千歌「私に宿る9人の女神」【長編SS】

ちか (7) AqoursーSS


449: 2016/12/27(火) 18:01:16.33 ID:kiLIp5vF.net
――


千歌「よろしくお願いします」

ダイヤ「ええ、事情を話せば、きっと曜さんもわかってくれますわ」

千歌「…はい」

鞠莉「ほら、そんな暗い顔しないのっ!」

鞠莉「もっとSMILE、SMILEっ!」

千歌「はいっ」

果南「千歌は私たちじゃ不満?」

千歌「そんな…」

450: 2016/12/27(火) 18:01:52.90 ID:kiLIp5vF.net
果南「じゃあもっとピシッとして。千歌はリーダーなんだから、リーダーらしくしてればいいの」

千歌「そうだね。曜ちゃんをお願い!」

果南「任されたよ」


ダイヤ「じゃあ行ってきますわね」

鞠莉「バーイっ」

451: 2016/12/27(火) 18:02:21.63 ID:kiLIp5vF.net
 


千歌「………………」

梨子「やっぱり心配?」

千歌「ううん。そんなこと…」

梨子「話通りなら、千歌ちゃんが行っても逆効果だもんね…」

千歌「……うん」

千歌「でも、ダイヤさんたちならきっと曜ちゃんを説得してくれるよ」

452: 2016/12/27(火) 18:03:05.86 ID:kiLIp5vF.net
千歌「それじゃあ曜ちゃんへの説得は三年生たちに任せたから、私たちは魔術書の切れ端を探すよ」

ルビィ「にこちゃんは確かに“隠した”って言ったよ」

善子「私も聞いたわ」

梨子「つまり…にこさんたちには魔術書は完全には捨てられない?」

千歌「理由はわからないけど、とにかく見つけられる場所にあるってことだよね」

善子「と言っても…学校、千歌の家、駅…その他にも…」

花丸「いくら田舎と言っても探す範囲が広すぎるずらっ」

453: 2016/12/27(火) 18:03:45.03 ID:kiLIp5vF.net
千歌「……今はそんなこと言ってもしょうがないよ」

千歌「とにかく動いて探さなきゃ」

千歌「私のわがままだけど、みんな手伝って!」

花丸「わかったずら!」

善子「もうっ、仕方ないわね」

ルビィ「がんばルビィ!」


梨子「それじゃあ最初はこの学校から」

千歌「うんっ」

454: 2016/12/27(火) 18:04:23.46 ID:kiLIp5vF.net
――


梨子「……ないね」

千歌「うん…」ガサゴソ


千歌「おっ、これは…!」ガサッ


『高海千歌 46点』


千歌「………………」ガサッ

梨子「………………」

455: 2016/12/27(火) 18:05:27.33 ID:kiLIp5vF.net
梨子「な、なんでそんなものを部室に…」

千歌「何も見てないよね?」

梨子「でも…」

千歌「何も見てないよね?」ズイッ

梨子「う、うん」

456: 2016/12/27(火) 18:06:11.47 ID:kiLIp5vF.net
ガチャ

花丸「千歌ちゃーん」

千歌「あ、みんな。どう?」

花丸「教室、屋上、体育館は見て回ったけど、やっぱり見つからないずら…」

梨子「そう…」

善子「その様子だと千歌たちも」

千歌「うん」

457: 2016/12/27(火) 18:06:41.45 ID:kiLIp5vF.net
梨子「じゃあ千歌ちゃんの家は」

千歌「多分ないと思う」

千歌「たくさん探したから」

ルビィ「そうなんだ…」


花丸「ほかの人のお家は?」

善子「最近、千歌が遊びに来たって人いる?」

458: 2016/12/27(火) 18:07:20.75 ID:kiLIp5vF.net
「………………」

善子「じゃあその線もないわね」


ルビィ「あとは…」

千歌「駅の方に行ってみようよ」

善子「そうね」

459: 2016/12/27(火) 18:08:10.39 ID:kiLIp5vF.net
――


千歌「あ、梨子ちゃん」

梨子「千歌ちゃん、こっちは探してみたけどやっぱり…」

千歌「そっか…」


梨子「善子ちゃんたちならもしかしたら…」


一年生「………………」トボトボ


千歌「駄目みたいだね…」

梨子「うん…」

460: 2016/12/27(火) 18:08:35.46 ID:kiLIp5vF.net
ルビィ「うゅ…」

善子「見つからなかったわ…」

花丸「屈みっぱなしで腰が痛いずらぁ」


千歌「ごめんね、私のために…」

花丸「マルが好きでやってることだから千歌ちゃんが謝ることないよ」

ルビィ「うん、ルビィもおんなじ気持ち」

千歌「ありがとうっ」

461: 2016/12/27(火) 18:09:05.59 ID:kiLIp5vF.net
梨子「それにしても一体どこに…」

善子「これじゃあいつまで経っても見つからないわよ」

花丸「でも手がかりがあるわけじゃないし…」

千歌「やっぱり一つずつ地道に回っていくしかないのかな…」


ルビィ「千歌ちゃんっ」

千歌「ルビィちゃん?」

ルビィ「まだ時間はあるし、今日中に見つけないといけないってわけじゃないでしょ?」

462: 2016/12/27(火) 18:09:55.56 ID:kiLIp5vF.net
ルビィ「他にも怪しいところはいっぱいあるし…その…」

千歌「がんばルビィ、だね!」

ルビィ「うんっ!」

千歌「よーし、それじゃあ次は……」クラッ


梨子「千歌ちゃん!?」

千歌「えへへ…動きすぎちゃった…のかな…」

千歌「急に……眠く…」

463: 2016/12/27(火) 18:10:40.65 ID:kiLIp5vF.net
善子「ね、ねえこれって救急車呼んだ方がいいの?」

千歌「だい…じょうぶ……眠い…だけだから…」

梨子「千歌ちゃんっ」ユサユサ

千歌「…限…界……もう…寝………」


千歌「………………」スッ


千歌「…みんな、千歌の話を聞いてくれるかな」

464: 2016/12/27(火) 18:11:16.59 ID:kiLIp5vF.net
ルビィ「えっ?」

善子「こ、これって…」

梨子「誰かと入れ替わった…?」ボソッ


千歌「教えてあげるね」ニコ

梨子「何を?」

千歌「それはもちろん!みんなが知りたいことだよっ!」

465: 2016/12/27(火) 18:11:52.39 ID:kiLIp5vF.net
梨子「私たちが知りたいこと…」

花丸「でも…」

千歌「うん、この状況じゃ信じられないよね」

千歌「だから私は教えるだけ…破れたページがどこにあるのか」


りこるびよしまる「!?」

466: 2016/12/27(火) 18:12:20.87 ID:kiLIp5vF.net
善子「知っているの!?」

千歌「うん、だって千歌は中で見てたもん。私がどこに隠すのかを。最初から最後まで全部!」


梨子「お、教えてください!」

千歌「うん、もちろんいいよ。場所は――


――――――

――――

――

467: 2016/12/27(火) 18:13:30.36 ID:kiLIp5vF.net
 

キィィィ…


梨子「千歌ちゃん、どう?」

千歌「本当にこんなところにあるの~?」


梨子「た、多分…」

千歌「多分ってどういうことぉ…」


善子「まさか、また騙されたんじゃ…」

ルビィ「ええっ!?」

花丸「普通はこんなところに隠さないし…」

468: 2016/12/27(火) 18:13:58.90 ID:kiLIp5vF.net
千歌「うーん…」ゴソゴソ

千歌「暗くて見づらい……」カサッ

千歌「……ん?」

千歌「これって…」ヒョイ


千歌「……あ」

りこるびよしまる「……あっ!」

469: 2016/12/27(火) 18:14:28.07 ID:kiLIp5vF.net
千歌「~~~~っ!」


千歌「あったぁ!」


ルビィ花丸「わぁ…!」ピョンッ

善子「本当にあった…」

梨子「まさか本当にこんなところにあるなんて…」

470: 2016/12/27(火) 18:14:51.24 ID:kiLIp5vF.net
~~~~~


梨子『お、教えてください!』

千歌『うん、もちろんいいよ。場所は…』

花丸『場所は?』

千歌『淡島神社の祠の中』

花丸『ずらっ!?』

千歌『その中に私は隠してたよ』


~~~~~

471: 2016/12/27(火) 18:15:19.74 ID:kiLIp5vF.net
千歌「そりゃ見つからないわけだ」


梨子「普通はこんなところ見ないもんね」

花丸「罰当たりずら」

ルビィ「あはは…」

善子「へえ…祠の中ってこうなってたのね」

472: 2016/12/27(火) 18:16:10.51 ID:kiLIp5vF.net
――


千歌「………………」

花丸「ダイヤさんたち、遅いね」

善子「説得に時間がかかってるのかしら」

ルビィ「曜ちゃん…」


みんな「………………」


鞠莉「どうしたの?」ヒョコ

千歌「うわぁ!?」

473: 2016/12/27(火) 18:16:43.05 ID:kiLIp5vF.net
鞠莉「そんな反応されたら流石の私も傷つくかな~って」

千歌「いや、急に目の前に出てきたからびっくりして…」

鞠莉「それに、空気もこんなにdarkで」

ガチャ

ダイヤ「まったくですわ」

千歌「ダ、ダイヤさん!?」

ダイヤ「こんなところに居続けたら私たちまで陰気臭くなってしまいますわ」

果南「もしかして、ページ片が全然見つからなかったとか…?」

千歌「う、ううんっ!それはちゃんとここに」

474: 2016/12/27(火) 18:17:15.34 ID:kiLIp5vF.net
ダイヤ「なら、一安心ですわね」

善子「すぐに訳してみましょ」

花丸「鞠莉さんがいればあっという間ずら」

千歌「うんっ!」


ダイヤ「…その前に」

ダイヤ「こちらの方から、話があるみたいです」

千歌「…?」

475: 2016/12/27(火) 18:18:24.04 ID:kiLIp5vF.net
曜「………………」スッ

千歌「ぁ……曜、ちゃん…」

曜「………………」

曜「……っ…ぁ…」

曜「……千歌…ちゃん」

曜「…最初は、話聞いて…信じられないって思った」

千歌「………………」

曜「だってダイヤさんの話、現実離れしすぎてるんだもん…」

476: 2016/12/27(火) 18:19:02.44 ID:kiLIp5vF.net
曜「でも……でもね…っ!」

曜「ここのところずっと千歌ちゃんの様子おかしかったし、もしかしたらって…」


曜「縋りたかったの…ダイヤさんたちの言葉に」

ダイヤ「……」

曜「だって千歌ちゃんが私のこと顔も見たくないくらい嫌いって言ったんだよっ!?」ジワ…

千歌「…っ」

曜「そんなの嫌だからっ…!私はもっと千歌ちゃんと一緒にいたいから…っ!」ポロポロ

ルビィ「うゅ…」ジワ

477: 2016/12/27(火) 18:19:34.73 ID:kiLIp5vF.net
曜「千歌ちゃん…ダイヤさんの言ったことは本当なんだよねっ?…うっ……し、信じていいんだよね…っ!?」


千歌「曜ちゃんっ」ギュッ

曜「ぅぁ…」ポロポロ

千歌「私が曜ちゃんのこと嫌いになるわけないじゃん。私は曜ちゃんのこと大好きだよ」

曜「うあぁ…千歌、ちゃん…!」

千歌「うん」

曜「千歌ちゃん千歌ちゃんっ!」

千歌「うん…っ!ごめんね私のせいで曜ちゃんのこと心配させて」

478: 2016/12/27(火) 18:20:04.61 ID:kiLIp5vF.net
曜「もう…っ大丈夫だから…ひっぐ…」

千歌「えへへ、この前とは立場が逆だね」

曜「…ぐすっ」


千歌「……でね、曜ちゃん」

曜「ズズっ…なに?」

千歌「私から抱きしめておいて何だけど……みんなも見てるし少し恥ずかしいかなって…」

曜「え…?」

479: 2016/12/27(火) 18:20:55.64 ID:kiLIp5vF.net
果南「二人とも大胆だね~」

ダイヤ「なんだか、こちらまで気恥しくなってきますわ」


鞠莉「果南も私とハグする?」

果南「し、しないっ」プイッ

鞠莉「なんで~!?」

善子「ま、まあこれを見た後だと…」

花丸ルビィ「うん…」


曜「」カァ///

曜「……」バッ


梨子「ふふっ、千歌ちゃんも曜ちゃんも良かったね」

480: 2016/12/27(火) 18:31:53.78 ID:kiLIp5vF.net
――


ダイヤ「鞠莉さんっ、まだ訳せないんですの!?」

鞠莉「もうちょっとだから!」

果南「さっきも同じこと言ってた気が」

鞠莉「…だって私ハーフだし」

梨子「鞠莉さん…ちょっとそれは…」

鞠莉「もうっ!わかったわよ、最速ギアで訳していけばいいんでしょ!」

481: 2016/12/27(火) 18:32:56.02 ID:kiLIp5vF.net
鞠莉「ん~…」

鞠莉「えっと、“人格を剥離させるには、その人格にそれを納得してもらう必要がある”」

Aqours「…え?」

千歌「ほ、本当にそう書いてあったの?」

鞠莉「うん」


善子「そんなの無理に決まってるじゃない!」アタマカカエ

曜「にこさんとか絶対に出ていかないよね…」

ダイヤ「これではもう…」

Aqours「………………」

482: 2016/12/27(火) 18:34:38.95 ID:kiLIp5vF.net
鞠莉「ちょっ、ちょっと待って!」

ダイヤ「…どうしたんですの?」

鞠莉「まだ続きがあるから!」

千歌「え、本当!?」

ダイヤ「そこには何と?」


鞠莉「慌てないでっ」

鞠莉「…“それ以外の方法は、相手が得意とするもので勝負に勝つこと”」

鞠莉「“相手が得意としているもので勝つことができればその人格も納得し剥離させられる”」

鞠莉「…だって」

果南「なるほど」

483: 2016/12/27(火) 18:35:19.09 ID:kiLIp5vF.net
梨子「つまり、凛さんだったら運動神経対決、真姫さんだったら歌勝負」

千歌「穂乃果さんならカリスマ性対決」

ルビィ「花陽ちゃんなら…お米テイスティング対決…?」

曜「お米テイスティング対決って何!?」


ダイヤ「そしてエリーチカなら、賢さ対決で負かさなくてはならないということですか…」

484: 2016/12/27(火) 18:35:39.15 ID:kiLIp5vF.net
果南「でもさ、全員が全員ってわけじゃないんでしょ?」

鞠莉「何が?」

果南「だから、μ'sの中にも納得してくれる人たちがいるんじゃないかって」

梨子「確かに…」

千歌「私もそう思う!」

485: 2016/12/27(火) 18:36:27.67 ID:kiLIp5vF.net
ルビィ「花陽ちゃんとか…」

花丸「ことりちゃんも」

善子「私たちにページ片の場所を教えてくれた人も納得してくれそうね」

千歌「うんっ」


千歌「それじゃあまずは、納得してくれる人格はどれくらいあるのか一人ひとり話し合わなくちゃっ!」

486: 2016/12/27(火) 18:36:54.92 ID:kiLIp5vF.net
――


曜「ってわけなんだけど…」

千歌「うん、いいよ」

花丸「ほっ…」

善子「思った通りだけど、一安心ね」

ルビィ「………………」

花丸「ルビィちゃん?」

ルビィ「…でも」

千歌「…?」


ルビィ「で、でも花陽ちゃんは本当にいいの?自分が消えちゃうんだよ?」

487: 2016/12/27(火) 18:38:44.10 ID:kiLIp5vF.net
ダイヤ「ルビィ、余計なことは言わないように!」

ルビィ「うゅ…でも…!」

千歌「ルビィちゃん、ありがとう。…でもいいの」

ルビィ「ど、どうして!?」


千歌「…だって、私は千歌ちゃんに呼ばれて力になった。だから千歌ちゃんに私の力が必要なくなったのならもう出番はおしまい」

ルビィ「そんな…」

千歌「むしろ千歌ちゃんにはこんな私にスクールアイドルをさせてくれて、ありがとうって言いたいな」ニコッ

ルビィ「……」

488: 2016/12/27(火) 18:39:31.19 ID:kiLIp5vF.net
――


曜「ってわけなんだけど…」

千歌「好きにすれば?」

鞠莉「好きにすればって…」

千歌「別に、才色兼備な私にこの身体が合うとも思えないし、出ていってほしいのなら出ていくわよ」クルクル

梨子「ありがとう…って言うべきなのかな…?」

千歌「じゃあ変わるわね」

489: 2016/12/27(火) 18:39:57.01 ID:kiLIp5vF.net
――


果南「ってわけなんだけど…」

千歌「絶っ対に嫌にゃ!」

梨子「えっ!?」

鞠莉「なんで?」

千歌「だってスクールアイドルもできてこんなに楽しいんだよっ?」

490: 2016/12/27(火) 18:40:25.80 ID:kiLIp5vF.net
千歌「なんで千歌が出ていかなきゃいけないの?」

曜「だって…千歌ちゃんが」

千歌「千歌も千歌だにゃ!」

果南「そうなんだけど…」

千歌「言っておくけど、千歌は絶対に消えないからねっ!」

491: 2016/12/27(火) 18:40:51.06 ID:kiLIp5vF.net
――


曜「だから納得してくれないかな~って」

千歌「嫌」

曜「ですよね~…」

千歌「私なら本物の千歌より何もかも遥かに上手くこなせるわ」

曜「そうかもしれないけど、それじゃダメっていうか~…」

千歌「用はそれだけ?なら千歌に返すわね。それじゃ」


千歌「………………」スッ


千歌「…え、絵里さんどうだった?」

曜「えーっと…」

492: 2016/12/27(火) 18:41:23.69 ID:kiLIp5vF.net
――


千歌「やっほー!」

梨子「千歌ちゃん。あのね」

千歌「あ、言わなくてもわかってるから大丈夫よ」

梨子「え?」

千歌「ちゃんと出ていくつもりだから」

493: 2016/12/27(火) 18:41:52.98 ID:kiLIp5vF.net
善子「な、何でもお見通しってわけね」

ルビィ「スピリチュアルだね」


千歌「もう、魔術を使ったのは怒ってないけどせめてちゃんと考えてから使って欲しかったな」

千歌「ってこれウチ自身のことやったね」アハハ

梨子「あ、あはは…」

494: 2016/12/27(火) 18:42:18.67 ID:kiLIp5vF.net
――


千歌「ダメダメダメっ♡ちかちーはぁ千歌のモ・ノ♡」

ダイヤ「」イラッ

果南「ダイヤ抑えて…」ヒソヒソ

ダイヤ「わ、わかっていますわ」ヒソヒソ


鞠莉「そこを何とか…!」

千歌「でも、千歌が消えたらファンのみんなが悲しんじゃうっ」

495: 2016/12/27(火) 18:42:51.20 ID:kiLIp5vF.net
曜「それを言われると…」

花丸「千歌ちゃんじゃなくて、にこちゃんにファンなんているずら?」

果南「この前のミニライブのトークで、千歌のファンすごい増えてたよ」

千歌「でしょー?だからごめんね」

千歌「宇宙ナンバーワンアイドル、ちかちーの伝説はここから始まるのっ♡」


ダイヤ「…………次」

496: 2016/12/27(火) 18:43:19.32 ID:kiLIp5vF.net
――


千歌「はい、私が消えれば良いのですね」

曜「う、うん」

千歌「ご迷惑をおかけしたようで申し訳ありませんでした」

曜「うっ…」


善子「なんだかこっちが申し訳なくなってくるわね…」


果南「あー、もう海未に怒られることもなくなっちゃうんだ」

鞠莉「私はそれよりも、海未の組んだ練習menuを受けられなくなることの方が悲しいなー」

497: 2016/12/27(火) 18:44:30.51 ID:kiLIp5vF.net
果南「本当に悲しいね」

鞠莉「本当に悲しいわ」ウンウン


千歌「鞠莉、果南」

鞠莉果南「…?」

千歌「明日からの練習メニュー、今日家でゆっくり考えてくるので、楽しみにしていてください」ニッコリ


鞠莉果南「ひっ…!」

498: 2016/12/27(火) 18:45:01.22 ID:kiLIp5vF.net
――


千歌「千歌が消えればいいの?」

曜「……うん」

千歌「わかりまし…」

千歌「……あ」


曜「千歌ちゃん?」

千歌「やっぱり嫌ですっ」

ダイヤ「ど、どうしてですの?」

千歌「まだ衣装も作りたいの。それに……お菓子も作ってないし…」

曜「そんな…」

499: 2016/12/27(火) 18:45:29.59 ID:kiLIp5vF.net
梨子「ことりさんなら絶対納得してくれると思ったのに…」

千歌「あはは…あれ、花丸ちゃんは?」

果南「えーと…」

鞠莉「少~し体調がbadだって保健室に…」

千歌「大丈夫なのっ?」

善子「す、少し休めば大丈夫だと思う」

千歌「ほっ…」

500: 2016/12/27(火) 18:46:01.48 ID:kiLIp5vF.net
――


千歌「~~っ!」

千歌「やーーっと出られた!」

千歌「いえーいっ!」


梨子「あ、あはは…」

曜「お、おかしいな…」アハハ


曜「ねぇ、千歌ちゃんにちゃんと穂乃果さん呼ぶようにお願いしたよね?」ヒソヒソ

梨子「そ、そのはずだけど…」ヒソヒソ

501: 2016/12/27(火) 18:46:26.67 ID:kiLIp5vF.net
千歌「もうっ、中で見てるだけじゃあつまんないし、千歌ちゃん千歌のことあんまり頼ってくれなかったし!」

千歌「これじゃあ身体が石になっちゃうよぉ!」バタバタ


梨子「あ、はは…」

曜「はは…」ヒキッ


曜「梨子ちゃん、この人穂乃果さんじゃない。テンション高い変な人だよ」ヒソヒソ

梨子「うん…」ヒソヒソ

502: 2016/12/27(火) 18:47:04.49 ID:kiLIp5vF.net
千歌「ちゃんと出て来れたのはミニライブのときとページ片の場所教えてあげたときだけだし~!」


果南「本当に高坂穂乃果…?」

花丸「まるで別人ずら…」


曜「…それで、話があるんですけど…」

千歌「中で聞いてたよ。ちゃんと消えるから!」

千歌「こんな生活が一生続くなんて千歌耐えられないもんっ!」

503: 2016/12/27(火) 18:47:33.88 ID:kiLIp5vF.net
善子「これがμ'sのリーダー…」

ダイヤ「世間のμ'sに対する印象と必ずしも同じとは限らないということですわね…」

ダイヤ「……エリーチカも実は賢くなかった…なんて」

鞠莉「絵里はちゃんと見たでしょ。賢かったけど冷たいのを」

ダイヤ「それもそうでしたわ」


――――――

――――

――

504: 2016/12/27(火) 19:36:28.46 ID:kiLIp5vF.net
梨子「納得してくれたのは花陽さん、真姫さん、希さん、海未さん…そして穂乃果さん」

曜「駄目だったのは凛さん、絵里さん、にこさん、それにことりさんも」

花丸「綺麗に真っ二つに割れたずら」

505: 2016/12/27(火) 19:36:53.41 ID:kiLIp5vF.net
果南「四人…多いと見るべきなのか、それとも少ないと思うべきなのかな」

ダイヤ「あのμ's相手に、それも得意分野で相手に四人も勝たなければならないのですよ!?」

千歌「そうだよね…それに私たちは全て勝たないといけない…」

ダイヤ「運動能力、知力、パフォーマンス力、独創性に裁縫技能…」

善子「その分野でμ'sに…」

506: 2016/12/27(火) 19:37:23.03 ID:kiLIp5vF.net
ダイヤ「運動能力…凛さんの相手は果南さんで決定ですわね」

果南「私?」

鞠莉「だってこの中で一番の体力馬鹿って言ったら果南しかいないでしょ」

果南「それ、褒めてる…?」

鞠莉「うんっ!私が果南を貶すわけないじゃない!」

果南「………………」

507: 2016/12/27(火) 19:38:09.75 ID:kiLIp5vF.net
果南「まあ、いくら星空凛って言っても身体は千歌のわけでしょ?」

曜「確かに…」

果南「それなら勝機はあるんじゃないかな」


花丸「じゃあ絵里ちゃんは?」

善子「この中で一番賢いのは…」

千歌「…ダイヤさん?」

ダイヤ「絶対無理ですわ!」

508: 2016/12/27(火) 19:39:03.68 ID:kiLIp5vF.net
ダイヤ「ああっ、あの賢い可愛いエリーチカに私が賢さで勝つなんて、天地がひっくり返っても無理ですわ!無謀ですわ!」

曜「いやそこまでじゃないと思うけど…」

ダイヤ「曜さんはあのエリーチカが賢くないとでも!?」

曜「い、いや…」

ダイヤ「こうなったら、いかに知力以外の勝負に持ち込むかですわね…」ブツブツ

曜「…この話は保留にしましょう」

509: 2016/12/27(火) 19:39:29.48 ID:kiLIp5vF.net
ルビィ「にこちゃんのパフォーマンス力に勝てるのは…」

Aqours「………………」


梨子「あっ、曜ちゃんの高飛び込みとか!」

ルビィ「それはパフォーマンスの種類が違うと思います」

梨子「そ、そうだよね…」アハハ

花丸「善子ちゃんのだてんしキャラならにこさんの個性と戦えるんじゃ」

善子「ヨハネっ!」

花丸「それずら」

千歌「まあ、にこさんとどんな勝負になるのかはイマイチわからないよね」

ダイヤ「これも保留ですわ」

510: 2016/12/27(火) 19:39:55.62 ID:kiLIp5vF.net
梨子「最後は…」

花丸「ことりちゃん…」

梨子「ことりさんは多分お裁縫勝負とか、衣装のデザイン勝負とかかな?」

果南「前者ならルビィ、後者なら曜が適当だね」


ルビィ「ルビィが…ことりちゃんと…」

曜「あのμ'sの衣装を作った人とデザイン勝負…」

ダイヤ「やはり、どれも一筋縄ではいかないでしょう」


Aqours「………………」

511: 2016/12/27(火) 19:40:32.06 ID:kiLIp5vF.net
千歌「でも、みんなそんなに思い詰めないでっ!」

千歌「別に私はみんなが頑張ってくれて、負けちゃったのなら…」

ダイヤ「仕方が無い?」

千歌「う、うん」

ダイヤ「本気で言ってますの?」

千歌「…え?」

鞠莉「ダイヤ?」

512: 2016/12/27(火) 19:41:19.94 ID:kiLIp5vF.net
ダイヤ「ここにいる中で、負けて仕方ないと考える人はあなた以外誰もいませんわ」

鞠莉「ちょっとダイヤ!千歌っちだって…」

果南「そうだよ、千歌が私たちに気負わせないようにって話しただけでしょ?」

ダイヤ「…私には、“負けてもいい”というニュアンスで聞こえました」

千歌「そ、そんなこと…!」

ダイヤ「ないと言えますか?」

513: 2016/12/27(火) 19:41:49.41 ID:kiLIp5vF.net
千歌「私は…」

ダイヤ「前に、μ'sの中で出ていきたくない人がいるのではと私が話したときのあなたの安堵した表情…」

ダイヤ「見間違いかと思っていました」

曜「……ぇ」

ダイヤ「しかし――」

ダイヤ「あなた…まだμ'sのこの力が無いと、とでも考えているのでは?」

千歌「………………」

514: 2016/12/27(火) 19:42:23.76 ID:kiLIp5vF.net
曜「千歌ちゃん…本当?」


千歌「………………」


梨子「千歌ちゃん…?」


千歌「私…曜ちゃんに言われて本当に力に頼るのはやめようって思ったんだよ」

千歌「私は私のままで良いんだって、何回も自分に言い聞かせて…」

515: 2016/12/27(火) 19:42:57.61 ID:kiLIp5vF.net
千歌「でもふとした瞬間にね、考えちゃうの」

千歌「“μ'sだったらどうするんだろう”って」

曜「千歌ちゃん…」

千歌「私には…やっぱりまだみんなを引っ張っていくだけの自信がなくて…」


千歌「やっぱり不安…不安だよ…」ポロ

千歌「あ、あれ…?」ポロポロ

花丸「……っ」

516: 2016/12/27(火) 19:43:40.98 ID:kiLIp5vF.net
千歌「あはは、曜ちゃんも戻ってきて良い雰囲気だったのに…っ」

千歌「なんだか雰囲気悪くしちゃってごめんね」ポロポロ

千歌「ごめんね…ごめんね……」ポロポロ


Aqours「………………」

517: 2016/12/27(火) 19:44:17.63 ID:kiLIp5vF.net
曜「そ、それを言ったら私もだよ!」

千歌「…え?」

曜「私、千歌ちゃんの気持ちをわかった気になって、全然わかってなかった」

曜「本当にごめんねっ」

千歌「曜ちゃんは何もっ…!」

518: 2016/12/27(火) 19:44:41.92 ID:kiLIp5vF.net
梨子「私も、千歌ちゃんがそんなに思いつめていたなんて…」

ルビィ「うん…」

果南「私たちも、気づかないうちに千歌の力に頼っていたから…」

善子「うん、千歌の力ならって私もどこかで…」


千歌「みんな…」


ダイヤ「私たちは、力を手に入れる前の千歌さんを見て、リーダーに相応しいと思ったのです」

千歌「ダイヤさん…」


ダイヤ「私も、今すぐにとは言いませんわ」

ダイヤ「でも、少しずつ…少しずつでもいいので、自分自身の力を…私たちの気持ちを信じてもらえないでしょうか…?」

519: 2016/12/27(火) 19:45:10.15 ID:kiLIp5vF.net
千歌「私自身の…」


梨子「千歌ちゃん」

果南「千歌」

鞠莉「千歌っち」


千歌「………………」

千歌「そう、ですよね」

千歌「これじゃ、また馬鹿千歌だって言われちゃう」ボソッ

千歌「っ」ゴシゴシ

520: 2016/12/27(火) 19:46:12.95 ID:kiLIp5vF.net
千歌「今も、本当はμ'sを頼りたいくらい不安だけど…」

千歌「今すぐには変われないし、みんなにいっぱい迷惑かけちゃうかもしれないけど…っ!」

千歌「みんながここまで言ってくれたからっ」

千歌「私も、少しずつでも、自分を信じて、頼らないようにするからっ」ジワ

曜「うんっ!」

ダイヤ「それでこそAqoursのリーダーですわっ!」

鞠莉「よく言ったわね!」ガバッ

千歌「うわっ、鞠莉さん重い!」


ワーワー

ギャーギャー

521: 2016/12/27(火) 19:47:20.69 ID:kiLIp5vF.net
――


ダイヤ「はい、皆さん」パンパン

鞠莉「なにー?今いいところなのにー」

千歌「や、やっと解放された…」

曜「なんで騎馬戦なんか…」

ルビィ「鞠莉さんが千歌ちゃんに乗って…そのまま?」

果南「まったく、この年になって遊びで騎馬戦なんて」

鞠莉「果南もノリノリでenjoyしてたでしょ!」

ダイヤ「お・し・ず・か・にっ!」

522: 2016/12/27(火) 19:47:46.71 ID:kiLIp5vF.net
ダイヤ「…この話も片付いたところで、本来の話に戻しますわよ」

鞠莉「本来の話……ってなんだっけ?」

果南「騎馬戦は何歳までの遊びかって話でしょ」

ダイヤ「違いますわっ!反対派のμ'sの四名がどんな勝負を挑んでくるのかということですっ!」

ダイヤ「話はちゃんと聞いてください!」

曜「ダイヤさん…大変そうだね」

梨子「ついさっきあんな話した後だけど…海未さん呼んでいいんじゃ…」アハハ

523: 2016/12/27(火) 19:48:38.17 ID:kiLIp5vF.net
善子「まあ、実際この四人がどんな勝負を挑んでくるのかわからないし、想像になっちゃうんだけど」

ダイヤ「それでも考えることは重要ですわ」

ダイヤ「私たちが解決できる目の前の問題を一つ一つこなしていきましょう」

524: 2016/12/27(火) 19:49:06.66 ID:kiLIp5vF.net
千歌「じゃあ早速納得してくれる人を消していこうっ」

ルビィ「…ぁ」

千歌「どうかした?」

ルビィ「う、ううん、何でもない!」

千歌「そう?じゃあまずは花陽さんから――


果南「待って」

千歌「え?」

鞠莉「果南?What?」

525: 2016/12/27(火) 19:49:37.22 ID:kiLIp5vF.net
果南「…それはいつでもできるでしょ」

果南「ならさ、最後まで残しておいて、力になって貰った方がいいんじゃない?」

梨子「確かに…」

ダイヤ「そちらの方が私たちにとっても助けになりますわ」

ルビィ「う、うん!」

千歌「そういうことなら…」

526: 2016/12/27(火) 19:49:59.05 ID:kiLIp5vF.net
果南「……」クインク

ルビィ「ぁ……ありがとう」ボソッ


曜「じゃあ次に私たちがやることは決まったね」

千歌「うんっ」

千歌「まずは――」

527: 2016/12/27(火) 19:50:58.01 ID:kiLIp5vF.net
――


ダイヤ「…お願いしますわ」

千歌「はい」


千歌「………………」スッ


千歌「………………」

曜「にこさん。話が…」

千歌「わかってるわ。私を追い出したいんでしょ」

千歌「だから私に勝負を挑みに来た…」

鞠莉「全部わかってるってわけね」

528: 2016/12/27(火) 19:51:26.29 ID:kiLIp5vF.net
ダイヤ「それで、どんな勝負にするつもりなんですの?」

千歌「…私が素直に受けるとでも?」

鞠莉「魔術書には拒否できないって書いてあったわよ」

千歌「………………」

ルビィ「にこちゃん…」


千歌「…認めさせてみなさい」

花丸「え?」

529: 2016/12/27(火) 19:52:48.08 ID:kiLIp5vF.net
千歌「私に認めさせなさい。あんたたちがアイドルに相応しいって」

曜「そんな勝負…!」

千歌「私が認めたらあんたたちの勝ち。認めなかったら私の勝ち。シンプルでしょ?」

善子「そんなのあなたのさじ加減でどうとでも言えるじゃないっ」

千歌「…悪いけど、そこを誤魔化す気はないわ」

千歌「それは私のアイドルに対する想いへの侮辱。公平に判断する」

Aqours「………………」

530: 2016/12/27(火) 19:53:16.73 ID:kiLIp5vF.net
千歌「それに、期限は設けないわ」

花丸「何度でもチャンスをくれるってこと?」

千歌「ええ」

千歌「ま、今のままなら一生かかっても無理でしょうけど」パクッ

千歌「ん~~っ、このカフェのケーキすっごく美味しいちかっ」

531: 2016/12/27(火) 19:53:53.38 ID:kiLIp5vF.net
梨子「にこさんの認めるアイドル…」

ルビィ「どうすれば…?」

善子「…歌って踊れる、とか?」

梨子「それをにこさんに見てもらうとか」

花丸「じゃあルビィちゃん、オラと一緒にWaku-Wa…」


ウワァァァァァン!


ルビィ「え?」

鞠莉「泣き声…?」

ダイヤ「でも誰の…」

532: 2016/12/27(火) 19:54:21.98 ID:kiLIp5vF.net
曜「あっ……あれじゃない?」


子供『うわぁぁぁぁぁんっ!』ポロポロ


梨子「一人?」

善子「どうしたのかしら」


千歌「」ダッ

曜「にこさんっ!?」

533: 2016/12/27(火) 19:54:55.11 ID:kiLIp5vF.net
 

カランカランッ…


ルビィ「に、にこちゃんは!?」

花丸「あそこ…」

 

千歌「ねえ、どうしたの?」

子供「うわぁぁぁん!」ポロポロ

千歌「ママは?」

子供「うぁ…」ポロポロ

子供「ままぁぁぁっ!」ポロポロ

千歌「…なるほどね」ボソッ

534: 2016/12/27(火) 19:55:15.94 ID:kiLIp5vF.net
千歌「ちっかちっかちー♡」

子供「…え?」ヒッグ

千歌「ちっかちっかちー♡」

子供「ちっか…?」

千歌「ちっかちっかちーだよっ」

千歌「ほら一緒に。せーのっ!」

千歌子供「ちっかちっかちー」

子供「わぁ…!」パァァ ?
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)

535: 2016/12/27(火) 19:55:44.59 ID:kiLIp5vF.net
千歌「ママとはぐれて不安になっちゃったんだよね」

子供「ぁ…」ジワ

千歌「でも安心して!」

子供「え?」

千歌「ママはちかちーが一緒に見つけてあげるからっ!」

子供「…うんっ」ニコッ

536: 2016/12/27(火) 19:56:26.52 ID:kiLIp5vF.net
――


母親「本当にありがとうございました」

千歌「いえいえ」

母親「目を離した隙にここまで歩いて来ちゃったみたいで…」

鞠莉「それで急に寂しくなって泣いちゃったってワケね」


子供「ちかちー!ばいばいっ!」

千歌「うんっ、ばいばいっ!」

537: 2016/12/27(火) 19:56:51.08 ID:kiLIp5vF.net
千歌「……ふふっ」

曜「すごいですね…」

千歌「まあね」

梨子「誰よりも早く店を出て、あの子を笑顔に…」

千歌「いい、これがアイドル」

曜「え?」

千歌「確かに歌って踊るのがメイン。でもね…」

千歌「これもアイドルなの!」

538: 2016/12/27(火) 19:57:28.30 ID:kiLIp5vF.net
花丸「アイドルなのに歌を歌わなくてアイドル…?」

千歌「これがわかってアイドルのスタートラインに立てるのよ」

花丸「じゃあまだマルたちはスタート以前の問題ずら?」

千歌「そういうことね」

Aqours「………………」

539: 2016/12/27(火) 19:58:26.67 ID:kiLIp5vF.net
ダイヤ「…今日は無理そうですわね」

曜「はい…」

ダイヤ「それでは各自、にこさんに認めてもらうようなパフォーマンスを探してくること」

ダイヤ「以上ですわ」

Aqours「はいっ」


千歌「………………」


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