千歌「私に宿る9人の女神」【長編SS】

ちか (7) AqoursーSS


114: 2016/12/22(木) 19:30:07.20 ID:O71kZSu7.net
――


千歌「ふんふんふーんっ♪」

千歌「新しい絵里さんになってから一週間、久しぶりの登校だっ」


千歌「風が気持ちいい~」


千歌「(でも、今日梨子ちゃん集合場所に来なくて先に行っちゃったって)」

千歌「どうしたんだろう。まあ行って聞いてみればいっか」

115: 2016/12/22(木) 19:31:01.98 ID:O71kZSu7.net
 
果南「でさ~」

花丸「あははっ」


千歌「あっ、みんなおはよー!」

果南「あ、千歌…」

花丸「お、おはよう」

千歌「…?どうしたの?」

116: 2016/12/22(木) 19:31:30.20 ID:O71kZSu7.net
梨子「千歌ちゃん」

千歌「あ、梨子ちゃん、どうして今日は集合場所に来なかったのー?」

梨子「今日は練習に来たんだね」

千歌「え?当たり前でしょ」

果南「何言ってるの。千歌、全く練習に顔を出さないじゃん」

千歌「……え?」

117: 2016/12/22(木) 19:32:05.65 ID:O71kZSu7.net
曜「千歌ちゃん…一週間前に、お遊びならやる意味がないって言ってそれっきり…」

千歌「……え?」

千歌「だ、だって…絵里さんは前の…」

曜「…?」

千歌「まさか…上書き…?」

118: 2016/12/22(木) 19:32:46.94 ID:O71kZSu7.net
千歌「ねえ、曜ちゃんっ」

曜「」ビクッ

千歌「え…」

曜「ど、どうしたの?」

千歌「…もしかして私が怖い…?」

曜「そんなこと…」

120: 2016/12/22(木) 19:42:16.25 ID:O71kZSu7.net
千歌「本当に?」

曜「……ちょっとだけ」

千歌「み、みんなっ」

ルビィ「………………」メソラシ

善子「………………」メソラシ

千歌「ぁ…」

121: 2016/12/22(木) 19:42:44.38 ID:O71kZSu7.net
千歌「……そっか」

梨子「で、でもね」

千歌「ううん、私が悪いの。わかってるから…」

ルビィ「千歌ちゃん…」


千歌「(そんな目で見ないで…嫌だ嫌だ…)」

千歌「(もうみんなと喋りたくない…)」


千歌「(助けてっ…)」

千歌「………………」スッ

122: 2016/12/22(木) 19:44:11.45 ID:O71kZSu7.net
千歌「あ、その…」

果南「それじゃあ早く練習始めよ?時間なくなっちゃうよ」

ダイヤ「そうですわね」

千歌「は、はいっ」

千歌「よ、曜ちゃんっ!」

曜「なに?」

千歌「頑張ろうねっ」

曜「う、うん」

千歌曜「………………」

123: 2016/12/22(木) 19:44:32.47 ID:O71kZSu7.net
千歌「えっと、ダイヤちゃん!」

ダイヤ「…何ですの?」

千歌「練習の指示は…」

ダイヤ「千歌さんが休んでる間に私が組んだものが有りますので問題ありませんわ」

千歌「そ、そっか」

千歌ダイヤ「………………」

124: 2016/12/22(木) 19:45:41.72 ID:O71kZSu7.net
千歌「えっと、えっと…」

千歌「あ、花丸ちゃん」

花丸「」ビクッ

花丸「な、なに?」

千歌「うぅ…!」ウルウル

126: 2016/12/22(木) 19:56:55.60 ID:O71kZSu7.net
――


千歌「………………」カチッ…カチッ

千歌「高坂穂乃果の生サイン……円」

千歌「今の私の持ち合わせは……た、足りない…」

千歌「もうどうすればいいの~!」


千歌「(あの後、私は花陽さんに全てを投げて気づいたら部屋にいた)」

千歌「(曜ちゃんからの話によるとギスギスした空気に耐えきれなくなった花陽さんがまた、誰か助けてぇぇぇ!って逃げちゃったらしくて…)」

127: 2016/12/22(木) 19:57:32.33 ID:O71kZSu7.net
千歌「もう…みんなと会いたくない…」

千歌「でも花陽さんと絵里さんじゃ…!」


千歌「やっぱり…もう穂乃果さんしか」

千歌「でもこんなに生サインが高いなんて聞いてないよぉ!」

千歌「どうすれば、どうすれば…」


千歌「(幸いにして明日は土曜日。練習を休めば二日間ある)」

千歌「でも何も思いつかないよ…」

128: 2016/12/22(木) 19:58:13.95 ID:O71kZSu7.net
千歌「うーん、確か穂乃果さんのお家って和菓子屋さんなんだっけ」

千歌「そこのおまんじゅうじゃ駄目かなぁ……駄目だよね…」


千歌「…ん?」

千歌「お店ってことはもしかして…穂乃果さんのお家がわかる…?」

千歌「………………」


千歌「秋葉原に行こうっ!」

130: 2016/12/22(木) 20:08:12.69 ID:O71kZSu7.net
――


雪穂「あー暇だなぁ。お姉ちゃん私に店番押し付けて遊び行っちゃったし。まあ卒論に研究詰めで息抜きしたいのは分かるけどさ」

雪穂「誰も来ないし、課題やっちゃおうかな」


千歌「す、すみませーん…」

雪穂「(あちゃー、バットタイミング…。まあ少しくらいなら)」

131: 2016/12/22(木) 20:08:44.25 ID:O71kZSu7.net
雪穂「いらっしゃいませ。何をお買い求めですか?」

千歌「あの…」

雪穂「…?」

千歌「穂乃果さんはいますか?」

雪穂「今は留守ですけど…」

千歌「え…」

雪穂「(お姉ちゃんのファン?よく来るんだよねー。まったくお姉ちゃんは遊びに行っても私を邪魔するんだから)」

132: 2016/12/22(木) 20:09:48.11 ID:O71kZSu7.net
雪穂「えっと…何にしますか?」

千歌「穂乃果さんのご家族の方ですか?」

雪穂「そうですけど…」

雪穂「(うわぁ…めんどくさいタイプかも。まあお姉ちゃん見たさに来た客なんて腐るほど相手にしてきたからね。こういうときは…)」

雪穂「あの、お姉ちゃんは今留守なので。もしお姉ちゃんに会いたいが為に来たのならお引き取りください」

雪穂「(これで帰るでしょ)」

133: 2016/12/22(木) 20:11:04.11 ID:O71kZSu7.net
千歌「違くて…その…」

雪穂「なんですか?」

千歌「ほ、穂乃果さんの私物をくださいっ!」

雪穂「うぇっ!?」

千歌「お願いします!」

雪穂「無理無理!」

雪穂「(たくさんお姉ちゃんのファンは相手にしてきたけど、こんなことは…この子ってやばいファン?)」

134: 2016/12/22(木) 20:11:40.37 ID:O71kZSu7.net
千歌「穂乃果さんの私物がなきゃダメなんです!」

雪穂「(はっ?どういうこと?そこまでこの子の頭はお姉ちゃんに侵食されて…)」

雪穂「(スクールアイドルをしてた頃と家にいるときのギャップを教えてあげたら治るかな?)」

千歌「わ、私、貰うまでここに居座りますから!」

雪穂「えっ!?こ、困ります!…課題やりたいし」

千歌「ぜーったいに動きません!」

135: 2016/12/22(木) 20:12:14.73 ID:O71kZSu7.net
雪穂「(これは頑固そうだ…)」

雪穂「……はぁ」

雪穂「ちょっと待っててください」

千歌「…?はい」


トットットッ

ガチャ


雪穂「えーっと、どれがいいかな」

雪穂「ん?机の上にハンカチ置きっぱなし。お姉ちゃんハンカチなんて使わないでしょ」

雪穂「(お姉ちゃんには悪いけど私には関係ないし、これで帰ってもらおう)」

136: 2016/12/22(木) 20:12:53.24 ID:O71kZSu7.net
トットットッ


雪穂「はい、これお姉ちゃんのハンカチ…これでいいですか?」

千歌「あ、ありがとうございますっ!」

千歌「これで…」ボソッ

千歌「大切に使わせていただきます。ありがとうございましたー!」ダッ

雪穂「ちょっ、買い物は!?」


ポツーン

雪穂「はぁ…」

139: 2016/12/22(木) 20:14:32.26 ID:O71kZSu7.net
――


千歌「早くしないと朝練に遅刻する~!」

千歌「魔法陣を敷いてハンカチを置いて」

千歌「すー、はぁ…」

千歌「穂乃果さん、私に力を貸してください…」

千歌「私がいなくても、穂乃果さんがいれば…!」

 

千歌「Dg…AhUGuFyltHiIG…」

千歌「FyihIUGiUvctesZrFeRCT…」

140: 2016/12/22(木) 20:15:05.74 ID:O71kZSu7.net
千歌「(四回目となるとさすがにこの眩しさにも慣れてくるね)」


千歌「GYohUToigiguUt」


千歌「(あと一節。穂乃果さんお願い、私を助けて!)」


千歌「UfguiUflcc…Gflful!」


パァァァァ!

千歌「うっ…」クラッ

141: 2016/12/22(木) 20:16:14.92 ID:O71kZSu7.net
――


キーンコーンカーンコーン


曜・梨子「し、失礼します…」

鞠莉「二人とも、せっかくのお昼休みだっていうのに、随分tiredな表情じゃない。お弁当でも忘れた?」

曜「いえ、そういうわけじゃないんですけど…」

梨子「女子力の高い千歌ちゃんに精神を…」ボソッ

142: 2016/12/22(木) 20:17:04.19 ID:O71kZSu7.net
果南「ん?そういえば千歌は?」

曜「千歌ちゃん、なんだか朝から様子がおかしくて…」

ダイヤ「千歌さんの様子がおかしいのはここの所ずっとでしょう!千歌さんはどこにいるのかと聞いているのです!」


花丸「ダイヤさん、すごい荒れているずら」

善子「そりゃあ金曜日に来たと思ったらまた土日休んでその上今日の朝練まで無断で休んだんだから。千歌はどんな顔して入ってくるのかしら…」

ルビィ「うゅ…」


ガチャ


千歌「失礼しますっ♪」ニコニコ

143: 2016/12/22(木) 20:17:54.22 ID:O71kZSu7.net
――


「雪穂~白いハンカチ知らない?」

雪穂「し、知らないけど」

「え~どうしよう、私のものじゃないのに」

雪穂「えっ!?あれお姉ちゃんのハンカチじゃないの!?」

「え?雪穂何か知ってるの!?」

雪穂「た、たまたま見つけてお姉ちゃんがハンカチなんて持ってるの珍しいな~って思っただけだから!」

145: 2016/12/22(木) 20:18:19.51 ID:O71kZSu7.net
「なーんだ…」

雪穂「…ちなみに誰の?」

「あれ、ことりちゃんの忘れ物なんだよね。素直に謝ったら許してくれるだろうけど…」

雪穂「」ダラダラ


雪穂「(し、知ーらない)」

148: 2016/12/22(木) 21:05:03.39 ID:O71kZSu7.net
――


千歌「失礼しますっ♪」ニコニコ


ルビィ「今日の千歌ちゃん、心なしかふわふわした雰囲気というか」

善子「妙に頭に残る声音だし」

花丸「また新しい千歌ちゃん…?」

149: 2016/12/22(木) 21:05:33.68 ID:O71kZSu7.net
ダイヤ「千歌さん!」

千歌「あ、ダイヤちゃん」

ダイヤ「ダイヤちゃ…!?ってそんなことより、どうして朝練に来なかったんですの?」

千歌「それは…」

ダイヤ「言い訳があるなら聞きますわよ」

千歌「みんなごめんねっ!」

千歌「花丸ちゃんも酷いこといっぱい言っちゃって…」

花丸「ううん、もう気にしてないずら」

150: 2016/12/22(木) 21:08:09.05 ID:O71kZSu7.net
千歌「それで…これ良かったら」

花丸「クッキー?」

曜「まさか千歌ちゃんが作ったの!?」

ダイヤ「だから朝練に?」

千歌「うん、早く花丸ちゃんに謝りたくて…」

鞠莉「こんなことを言われたら流石のダイヤも怒れないよね~」

ダイヤ「ま、まあ今回だけはその事情を考慮して特別に!許しますが、次無断で休んだりしたら許しませんからね!」

果南「もう、ダイヤも素直じゃないんだから」

ダイヤ「お黙らっしゃい!」

151: 2016/12/22(木) 21:09:53.40 ID:O71kZSu7.net
花丸「ねえ千歌ちゃん」

千歌「どうしたの?」

花丸「このクッキー、今食べてもいい?」

千歌「うんっ、召し上がれ」

花丸「あむ…」

千歌「どう…?すっごく急いでて味見してないんだけど…」

152: 2016/12/22(木) 21:10:26.93 ID:O71kZSu7.net
花丸「………うんっ!」

花丸「とーっても甘くて美味しいずらっ♪」

千歌「良かったぁ」

鞠莉「私にもplease!」

ルビィ「ルビィもっ」

千歌「たくさん作ってきたから、みんなで食べてっ♪」ニコニコ


ワイワイ…

――――――

――――

――

153: 2016/12/22(木) 21:16:10.79 ID:O71kZSu7.net
千歌「…………ん」

千歌「気がついたら部屋っていう状況にも慣れてきたよ。毎日この繰り返しだし」

千歌「穂乃果さんはちゃんとAqoursをまとめてくれたのかな?」


ブーブー


千歌「花丸ちゃんからメール…」ドキドキ

千歌「な、何だろ……見ないと」

154: 2016/12/22(木) 21:16:53.16 ID:O71kZSu7.net
From.国木田花丸
件名:今日はありがとう

本文:千歌ちゃんが焼いてくれたクッキーとっても美味しかったよ
今度作り方を教えてくれるって約束、忘れたら駄目だからね(^^)


千歌「……えーっと…」

千歌「(心配は杞憂だったみたい。本当に気づいたら花丸ちゃんと仲直りしてたし…)」

千歌「さすが穂乃果さんだよ!」

158: 2016/12/22(木) 21:35:20.71 ID:O71kZSu7.net
――


千歌「いちっ、にっ、さんっ、しっ♪」

ダイヤ「………………」ボー

ダイヤ「…って、き、今日の練習はここまでにしますわっ!」


鞠莉「今ダイヤ絶対千歌の声に聴き惚れてたよね」

善子「何度聴いても千歌の脳トロボイスって言うの?はすごい破壊力ね」

善子「地声は普通なんだし、出し方にコツみたいのがあるのかしら?」

159: 2016/12/22(木) 21:35:57.79 ID:O71kZSu7.net
梨子「千歌ちゃん変わったよね。手際もいいし、女子力も高くなったし」

鞠莉「まさか…」

梨子善子「…?」

鞠莉「Boyfriendができたとか…?」

梨子善子「え゛…」

善子「ぼ、ぼぼボーイフレンドぉ~!?」

鞠莉「ちょっと! 声が大きいよっ」

梨子「ちちち千歌ちゃんに彼氏ってどういうこと!?」ブンブン

鞠莉「い、いるとは言ってないでしょ! girlが変わると言ったら彼氏ができたのが理由かと思っただけで!」

160: 2016/12/22(木) 21:36:56.03 ID:O71kZSu7.net
善子「あ、あの千歌に彼氏なんて…」ダラダラ

鞠莉「その割にはすごい動揺してるけど…」

梨子「千歌ちゃんの彼氏…」

鞠莉「り、梨子…?」

梨子「一体何処の馬の骨なのっ!?」

161: 2016/12/22(木) 21:41:10.51 ID:O71kZSu7.net
 
千歌「ふぅ…」

曜「千歌ちゃ~ん」

千歌「あっ、曜ちゃん。今日も練習お疲れ様でしたっ♪」ペコリ

曜「あ、うん」

千歌「そうだっ、昨日みかん味のシフォンケーキ作ったから持ってきてみたのっ」

千歌「曜ちゃん、みかん好きだよね?」

曜「う、うん」

千歌「ちょっと待っててください……はい、どうぞ」

曜「ありがと…」

162: 2016/12/22(木) 21:41:53.14 ID:O71kZSu7.net
千歌「」ジーッ

曜「え? あ、美味しいよ!すごく」

千歌「よかったぁ、初めて作ったから上手にできてるのか心配で…」

曜「初めてで、この出来…?」

千歌「うんっ、何となく、こうすれば上手にできるかなってわかって」

曜「…千歌ちゃん、お菓子作りが得意だったんだね。知らなかった…」ボソッ

千歌「え?」

曜「ううん、何でもない」

163: 2016/12/22(木) 21:42:46.92 ID:O71kZSu7.net
曜「そうだ、一緒に帰らない?」

千歌「千歌と?」

曜「うん」

千歌「うん、いいよっ♪」

曜「………………」

曜「帰り道が違うから途中までになっちゃうけど…話があるの」

千歌「私に?」

曜「うん」

164: 2016/12/22(木) 21:43:32.17 ID:O71kZSu7.net
――


曜「うん」

千歌「………………」スッ

千歌「…………ふぇ?」

曜「千歌ちゃん?」

千歌「あれ、私…」

千歌「(ってなんで戻っちゃったの~!?)」

曜「千歌ちゃん聞いてる?」

千歌「え、聞いてるよ!聞いてるけど……何の話だっけ?」

165: 2016/12/22(木) 21:44:14.54 ID:O71kZSu7.net
曜「はぁ…もう」

千歌「えへへ、ちょっとぼーっとしてて」

曜「たまには千歌ちゃんと二人で帰りたいって言ったの!」

曜「恥ずかしいから二回も言わせないでよ~」

千歌「あはは、ごめんね。うん、いいよ」

千歌「じゃあ帰ろ?」

166: 2016/12/22(木) 21:45:38.92 ID:O71kZSu7.net
 

千歌「この道通るのも久しぶりだな~」

曜「え?」

千歌「な、なんでもない!」

千歌「そんなことより…二人きりになったのは久しぶりだね」

曜「最近はAqoursのみんなでいることが多かったから」

千歌「それもあるけど…」

千歌「私はみんなと会ってないから…」ボソッ

曜「千歌ちゃん?」

167: 2016/12/22(木) 21:46:11.97 ID:O71kZSu7.net
曜「………………」

千歌「………………」

曜「ねえ千歌ちゃん」

千歌「なーに?」

曜「あのさ…」

千歌「うん」

曜「…千歌ちゃん、最近無理してない?」

千歌「へ? してないよ?」

168: 2016/12/22(木) 21:47:03.98 ID:O71kZSu7.net
曜「………………」

曜「千歌ちゃんがなんで変になってるのかはわからない…けど」

曜「私、前の千歌ちゃんの方が好きだな」

千歌「…え?」

曜「だってどう考えても最近の千歌ちゃんおかしいよ!」

千歌「っ…!」

曜「最近は千歌ちゃんが千歌ちゃんみたいじゃなくなって…」

曜「私は今の千歌ちゃん好きじゃない」

千歌「何それ…」

169: 2016/12/22(木) 21:48:49.33 ID:O71kZSu7.net
曜「千歌ちゃんは…」

千歌「私の気持ちも知らないくせにそんなこと言わないでっ」

曜「ち、千歌ちゃんの気持ちってなに!?」

曜「それを私に相談してくれた!?」

千歌「そんなの言えないよっ…!」

曜「じゃあどうしようもないじゃん!」

千歌「だから私は今のままでいいの!」


曜「…何度だって言うよ。最近の千歌ちゃんは好きじゃない!」

千歌「やめてっ!!」

曜「」ビクッ

170: 2016/12/22(木) 21:49:34.83 ID:O71kZSu7.net
千歌「もう…もうやだ…」

千歌「(もう聞きたくない聞きたくない聞きたくない…)」

曜「千歌、ちゃん?」


千歌「(花陽ちゃん…じゃ無理。ここは穂乃果さんでもなく…絵里さんに上手く丸め込んでもらえば…!)」


千歌「(絵里さん、お願い――


 


 


パシンッ!


千歌「…え?」

171: 2016/12/22(木) 21:50:02.43 ID:O71kZSu7.net
曜「千歌ちゃん…」ポロポロ

千歌「(私、叩かれたの?)」

曜「千歌ちゃん…最低っ!」ダッ

千歌「待っ…!…………」


千歌「(曜ちゃん、泣いてた)」

千歌「また絵里さんキツイこと言っちゃったのかぁ」

173: 2016/12/22(木) 21:51:14.91 ID:O71kZSu7.net
千歌「…また、泣かせちゃったな」

千歌「最低…そうだよね。私、最低だ…」

千歌「このままじゃ、Aqoursがバラバラになっちゃう…」


千歌「もう…どうすればいいのぉ…」


千歌「………………」

 

千歌「…μ's」ボソッ

174: 2016/12/22(木) 21:52:10.05 ID:O71kZSu7.net
千歌「そうだ、μ'sがいれば」


千歌「μ'sの人たちの物を手に入れられれば…」


千歌「μ's全員の力が使えればきっと私もAqoursも完璧になれる…!」


千歌「(絶対に曜ちゃんも納得するようなAqoursのリーダーになるから。待ってて、曜ちゃん)」


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