よ」
千歌「だけど…」
絵里「国連軍は私たちのことを敵だと思ってる。何を言っても信用なんてしてもらえないわ…」
中佐「…ふんっ、当然だろうが。“あいどる”は全世界を欺いたんだ」
中佐「お前たちはその関係者だ。ましてやホノカなど、この件に関する中心人物、言わば重要参考人だ……信じるに値しない」
中佐「……その中でも特にこの、悪魔の娘はな」
千歌「そんな言い方……!」
秋穂「…っつ!」
秋穂「っはぁ…はぁ…通じた…」
絵里「…通じた?」
秋穂「うん……昔の穂乃果おばちゃんが……答えてくれた」
中佐「ほう、悪魔の儀式は済んだのか?」
スチャッ
中佐「!」
千歌「秋穂ちゃんは命をかけて、ずっと世界を救おうと頑張ってきた!」
千歌「今のだって…穂乃果さんに重要なことを伝えていただけです…!」
中佐「……盲目的な奴らは話にならんな」
・
・
キィィン…
『君たちは包囲されている!直ちに投降しなさい!』
『君たちの要求を聞くために、いま交渉人がこちらに向かっている!』
千歌「要求…?交渉人…?」
千歌「私たちは、ただ穂乃果さんに会わせて欲しいだけです!!」
絵里「よしなさい、声を張り上げるだけ無駄よ」
千歌「だけど…」
絵里「国連軍は私たちのことを敵だと思ってる。何を言っても信用なんてしてもらえないわ…」
中佐「…ふんっ、当然だろうが。“あいどる”は全世界を欺いたんだ」
中佐「お前たちはその関係者だ。ましてやホノカなど、この件に関する中心人物、言わば重要参考人だ……信じるに値しない」
中佐「……その中でも特にこの、悪魔の娘はな」
千歌「そんな言い方……!」
秋穂「…っつ!」
秋穂「っはぁ…はぁ…通じた…」
絵里「…通じた?」
秋穂「うん……昔の穂乃果おばちゃんが……答えてくれた」
中佐「ほう、悪魔の儀式は済んだのか?」
スチャッ
中佐「!」
千歌「秋穂ちゃんは命をかけて、ずっと世界を救おうと頑張ってきた!」
千歌「今のだって…穂乃果さんに重要なことを伝えていただけです…!」
中佐「……盲目的な奴らは話にならんな」
357: 2020/08/25(火) 01:31:27.23 ID:BQ7/N7VO
・
・
・
(穂乃果)「…っ」ワナワナ
(穂乃果)「ダメ…そこに行ったら…」
穂乃果「そこって……お姉さん、もう来てるじゃん」
穂乃果「ここが学校だよ?」
ガシッ!!
穂乃果「ふ、ふぇっ!?」
(穂乃果)「ロボットは……ロボットはもう動き始めてるの!?」
穂乃果「ロボット…!?」
穂乃果「し、知らないよ~!!っていうか、なんのことかわかんないよ~!!」
(穂乃果)「とにかく、秋穂に伝えて!!」
穂乃果「へ、へ…?秋穂…?」
(穂乃果)「…っ、あなたに呼びかけてきた可愛い女の子!!」
穂乃果「い、いや…それはわかってるんだけど、どうやって伝えるのかなって…?」
穂乃果「夢の中で喋ったんだよ?」
(穂乃果)「……!!」
(穂乃果)「ね、寝るの…!!今すぐにッ…!」
穂乃果「えぇ~!?む、ムチャ言わないでよ~…!」
・
・
(穂乃果)「…っ」ワナワナ
(穂乃果)「ダメ…そこに行ったら…」
穂乃果「そこって……お姉さん、もう来てるじゃん」
穂乃果「ここが学校だよ?」
ガシッ!!
穂乃果「ふ、ふぇっ!?」
(穂乃果)「ロボットは……ロボットはもう動き始めてるの!?」
穂乃果「ロボット…!?」
穂乃果「し、知らないよ~!!っていうか、なんのことかわかんないよ~!!」
(穂乃果)「とにかく、秋穂に伝えて!!」
穂乃果「へ、へ…?秋穂…?」
(穂乃果)「…っ、あなたに呼びかけてきた可愛い女の子!!」
穂乃果「い、いや…それはわかってるんだけど、どうやって伝えるのかなって…?」
穂乃果「夢の中で喋ったんだよ?」
(穂乃果)「……!!」
(穂乃果)「ね、寝るの…!!今すぐにッ…!」
穂乃果「えぇ~!?む、ムチャ言わないでよ~…!」
358: 2020/08/25(火) 01:40:02.70 ID:BQ7/N7VO
・
・
・
キィィン…
ことり『秋穂ちゃん…!私…!ことり…!』
ことり『どうしちゃったの…!?いったん落ち着いて話そう、ねっ…?』
パシッ
ことり「あっ…」
海未『秋穂!軍の方に迷惑をかけるんじゃありません!早く出てきなさい!』
…ガチャ
秋穂「違うの…!ことりおばちゃん、海未おばちゃん!」
秋穂「中性子爆弾のリモコンがどこにあるのかわかった!」
ことり「……!?どういうことっ…?」
秋穂「音ノ木坂学院なの!学校に中性子爆弾のスイッチがある!!」
海未「……学校に?」
ガチャ…
絵里「海未、ことり、国連軍は味方じゃないわよ」
海未「絵里…」
絵里「私たちのことなんて、これっぽっちも信用してないわ」
・
・
キィィン…
ことり『秋穂ちゃん…!私…!ことり…!』
ことり『どうしちゃったの…!?いったん落ち着いて話そう、ねっ…?』
パシッ
ことり「あっ…」
海未『秋穂!軍の方に迷惑をかけるんじゃありません!早く出てきなさい!』
…ガチャ
秋穂「違うの…!ことりおばちゃん、海未おばちゃん!」
秋穂「中性子爆弾のリモコンがどこにあるのかわかった!」
ことり「……!?どういうことっ…?」
秋穂「音ノ木坂学院なの!学校に中性子爆弾のスイッチがある!!」
海未「……学校に?」
ガチャ…
絵里「海未、ことり、国連軍は味方じゃないわよ」
海未「絵里…」
絵里「私たちのことなんて、これっぽっちも信用してないわ」
359: 2020/08/25(火) 01:46:26.06 ID:BQ7/N7VO
軍人「」スチャッ 軍人「」スチャッ 軍人「」スチャッ
絵里「……ね?」
海未「………」
ピー、ガガッ
軍人A「ん?はい、こちら……」
軍人A「はい…はい…はい…え?」
海未「……?」
軍人B「どうした?」
軍人A「び、ビルに突っ込んだまま放置されていたロボットが…再び動き始めたようです…」
軍人B「なにっ!?」
絵里「……秋穂の話は恐らく本当よ」
海未「……そのようですね」
絵里「……ね?」
海未「………」
ピー、ガガッ
軍人A「ん?はい、こちら……」
軍人A「はい…はい…はい…え?」
海未「……?」
軍人B「どうした?」
軍人A「び、ビルに突っ込んだまま放置されていたロボットが…再び動き始めたようです…」
軍人B「なにっ!?」
絵里「……秋穂の話は恐らく本当よ」
海未「……そのようですね」
360: 2020/08/25(火) 02:06:15.13 ID:BQ7/N7VO
秋穂「ことりおばちゃん!海未おばちゃん!一緒に音ノ木坂に行って、リモコンを探すの手伝って!」
ことり「う、うん…その方がいいみたいだね…!」
軍人B「ふんっ!行かすか!馬鹿どもが!」バッ
秋穂「……くっ」
バキッ!!
軍人「グエッ!!」
軍人「」バタンッ…
秋穂「……え?」
果南「……もう、千歌!何やってんの…!」
千歌「か、果南ちゃん!」
ダイヤ「ライブの下見に行ったきり帰ってこないと思えば…」
梨子「道草食ってちゃダメだよ?」
花丸「うぅ…まさか、こんな事になってるなんて思いもしなかったずら…」
善子「なんだか心躍るわねぇ…!こういうのぉ…!」ワクワク
ルビィ「善子ちゃん、楽しそうだね…」
曜「うふふふ…!助太刀いたす!」
千歌「みんな…!!」
鞠莉「おっと~!千歌ッチはそいつから銃口を離しちゃダメだよ?」
千歌「あっ…う、うん!」
グイッ…
中佐「ぐっ…!」
千歌「ここは私たちに任せて…行ってください!」
秋穂「うん…!ありがとう、お願いするね!」
絵里「行きましょう…!」
ダダダダッ…
軍人A「お、追え!」
鞠莉「おっと~!追ったらどうなるかわからないかな~?」
鞠莉「千歌ッチの銃があなた達の上官目掛けてファイヤ~!って、事になるよ…♪」
軍人達「……うぐっ」
ことり「う、うん…その方がいいみたいだね…!」
軍人B「ふんっ!行かすか!馬鹿どもが!」バッ
秋穂「……くっ」
バキッ!!
軍人「グエッ!!」
軍人「」バタンッ…
秋穂「……え?」
果南「……もう、千歌!何やってんの…!」
千歌「か、果南ちゃん!」
ダイヤ「ライブの下見に行ったきり帰ってこないと思えば…」
梨子「道草食ってちゃダメだよ?」
花丸「うぅ…まさか、こんな事になってるなんて思いもしなかったずら…」
善子「なんだか心躍るわねぇ…!こういうのぉ…!」ワクワク
ルビィ「善子ちゃん、楽しそうだね…」
曜「うふふふ…!助太刀いたす!」
千歌「みんな…!!」
鞠莉「おっと~!千歌ッチはそいつから銃口を離しちゃダメだよ?」
千歌「あっ…う、うん!」
グイッ…
中佐「ぐっ…!」
千歌「ここは私たちに任せて…行ってください!」
秋穂「うん…!ありがとう、お願いするね!」
絵里「行きましょう…!」
ダダダダッ…
軍人A「お、追え!」
鞠莉「おっと~!追ったらどうなるかわからないかな~?」
鞠莉「千歌ッチの銃があなた達の上官目掛けてファイヤ~!って、事になるよ…♪」
軍人達「……うぐっ」
361: 2020/08/25(火) 02:22:06.74 ID:BQ7/N7VO
タッタッタッ…
秋穂「はぁ…はぁ…」
海未「秋穂…?大丈夫ですか…?」
秋穂「だ、大丈夫…全然平気だよ…?」
ことり「なんだか秋穂ちゃん、顔色が悪いよ…?」
秋穂「だ、大丈夫だから…!私が足遅いだけだよ…!」
ことり「ほ、本当に?」
秋穂「ほんとほんと…!」
海未「本当じゃないでしょう…」
秋穂「…っ、はぁはぁ…」
海未「すぐにわかる嘘をつくんじゃありません……あなたの運動神経はずっと学年トップだったでしょう……」
秋穂「…っ。ほ、本当に平気だ…か…ら…」
秋穂「…ぅぁ」フッ…
海未「え?」
バタッ…!
秋穂「」
海未「秋穂!?」
ことり「秋穂ちゃん!?」
絵里「………」スタスタ
絵里「」スッ
絵里「……大丈夫よ。息も脈もある……疲れてるのね、気絶しただけだわ」
ことり「だけど…」
絵里「心配しないで。学校まで秋穂は私がおぶるわ、急ぎましょう」
海未「は、はい…」
秋穂「はぁ…はぁ…」
海未「秋穂…?大丈夫ですか…?」
秋穂「だ、大丈夫…全然平気だよ…?」
ことり「なんだか秋穂ちゃん、顔色が悪いよ…?」
秋穂「だ、大丈夫だから…!私が足遅いだけだよ…!」
ことり「ほ、本当に?」
秋穂「ほんとほんと…!」
海未「本当じゃないでしょう…」
秋穂「…っ、はぁはぁ…」
海未「すぐにわかる嘘をつくんじゃありません……あなたの運動神経はずっと学年トップだったでしょう……」
秋穂「…っ。ほ、本当に平気だ…か…ら…」
秋穂「…ぅぁ」フッ…
海未「え?」
バタッ…!
秋穂「」
海未「秋穂!?」
ことり「秋穂ちゃん!?」
絵里「………」スタスタ
絵里「」スッ
絵里「……大丈夫よ。息も脈もある……疲れてるのね、気絶しただけだわ」
ことり「だけど…」
絵里「心配しないで。学校まで秋穂は私がおぶるわ、急ぎましょう」
海未「は、はい…」
362: 2020/08/25(火) 02:27:50.32 ID:BQ7/N7VO
・
・
・
(穂乃果)「早く秋穂に伝えて!!」
ユッサユッサ!!
穂乃果「ううぇぇ~!??」
バッ
海未「や、やめてくださいあなた!先程から黙って見ていれば……!」
海未「……って、え?」
海未「あなた、まさか……?」
(穂乃果)「流石海未ちゃん、勘がいいね…」
(穂乃果)「でも、今はそれどころじゃないんだ…」
(穂乃果)「……誰か、誰か!」
・
・
(穂乃果)「早く秋穂に伝えて!!」
ユッサユッサ!!
穂乃果「ううぇぇ~!??」
バッ
海未「や、やめてくださいあなた!先程から黙って見ていれば……!」
海未「……って、え?」
海未「あなた、まさか……?」
(穂乃果)「流石海未ちゃん、勘がいいね…」
(穂乃果)「でも、今はそれどころじゃないんだ…」
(穂乃果)「……誰か、誰か!」
363: 2020/08/25(火) 02:35:08.16 ID:BQ7/N7VO
『そこにいるよ』
(穂乃果)「!?」ビクッ
『ほら、穂乃果の大切なもの』
『そこに2つもあるよ?』
『学校と秋穂……今度も守れる?』
『ふふふ……私もそこにいるからさ』
(穂乃果)「………」
穂乃果「……?お姉さん?」
(穂乃果)「今、喋った子ってどこに…」
穂乃果「喋ったって……誰がですか?」
(穂乃果)「え…?聞こえなかったの…?今…」
穂乃果「今…?」
(穂乃果)「……うーうん。それより、秋穂が学校にいる」
(穂乃果)「どうしよう…!!」
(穂乃果)「秋穂が…みんなが…!学校が踏み潰されたら、世界が終わっちゃう…!!」
(穂乃果)「!?」ビクッ
『ほら、穂乃果の大切なもの』
『そこに2つもあるよ?』
『学校と秋穂……今度も守れる?』
『ふふふ……私もそこにいるからさ』
(穂乃果)「………」
穂乃果「……?お姉さん?」
(穂乃果)「今、喋った子ってどこに…」
穂乃果「喋ったって……誰がですか?」
(穂乃果)「え…?聞こえなかったの…?今…」
穂乃果「今…?」
(穂乃果)「……うーうん。それより、秋穂が学校にいる」
(穂乃果)「どうしよう…!!」
(穂乃果)「秋穂が…みんなが…!学校が踏み潰されたら、世界が終わっちゃう…!!」
364: 2020/08/25(火) 02:40:15.46 ID:BQ7/N7VO
(穂乃果)「ロボットが今、動きだしでもしたら…!」
ことり「ねぇ…穂乃果ちゃん…」
穂乃果「ん?」
(穂乃果)「え?」
ことり「気のせいかな…?何か遠くで、足音みたいな…」
穂乃果「足音…?」
海未「はい、地鳴りのような…」
穂乃果「……うーん、ここからは何も見えないけどなぁ~」
ことり「地震かなぁ…?」
(穂乃果)「……来たんだ」
穂乃果「へ?来た…?」
(穂乃果)「向こうではロボットが動き出して……音ノ木坂学院を目指してやって来てる」
穂乃果「向こう…?」
(穂乃果)「……っ」
(穂乃果)「私が……行かないと……」
ことり「ねぇ…穂乃果ちゃん…」
穂乃果「ん?」
(穂乃果)「え?」
ことり「気のせいかな…?何か遠くで、足音みたいな…」
穂乃果「足音…?」
海未「はい、地鳴りのような…」
穂乃果「……うーん、ここからは何も見えないけどなぁ~」
ことり「地震かなぁ…?」
(穂乃果)「……来たんだ」
穂乃果「へ?来た…?」
(穂乃果)「向こうではロボットが動き出して……音ノ木坂学院を目指してやって来てる」
穂乃果「向こう…?」
(穂乃果)「……っ」
(穂乃果)「私が……行かないと……」
365: 2020/08/25(火) 02:48:37.18 ID:BQ7/N7VO
穂乃果「……お姉さん?」
(穂乃果)「行かないと…ダメなんだ…」
(穂乃果)「……っ!どうやったらここから出られるの!?」
穂乃果「で、出る!?どういうこと!?」
(穂乃果)「ここから出るにはどうしたらいいの!?」
穂乃果「……よく分からないけど」
穂乃果「どこかへ行きたいなら」
穂乃果「Go!Go!!」
(穂乃果)「……?」
穂乃果「えへへ…勢いよく進むんだよ!!」
穂乃果「ほら!負けない Go!Go!!未来をつかまえたくて」
穂乃果「誰より Go!Go!!遠くへ飛んでみようか」
穂乃果「ね!飛べるよ!」
(穂乃果)「………」
穂乃果「いつだって飛べる!」
(穂乃果)「あっ……」
穂乃果「」ニコッ
(穂乃果)&穂乃果「あの頃のように」
(穂乃果)「行かないと…ダメなんだ…」
(穂乃果)「……っ!どうやったらここから出られるの!?」
穂乃果「で、出る!?どういうこと!?」
(穂乃果)「ここから出るにはどうしたらいいの!?」
穂乃果「……よく分からないけど」
穂乃果「どこかへ行きたいなら」
穂乃果「Go!Go!!」
(穂乃果)「……?」
穂乃果「えへへ…勢いよく進むんだよ!!」
穂乃果「ほら!負けない Go!Go!!未来をつかまえたくて」
穂乃果「誰より Go!Go!!遠くへ飛んでみようか」
穂乃果「ね!飛べるよ!」
(穂乃果)「………」
穂乃果「いつだって飛べる!」
(穂乃果)「あっ……」
穂乃果「」ニコッ
(穂乃果)&穂乃果「あの頃のように」
366: 2020/08/25(火) 02:53:43.38 ID:BQ7/N7VO
・
・
・
ピピピピピピ
軍人1「血圧上昇!」
軍人2「脈拍も異常に上がっています!」
プロファイラー「いったいどうしたんだ!?」
軍人3「わ、わかりません!」
軍人4「あ…!あっ、あれ!」
プロファイラー「!?」
穂乃果「……!!!」ギチチチチ…
プロファイラー「!?」
プロファイラー「い、いけない!穂乃果さん!」
軍人1「ヘッドマウントディスプレイを外そうとしている!」
軍人2「正規の方法で終了しないと…脳に異常が…いや、命が危ない…!!」
穂乃果「ぐぅぅぅ…!!」
穂乃果「うううぅぅぅっっ…!!」
グイィィィ……!!!
・
・
ピピピピピピ
軍人1「血圧上昇!」
軍人2「脈拍も異常に上がっています!」
プロファイラー「いったいどうしたんだ!?」
軍人3「わ、わかりません!」
軍人4「あ…!あっ、あれ!」
プロファイラー「!?」
穂乃果「……!!!」ギチチチチ…
プロファイラー「!?」
プロファイラー「い、いけない!穂乃果さん!」
軍人1「ヘッドマウントディスプレイを外そうとしている!」
軍人2「正規の方法で終了しないと…脳に異常が…いや、命が危ない…!!」
穂乃果「ぐぅぅぅ…!!」
穂乃果「うううぅぅぅっっ…!!」
グイィィィ……!!!
367: 2020/08/25(火) 03:16:33.24 ID:BQ7/N7VO
・
・
・
「だって可能性感じたんだ」
「っていうかさ、音ノ木坂無くなっちゃうんでしょ?」
「今日から私たちは…μ'sだ!」
「大丈夫!次こそ出来る!」
「悔しいから秘密にしておきます…!」
「ずっと一緒にいようね…!」
「残念ながら、ウチができるのは誰かを支えてあげることだけ」
「スクールアイドル…辞めます」
「でも、この天気だから…すぐに消えちゃうわよ」
「今が最高…!」
「人間その気になれば…なんだって出来るよ!」
「穂乃果のことだから、すぐ飽きちゃうと思ってたんだけど」
「今日みんなを1番の笑顔にするわよ…!」
「学校を守るためにアイドルを始めて、その目的が達成出来たから辞めた、何も気にすることないじゃない」
「愛してるばんざーい!」
「今の私たちなら、きっとどこまでだって行ける!どんな夢だって叶えられる!伝えよう!スクールアイドルの素晴らしさを!」
「だから、μ'sのメンバーにしてください!」
「みんなが歌って、みんながセンター!」
・
・
「だって可能性感じたんだ」
「っていうかさ、音ノ木坂無くなっちゃうんでしょ?」
「今日から私たちは…μ'sだ!」
「大丈夫!次こそ出来る!」
「悔しいから秘密にしておきます…!」
「ずっと一緒にいようね…!」
「残念ながら、ウチができるのは誰かを支えてあげることだけ」
「スクールアイドル…辞めます」
「でも、この天気だから…すぐに消えちゃうわよ」
「今が最高…!」
「人間その気になれば…なんだって出来るよ!」
「穂乃果のことだから、すぐ飽きちゃうと思ってたんだけど」
「今日みんなを1番の笑顔にするわよ…!」
「学校を守るためにアイドルを始めて、その目的が達成出来たから辞めた、何も気にすることないじゃない」
「愛してるばんざーい!」
「今の私たちなら、きっとどこまでだって行ける!どんな夢だって叶えられる!伝えよう!スクールアイドルの素晴らしさを!」
「だから、μ'sのメンバーにしてください!」
「みんなが歌って、みんながセンター!」
368: 2020/08/25(火) 03:16:39.98 ID:BQ7/N7VO
「そして何より、負けたくないと思ってる」
「お願いだから、誰も死なないで…」
「私たちがサポートするよ!」
「私が大好きなスクールアイドル、μ'sに…私はいない」
「穂乃果おーばちゃん!!」
「大丈夫にゃ!」
「大会が終わったらμ'sは…おしまいにします…!」
「やり遂げたよ、最後まで」
「次のライブ!?ないないない!!絶対なーい!!」
「でもね、やっぱり無くなるのは寂しいの…」
「ラブライブのおかげでここまで来られたのは確かだけど、μ'sがそこまでする必要があるの?」
「やっぱり…スクールアイドルであることに…拘りたい…!」
「おばちゃんね、絶対に帰ってくる、約束する」
「一緒にやろうよ!曲作ってさ!約束だからね!」
「μ's ミュージックスタート!」
「なぜ?これ以上続けても、意味があるとは思えないけど?」
・
・
・
「お願いだから、誰も死なないで…」
「私たちがサポートするよ!」
「私が大好きなスクールアイドル、μ'sに…私はいない」
「穂乃果おーばちゃん!!」
「大丈夫にゃ!」
「大会が終わったらμ'sは…おしまいにします…!」
「やり遂げたよ、最後まで」
「次のライブ!?ないないない!!絶対なーい!!」
「でもね、やっぱり無くなるのは寂しいの…」
「ラブライブのおかげでここまで来られたのは確かだけど、μ'sがそこまでする必要があるの?」
「やっぱり…スクールアイドルであることに…拘りたい…!」
「おばちゃんね、絶対に帰ってくる、約束する」
「一緒にやろうよ!曲作ってさ!約束だからね!」
「μ's ミュージックスタート!」
「なぜ?これ以上続けても、意味があるとは思えないけど?」
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369: 2020/08/25(火) 03:24:36.52 ID:BQ7/N7VO
バッ!!
軍人1「あぁっ…!」
穂乃果「ゲホッゲホッ…!」
穂乃果「はぁ……はぁ……グハッ」
ポタッ…ポタッ…
プロファイラー「ほ、穂乃果さん…」
プロファイラー「きゅ、救護班を…!」
穂乃果「い、行かないと……」ヨロヨロ
プロファイラー「……なんということだ」
穂乃果「ゲホッ…ゲホゲホッ…!!」ヨロッ
軍人1「お、落ち着いてください!先に手当てを…」
穂乃果「はぁはぁ…ロボットが…動き始めたんでしょ…?」
軍人2「……あぁ、だが……なにも心配はいらない」
プロファイラー「……ロボットは我々が処理します」
穂乃果「ロボットがどこに向かってるのか知ってるの…?」
軍人2「……いや」
穂乃果「音ノ木坂学院に向かってる……そこに秋穂もいる……」
ササッ…
軍人3「……我々に任せてください」
穂乃果「はぁ…はぁ…どいてください…」
穂乃果「……学校は……私が」
穂乃果「私たちが……守る」
軍人1「あぁっ…!」
穂乃果「ゲホッゲホッ…!」
穂乃果「はぁ……はぁ……グハッ」
ポタッ…ポタッ…
プロファイラー「ほ、穂乃果さん…」
プロファイラー「きゅ、救護班を…!」
穂乃果「い、行かないと……」ヨロヨロ
プロファイラー「……なんということだ」
穂乃果「ゲホッ…ゲホゲホッ…!!」ヨロッ
軍人1「お、落ち着いてください!先に手当てを…」
穂乃果「はぁはぁ…ロボットが…動き始めたんでしょ…?」
軍人2「……あぁ、だが……なにも心配はいらない」
プロファイラー「……ロボットは我々が処理します」
穂乃果「ロボットがどこに向かってるのか知ってるの…?」
軍人2「……いや」
穂乃果「音ノ木坂学院に向かってる……そこに秋穂もいる……」
ササッ…
軍人3「……我々に任せてください」
穂乃果「はぁ…はぁ…どいてください…」
穂乃果「……学校は……私が」
穂乃果「私たちが……守る」
370: 2020/08/25(火) 03:32:41.37 ID:BQ7/N7VO
軍人4「あのロボットには原子力エネルギーが使用されています」
軍人4「しかし、今のところ放射能漏れは確認されていない」
軍人3「我々は今、あのロボットをどう破壊するか検討中で…」
穂乃果「ロボットは放置されていたところから動き始めたんですよね……」
穂乃果「まだ間に合う……どいてください」
プロファイラー「……穂乃果さん、あなたは今、軍の機密に関する重大な任務についているところで」
穂乃果「…っ!!どいてください…!!」
穂乃果「……この世が終わってしまうかもしれないんです」
穂乃果「……!」ツー
プロファイラー「鼻血が……」
軍人2「……そんな身体で何ができる?行ったところで……」
穂乃果「行かないとダメなんです……」
軍人1「……こいつをリタイアした時点で脳に損傷が行ってるはずだ。まず、学校まで辿り着けない……」
軍人3「そうだ、廃人になる可能性も……」
穂乃果「ブツブツ…」
軍人達「……?」
軍人4「しかし、今のところ放射能漏れは確認されていない」
軍人3「我々は今、あのロボットをどう破壊するか検討中で…」
穂乃果「ロボットは放置されていたところから動き始めたんですよね……」
穂乃果「まだ間に合う……どいてください」
プロファイラー「……穂乃果さん、あなたは今、軍の機密に関する重大な任務についているところで」
穂乃果「…っ!!どいてください…!!」
穂乃果「……この世が終わってしまうかもしれないんです」
穂乃果「……!」ツー
プロファイラー「鼻血が……」
軍人2「……そんな身体で何ができる?行ったところで……」
穂乃果「行かないとダメなんです……」
軍人1「……こいつをリタイアした時点で脳に損傷が行ってるはずだ。まず、学校まで辿り着けない……」
軍人3「そうだ、廃人になる可能性も……」
穂乃果「ブツブツ…」
軍人達「……?」
371: 2020/08/25(火) 03:42:39.78 ID:BQ7/N7VO
穂乃果「やりたいからです…今、私もっともっと歌いたい…踊りたいって思ってます…。きっと、海未ちゃんもことりちゃんもこんな気持ち初めてなんです。やって良かったって、本気で思えたんです…」
穂乃果「今はこの気持ちを信じたい、このまま誰も見向きもしてくれないかもしれない…応援なんて、全然してもらえないかもしれない…」
穂乃果「でも、一生懸命頑張って、私たちがとにかく頑張って、届けたい…今、私たちがここにいるこの思いを…」
軍人1「……やはり脳に異常が」
軍人2「意識が混濁しているな……」
軍人3「目的地まで行くのは……まず無理だろう」
穂乃果「……無理?」
軍人3「え?」
穂乃果「あはは……いつか私たち、ここを満員にしてみせます……」
穂乃果「………」
穂乃果「………」
軍人達「……?」
軍人4「気を失ったのか…?」
穂乃果「……私はもう逃げないって決めたから」
軍人達「……!」
穂乃果「だから……」
穂乃果「だから……!」
穂乃果「」キッ
穂乃果「無理なんて言わせないんだよっ…!!」
after episode(中)「僕たちはひとつの光」-完-
穂乃果「今はこの気持ちを信じたい、このまま誰も見向きもしてくれないかもしれない…応援なんて、全然してもらえないかもしれない…」
穂乃果「でも、一生懸命頑張って、私たちがとにかく頑張って、届けたい…今、私たちがここにいるこの思いを…」
軍人1「……やはり脳に異常が」
軍人2「意識が混濁しているな……」
軍人3「目的地まで行くのは……まず無理だろう」
穂乃果「……無理?」
軍人3「え?」
穂乃果「あはは……いつか私たち、ここを満員にしてみせます……」
穂乃果「………」
穂乃果「………」
軍人達「……?」
軍人4「気を失ったのか…?」
穂乃果「……私はもう逃げないって決めたから」
軍人達「……!」
穂乃果「だから……」
穂乃果「だから……!」
穂乃果「」キッ
穂乃果「無理なんて言わせないんだよっ…!!」
after episode(中)「僕たちはひとつの光」-完-