【SS】菜々「困りました、ラノベの隠し棚が一杯に・・・」【ラブライブ!虹ヶ咲】

ななせつな SS


4: 2021/03/11(木) 06:24:52.48 ID:kRmF4zI9
~生徒会室~

ガラガラッ

菜々(あっ、ラノベを隠してる棚がもう一杯になりましたね)アセアセ

菜々(いつかはこういう日が来るとは思っていましたが、こんなに早く来るとは・・・)

菜々(うーん・・・)

菜々(どうしようかな・・・)

5: 2021/03/11(木) 06:28:06.36 ID:kRmF4zI9
菜々(家はもちろん母の目があるから置いておくわけには行かないし)

菜々(そろそろ選別して処分も考えないといけない時期になりましたかね・・・)

菜々(でも愛着のある冊子を処分するのは心が痛みます・・・)

菜々(何か良い方法はないものでしょうか)ウーム

7: 2021/03/11(木) 06:33:04.88 ID:kRmF4zI9
・・・・
・・・
・・



侑「そうなんだ、ラノベ隠してる生徒会室の棚が一杯にねぇ」

菜々「はい・・・処分も視野に入れてはいるのですが・・・」シュン

侑「良かったら私の部屋で預かろうか?」

菜々「いやいやいやいや!そんなに迷惑掛けられませんよ!」アセアセ

菜々「ただでさえ侑さんには何かとお世話になっているのにこれ以上は・・・」

侑「でも困ったら言ってね?家には置けないんだもんね」

菜々「はい・・・」


菜々(いつものように侑さんのご好意にばかり頼っているわけにはいきませんよねぇ)

9: 2021/03/11(木) 06:41:06.41 ID:kRmF4zI9
~生徒会室~

菜々(よく考えてみると、仮に家にラノベを置いておいたとしても、いつかは同じように処分しなきゃいけなくなる日は来るんですよね)

菜々(腹括りますか・・・)

菜々(仕方ない、残すものと処分するものを選別しよう・・・)

ガラッ

副会長「お疲れ様です」

菜々「」ビクッ

菜々「」ガラッ バンッ

副会長「どうかしましたか?」

菜々「ああ、いえいえ、ほ、本棚の整理をしてました」アセアセ

副会長「そうですか、随分慌ててらしたからどうしたのかと思いましたよ」

菜々「」ギクッ

菜々「ほ、ほら、物事に集中していると、ちょ、ちょっとした物音でもビックリするじゃないですか」アセアセ

副会長「それもそうですね」

10: 2021/03/11(木) 06:44:53.96 ID:kRmF4zI9
副会長「複数の同好会から要望が届いていますよ」

副会長「検討してみましょう」

菜々「は、はい!」


菜々(はー!副会長でしたか、ビックリしたー!)アセアセ

・・・・
・・・
・・

12: 2021/03/11(木) 06:52:09.76 ID:kRmF4zI9
~帰宅後~

菜々(今持っているラノベやマンガを一度リスト化しましょう・・・)

菜々(ここから処分しても良いものと残しておきたいものを区別していきます・・・)





菜々(うーん、意外と難しい・・・)モヤモヤ

菜々(侑さんみたいな性格だとこういうの悩まないんでしょうけどね・・・)

菜々(私はこういうの苦手だな・・・)ウーム

ガチャ

母「菜々?勉強頑張っている?」

バッ

菜々「は、はい!ががが頑張ってるよ!」アセアセ

母「温かい飲み物でも飲みながら頑張りなさいね」


菜々(ビックリした!じっくり悩む隙も無いということは一気に捨てろということでしょうかね・・・)

・・・・
・・・
・・

13: 2021/03/11(木) 06:56:30.05 ID:kRmF4zI9
~生徒会室~

ガラッ

菜々(よし、誰もいない)

ガラガラッ

菜々(よし、古いものから処分しよう・・・)

ドサドサッ


ガラッ

副会長「お疲れ様です」

菜々「」ビクッ

副会長「あ、会長?」

菜々「ふ、副会長!?」

菜々「ああああああああああ、これは・・・」ワナワナ

副会長「ふふふ、私は知ってますよ」ニコッ

14: 2021/03/11(木) 07:01:05.91 ID:kRmF4zI9
菜々「え!?」

副会長「大変失礼だと思いましたが、昨日会長が本棚の前で怪しい動きしてたのが気になって勝手に開けてしまいました」

菜々「あわわわわわわわ」プルプル

副会長「そんなに怯えないで下さいよ」フフフ

副会長「会長もこういう本を読まれるのかと思ったら妙に身近に感じました」ニコッ

菜々「へ?」

パサッ

副会長「しかも、コレなんか、少々エ チなシーンも出てくる作品ですよね」ニコッ

菜々「あ、あああああああ」アセアセ

菜々「そ!それは!そういうのが目的で読んでるわけではありません!」アセアセ

菜々「純粋に文学としてですね・・・」ブツブツ

16: 2021/03/11(木) 07:06:40.26 ID:kRmF4zI9
副会長「ふふふ、まぁまぁ、無理しなくていいですよ」

副会長「ところで、捨てるんですか?」

菜々「はい・・・、私は親が厳しいので家に置けないもので・・・」

副会長「だからここに隠していたのですね」

菜々「そうなんです」シュン

副会長「それにしても凄い量ですね」

副会長「そうだ」

副会長「良かったら私に貸してくれませんか?」

菜々「え?構いませんよ」

副会長「私がお借りすればスペースも空くじゃないですか」ニコッ

菜々「すみません、ありがとうございます」

17: 2021/03/11(木) 07:12:35.42 ID:kRmF4zI9
副会長「うーん、じゃあとりあえずコレのシリーズを全巻お借りして行きますか」

菜々「そ、それ!面白いですよ!」

副会長「知ってますよ」ニコッ

副会長「アニメは見たことありますが原作は見たことないもので少し興味あったんです」ニコッ

菜々「そうでしたか!」キラキラ

菜々「読み終えたら感想聞かせて下さいね!」キラキラ

副会長「はい」ニコッ

副会長「それにしても会長、そういう表情もされるんですね」

菜々「はっ!・・お恥ずかしい」シュン

副会長「いや、真面目な会長の意外な表情が見れて嬉しいです」ニコッ

18: 2021/03/11(木) 07:16:36.90 ID:kRmF4zI9
菜々(ふぅ、どうなるかと思ったけど副会長のおかげで処分せずに済みましたね)

菜々(副会長にもホント何かと助けられてますね)

・・・・
・・・
・・


~スクールアイドル同好会~

侑「へぇー、じゃあ副会長が借りてくれたから大丈夫だったんだね」

せつ菜「はい、処分の準備始めようと思ったところに思わぬ助け舟でしたよ」

侑「良かったね」

せつ菜「ホント良かったです」

19: 2021/03/11(木) 07:20:06.76 ID:kRmF4zI9
~帰宅後~

菜々(まずは副会長のおかげで本棚のスペースが少し空きました)

菜々(とはいえ全てが解決した訳ではない)

菜々(副会長が読み終えたら処分も進めないと・・・)

菜々(でも、一時的に処分の猶予期間が出来たのはホント感謝しかありませんね)

・・・・
・・・
・・

20: 2021/03/11(木) 07:27:25.21 ID:kRmF4zI9
~生徒会室~

ガラッ

副会長「お疲れ様です」

菜々「お疲れ様です」

副会長「昨日帰ってから何冊か読みましたよ」ニコッ

菜々「ホントですか!」ペカー

副会長「ふふふ、普段の生徒会では見せない表情されますね」ニコッ

菜々「は!すみません!」

副会長「いえいえ、可愛いと思いますよ」ニコッ

菜々「か!可愛いだなんて!」アセアセ

副会長「ふふふ」


副会長「ところで序盤はアニメでも放映されたところなので内容は知っていましたが、改めて文章で読むと面白いですね」

菜々「そうなんですよ」

副会長「アニメでは分かりづらかった表現が詳細に分かる気がしました」

菜々「ですよね!分かります!」

副会長「それで、あのシーンなんかが・・・」

・・・・
・・・
・・

21: 2021/03/11(木) 07:32:13.71 ID:kRmF4zI9
菜々「あ!話に夢中になっていたらこんな時間に!」

副会長「あ!ホントですね」

副会長「急いで仕事片付けましょう」

菜々「そうですね」アセアセ

・・・・
・・・
・・



菜々「今日はこの程度でやめておきましょうか」

副会長「そうですね」

副会長「帰ったら続き読みますね!」ニコッ

菜々「はい」

菜々「学業の妨げにならない程度に楽しんでくださいね」ニコッ

副会長「ふふふ、ではまた明日」

菜々「お疲れ様でした」

39: 2021/03/11(木) 16:13:32.85 ID:kRmF4zI9
~帰宅後~

母「おかえり」

菜々「ただいま」

母「遅くまで生徒会お疲れ様」

菜々「うん」

ガチャ

パタン

菜々(それにしても、副会長がこういう趣味に理解があるタイプだとは意外でした)

菜々(アニメなんかも見ているようでしたし、色々と話も盛り上がって楽しかったな)

菜々(今日はどこまで読んでくれるんだろう・・・)

・・・・
・・・
・・

40: 2021/03/11(木) 16:21:31.43 ID:kRmF4zI9
~生徒会室~

ガラッ

菜々(まだ誰も来てないかな)

副会長「あ、会長お疲れ様です」

菜々「副会長、いらしていたんですね」

副会長「はい、早く会長にお会いしたくて」ニコッ

菜々「そうでしたか」

副会長「昨日はですね、全巻中の半分くらいまで読み進めましたよ」

菜々「凄いです!読むの速いんですね!」

菜々「半分だとアニメ放映分が終わってその先まで行ってますね」

副会長「はい、アニメで見てないところを読んでいるので楽しいです」

菜々「アニメの2期があれば最高ですよね」

副会長「見てみたいですね」ニコッ


菜々「そうだ、今日は忘れないように今から仕事しましょう」

副会長「はい」

・・・・
・・・
・・

42: 2021/03/11(木) 16:24:36.45 ID:kRmF4zI9
菜々「今日の分の作業はこれで終わりです」

菜々「お疲れ様でした」

副会長「お疲れ様でした」

菜々「副会長すみません、私、用事あるので先に失礼しますね」

菜々「戸締り確認お願い致します」

ガラッ

タッタッタッタ


副会長「あ、会長・・・」

副会長「行っちゃったか、もっとお話ししたかったけど仕方ないか・・・」

副会長「私も帰ろう」

44: 2021/03/11(木) 16:28:55.17 ID:kRmF4zI9
~スクールアイドル同好会~

せつ菜「みなさん遅れてすみません!」

せつ菜「生徒会の仕事もあったものて」アセアセ

果林「せつ菜は生徒会長もしてるんだから無理しなくてもいいわよ」

せつ菜「いえいえ、練習もしないと身体が鈍りますし」アセアセ

果林「程々にね」

せつ菜「お気遣いありがとうございます」

せつ菜「私はランニングに行ってきますね」

エマ「せつ菜ちゃん、気を付けてね」

せつ菜「はい!」

・・・・
・・・
・・

45: 2021/03/11(木) 16:35:42.60 ID:kRmF4zI9
~生徒会室~

副会長(ふぅ、戸締りのついでに生徒会室の掃除もしたら余計な時間掛かってしまいました)

副会長(さて、今度こそ戸締りして帰りますか)


ガチャ

パタン


副会長(外では運動系の部や同好会がまだ活動していますね)

副会長(みなさん熱心で凄いなぁ)


副会長(!?)

副会長(あれは優木せつ菜ちゃん?)

副会長(こんな時間にランニング?)

副会長(やっぱアイドルでも地道な練習するんだ・・・)

副会長(華やかな面しか見た事ないけど、こういう努力もされているんですね)

・・・・
・・・
・・

46: 2021/03/11(木) 16:41:36.35 ID:kRmF4zI9
~校内、外周~

せつ菜(はっ、はっ、はっ)タッタッタッタ

せつ菜(今日はあまり息も上がらず調子良いかも)タッタッタッタ

せつ菜(あ、あれは副会長?)

せつ菜(まだ帰ってなかったんだ)

せつ菜(お貸ししたラノベでも読んでたのかな・・・)

せつ菜「副会長~~~~!」


副会長「?、誰かに呼ばれた?」キョロキョロ

副会長「え?優木せつ菜ちゃん!?」

副会長「何で私に!?」アセアセ

47: 2021/03/11(木) 16:48:57.98 ID:kRmF4zI9
せつ菜「副会長~!」タッタッタッタ

副会長「え?」

せつ菜「はぁ、はぁ、はぁっ」

せつ菜「今頃お帰りなんですね?」ハァ、ハァ、

副会長「は、はい!そうですけど・・・」

副会長「私ファンなんで、お声掛け頂き凄く嬉しいですけどどうして!?」ドキドキ


せつ菜(はぅ!しまった!!)アセアセ

せつ菜(せつ菜になってるのすっかり忘れてた!)


せつ菜「あわわわ!、あ、あのですね・・」プルプル

せつ菜「中川さんからお聞きしたんですよ」アセアセ

せつ菜「い、いいいつも応援ありがとうございます・・」ドキドキ

せつ菜「すみませんっ!失礼しました!!」ピュー

タッタッタッタ


副会長(ビックリした!まさかせつ菜ちゃんに声かけられるなんて!)

副会長(そういえば会長はせつ菜ちゃんと面識あるからそのお陰というわけですか)

副会長(会長とあまりお話出来なかったけどこれはこれでラッキーですね)ニコッ

・・・・
・・・
・・

50: 2021/03/11(木) 20:22:32.05 ID:kRmF4zI9
~帰宅後~

菜々(今日は迂闊でした~)

菜々(まさかせつ菜のままでついつい副会長に声を掛けてしまうとは!)アセアセ

菜々(謎のスクールアイドルとしてあるまじき行為です)アセアセ

菜々(バレてないといいですけど)アセアセ


菜々(でも、副会長には知られてもいいような気もしないでもない・・・)

菜々(副会長も秘密を知ったからって簡単に言いふらすような方ではないですし・・・)

・・・・
・・・
・・

51: 2021/03/11(木) 20:32:41.61 ID:kRmF4zI9
~生徒会室~

ガラッ

副会長「お疲れ様です」

菜々「あ、副会長お疲れ様です」

副会長「会長!聞いて下さいよ!実は優木せつ菜ちゃんに声を掛けられたんです!」キラキラ

菜々「あ、そ、そうなんですか」アセアセ

副会長「会長がせつ菜ちゃんに私がファンだということを教えてくれたんですよね?」

菜々「は!はい!優木さんに言ったような記憶がありますね・・・」アセアセ

副会長「そのおかげで私の事覚えててくれたみたいで、それで声掛けてくれたみたいですよ!」

菜々「それは、よよよかったですねぇ」アセアセ


副会長「ところで、お借りしてたラノベも最新刊まであと2冊のところまで来ましたよ!」

菜々「おお!もうすぐじゃないですか!」

菜々「読み終えたら次は何の作品がいいでしょうかね」





菜々(ふぅ、副会長が喜んでくれたのは嬉しいですが、どうも罪悪感が・・・)アセアセ

・・・・
・・・
・・

52: 2021/03/11(木) 20:44:41.91 ID:kRmF4zI9
副会長「そういえば、会長はラノベや漫画を生徒会室に隠されていたわけですけど、バレたらどうするおつもりだったんですか?」

菜々「え!?」ビクッ

副会長「結果的に私が本を片付けようとしている会長を見掛けたのがきっかけで判明したわけですが、棚にも特に施錠するわけでもなかったですし」

菜々「うぅ・・」

副会長「最悪、先生とか他の生徒会メンバーにバレる可能性もありましたよね」

菜々「あ、あああっ、そこまで考えてはいませんでしたね」アセアセ

副会長「会長は何事にも隙が無さそうなイメージでしたけど、意外とガバガバですね」ニコッ

菜々「あ、あはは~」アセアセ

副会長「そんな意外なところが可愛いなと私は思ってますけどね」ニコッ

菜々「か、可愛い!?」ワナワナ

副会長「ラノベとか漫画とか家に置けないからって隠してましたしね」ニコニコ

53: 2021/03/11(木) 20:47:48.37 ID:kRmF4zI9
菜々「うううう・・・」

副会長「あ、そろそろ下校しないといけない時間ですね」

菜々「あ、ほんとですね」

菜々「帰りましょうか」

副会長「じゃあ、また明日」

菜々「お疲れ様でした」

・・・・
・・・
・・

54: 2021/03/11(木) 20:52:31.75 ID:kRmF4zI9
~帰宅後~

チャプン

菜々(ふぅ、お風呂は落ち着きます・・・)

菜々(それにしても今日副会長が言っていましたが、私って隠し事下手糞なのかなぁ・・・)

菜々(優木せつ菜も謎のスクールアイドルとか自分で言ってますけど、実は気付いている方も多かったりして・・・)

菜々(そう考えると自分が恥ずかしくなってくるかも・・・)

・・・・
・・・
・・

55: 2021/03/11(木) 21:17:59.03 ID:kRmF4zI9
~スクールアイドル同好会~

侑「もうすぐせつ菜ちゃんのライブだね」

せつ菜「はい、いつも皆さんおかげで開催させて頂いています」ニコッ

侑「準備の方もそろそろ本腰入れないといけないね」

せつ菜「はい、万全に出来るようにしないといけません」

せつ菜「侑さんにはいつもお世話になっていますが、今回も宜しくお願い致しますね」ニコッ

侑「お安い御用だよ!」

せつ菜「あ!今日は生徒会の仕事が溜まっているのでお先しますね」

侑「お疲れ様~」

せつ菜「みなさんお疲れ様でした!」

・・・・
・・・
・・

56: 2021/03/11(木) 21:24:37.96 ID:kRmF4zI9
~生徒会室~

ガラッ

菜々「お疲れ様です!」

副会長「お疲れ様です!」

菜々「副会長、遅れてすみませんでした」

副会長「いえいえ、会長がいらっしゃる前にある程度進めておきましたよ」

菜々「ほんと、皆さんのお陰で何もかも上手く回っています」

菜々「感謝しかありません」

副会長「随分とオーバーですね」アハハ


副会長「そういえば、来週せつ菜ちゃんのライブがあるそうですね」

副会長「私はもちろん行きますけど、会長も行きませんか?」

菜々「うーん、今回も用事があるんですよ」アセアセ

菜々「多分行けないと思います」アセアセ

副会長「そうですかー、一緒に行きたかったんですが残念ですね」

菜々「じゃあ仕事しましょうか」

副会長「はい!」

・・・・
・・・
・・

57: 2021/03/11(木) 22:23:42.30 ID:kRmF4zI9
菜々「ふぅ、大体仕事の目処がつきましたね」

副会長「お疲れ様です」


菜々「そろそろお貸ししたラノベ全巻読み終えたんじゃないですか?」

副会長「はい、無事に終えました」ニコッ

副会長「凄く楽しめましたよ!会長のお陰です」

菜々「次は何読みますか?」

菜々「本棚見てみましょうか」

ガラガラガラッ

菜々「うーん、全部オススメですけど、ここにある本を全て持って帰るのは無理ですからねぇ」

副会長「そうですね、この作品とか興味ありますか?」

ピタッ

菜々「あっ、ごめんなさい!手が触れてしまいましたね」

副会長「・・・」

副会長「会長?」

菜々「どうしました?」

副会長「私は会長から借りる本も楽しいですが今1番興味あるのは、会長、あなたなんですよ」

菜々「え!?」ビクッ

菜々「そ、それは、、どういう・・」

58: 2021/03/11(木) 22:25:45.64 ID:kRmF4zI9
副会長「そうですね、この作品とか興味ありますか?」

訂正

菜々「そうですね、この作品とか興味ありますか?」


m(_ _)m

59: 2021/03/11(木) 22:31:29.37 ID:kRmF4zI9
副会長「完璧で隙のない会長が、ラノベ隠してた件とかで色々と身近に感じるようになって・・・」モジモジ

副会長「そうしたら、凄く会長が愛おしく感じるようになって来て・・・」

菜々「え!?」


副会長「・・・はっ!」

副会長「ごめんなさい!忘れて下さい!」


ガチャッ

パタンッ

タッタッタッタ


菜々(・・・。)

65: 2021/03/12(金) 03:11:26.77 ID:Debr3eib
菜々(副会長・・・)ドキドキ

菜々(それはどういう意味ですか・・・?)

・・・・
・・・
・・

66: 2021/03/12(金) 03:17:19.21 ID:Debr3eib
~帰宅後~

菜々「ただいま・・・」

母「おかえり」

母「どうかしたの?」

菜々「な、なんでもない!」

ガチャ

パタン

菜々(副会長の言っていた事の意味・・・)

菜々(あれって・・・)

菜々(言葉通りの意味ですよね・・・)

菜々(明日会ったら何て話しかけたらいいんだろ・・・)

・・・・
・・・
・・

67: 2021/03/12(金) 03:36:02.64 ID:Debr3eib
~生徒会室~

ガチャ

菜々「お疲れ様です」キョロキョロ

菜々(誰もいない・・・)

菜々(・・・。)ドキドキ


ガチャ

副会長「お、お疲れ様です・・」

菜々「あ!ふ、副会長・・」

副会長「・・・。」

菜々「・・・。」





副会長「あ、あの・・昨日は突然逃げてしまってすみませんでした・・・」

菜々「は、はい!」ドキッ

68: 2021/03/12(金) 03:55:08.29 ID:Debr3eib
副会長「わ、私・・会長を見ていると、もう気持ちが抑えきれません・・・」

菜々「え!?」

菜々(副会長・・・、綺麗な長い髪に眼鏡がよく似合うお淑やかで美人な方・・・)

菜々(そ、そんな潤んだ目で見つめられると、私もおかしくなりそう・・)ドキドキ

副会長「会長?」

菜々「は、はい」ドキドキ

菜々(待って、顔近づけられたら・・・そんな・・・んんっ!)

菜々「んっ・・・。」

副会長「・・・。」

カチッ

副会長「眼鏡と眼鏡が当たりますね・・・」


副会長「あ、あの、迷惑でしたか?」

菜々「い、いえ・・ビックリして」ドキドキ

副会長「否定されないんですね・・・」

副会長「受け入れて頂いたと捉えていいですか?」

菜々(どうしよう、胸が張り裂けそう・・・)

副会長「眼鏡外しましょう」スッ

副会長「会長のもお外しします」スッ

菜々「あっ・・・」

副会長「もう一度・・・」

菜々「んっっ・・」

菜々(副会長と私がキスしてる・・)

菜々(よくわからないけど、頭が真っ白になる・・)

・・・・
・・・
・・

71: 2021/03/12(金) 06:55:59.92 ID:Debr3eib
菜々「ぷはっ、はぁっはぁ」

副会長「ごめんなさい、ずっとキスしてたら苦しいですよね」

副会長「ずっと息止めてたんですね」

副会長「そんなところも可愛い・・・」

副会長「息落ち着きましたか?」

菜々「」コクッ

副会長「ではまた・・・」

菜々「・・・。」


菜々(それから何度も副会長と私は唇を重ねた・・・)

・・・・
・・・
・・

72: 2021/03/12(金) 07:10:08.69 ID:Debr3eib
菜々(ああ、溶けそう・・・)

菜々(副会長とソファーに腰掛けてキスしていると何も考えられなくなってゆく・・・)

菜々(一度ど唇を離し、真っ直ぐ眼を見つめてくる副会長・・・吸い込まれそう・・・)

副会長「会長の綺麗な身体に触れてもいいですか?」

菜々「だ、誰か来ますよ・・」

副会長「ふふ、冗談です」ニコッ

副会長「でも拒まないんですね」

副会長「この先は時間掛けながら進ん行きましょう」

菜々「・・・はい」

副会長「はい、眼鏡お返しします」スッ

菜々「ありがとうございます」

副会長「・・・?」

菜々「どうしましたか?」

副会長「いえ、なんでも」

73: 2021/03/12(金) 07:17:50.17 ID:Debr3eib
菜々「もうこんな時間?」

菜々(ライブの用意しないと・・・)

副会長「ごめんなさい・・・」

菜々「いえ、気にしないで」

菜々「びっくりしましたが嫌じゃありませんでした・・・」

菜々「用事ありますので行きますね」ニコッ

副会長「はい、また明日」ニコッ

ガチャ

・・・・
・・・
・・

74: 2021/03/12(金) 07:30:42.25 ID:Debr3eib
~帰宅後~

菜々(ああ、どうしよううう・・)ワナワナ

菜々(副会長にキスされたら真っ白になっちゃって・・・)

菜々(今頃になって恥ずかしくなってきました)プルプル

菜々(ライブの用意の仕事の時なんか全く集中出来ませんでしたし・・・)

菜々(急だったけど嫌じゃなかった・・・)

菜々(副会長は私をどう思ってるの?)

菜々(私は・・・)

・・・・
・・・
・・

76: 2021/03/12(金) 08:29:08.22 ID:Debr3eib
~数日後、生徒会室~

ガチャ

菜々「お疲れ様です!」

菜々(まだ誰も来てないですか・・)

菜々「ライブの練習や用意が忙しかったとはいえ数日も副会長に任せきりになってしまった・・・)





ガチャ

副会長「あ!会長!」

菜々「副会長!すみません、数日も顔出せなくて申し訳ないです」ペコッ

副会長「ふふふ、あれっきりでしたから、もう会ってくれないのかと思いました」

副会長「衝動的にあのような事をしてごめんなさい」ペコッ

菜々「い、いえいえ、私こそLINEでしか欠席する旨を伝えていなかったので大変失礼しました」アセアセ


副会長「今日はお忙しくないのですか?」

菜々「ええ、少し落ち着いたので、生徒会の方も気になっていたので飛んできたんです」アセアセ

菜々「副会長に仕事を丸投げの状態でしたからね」シュン

副会長「私は会長の補佐ですから構いませんよ」

副会長「それより、気に掛けていて貰えたのが嬉しいです」

菜々「は!はい!」ドキドキ

菜々「そ、そうですね・・・」ドキドキ

80: 2021/03/12(金) 12:36:27.42 ID:Debr3eib
菜々「ところで副会長、今日は来れましたが、また数日ほど生徒会に来れなくなると思いますので宜しくお願いします」

菜々「ホント申し訳ありません」

副会長「いえいえ、ご無理なさらぬように」

副会長「あ、それと、勝手に本棚のラノベお借りしてますので」ニコッ

菜々「どうぞ!副会長に読んで頂きたいのでお持ち下さい」ニコッ

・・・・
・・・
・・

81: 2021/03/12(金) 12:49:31.03 ID:Debr3eib
~せつ菜のライブ当日~

副会長(結局1人で参戦か)

副会長(いつも通りだけど会長とご一緒できれば良かったんだけど)





副会長(会場に早く着き過ぎてしまいましたね)

副会長(どうしよう、いまから別なところで暇潰すほどの時間もないし・・・)

副会長(開場まで大人しく待ちますか)





副会長(ん?あちらから来る人・・会長?)

副会長(気のせいかな・・)

副会長(ん?会場に入っていった?)

副会長(・・・。)

82: 2021/03/12(金) 12:54:26.28 ID:Debr3eib
・・・・
・・・
・・


せつ菜(はぁ、はぁ、)

せつ菜(自分のライブなのに遅れてしまうとは情け無い)

せつ菜(お母さんに用事を頼まれたとはいえ、皆さんに迷惑掛けるのはスクールアイドル失格ですね・・・)

ガチャ

せつ菜「みなさん、遅れてすみませんでした」ハァハァ

侑「大丈夫だよ。主役は衣装に着替えて本番に備えてね」

せつ菜「ありがとうございます」ハァハァ

せつ菜「よろしくお願い致します」


せつ菜(よし、今日のライブもしっかり演りきろう)

・・・・
・・・
・・

83: 2021/03/12(金) 12:57:08.53 ID:Debr3eib
~ステージの袖~

せつ菜(開演までもう間も無くだ)

せつ菜(そういえば、副会長は来て下さっているのかな・・・)

せつ菜(ここからじゃお客さんの一部しか見えない)

せつ菜(来てくれていると嬉しいのですが・・・

・・・・
・・・
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84: 2021/03/12(金) 13:02:04.02 ID:Debr3eib
~ライブ終了後~

侑「今回も無事に終えることができたね」

せつ菜「はい!みなさんのおかげです!ありがとうございました」

侑「ああ、それと、新聞部がせつ菜ちゃんのライブレポート記事書きたいみたいで本人インタビューもしたいから協力お願いしたいって」

せつ菜「そうなんですか」

侑「片付けはこっちでやるからせつ菜ちゃんはそっち行ってきなよ」

せつ菜「分かりました、お願いします」

侑「宣伝もスクールアイドルの大事な仕事だからね~!」ニコッ

せつ菜「はい!」

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85: 2021/03/12(金) 13:06:22.54 ID:Debr3eib
せつ菜(ふう、新聞部のインタビューに熱く語り過ぎてしまいました・・・)

せつ菜「侑さん、片付けの方はいかがですか?」

侑「こっちはもう終わったよ」

せつ菜「ありがとうございます」ペコッ

侑「もうみんな帰ったからせつ菜ちゃんも準備できたら帰ってね」

侑「最終確認は私していくから」

せつ菜「何から何までホントありがとうございます」





せつ菜「ではお疲れ様でした!失礼致しますね」

侑「気を付けてね」

86: 2021/03/12(金) 13:10:48.87 ID:Debr3eib
ガチャ

せつ菜(ふう、今日も疲れたな)


せつ菜「あれ?」ドキッ

副会長「お疲れ様です、せつ菜ちゃん」

せつ菜「見に来て頂けたのはステージ上から気付いていました。ありがとうございました」ペコッ

副会長「本当は出待ちなんてするべきではないのでしょうけど、どうしても会長に会いたかったものですから」

せつ菜「え!?」ビクッ

87: 2021/03/12(金) 13:14:07.68 ID:Debr3eib
せつ菜「かかかかか会長!?なんの事でしょうか~」アセアセ

副会長「私はもう気付いていますから隠さなくていいですよ」ニコッ

せつ菜「あ、そうでしたか・・・」

副会長「良かったらどこかでお話ししませんか?」

せつ菜「は、はい」

せつ菜「では、帰り掛けに学校に荷物置いて行こうと思っていたので生徒会室にでも行きましょうか」

副会長「はい」ニコッ

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88: 2021/03/12(金) 13:26:29.83 ID:Debr3eib
~生徒会室~

菜々「大した荷物ではないですがお手伝いありがとうございます」

副会長「いえいえ」

菜々「あの、気付いていたとのことですけど、いつから気付いていたのですか?」

副会長「そうですね、もしかしてという思いは少し前からありまして、それが今日確信に近いものを感じ、最後に出待ちをさせて貰ったらビンゴというところです」

菜々「そうでしたか」アセアセ

副会長「前にこの部屋で会長にキスした時あったじゃないですか」

菜々「は、はい」

副会長「あの時に眼鏡を外してお返しする時に会長の顔を見たらアレって思ったんです」

副会長「それでもしかして?という思っていたのですが、今日のライブの開場待ちをしているところに、会長に似た人が入っていくのが見えたんです」

副会長「それでやはり?と思いまして、ステージ上のせつ菜ちゃんを見ていたら普段の会長とダブる部分が多々ありまして、それでこれは間違いないかもと思い出待ちしてみたら正解だったという訳です」

菜々「はぁ~」ガクッ

副会長「謎のスクールアイドルの正体がバレてガッカリしましたか」ニコッ

菜々「いえ、副会長には自分で正体を明かしたいと思っていたものですから、自分の不手際にガッカリというところです・・・」

副会長「そうなんですか」

副会長「私は自分で気付けたのも嬉しいですが、会長が自分から明かそうと思ってくれていた事が更に嬉しいです」

90: 2021/03/12(金) 13:35:52.75 ID:Debr3eib
菜々「そう言って頂けると嬉しいですけど、我ながら情け無いですね」アセアセ

副会長「ふふふ、そんな事ありませんよ」



菜々「あ、あの、副会長・・・」

菜々「副会長は私のことをどう思ってくれているのですか?」

副会長「そういえば、行動だけ先走って肝心なことを伝えてませんね」

副会長「私は菜々さんのことが好きなんです」

菜々「!」

菜々「それなら・・・良かったです・・・」

副会長「衝動的とはいえ、好きじゃない人にあのような事はしませんから・・・」


菜々「私も・・副会長があれから気になってしまって、おそらく好きになってしまいました」モジモジ

副会長「!」

副会長「嬉しいです」ウルウル

菜々「今日のライブも、副会長をステージの上から探していたのですよ?」

菜々「それで見つけてからは気になって仕方なかったんです・・」

副会長「だから妙に目が合うかのような感じがしたんですね」

菜々「は、はい」

91: 2021/03/12(金) 13:41:47.77 ID:Debr3eib
副会長「会長・・・」

副会長「いえ、2人だけの時は菜々さんと呼ばせて下さい」

菜々「はい、よろこんで」

副会長「菜々さん、またキスさせて下さい・・・」

菜々「はい・・・」

菜々「・・・んっ」





副会長「・・・。」

菜々「・・・。」


副会長「今度は同意の上ですね」

菜々「それ何だかすこしおかしいですよ」フフフ

副会長「ふふっ、たしかに」

菜々「初めての時も私嫌じゃありませんでしたから」

副会長「嬉しい・・・」



菜々(それからしばらく2人で何度も口付けを交わした・・・)

92: 2021/03/12(金) 13:54:47.97 ID:Debr3eib
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・・・
・・


副会長「今日は色々と良い事が続いて嬉しいのですが、少し懸念があります」

菜々「?」

菜々「なんですか?」

副会長「生徒会長の中川菜々さんというだけでも慕っている生徒が多いというのに、しかも人気スクールアイドルの優木せつ菜ちゃんだったなんて回りに敵が多すぎます・・・」

菜々「そ、そうなんでかね」アセアセ

副会長「そうです!」

副会長「はぁ、これから心労がたたりそうだなぁ」ハアッ

菜々「大丈夫ですよ、私は副会長を裏切りませんから」ニコッ

副会長「そういう問題じゃないんです!」

菜々「へ?」

副会長「ま、いいですけど!」


副会長「そうだ、早いうちに既成事実を作りましょう」

菜々「え!?ききききき既成事実ですか!」ドキッ

菜々「まままままだ心の準備が!」ドキドキ

菜々「そ、それに、ライブ後で汗かいたままですし・・・」アセアセ

副会長「菜々さん今日やる気なの?」

副会長「私は後日のつもりだったんだけど」ニヤッ

菜々「ああああああー!違いますよ!」ワナワナ

副会長「エ チなラノベ読んでいるだけに、こういうことにも興味あるんですね」ニコッ

菜々「あああああーもう!!」

副会長「あはは!」

93: 2021/03/12(金) 13:58:17.72 ID:Debr3eib
おしまい

98: 2021/03/12(金) 16:56:06.82 ID:Debr3eib
中川菜々と副会長が虹ヶ咲で1番好きなもんで

94: 2021/03/12(金) 13:58:42.95 ID:N4nOwRhk
最高のSSだった!!乙!

95: 2021/03/12(金) 15:00:04.61 ID:vN6QAURd
素晴らしいものをありがとう

97: 2021/03/12(金) 16:22:11.14 ID:DYmUHt3m
ここ最近副菜の攻勢がすごい

99: 2021/03/12(金) 17:01:49.80 ID:MAhGGpdg
乙! このカプ一番好き!
いつか続きとかあるなら嫉妬する二人が読みたい

100: 2021/03/12(金) 18:11:57.27 ID:yr+X2GJ4
最高だった、、、
副会長のお名前分かれば、さらに流行りそうだなこのカプ

102: 2021/03/12(金) 20:40:11.85 ID:jEVtateU
名前付けて欲しいというのも、名前がないからいいというのも、どちらも一理ありそう

105: 2021/03/13(土) 03:15:53.37 ID:tjGqNgAs
乙!よかった

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1615411210/

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