遥「お姉ちゃんを好きになるのは遺伝子的に当然だと思うよ」【SS】 | ラブライブ!まとめ ぷちそく!!

遥「お姉ちゃんを好きになるのは遺伝子的に当然だと思うよ」【SS】





はるかかなた SS
1: 2020/12/02(水) 08:04:41.94 ID:xYN7SoET
遥「だって、私もお姉ちゃんもお父さんとお母さんの遺伝子が混ざり合ってできたんだよ?」

遥「お父さんがお母さんを好きになったように」

遥「お母さんがお父さんを好きになったように」

遥「私の中のお父さんがお姉ちゃんの中のお母さんを」

遥「私の中のお母さんがお姉ちゃんの中のお父さんを」

遥「大好きになって、愛し合いたいってなっていくのは至極当然のことなんじゃないかな?」

遥「もしもそんなことないって姉妹がいたとしたら」

遥「親は本当に愛し合っていない可能性があるってだけで、姉妹間の恋愛については何の問題もないと思ってるんだよね」

遥「女の子同士だって」

遥「半分男、半分女で作られた体なんだから」

遥「半分男、半分女で作られているお姉ちゃんにそれぞれが恋をしてしまうのは、もうどうにもならないことだって思う」

遥「だからね、お姉ちゃん……結婚しよ?」

2: 2020/12/02(水) 08:09:38.42 ID:xYN7SoET
シーン.....

遥「なんて、お姉ちゃんまだ帰ってきてないんだけど……」

ギシッ.....

遥(帰ってきてたところで)

遥(こんなこと、お姉ちゃんがいるときには言えないし)

遥(今だって十分、結婚生活しているようなものだし)

モフモフ....
  ギュッ

遥(お姉ちゃんの枕良い匂いがする……)

遥「はぁ……」

遥(いつも勝手に下段のベッドで転寝してるのが)

遥(上段に上がれないほど練習で疲れてるって建前で)

遥(お姉ちゃんがいないのを見計らってお姉ちゃんの枕の匂い嗅いでるって知ったらどう思うんだろ)

遥「はぁ……好き……」ボソッ

11: 2020/12/02(水) 08:22:30.73 ID:xYN7SoET
遥(なんでお姉ちゃんはお姉ちゃんなんだろ)

遥(お姉ちゃんのせいで、いつも一緒にいられるしいいとこも悪い所も……全部知っちゃってるし)

遥(お姉ちゃんのせいで、遺伝子レベルでこんなに好きになっちゃう)

遥(なのに……お姉ちゃんに恋するのはおかしいとか、女の子同士はおかしいとか)

遥(意味不明で訳が分からない)

遥(たとえ産まれてきた結果が女の子であっても、半分はお父さん……男の子なんだから)

遥(それはもうちゃんとした異性恋愛だよ)

遥(見た目が女の子ってだけなのに、それだけでダメだとか……もう……)

モフモフ
   ギュッ.....
 スンスン
    スンスン

遥(いつも私達のために頑張ってくれるお姉ちゃん……)

遥(私ももっと頑張らないとって思わせてくれるお姉ちゃん……)

遥(毎朝、制服の上からエプロン付けてるお姉ちゃんは幼妻っぽくて煽情的ったらない……)

遥(あ、間違えた……)

遥(……頑張りすぎて少し不安になる)

13: 2020/12/02(水) 08:27:40.67 ID:ZxPD8f3f
ζ(*^ᴗ^*)ζ

14: 2020/12/02(水) 08:28:32.89 ID:gV/Gey4+
|c||^.-^||ふーん

15: 2020/12/02(水) 08:31:58.24 ID:xYN7SoET
遥(正直、お姉ちゃんにアルバイトなんてして欲しくない)

遥(スーパーでバイトなんてしてたら、お姉ちゃんの苦労も知らずに遊び歩いてる他学校の人にナンパされかねないし)

遥(商品の場所案内で声かけて優しくされただけで好かれてるって勘違いする人がいないとも限らない)

遥(お姉ちゃんがやるには、あまりにも危険すぎるよ……)

遥(私のお姉ちゃんだよ?)

遥(髪がもふもふのやわやわで、良い匂いがして)

遥(背がそんなに高くないのに、胸もお尻も大きくて)

遥(筋肉質ではなくても、そんなに脂肪のついてないほどよく柔らかくてちょうどいいサイズのウエストのお姉ちゃんだよ?)

遥(……あんなえ ちな店員がいたらダメだと思うよ)

遥「だから、バイトなんて私がやるって言ってるのに……お姉ちゃんってば……」

スンスン
  スンスン.....

遥(全部……自分でやっちゃおうとするんだもん……)

遥(そんな悪いところも含めて……好きだけど)

17: 2020/12/02(水) 08:39:23.68 ID:xYN7SoET
遥(いつか、お姉ちゃんは私以外の誰かを好きになって、私のところに連れてくるのかな)

遥(私に見せたこともないような笑顔で腕に抱き着いて、体を密着させて)

遥(大好きとか、好きとか、愛してるとか……夜には体を重ね合って、唇を……)

ガタンッ

遥「だめぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」

ボフンッ
  ボフンボフンッ

バンバンバンバンバンッ!

遥「そんなこと……そんなこと……っ!」

遥(お姉ちゃんと結婚するのは私なのっ!)

遥(一番好きなのも愛してるのも……幸せにできるのだって、私なのっ!)

遥(もしも、お姉ちゃんが誰かも知らない人と結婚するなんて……)

遥(ううん、交際するなんてなり始めたら私……)

遥「うっ……」ビクッ

遥(吐きそう……)

19: 2020/12/02(水) 08:45:43.88 ID:xYN7SoET
タダイマー....

遥「ぁっ……帰って来た……」

サッ
     サッ
 ギシッ
  モフモフ
    ボフンッ

遥「すぅ……はぁ……」

遥「んっ……はぁ……」

遥「すやすや……」

.....ガチャッ

彼方「ただい……あー、遥ちゃんったらまた寝てる」

彼方「制服で寝たら皺になっちゃうのに……」

ナデナデ

遥「んぅ……」

彼方「それだけ……スクールアイドルの練習が充実してるってことかな~?」

21: 2020/12/02(水) 08:52:08.35 ID:xYN7SoET
彼方「……さっさと着替えちゃおうかな」

遥(……うん。その方が良いと思うよ)チラッ

遥(下段からだと、お姉ちゃんの着替えはほぼ全身が見える)

遥(角度によっては顔の部分が隠れるから……すっごくえ ち……好き)

遥「ん……」

モゾモゾ.....
   ギシッ

遥「……すやすや……」

彼方「かわいい顔して寝てくれちゃって……」

遥(可愛いのはお姉ちゃんだよ)

彼方「お姉ちゃんのベッドなんだけどな~」

遥(だから使ってるの……ごめんね)

遥「んんぅ……お姉ちゃ……好き……」

彼方「えへへ~お姉ちゃんも、大好きだよ~」

ナデナデ

遥(あっ……好き……)

23: 2020/12/02(水) 08:59:22.96 ID:xYN7SoET
シュルッ.....
     パサッ
  パサッ
   ガサッ....

遥(……お姉ちゃんと結婚したい)

遥(でもその前に、本気で交際したい)

遥(今だって、恋人未満のデートは一杯してるけど)

遥(互いに恋人同士だって認識して)

遥(普段よりもドキドキして、気が気じゃないデートをしてみたい)

遥(道端で抱き合ってる人、キスしてる人)

遥(そんな人たちを見かけたら互いにちょっと気まずくなって)

遥(ちらっと眼を向けたら互いに視線が重なっちゃって顔を背けるけど……手だけはしっかり握っちゃうの)

遥(……なんて、そんなの空想にしかならない)

彼方「~♪」

遥(私の、私だけのお姉ちゃん……さりげなく、さりげな~く……告白しちゃおうかなぁ……)

24: 2020/12/02(水) 09:05:46.15 ID:xYN7SoET
――――――
―――

遥「ん……」

遥「ぁっ!」

ガバッ
   キョロキョロ.....

遥(また本当に寝ちゃった……)

遥(お姉ちゃん、お夕飯作ってるよね……)

ギシッ
  タッタッタッ....

ガチャッ

遥「お姉ちゃんっ」

彼方「わぁっ……ど、どうしたの遥ちゃん?」

遥「私も手伝う!」

彼方「ん~ゆっくりしてても良いのに」

遥「手伝いたいの……それに、寝ちゃったから全然平気」

遥(お姉ちゃんの匂いで元気百倍だもん)

遥「お姉ちゃんこそ、疲れてるんだから……休んでいいんだよ?」

彼方「彼方ちゃんは大丈夫だよ~ありがとねぇ~」

ナデナデ

遥(今は大丈夫でも、いつかは……だから、無理しないで欲しいのに)

27: 2020/12/02(水) 09:15:06.29 ID:xYN7SoET
トントン....
   チッチッチッ...シュボッ
 カンッカンッ
   カシュッ....

遥「……ごめんね? お姉ちゃんが一番大変なのに、私だけ寝ちゃって」

彼方「気にしなくていいのに」

遥「気にするよ……お姉ちゃんのことだもん」

彼方「遥ちゃん……」

シャッシャッシャッ.....
  カチャンッ
    ギュッギュッ……
....ジュッ~ッ

遥「……お姉ちゃんが結婚しちゃう夢を見たよ」

彼方「えっ? 遥ちゃんじゃなくて?」

遥「うん、お姉ちゃんが結婚して……嫁いじゃって……いなくなっちゃうの」

遥「最近……結構そういう夢見るんだよね……」

遥「するんだよね? いつかはさ……誰かと結婚……」

彼方「そうだねぇ……いつかはすると思うよ~」

遥「……結婚しないでって言ったら、しないでくれる?」

彼方「え?」

遥「結婚して欲しくない、いなくならないで欲しい、ずっと、ずっと一緒にいてって言ったら……いてくれる?」

31: 2020/12/02(水) 09:30:04.83 ID:xYN7SoET
彼方「どうしたの? そんな……」

遥「夢の中で私が聞いたら、お姉ちゃんが答える前に目が醒めちゃってさ……」

遥(嘘だけど)

遥「だから、聞きたくなっちゃって」

遥「……分からないよね、今は」

彼方「そうだなぁ……」

彼方「そもそも、多分、お姉ちゃんが結婚するのは遥ちゃんがしてからにすると思うよ~」

遥「そしたら一生結婚できないよ?」

彼方「おぉぅ……?」

遥「ぁっ……えっと……多分ね、多分……」

彼方「大丈夫だよ」

彼方「遥ちゃんはこんなにかわいくて、頑張り屋さんで、しっかりしてるんだもん」

彼方「遥ちゃんを好きになってくれる人は、たっくさんいるよ~」

ナデナデ

遥「えへへ~そうかなぁ……」

遥(私が好きになれる人が、いないんだけどね)

32: 2020/12/02(水) 09:38:15.36 ID:xYN7SoET
遥「例えばの……話なんだけど」

彼方「うん」

遥「お姉ちゃんが女の子に好きです、付き合ってくださいって言われたらどうする?」

彼方「ん~女の子かぁ……」

遥「ほらっ、虹ヶ咲学園って女の子しかいないでしょ? だから、そういう関係で」

遥「卒業式の日、告白されるみたいなことがあるかもしれないし」

彼方「ん~……どうだろうなぁ」

彼方「好きだって言ってくれた気持ちは、凄く嬉しいと思う」

彼方「男の子の好きよりも、ずっとずっと大きな想いの籠った " 好き " だと思うから」

彼方「だから……うん~……」

彼方「私も一杯一杯考えて、同性の問題だとか、色々……ちゃんと考えて」

彼方「気持ちに応えられるって思ったら……いいよ~って、言うかもしれない」

彼方「少なくとも、女の子同士だから無理って、酷いことは言わないようにする。と、思う……」

彼方「その時になってみないと、本当にどうなるかはわからないけどね~」

34: 2020/12/02(水) 09:50:17.37 ID:xYN7SoET
遥「そっか……」

彼方「なになに~?」

彼方「もしかして遥ちゃんは、女の子に告白されたのかな~?」

遥「ち、違うよっ!」

遥(されても断るし……)

遥「気になった、だけだよ」

遥「………」

遥「……ねぇお姉ちゃん」

彼方「何~?」

遥「……私がもし、姉妹じゃなかったら恋人にしてた?」

彼方「ん~……んんっ!?」

彼方「は、遥ちゃんってば急に何を言ってるのかな~?」

遥「ほら、私はお姉ちゃんが ” 大好き ” だし、お姉ちゃんも好きって言ってくれるから両想いみたいなものだし」

遥「そのまま、赤の他人だったなら……どうしてたかなって」

彼方「ん~……ん~……っ……」

36: 2020/12/02(水) 10:07:18.25 ID:xYN7SoET
遥(お姉ちゃんはすごく、凄く真剣に悩んで)

遥(誤魔化すように、料理を片手間にしながら……悩んで)

遥「……無理?」

彼方「無理というか、なんというか……」

彼方「遥ちゃんと姉妹じゃないのを想像が出来ないんだよねぇ……」

彼方「でも、そうだねぇ」

彼方「もし、今の好きな気持ちが姉妹じゃない遥ちゃんにも向けられていたら」

彼方「……う~ん」

彼方「彼方ちゃんは……遥ちゃんからきてくれたら、良いよ~って付き合うかも」

彼方「自分からは……きっと、言えないかなぁ?」

彼方「ぇへへ~」

遥(真剣に考えて……途端に頬を赤らめて照れくさそうに笑う)

遥(超絶かわいいお姉ちゃん……私は好きだよ)

彼方「もし断られたらって思うと……きっと踏み出せないかな~」

遥「だったら、付き合えるかもしれないね」

彼方「告白してくるの~?」

遥「だって、いまでも " 結婚しないで " って思ってるんだよ?」

遥「そんな私が、一人先に卒業していっちゃう彼方先輩のことをただ見ているだけなんてきっとできない」

遥「告白して、付き合って……いつまでも一緒に居たいって行動するはずだよ」

彼方「そこまで遥ちゃんに思って貰えるなんて、彼方ちゃん嬉しいよ~」

遥(……だからさ、お姉ちゃん。私と付き合ってくれないかな)

遥(って、言えたらなぁ……)

39: 2020/12/02(水) 10:53:32.13 ID:xYN7SoET
――――――――
――――――
[夜]


ギシッ.....

遥(お姉ちゃん、女の子同士も有だった……)

遥(私が赤の他人だったら、付き合ってくれそうだった)

遥(姉妹……姉妹がネックなのかな……)

遥(お姉ちゃんに子供産んで欲しいけど、無理)

遥(お姉ちゃんの子供産みたいけど、無理)

遥「……っ」

ギシッ

遥「………」チラッ

遥(私がここまで好きだなんて微塵も思ってなさそう)

遥(いくら何でもここまで無害だと思われちゃうと)

遥(……夜這いしたくなってくるよ、お姉ちゃん)

41: 2020/12/02(水) 11:02:23.67 ID:xYN7SoET
彼方「zzzz……」

遥(いつもいつも、お姉ちゃんのことばっかり考えてるなんて、どうせ知らないよね)

遥(夜、こっそり寝顔覗いてるのも知らないよね)

遥(……お姉ちゃんのえ ち)

遥「もう、こうしてやるんだから」

カタッ
  カタンッ

彼方「ん……」

ギシッ
   モゾモゾ

彼方「んぅ……遥ちゃん?」

遥「すやぴ……」

彼方「二人は狭いのに……」

彼方「こっちでお昼寝するから、勘違いしちゃうんだぞ~……」ボソッ

遥「んっ……んぅ……」ギュッ

彼方「………」

彼方「まぁ……いいかぁ……」

遥(おやすみ、お姉ちゃん)

44: 2020/12/02(水) 11:14:07.71 ID:xYN7SoET
遥(お姉ちゃんの匂いに包まれながら)

遥(お姉ちゃんの体温を感じながら)

遥(お姉ちゃんの腕を抱いて)

遥(小さな枕に二人分の頭を乗せて寝る)

遥(……恋人にも難しい、妹の距離感)

遥(好き……お姉ちゃんが大好き)

遥(ほかの誰にもお姉ちゃんを渡したくない)

遥(誰かと結婚されるくらいなら……違法だろうと私が結婚したい)

遥(本当に私の結婚を待っててくれるなら、私は一生、結婚しないで生きていったっていい)

遥(それくらい、私はお姉ちゃんのこと……好きなんだよ?)

遥「……結婚しようよ」ボソッ

彼方「んぅ……いいよぉ……zzzz……」

遥(言質とった)

遥(なんてね……お姉ちゃんのばか)

遥(大好きになってやるんだから……もうっ)

46: 2020/12/02(水) 11:36:43.78 ID:xYN7SoET
――――――
―――

遥「おはよ~お姉ちゃん」

彼方「おはよ~」

彼方「遥ちゃん昨日、寝ぼけて彼方ちゃんのベッドに入って来たでしょ~」

遥「ぁ、うん……そうみたい」

遥「起きたらお姉ちゃんのベッドでびっくりしちゃった……えへへ……」

彼方「下の方が良いなら、交換しても良いよ~?」

遥「なんなら、ダブルベッドでも良いと思う」

遥「ほら、だって私が下になったら毎回お姉ちゃんが上に上ることになっちゃうでしょ?」

遥「それなら、二人で一つのちょっと大きいベッドで寝るってした方が良いと思わない?」

遥「私とお姉ちゃん、仲いいんだし……無理してわけなくても良いと思うんだよね」

遥「ベッド下収納付きのダブル……ううん、セミダブルでもいいし」

遥「そろそろギシギシ音が鳴るようになってきちゃってるから」

遥「お姉ちゃんも大学生になるわけだし……ベッドは変えた方が良いと思うんだけど」

遥「そこでこのセミダブルサイズのベッドなんだけど」

.....スッ

遥「側面に衣類収納用の――」

彼方「す、すとーっぷ!」

彼方「さすがにそんな一気に言われても困るかなぁ……」

48: 2020/12/02(水) 11:47:50.06 ID:xYN7SoET
遥「ん……えっと、じゃぁ」

遥「お姉ちゃんと一緒に寝たいからベッド新しくしたい」

彼方「おやぁ……?」

遥「だって、その方が気持ちよく寝られたんだもん……」

遥「確かにちょっと窮屈で少し熱くなっちゃったけど」

遥「それはベッドの問題であって、お姉ちゃんと一緒に寝ること自体には何の問題もなかったよ」

遥「だから、ベッドも軋むしお姉ちゃんも大人になるし」

遥「そろそろベッドを新しくして快適に寝られるようにした方が良いと思う」

遥「特に、冬場なんて夜寝るとき布団が暫く冷たいけど」

遥「私が先に寝ていればお姉ちゃんはすぐにあったかい布団で気持ち良く寝られるよ」

彼方「それはそうだけど……」

彼方「遥ちゃん、そろそろ自分の部屋が欲しいとか――」

遥「別に思わないよ」

遥「だって、これまでずっとお姉ちゃんと一緒に使ってきたわけだし」

遥「来年からお姉ちゃんとは別々ってなったら、私きっと寂しくなってお姉ちゃんのところに駆け込んじゃうと思うよ」

遥(って、言っておけば許してくれそう)

遥「あ、もちろん……お姉ちゃんが嫌なら、良いけど」フイッ

50: 2020/12/02(水) 12:01:36.88 ID:xYN7SoET
彼方「そっか……」

彼方「う~ん……」

遥「それでね、お姉ちゃんが良いならだけど……さっきも見せようとしたこのベッド」

彼方「なになに?」

遥「ベッド下に収納スペースがあって、このサイズ……」

遥「組み立てるのが少し大変だけど、出来なくはないと思うし……これが良いかなって考えてて……」

遥「後もう一つがこっち」

サッ

遥「寝台とかは省いて、折りたためるマットレスだけ」

遥「使わない時は畳んでソファにしたりもできるし……昼間は場所を取らないから部屋を広々と使えるようになる」

遥「お金はちょっとかかるけど……大丈夫。私、小学生からずっとお金を貯めてるから。買える」

彼方「さ、流石にそんなことしなくていいよ~」

彼方「お金がないわけじゃないんだから」

遥「でも、私の我儘だから……」

彼方「お金を出せばいいって言って貰えるかも~って?」

彼方「こらこら~」

ペシペシ

彼方「悪いこと考える子はお仕置きだよ~」

遥(やめてかわいい、好きが暴発して押し倒しちゃうよ)

52: 2020/12/02(水) 12:32:09.89 ID:xYN7SoET
彼方「でもね……このベッドって一応仕切り的な――」

遥「それならこのマットレス立てればいいと思うよ」

彼方「そうだねぇ……」

彼方「……」

彼方「遥ちゃんは私と一緒が良いの?」

遥「うん……お姉ちゃんが嫌じゃなければ」

彼方「ん~……」

彼方「………」

彼方「分かった。じゃぁ、新しくしよう」

遥「ほんとに!? いいの?」

彼方「遥ちゃんがどうしても~って言うならそうするよ~」

彼方「それに最近、遥ちゃんもへとへとで上に上がるの辛そうだし」

彼方「二人で一つのタイプなら、上に上がらなくても良いからねぇ~」

彼方「ただ、そうするには少し模様替えが必要だし」

彼方「彼方ちゃんと遥ちゃんの部屋の境目が無くなっちゃうよ?」

遥「うんっ、大丈夫」

遥「お姉ちゃんとなら……なんでも一緒で良いよっ」

彼方「まったく~調子がいいなぁ~」

ナデナデ

遥「えへへ~」

遥(お姉ちゃんと一緒に寝れるっ!)

55: 2020/12/02(水) 13:35:06.89 ID:xYN7SoET
――――――
―――
[半月後]

遥(新しいベッドは、考えに考えた結果、床に直置きのマットレスになった)

遥(折りたたむことができるから、使わない時はソファーとしてくつろぐこともできる万能タイプ)

遥(それが届いた今日……)

遥(届く前に部屋の模様替えを済ませて……めでたく、部屋は私たちの部屋になった)

遥(机も箪笥も、寝るのも隣り合わせ)

遥(前のベッドに使ってた短いカーテンを使ったお着換えスペース……は、別にいらなかったけど)

遥(お姉ちゃんがあった方が良いっていうから、一応、用意)

遥「出来たーっ!」

ボフンッ

彼方「遥ちゃん念願のセミダブルベッド……おぉぅ……イイねぇ……」

彼方「両手を広げてもしきりに手が当たらない……」

遥「夜は右手側に私がいるけどね」

彼方「それはそれで……おいで~」

遥「ぇ~いっ」

ボフンッ

遥「これなら二人で寝られる……っ」

彼方「横向きにならなくても二人並べるのは……凄いねぇ~……」

56: 2020/12/02(水) 13:56:45.69 ID:xYN7SoET
遥「……」チラッ

彼方「~♪」

遥「でも……」

ゴロンッ

彼方「わっ……」

遥「寝ぼけてお姉ちゃんに馬乗りになっちゃったりして」

彼方「遥ちゃんは寝相、悪くないから大丈夫だよ~」

彼方「そ~れ~」

グイッ

遥「えっ、ぁ……」

....ゴロンッ

彼方「彼方ちゃんの方が力はあるから……簡単にひっくり返せちゃうねぇ~」

遥「ぁ……えっと……」

遥(お姉ちゃんが上に……上に……っ)

遥(攻められるのも……あり……っ!)

彼方「遥ちゃんは野菜の詰まった段ボールよりも軽いね」

遥「それって重いのかな、軽いのかな……」

彼方「私がお姫様抱っこできる程度には軽いよ~」

遥「えっ、ちょっとやってみて!」

58: 2020/12/02(水) 14:05:17.09 ID:xYN7SoET
彼方「え~危ないよ~」

遥「大丈夫、ベッドがあるから」

彼方「じゃぁちょっと持ち上げるだけだよ~」

遥「やったっ」

彼方「すぅ……はぁ……」

彼方「よし……いくよ~?」

遥「いつでもいいよっ」

グッ
  ググッ....

彼方「むむむむ……」

グググッ

彼方「そいやーっ」

....グイッ

遥「ゎっ……っとと……」

遥「ほんとだ、お姉ちゃん出来てる!」

彼方「嫌でも力がつくからねぇ……ふふんっ。凄いでしょ~」

59: 2020/12/02(水) 14:19:13.31 ID:xYN7SoET
彼方「じゃぁ下ろすよ~」

遥「うん……」

サッ
  ゴロンッ

遥「私もお姉ちゃんをお姫様抱っこできるくらいの力、つけようかな……」

彼方「えぇ~っ、遥ちゃんはそのままでいいのに~」

遥「お姉ちゃんがお姫様で、私が騎士様……その方が何だかしっくりこない?」

彼方「王子様じゃなく~?」

遥「そう、騎士。だって、王子は男の人限定だけど、騎士は女の人もなれるでしょ?」

彼方「たしかにねぇ……」

遥「それでね?」

遥「眠り姫なお姉ちゃんをキスして起こすの」

彼方「女の子のキスで目が醒めるのかな~?」

遥「………」

遥「……お姉ちゃん」

彼方「ん~?」

.....チュッ

彼方「んんっ!?」

遥「どう、かな……目は覚めた?」

61: 2020/12/02(水) 14:25:45.66 ID:xYN7SoET
彼方「ぇっ……あっ……えぇっと……」

遥(突然で気が動転してるお姉ちゃんかわいい)

遥(やっぱり基本は受けててほしいし、ふとした時に攻めてくるのがしっくりくるかも)

彼方「だ、だめだよ~こんな……急にするから唇同士でしちゃったよ~」

遥「ごめんなさ~い……」

遥(狙ったけど)

遥「お姉ちゃんがお姫様抱っこしてくれたから、私も何かしてみたくて……」

遥「目は、醒めた?」

彼方「遥ちゃんのドッキリのおかげでばっちりだよ~……」

遥(お姉ちゃんの唇柔らかかった……)

遥「えへへ……じゃぁ、眠り姫を起こせる騎士になれるね~」

62: 2020/12/02(水) 14:41:26.79 ID:xYN7SoET
彼方「も~遥ちゃんってば……悪い子はお仕置きするって言ったよね~?」

グイッ

遥「ぇっ……ぁっ……お姉ちゃ……」

サワサワ

遥「ひゃんっ……」

   サワサワ.....

遥「ぁっ……だめっ……そこっ」

サワサワ
   サワサワ

遥「やめっ……やっ……ぁっ……」

.....サワッ

遥「ぁっ……あっは……あははははははははっ!」

彼方「それそれ~」

遥「あはははははっははっ……やぁっ……やっっはははははっ!」

彼方「悪い子にはお仕置きだよ~」

コショコショ
  サワサワ

遥「ぉねっ……ひょはっ……ぁっ……」

彼方「えいえ~い~っ」

遥「あははははははははは――」

67: 2020/12/02(水) 14:51:56.30 ID:xYN7SoET
遥「はぁっ……はぁ……はぁ……」

彼方「ふぅ……成敗……」

グイッ

彼方「ぉぉ……っ?」

ゴロンッ....

彼方「ぁっ……ちょ、ちょっと待って遥ちゃん……」

彼方「今のは全面的に急にキスしてきた遥ちゃんが悪いわけで」

彼方「それに対するものだったから対等だったし……もう終わったことだから……彼方ちゃんはちょっと、もういいかな――」

サワッ

彼方「んっっ!」

彼方「遥ちゃ―ーぁんっ……」

ツンツン
    ツン.....

彼方「か、彼方ちゃんがこういうの弱いって知ってるよね? ねっ?」

彼方「遥ちゃん、遥ちゃん……?」

遥「……悪い子が弱点つかないわけないよね~?」

サワサワ

彼方「わぁぁぁぁっぁっ……あはっ……あぁっ……」

サワサワ
   コチョコチョ

彼方「あはっあははははっ……あぁっあはははははははははっ!」

サワサワ
   サワサワ......

彼方「あぁ~っ! あっ、ごめ……あははっ……はりゅ……あはははははははっ!」

70: 2020/12/02(水) 15:06:18.37 ID:xYN7SoET
彼方「あぅぅぅ……」

遥「たまには悪が勝っても良いと思うの」ドヤァ

遥「ふぅ……」

遥(お姉ちゃんとこんなに体触り合ったの、久しぶりかな……)

遥(柔らかくて、気持ち良くて、良い匂いがした……)

彼方「はぁ……ふぅ……」

遥「お姉ちゃん汗だくだよ?」

彼方「遥ちゃ……んが……あちこち……触るからだよ~……」

遥「えへへ、ついつい楽しくなっちゃって」

彼方「も~……」

彼方「はふぅ……遥ちゃん……手加減してくれないから……」

遥「お姉ちゃんが可愛い反応するからいけないんだよ~」

彼方「危うく気絶しかけちゃったよ……ふぅ……」

71: 2020/12/02(水) 15:20:23.94 ID:xYN7SoET
遥「しちゃったら……キスで目を覚まさせてあげるから大丈夫だよ」

彼方「こらこら~だめだよ~……軽々しいキスはだめで~す~……」

遥「起こすためのキスは軽くないからセーフだよ。セーフ」

彼方「えぇ~?」

遥「えへへっ」

遥(ここからもう一歩、ううん。もう一線を越えた先に進みたい)

遥(でもきっと、そう思ってるのは私だけ)

遥(だから、私もお姉ちゃんと同じ……)

遥(この一線の手前で " 踏み出せない " でいる)

彼方「も~……」

グイッ
   ......チュッ

遥「っ……ぇっ?」

彼方「隙あり~これでおあいこだよ~」

彼方「彼方ちゃん、お風呂入ってくるねぇ~」

.....ガチャッ

遥「え、あ……お姉ちゃん……?」

遥「もぅ……お姉ちゃんのえ ち……」

遥「……」ドキドキ

遥(でも今の関係も……私は幸せだから、やっぱり……大好き)

72: 2020/12/02(水) 15:30:05.87 ID:xYN7SoET
遥(それにしてもお姉ちゃんもキス……唇だった……)サワッ

遥(これじゃ一線超えたって……)

遥「……?」

遥「……一線?」

キョロキョロ.....

遥(仕切り、境目のベッド……私が良いならお姉ちゃんはなくしても良いって……)

遥「ぁ……」

遥(この前、他人だったら付き合うかどうかで、お姉ちゃんは私からきてくれたら良いよ~って言うかもしれないって言った)

遥(お姉ちゃんは私がどうしてもって言ったら、仕切り……互いの境界線にもなってたベッドを変えてくれた)

遥「………」

遥「ん~……いや……ないない」フルフル

遥「まさか……まさかねっ……うんっ」ドキドキ

.....ボフン

遥(どっち……どっちなの……お姉ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!)

73: 2020/12/02(水) 15:33:11.61 ID:xYN7SoET
終わり。

99: 2020/12/02(水) 23:31:18.02 ID:xYN7SoET
テスト

100: 2020/12/02(水) 23:32:30.54 ID:xYN7SoET
規制でスレが立てられないのでもう少しだけ

102: 2020/12/02(水) 23:44:19.68 ID:xYN7SoET
――――――
―――
[夜]


遥(……お姉ちゃん、夜中まで勉強するのは変わらないんだよね……)

遥(特待生……私、免除までは多分……いけない……)

遥(それに、お姉ちゃんほど両立できないような気がする……)

遥(夢と、現実……それと家のこと)

遥(全部を両立できる気がしない)

彼方「ん……」ググッ....

彼方「ふぅ……」

カチッ
   スタスタスタ.....

彼方「ふふっ……」

遥(……目を開けたい)

遥(目を開けたいけど、起きてるってバレちゃうし)

ファサッ....
   ゴソゴソッ

遥(お姉ちゃんが、布団に入ってくる……)

遥(なんか、新鮮な感じがする)

遥(あっ……良い匂いする……)

103: 2020/12/02(水) 23:58:21.18 ID:xYN7SoET
彼方「……ん………」

遥(お姉ちゃんの、匂いがする)

遥(お姉ちゃんのあったかさを感じる)

遥(つい最近までは触れるほどの距離にあったお姉ちゃんの体が、ちょっとだけ遠い)

彼方「……遥ちゃん、起きてる?」

遥「ん……んぅ……」

遥(寝てるよ~)

ゴソッ
  モゾモゾ.....

ギュッ

遥(手……!?)

彼方「最近ほとんど、ぎゅうぎゅうなベッドで一緒だったから……こっちの方が落ち着くねぇ……」

彼方「……ちょっとだけ、貸してね~……」ボソッ

遥(手と一緒に私の残りの人生が無料で付いて来るけどね……あ、返品は出来ないよ)

104: 2020/12/03(木) 00:08:24.64 ID:SqV+w0SA
彼方「はぁ……」

遥(お姉ちゃんの手、ちょっとだけ冷たい)

遥(さっきまでペンを握ってた、お姉ちゃんの手……)

遥(私よりも力があるのに、ちょっとしか大きくない手)

遥「ん……」

....ギュッ

彼方「ん~?」

遥(いつもお疲れ様、お姉ちゃん)

遥(ちょっとだけ……恩返し)

彼方「ありがとねぇ……」

遥(お姉ちゃんが好き)

遥(お姉ちゃんが好きだから……私も)

遥(私ももうちょっと、頑張らないと)

108: 2020/12/03(木) 00:39:31.44 ID:SqV+w0SA
――――――
―――
[朝]

モゾモゾ.....

遥「ん……」

彼方「起こしちゃった?」

遥「ん~ん……」

彼方「もう少し寝てて良いよ~」

遥「ん……私も起きる……」

遥「お姉ちゃんと一緒に……朝ご飯作る……」

遥(今までは、お休みの日に教えて貰うくらいだった)

遥(でも、今日からは……平日も、頑張るっ)

彼方「まだ眠そうだけど~」

遥「大丈夫……」

ダキッ.....
     スンスン.....

遥「うん、大丈夫」

彼方「遥ちゃん、あんまり無理しないでね~?」

遥「大丈夫、美味しかったから」

彼方「うん……?」

111: 2020/12/03(木) 01:04:38.19 ID:SqV+w0SA
カチャカチャ....
   チッチッチッボッ....

遥「えっと……こうして……」

ジュー....
    サッ....サッ....

遥「あぁっ……崩れ……」

彼方「そしたら、フライパンをこうして……」

彼方「はい~修復~」

遥「うぅ……でもぼこぼこになっちゃった……」

彼方「最初は良いんだよ、食べられるものができれば~」

遥「綺麗なお料理はまだまだ遠いなぁ……」

彼方「これだって、完成はまだ先だよ~?」

遥「え、ぁ……焦げちゃうっ!」

112: 2020/12/03(木) 01:15:15.31 ID:SqV+w0SA
遥「スクランブルエッグになっちゃった……」

彼方「そしたら、これ卵そぼろにしちゃおっか~」

遥「えっ、でも……」

彼方「豚ひき肉あるから、そぼろ作ろ~」

遥「二色丼作るの?」

彼方「ん~……小松菜を細かくしてほうれん草の代わりにするかなぁ……」

彼方「だから、さっきのはお弁当用で~」

彼方「遥ちゃんは、こっちでもう一回、チャレンジしてみよっか~」

遥「う、うんっ……」

遥(お姉ちゃん、準備と切り替えが早い……)

遥(私が溶き卵作る前に、もうそぼろの下準備終わりかけてる……)

遥(早く、同じくらい作れるようになりたいなぁ……)

カチャカチャ....
     チッチッチッボッ
 キュポッ
   タパタパタパ.....

遥(多少焦げても良いから、慎重に……)

彼方「リラックスリラックス~ゆっくりでいいからねぇ~」

遥「う、うんっ」

120: 2020/12/03(木) 09:24:24.51 ID:SqV+w0SA
遥「凄く型崩れしちゃった……」

彼方「大丈夫大丈夫~」

彼方「形がちょっと崩れちゃってても、卵焼きは卵焼きだよ~」

遥「次は、もうちょっとうまくできるよう頑張るねっ」

彼方「うん~楽しみにしてる~」

遥(結局、私が作ったのは卵そぼろと、ぐずぐずの卵焼き)

遥(お姉ちゃんはお弁当用の三色作っちゃったし、魚も焼いて、お味噌汁も作って……)

遥(……あっ)

遥「今度、酢の物作るよ」

遥「それなら、私でも絶対に出来る」

彼方「そうだねぇ~」

遥(切って、調味料を混ぜ合わせて終わり……超簡単)

遥(形が崩れるとかどうとかもない、安心料理)

遥(正直、え? それで料理したって言えると思ってるの? とか思うけど……)

遥(一つでも多く、手伝うことが今の目標!)

彼方「調味料の調整、遥ちゃんお任せするからやってみようか~」

遥「う、うんっ……」

遥(食べられないものが出来るかも……)

123: 2020/12/03(木) 09:34:42.70 ID:SqV+w0SA
遥「そう言えば、今日もお姉ちゃんバイトがあるから」

遥「帰ってくるのは私の方が早いよね?」

彼方「うん~」

遥「じゃぁさじゃぁさ……お洗濯しておいても良い?」

遥「衣類は仕分ける自信がないから、タオル類だけ」

遥「この前買った、中に一粒入れるタイプの洗剤なら量とか考えなくていいから……」

彼方「ん~……」

遥「ダメ?」

彼方「そうだねぇ……」

遥(お姉ちゃん、凄い考えてる)

遥(タオルでも、洗濯間違えたら縮んじゃうとか、色落ちとかあるのかな……)

彼方「よし~、良いよ~」

遥「ほんと? 何かダメなことない?」

彼方「大丈夫だよ~」

彼方「悪いけど、タオルのお洗濯宜しくね~?」

遥「うんっ、任せて!」

126: 2020/12/03(木) 10:23:35.12 ID:SqV+w0SA
――――――
―――

遥(えぇと……タオル入れて、電源入れて……設定はされてるから、洗剤入れてスタートさせるだけ……)

遥(洗濯機って、回すだけなら私でも簡単なんだよね)

遥(色落ちとか、シミとか、ほかのこと考えると面倒だし手間だし、難しくなるけど……)

ピッ....
     バサバサッ
 バサッ

遥「……一個でいいのかな?」

遥(いや、余計なことは考えない考えない)

...ピッ
   ジャー.....

遥「これで大丈夫……かな?」

遥(あとは待っ――)チラッ

遥「……」スッ

遥(お姉ちゃんの下着)

遥(昨日履いてたやつ……)

スンスン

遥(今日は頑張ったら……神様許して)

128: 2020/12/03(木) 10:36:04.40 ID:SqV+w0SA
遥(お姉ちゃんの匂いがする……)

遥(お姉ちゃんって、え ちなことしてるの見たことないなぁ……)

遥(家にはいつも私がいるから、家では出来ないのかもしれないけど……)

遥(させてあげたい……)

遥「ん~……」

サッ
  サッ

遥(姉か妹がいるときにいつ一人でえ ちなことするのか……調べても出てこない)

遥「……昨日は唇にキス出来たし」

サワッ.....

遥(もうちょっと踏み込んでいければ、お姉ちゃんとちょっとだけえ ちなことで来たりするのかな……)

遥(無理かなぁ)

遥(友達はお姉ちゃんとしてるよ? みたいなこと言ったって、どうせ騙されてくれないし……)

遥(難しいなぁ……)

遥「すぅ……はぁ……」

スンスン
   スンスン

遥「お姉ちゃんの匂い……落ち着く……」

129: 2020/12/03(木) 10:46:19.87 ID:SqV+w0SA
ガチャッ....

遥(買い物は今日は大丈夫そう……)

遥(そう言えば酢の物の調味料は私が調節するんだっけ……)

遥(少々とか適量とか、良く分からないけど)

キュポッ
   ポタポタッ
 ペロッ

遥「……んっ」

遥(2滴くらいだと、お酢ってそんなに酸っぱく感じないんだ……)

カポッ
    サッ....
 ペロッ

遥「ぅぇ……」

遥(塩はちょっとでも、ぴりってくる……)

遥「色々調べておかなきゃ」

130: 2020/12/03(木) 10:53:53.49 ID:SqV+w0SA
ピーッ
  ピーッ
     ピーッ

遥「終わったっ」

遥(タオルは……えぇと……)

遥(お姉ちゃんはいつもどうやってたっけ……)

遥(洗濯機から出して、とりあえず置いて、ハンガー用意して……)

遥(パンパンしてた)

ガチャッ
     ゴソッ
 バサバサッ
      バサッ
タタタッ....

遥「えいっ」

バサッ....バサッ....

遥(それでハンガーにかける……)

遥「良いのかな、これで……」

131: 2020/12/03(木) 11:11:53.50 ID:SqV+w0SA
――――――
―――

彼方「ただいま~」

遥「ん……んぅ……」

遥「zzzz……」

彼方「おやまぁ……」

....チラッ

彼方「お洗濯、してくれたんだねぇ……」

ナデナデ

遥「ん……」

彼方「ありがと~」ボソッ

彼方「………」

――チュッ

遥「んぅ……」

ゴロンッ....

遥「ん……」

ガバッ....
   キョロキョロ

遥「んぅ……?」

彼方「ただいま~」

遥「おかえりぃ……」

遥「………」

遥「……あっ!?」

133: 2020/12/03(木) 11:21:52.48 ID:SqV+w0SA
遥「ご、ごめんねっ……寝ちゃって……」

彼方「いいよ~待たせちゃって悪かったねぇ」

遥「お出迎えしようかと思ってたのに……」

遥「鞄、預かるよ……」

サッ

遥「ご飯とお風呂……どっち先にする?」

遥「的なことやろうと思ってたのに……」

彼方「えぇ~……明日はやってね~」

遥「やるやるっ」

彼方「ご飯先にするけどねぇ」

遥「もぉ~っ、お姉ちゃんのいじわる~っ」

彼方「えへへへ~」

彼方「お夕飯、残り物で済ませちゃおうか」

遥「うんっ」

遥「じゃぁお姉ちゃんが温めてる間に、お風呂やっておくよ」

彼方「ん~よろしく~」

134: 2020/12/03(木) 11:52:35.97 ID:SqV+w0SA
カチャカチャ
  モグモグ

遥「ねぇお姉ちゃん」

彼方「ん~?」

遥「……一緒にお風呂入ろうよ」

遥「二人一緒はちょっと狭いけど、前のベッドで二人よりは狭くないと思うし」

彼方「それはまた突然だねぇ……」

彼方「何か、大事な話でもあるのかな~?」

遥「大事な話ならベッドでもできるよ」

遥「ただ、久しぶりに一緒に入りたいな……なんて」

遥「ちょっと思っただけ」

遥「……ベッドを一つにしたから、かな」

スッ
  モグモグ....

遥「……ん」

遥「お姉ちゃんが良いならだけど」

135: 2020/12/03(木) 12:02:17.15 ID:SqV+w0SA
彼方「ん~……」

彼方「別に、今更恥ずかしがるような間柄でもないからねぇ……」

遥「一緒に入らなくなったのって、なんでだっけ……」

彼方「えぇ~?」

彼方「遥ちゃんが、一人で入れるって言ったからだよ?」

遥「えっ……言ったっけ……」

彼方「中学生になったあたりで」

遥「………」

遥「……あぁっ!」

遥(そうだ……)

遥(その頃の同級生が「近江の姉ちゃんってえ ちだよな~」って言ったりしてたから)

遥(気になるようになっちゃって……)

遥「……前言撤回するから一緒に入ろうよ」

彼方「ん~……じゃぁ、先に洗い物済ませてから一緒に入ろっか~」

遥「うんっ」

遥(お姉ちゃん、前にも増してえ ちになっちゃったけどね……今の私ならきっと耐えられる)

138: 2020/12/03(木) 13:18:43.23 ID:SqV+w0SA
ザァァァァァ.....

遥「お姉ちゃんって、胸もお尻も大きいよね」

彼方「いやぁ……なんだか膨らんでしまいましてねぇ……」

遥「その割にウエストは……」

サワサワッ

彼方「ひゃぁっ!?」

ガタンッ

彼方「は、遥ちゃんっ!」

彼方「遥ちゃんだって細いよねっ?」

遥「私はお姉ちゃんに比べて上下ー7、-6なのに、ウエスト-3cmだよ?」

遥「どっちが太いか比べられたら、私の方が太く思われるよ……」

サワサワ
  モミモミ

彼方「んっ……ゃっ……」

遥「お腹周りだって、柔らかいけど……別に太ってるって程脂肪は感じないし」

遥「お姉ちゃんの身体って、結構完成してると思うんだよね……一般人的に」

サワサワ
   サワサワ....

彼方「んっ……は……はる……っ……遥ちゃんってばっ!」

141: 2020/12/03(木) 14:51:39.01 ID:SqV+w0SA
遥「ぁ……ごめんね、つい……」

彼方「ダメだよ~? 彼方ちゃん、触られるの弱いんだから……」

遥「う、うん……」

遥(でも後ろから見てても見事に " きゅぼん " してるお姉ちゃんが悪いと思うんだけどね)

遥(ほらしかも鏡見てよ鏡)

遥(鏡が直視できなくて曇っちゃってるのにちょっぴり見える " ぼんっ " とか……)

遥「でも、もう少し触らせて?」

彼方「えぇ~?」

遥「だって、ほら……なんか御利益ありそうだから」

遥「ちょっとだけ……ついでにスポンジで体洗ってあげるからっ」

遥「ね? 良いでしょ? 体さわ……洗わせてっ」

彼方「今更言い直しても本音言っちゃってるよ遥ちゃん……」

遥「お願いっ、私も大きくなりたいのっ」

彼方「ん~……」

142: 2020/12/03(木) 15:01:23.46 ID:SqV+w0SA
ザァァァァ....
     キュ.....
 ポタタッ

彼方「遥ちゃん、もしかしてこれが目的で一緒に入りたいって言ったのかな~?」

遥「ううん、そんなことないよ……ただ、こうして見てたら羨ましいなぁって……」

遥「普通にしてたら2年で辿り着けそうもないから……御利益があればと思って」

彼方「ほんとかなぁ~?」ジーッ

遥「ほんとだよ?」

彼方「じゃぁ、背中だけお願いしようかな~」

遥「任せてよ」

ファサッ...

遥(お姉ちゃんの普段は髪に隠れてるうなじ……え ちじゃない?)

遥「………」

遥「ん……」ドキドキ

....チュッ

彼方「ひゃぁんっ!」ビクッ

遥「あっ」

彼方「遥ちゃん!?」

遥「く、口が滑っちゃった……」

彼方「物理的に滑らないでよ~危ないから……」

遥「ご、ごめんね~……えへへ……」

143: 2020/12/03(木) 15:11:49.79 ID:SqV+w0SA
クシュクシュ...

遥「触るよ? 良い?」

彼方「大丈夫~」

遥「力強すぎたら言ってね?」

彼方「うん~……」

ペタッ
   ゴシゴシ.....
 ゴシゴシ
     ペタペタッ....

遥(お姉ちゃんのすべすべな肌……)

遥(座ってても、段が出来るほどじゃないお腹)

遥(バスチェアから零れるお尻のお肉……)

ゴシゴシ
     ペタペタ
 ペタ....
   クシュクシュ.....

遥「大丈夫?」

彼方「うん~ちょうどいいよ~」

遥(私が少しだけ力を入れてスポンジを押し付けるたびに身体が動いて)

遥(お姉ちゃんの胸が揺れるのがちょっとだけ鏡に映る)

144: 2020/12/03(木) 15:19:00.80 ID:SqV+w0SA
遥「お姉ちゃん、右手横に出して」

彼方「ん~?」

ギュッ.....
   グイッ

遥「両腕もやってあげる」

ゴシゴシ....

彼方「おぉ~なんかいい感じ~」

遥「前は……あ、やってないよね」

彼方「彼方ちゃんが、遥ちゃんの髪を洗ってあげてたねぇ……」

彼方「シャンプーハット使って~」

遥「うん、そうだった」

クシュクシュ
   ゴシゴシ....

遥(二の腕もちょっぴりぷるるんしてるけど)

遥(腕の筋肉自体……私よりついてる感じするから、ぜんぜんだし……)

145: 2020/12/03(木) 15:25:02.62 ID:SqV+w0SA
遥「手は……」

キュポッ...
   ヌルヌル....

遥「手もみ~」

モミモミ
  モミモミ

彼方「遥ちゃんの手、気持ちいい……」

遥「お姉ちゃんの手は頑張り屋さんだから……少しくらいはね……」

ギュッ
    ギュッ
 モミモミ.....

遥「今度左だよ」

彼方「は~い」

ギュッ.....
  ゴシゴシ....

彼方「ありがと~……遥ちゃん」

遥「ううん、お姉ちゃんこそ、いっつもありがと……」

146: 2020/12/03(木) 15:43:26.24 ID:SqV+w0SA
ザァァァァァ.....

彼方「んっ……」

遥(正直、良く知らないけど)

遥(お姉ちゃんの身体は頑張ってる体って感じがした)

遥(筋肉が付いてて、ちょこっと硬かったりしてて……)

遥(運動部の友達が筋肉ついちゃって~って言ってたのとは全然違う……)

キュキュッ
   ポタポタッ

彼方「遥ちゃん」

遥「なに?」

彼方「交代」

遥「えっ? わ、私は別に――」

彼方「彼方ちゃんだけ散々弄られて、満足されて終わりなんていうのは道理が通らないかな~?」

彼方「首にちゅっってされたあの恨み……はらさでおくべきか~」

ワシワシ.....

遥「ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

147: 2020/12/03(木) 15:58:14.80 ID:SqV+w0SA
サワサワ....

遥「んっ……」

彼方「遥ちゃんだって、ウエストはちゃんと締まってるし」

彼方「お尻もちょうどいい大きさで……流麗というか……素敵だと思うよ~」

サワサワ
  ツンツンッ

遥「んにゅ……っ……」

遥「わ、分かった……分かったからぁっ」

サワッ

遥「にゃぁっ!」

彼方「ね~? くすぐったいでしょ~?」

遥「ご、ごめんなさいっ」

遥「さっきはちょっと……んっ……」ビクッ

サワサワ

遥「お姉ちゃんっ」

彼方「ふふんっ、分かったら急に触ったりしないでね~」

遥「うぅぅ……気を付ける……」

彼方「じゃぁ、それはそれとして、背中、やってあげる~」

148: 2020/12/03(木) 16:20:36.73 ID:SqV+w0SA
ゴシゴシ
  ゴシゴシ

彼方「力加減、平気~?」

遥「うん、平気だよ」

遥「痒い所に手が届く感じがする……」

遥(ポカポカした空気)

遥(汚れをかすめ取っていくようなスポンジの力加減)

遥(ほとんど一定のリズムで……ゆらゆらと……)

遥「ん……はっ……」フルフル

彼方「遥ちゃん、眠い?」

遥「大丈夫、大丈夫だから……」

彼方「今日は、遥ちゃん頑張ってくれたもんね~」

彼方「お姫様抱っこで、ベッドまで運んであげようか~?」ボソッ

遥「えっ……」

彼方「お風呂出て、ちゃんと歯磨きとかもしてからね~」

遥「え……してくれるの?」

彼方「遥ちゃん、おねむだからねぇ……連れてってあげるよ~」

153: 2020/12/03(木) 17:19:10.13 ID:SqV+w0SA
チャポンッ
   ポタッ.....
 ポタタ....

彼方「二人で入ると、やっぱり狭いねぇ」

遥「ちょっと、無謀だったかなぁ~?」

遥「お湯、凄い逃げていっちゃったし……」

彼方「……でもねぇ~……お湯はたっぷりあるから平気だよ~……」

チャプンッ
   グッ
    グググッ....

彼方「ん~……んぅ……はふぅ……」

遥「前に入ってた時は、もうちょっと広く感じたよね」

彼方「うん」

彼方「このボタン何だろうって、追い炊きを押した遥ちゃんの慌てっぷりは可愛かった……」

遥「低学年の時の話だよね~……」

遥「急に熱いお湯がブクブクブクって……しばらく、お風呂に入れなくなりそうだったっけ」

彼方「そうそう~」

彼方「だから、彼方ちゃんがぎゅ~って、してあげながら一緒に入ってたんだよ~……」

遥「覚えてる……うん……これなら平気でしょ~って……」ウトウト....

154: 2020/12/03(木) 17:37:35.58 ID:SqV+w0SA
彼方「眠い?」

遥「うん……」

遥「お姉ちゃんのほうが、頑張ってるのになぁ……」

バシャンッ
     バシャッ....
 ゴシゴシ

遥「瞼が重い……」

彼方「彼方ちゃんは頑張ってるかもしれなないけど、慣れてるからねぇ~」

遥「うん……そうだよね……」

.....ウツラウツラ

遥(だから……嫌なんだよ……)

遥(慣れてるから、大丈夫だから……)

遥(そうやって、お姉ちゃんがどんどんどんどん……頑張って行っちゃうのが……)

チャプンッ
    サワッ
 ムニュ....

彼方「んっ……は、遥ちゃんっ?」

遥「慣れてるからって……無理は……めっ。 だよぉ……」ブクブクブク....

彼方「わっ……わぁーっ!?」

彼方「遥ちゃん待って待って! ここで微睡んだら、めっ! だよ~っ!」

155: 2020/12/03(木) 17:54:39.52 ID:SqV+w0SA
――――――
―――

彼方「よいしょっと……」

キシッ....
  ファサッ.....

遥「んぅ……」

彼方「一時はどうなることかと思ったよ~」

ツンツン
  ツンッ....

遥「んにゅ……zzz……」

彼方「髪乾かしてる間に、すやすやと……」

彼方「ほんとに……ありがとねぇ……」

彼方「……お疲れ様」

チュッ

遥「んぅ……zzzz……」

キシッ.....

彼方「んっ――ふぁ……ふ……宿題……やらないと……」

――カチッ

ガサッ
    ジーッ
カキカキカキ......
 ペラッ
     カキカキ.....

彼方「はふぅ……」

157: 2020/12/03(木) 18:46:43.97 ID:SqV+w0SA
――――――
―――
[翌日]

....ユサユサ
    ユサユサ
 ....チャン

遥「んぅ……」

彼方「遥ちゃん、起きて」

遥「ん~……」

彼方「遥ちゃ~ん」

遥「んぅ……ん~?」

彼方「起きないと、キスしちゃうよ~?」

遥「ん……じゃぁ……あと5分……」

彼方「こらこら~」ペチペチ

遥「ん……ふゎ……ぁ……ぁふ……」

遥「……おはよう……」

彼方「おはよう~、顔洗ったりしたら、ご飯ね~?」

遥「うん……」

遥「ん……あぁっ!?」バサッ

遥「もう朝ごはん作っちゃったの!?」

彼方「ぐっすりだったからねぇ……」

遥「明日は遠慮なく起こしてね……? 頑張って起きるけど……」

遥「絶対だよっ?」

158: 2020/12/03(木) 20:39:40.68 ID:SqV+w0SA
カチャカチャ
    モグモグ....

遥「ねぇお姉ちゃん」

彼方「ん~?」

遥「……昨日、お風呂の途中から記憶があいまいなんだけど……」

遥「もしかして、私、途中から寝てた?」

彼方「そうそう。寝落ちして溺れるところだったんだよ~?」

彼方「偶然、彼方ちゃんと一緒にお風呂入ってたから大丈夫だったけど」

彼方「毎回ああいう風になっちゃうなら、お手伝いは半分にするからね~?」

遥「そんなぁ……」

遥「毎回お姉ちゃんが一緒に入るのじゃダメ?」

彼方「良いと思ってるのかな~?」

遥「………」

遥「……ちょっぴり」

彼方「は~る~か~ちゃん~?」

遥「あ、あはは……ごめんなさい……」

159: 2020/12/03(木) 20:49:20.65 ID:SqV+w0SA
彼方「も~……」

彼方「遥ちゃんがお姉ちゃんの為に頑張ろうとしてくれてるのはすごく嬉しいよ」

彼方「でも、それで遥ちゃんが逆に辛そうだったり」

彼方「全然そんなことなかったのにお風呂で寝落ちしちゃうようになっちゃうのは、彼方ちゃん、嫌だな……」

彼方「だから、出来る限りで良いよ」

彼方「遥ちゃんは無理してないって思ってるだろうけど」

彼方「大変な事をやってなくても、慣れてないことをやると普通にやるよりも疲れちゃうから」

彼方「少しずつ、少しずつ教えてあげるから」

彼方「焦らないで、ゆっくり……彼方ちゃんを助けてね?」

遥「ぅ……うん……」

遥「っ……」

遥「うぅ……」ポロポロ....

彼方「は、遥ちゃん!?」

160: 2020/12/03(木) 20:59:29.86 ID:SqV+w0SA
彼方「え、ぁ、えぇ……っ?」

ガタンッ
   タタタッ

彼方「お、怒ってるわけじゃないんだよ? ほんと、ほんとに彼方ちゃんは嬉しくて……」

遥「でもっ」

遥「でも私……っ……お姉ちゃんに心配かけちゃったんだよね?」

遥「私、お姉ちゃんを助けたくて……なのに……グスッ……」

遥「なのに……うぅぅっ……」

遥「そう思ったら……なんか……」ポロポロ.....

彼方「遥ちゃん……」

ギュッ....
     ナデナデ

彼方「遥ちゃんは優しいね……」

彼方「優しいから、そうやって悪いことしちゃったなって……思ってるんだよね」

ナデナデ
   ナデナデ

彼方「でも、遥ちゃんは悪いことはしてないよ」

彼方「良いことをしてる……でも、し過ぎて自分に良いことが出来てないから、お姉ちゃんは心配なの」

彼方「だから……一緒に少しずつ頑張ろう? ね?」

遥「ん……グスッ……」

彼方「よしよし……遥ちゃんはいい子、いい子~……」

....グイッ

彼方「っと……」

遥「もう少し……時間ちょうだい……っ」

161: 2020/12/03(木) 21:13:56.35 ID:SqV+w0SA
彼方「じゃぁ、後5分だけ良いよ~」

ナデナデ

遥「ん……」

ギュッ
      スンスン
  スンスン

遥「………」

遥(……お姉ちゃんの匂い、やっぱり落ち着く……)

遥(好き……)

遥(やっぱり私、お姉ちゃんが大好き……)

....ギュッ

彼方「甘えん坊さんだねぇ~……」

遥「私……お姉ちゃんのこともっと……もっと助けられるように……」

遥(頑張りたい……)

遥(頑張りたいけど……きっと頑張り過ぎちゃうから……)

遥「助けられるようになりたいから……まだ、私の傍にいてね?」

彼方「うん~……一緒にいるよ~」

168: 2020/12/04(金) 10:18:45.00 ID:F8mkpxa4
遥「……お姉ちゃんの体、あったかかった」

彼方「お姉ちゃんだからねぇ……」

彼方「それよりも、もう一回顔洗ってきた方が良いよ」

遥「うん……」

遥「あ……お姉ちゃん」

遥「今日もバイトで遅くなる?」

彼方「うん……なっちゃうかな~?」

遥「じゃぁ、酢の物作ってみても良い?」

遥「きゅうりとわかめとちくわのやつ」

遥「今日、帰りに材料買って作ってみようかと思って」

彼方「おぉ~やる気だねぇ」

遥「うんっ」

遥「少し包丁使うけど、このくらいなら家庭科の授業とかでも経験あるし……ダメかな?」

彼方「良いよ~」

彼方「帰ってきたら、彼方ちゃんにも食べさせてね~?」

遥「お、美味しいのが出来たらねっ」

彼方「じゃぁ食べられそうだね~」

遥「も~そういうこと言わないで~っ」

169: 2020/12/04(金) 10:29:50.76 ID:F8mkpxa4
バシャバシャ....

遥(ついつい、泣いちゃった……)

遥(お姉ちゃんに迷惑にならないように)

遥(お姉ちゃんの助けになろうって頑張ろうと思ってたのに)

遥(昨日の、たったあれだけのことで疲れちゃうなんて……ダメダメだなぁ……)

遥(東雲でのスクールアイドルの練習をしてるから、実際に疲れてはいたと思うけど……)

遥(お姉ちゃんは徹夜・早起き・家事・授業・スクールアイドル・バイト……なんだよ?)

遥(ほんと、お姉ちゃんはすごいなぁ……)

バシャ....
   サワサワ....

遥(あれ……タオル……)

カサッ

遥(これ……は……違う、お姉ちゃんの下着だ)

遥(これでも良いけど、拭ききれない……あった)

ゴシゴシ

遥「……はぁ」

遥「頑張れ……頑張りすぎない程度に頑張れ、私……」

遥「お姉ちゃんを少しでも楽にするためにっ」

171: 2020/12/04(金) 10:54:03.09 ID:F8mkpxa4
――――――
―――

遥(きゅうり~わっかめ~……あっとちっくわ~)

遥(きゅうり~わかめ~ち、く、わ……)

遥(って思ってたけど、ちくわって意外と種類あったんだね……)

遥(とりあえず、安い方にしておいたけど)

遥(上手く作れるようになったら、ちょっといいのを買ってみようかな)

シュルッ....
    パサッ....

遥「……ん~」

遥(さすがに裸エプロンはお姉ちゃんが卒倒しちゃうかな……)

遥(冗談にしてはいき過ぎてるし、普通に部屋着の上にお姉ちゃんのエプロンにしておこう)

スンスン
   スンスン

遥「はぁ……お姉ちゃんの匂い……ほんと好き……」

スンスン.....

遥「よしっ……美味しいのを作るよ~っ」

172: 2020/12/04(金) 11:09:28.74 ID:F8mkpxa4
遥(わかめは、適当な器に、水適量……で、わかめを入れて放置……)

トンッ
  トンッ....

遥(水洗いしたきゅうりの左右? 上下? の部分を少しだけ切り落として……)

遥(……1cm切った後に皮の部分を削ぎ落すなら、それ含めて落しちゃってもいいんじゃないかな……?)

遥「塩……塩……」

カポッ
   スッ....
 ペロッ

遥「んっ……これだ」

遥「えぇっと……」

遥(まな板の上に塩を振りまいて……そのうえできゅうりを転がします……)

ギュッ
    ギュッ....
 コロコロ....
  コロコロ.....

ジャー.....

遥(塩水が青みがかってきたら、キュウリを水洗い……)

遥(包丁は無理だからスライサーで薄きりにする……)

遥(終わったらボウルに入れて、一つまみくらいの塩をまぶして、軽く揉む……)

遥(それで数分、寝かしておく……タイマー使っておこ)ピピッ....ピーッ

遥「次っ」

173: 2020/12/04(金) 11:31:51.92 ID:F8mkpxa4
遥(ちくわは輪切りにする……)

遥(……ん)

遥(きゅうり一本でも薄切りだと多い……ちくわも全部やっちゃって)

遥(いくつかに分けてそれぞれ味付けを変えてみようかな)

遥(ん~……味付け間違えたときの保険にしよう)

遥「時間はあるから……」チラッ

遥(わかめときゅうりが終わる前に、まな板と包丁を洗って……)

ジャー......
    クシュクシュ......
 ゴシゴシ...

遥「……またお姉ちゃんとお風呂入りたいなぁ」ボソッ

遥(お姉ちゃんの身体、気持ち良かったし……洗い方凄く良かったし……)

遥「………」ドキドキ....

ピピピピピピピピッ!

遥「わっ」ビクッ

ピッ....

遥「はっ……はーっ……はぁ……」ドキドキ

遥(危なかった……)

174: 2020/12/04(金) 11:47:04.14 ID:F8mkpxa4
遥(きゅうりにそのまま水を投入……)

遥(手で軽く握るように掴みながら水を絞り出して、水気を切ってから……別の器に)

遥(わかめとちくわも均等に分けて……)

遥(あとは調味料……)

遥(調べた限り、酢は大さじ1~3、砂糖はその半分で、しょうゆが砂糖の3分の1くらい……?)

遥(醤油使わないのもあるみたいだけど……)

遥「………」チラッ

遥「いっか……」

遥(洗い物増えちゃうけど……酢1~3それぞれ別の器で調味料を合わせてみよう)

遥(横着しない……これ大事!)

キュポッ
   トクトクトク....
 サッサッ.....

遥(お姉ちゃんに美味しいの食べて貰いたからね)

175: 2020/12/04(金) 11:56:37.27 ID:F8mkpxa4
遥「できた~っ!」

遥(調べた作り方真似しただけだけど……)

遥(調理工程は3つくらいしかないはずなのに)

遥(なんだかすごく、頑張った気がする……)

遥「はぁ……」

ヒョィ....
 シャクッシャクッ....

遥(ん~……)

遥(酢が大1だと、ちょっと味気ない感じがする……)

遥(甘さが勝っちゃって、酢の物って感じが薄いかな?)

遥(苦手な子は、食べやすいかもしれない)

パクッ....

遥(大2の方は、少しピリッとして酢の風味が広がっていく感じ……)

遥(でもお酢~! って感じはしなくて、すぐに消えてっちゃうかな)

遥(大3は……うん……酢の物って感じがする)

遥(美味しいけど、酢が苦手な人には食べられない感じかな~)

遥「お姉ちゃん、どれが好きかな……」

遥「……早く、帰ってこないかなぁ……」

179: 2020/12/04(金) 13:17:41.09 ID:F8mkpxa4
――――――
―――

彼方「ただいま~」

遥「お帰り~」

彼方「遥ちゃん~どうだった~?」

遥「調味料の分量を変えて三種類作ってみたよ」

遥「好きな味の教えてねっ」

彼方「はぁ~い」

彼方「先に着替えとか済ませちゃうねぇ~」

遥「うんっ」

遥「じゃぁ私、その間にお風呂の準備しておくよ」

彼方「ありがとねぇ~」

遥(なんかお姉ちゃんと結婚生活してる感じがする)

遥(お仕事頑張ってる夫と……)

遥(それを支える妻というには、まだまだ努力が足りないかなぁ……)

180: 2020/12/04(金) 13:48:36.47 ID:F8mkpxa4
彼方「おぉ~ちゃんとしてる~」

遥「火なんて使ってないし……ただスライスして切って、漬けただけだもん」

遥「それでも多分、美味しくできたと思うけど……」

彼方「ちくわの切れ方がちゃんとしてるし、きゅうりは薄くなってるからあれだけど……ちゃんとしてる」

彼方「わかめだって、水戻ししっかりしたでしょ?」

彼方「その一つ一つが、ちゃんとしてるから色艶が良いんだよ~」

遥「そうかな?」

彼方「そうそう~」

彼方「いただきま~す」

遥「それ、一番味が薄いやつ」

パク....
   モグモグモグ....

彼方「おぉ、いい感じ」

カチャンッ
    サッ

遥「これがそれよりもちょっと味が濃い方」

彼方「ふむふむ……モグモグ」

彼方「いいねぇ……」

遥「それで、これが一番酢の量が多いやつ」

彼方「モグモグ……」

彼方「ほうほう……いい感じだね」

181: 2020/12/04(金) 13:59:39.65 ID:F8mkpxa4
遥「どうだった?」

遥「どれが一番好き?」

彼方「全部好きだよ~」

彼方「遥ちゃんが作ってくれたもの全部~」

ギューッ

遥「ぁっ……も~……」

遥「お姉ちゃんの一番好きな味つけが知りたいのに~」

彼方「全部美味しかったよ~」

彼方「調べて、調べて……頑張ってくれたんだよねぇ~」

遥「美味しいの、食べて欲しかったんだもん……」

彼方「ありがと~」

彼方「そうだねぇ……彼方ちゃん一押しは二番。それがちょうどいいと思ったかなぁ」

彼方「酢の量が多いのもさっぱりしてて美味しいけど、それよりもちょっと少なめにした感じが好きだよ」

遥「ほんとっ?」

遥「じゃぁまた今度作るときは、そっちで作るね」

彼方「うん、お願いするよ~」

182: 2020/12/04(金) 14:36:45.89 ID:F8mkpxa4
遥「ねぇお姉ちゃん、幼稚園の頃さ……」

彼方「ん~?」

彼方「幼稚園がどうしたの~?」

遥「私、将来はお姉ちゃんのお嫁さんになりたいって、言わなかったっけ」

彼方「言ってないよ~」

遥「えぇ~? ちゃんと思い出してよ~」

彼方「言ってない言ってない」

彼方「そのころから、アイドルとかに憧れてたよね~」

遥「おかしいなぁ……私の記憶だとお姉ちゃんのお嫁さんになりたいって言ったら」

遥「お姉ちゃんがお嫁さんにしてくれるって言ってくれたんだけどなぁ……」

彼方「おぉぅ……全く記憶にないねぇ……」

彼方「………」

彼方「遥ちゃんは彼方ちゃんのお嫁さんになりたいのかな~?」

遥「ん……」

遥「……っ」ドキドキ

遥「………」

遥「そうだよって言ったら、お姉ちゃん困る?」

183: 2020/12/04(金) 16:11:27.51 ID:F8mkpxa4
彼方「え~?」

遥「困る?」

彼方「困っちゃうかな~」

彼方「だって、良いよ~とも、ダメだよ~ともなんだか言いにくいからねぇ」

彼方「遥ちゃんはどっちで答えたって、冗談だよ~って言いそうだし」

遥「えへへ……バレちゃってるね」

彼方「でも……そうだなぁ……」

彼方「もし彼方ちゃんが遥ちゃんのお姉ちゃんじゃなくて」

彼方「近所の幼馴染の男の子とかだったら」

彼方「彼方ちゃんはきっと、遥ちゃんにそう言われたら頼む。って答えてたね」

彼方「間違いないよ~」

遥「近所の幼馴染の男の子……だったら逆にお姉ちゃんの旦那様になれてたのかぁ……」

遥「でもさ、私とお姉ちゃんは」

遥「妹だからこそ、姉だからこそ……今みたいな関係とか気持ちとか、そういうのであって」

遥「性別も、家も、根本の部分が違ってたら同じように好き合ってたのかな」

遥「なんていったらいいのかな……そう、ならないような気がするんだよね……」

184: 2020/12/04(金) 16:26:02.73 ID:F8mkpxa4
彼方「いつも帰りが遅い幼馴染を心配する子とか」

彼方「いつも部活を頑張ってる子を応援する幼馴染とか」

彼方「同じ部活に入って、頑張る子と、マネージャーとか」

彼方「世話焼きな幼馴染が、起こしに来るとか~」

遥「あったかなぁ……」

彼方「ん~……」

彼方「多分、ないよねぇ」

遥「えっ?」

彼方「だって、遥ちゃんが妹じゃないってことはだよ?」

彼方「彼方ちゃんはこの家で一人っ子でしょ?」

彼方「だとしたら、スクールアイドルを面白いなんて思わなかったと思う」

彼方「奨学金を得るためだーって勉強をしたかもしれないけど」

彼方「だからバイトは無理だーって、ふんぞり返ってたんじゃないかな」

彼方「だから、そう……」

彼方「幼馴染がわざわざ気にかけるような近江彼方は……いませ~ん!」

彼方「つまり……遥ちゃんの言う通り、私たちのような関係にはなり得なかったと思うよ~」

彼方「そりゃ……どっちかが恋をするくらいは、あってもおかしくないだろうけどね」

185: 2020/12/04(金) 17:01:25.36 ID:F8mkpxa4
遥「そうなんだ……」

彼方「そうだよ~」

彼方「彼方ちゃんが頑張れるのはお姉ちゃんだから」

彼方「料理も掃除も洗濯も、その他もろもろも……」

彼方「そう、それはつまり」

彼方「遥ちゃんがいてくれるからだよ~」

遥「え~っ、ほんと~?」

彼方「ほんとだよ~」

遥「……それはちょっと複雑だなぁ」

遥「それだとお姉ちゃんが頑張ってるの、私のせいになっちゃうし」

彼方「えっ、そんなことないよっ」

遥「でも、私もお姉ちゃんがいるから頑張っちゃうから」

ギュッ

遥「似た者同士、おあいこだよっ」

彼方「も~っ、遥ちゃんぎゅーっ」

遥「あっ……もぅ、お姉ちゃん力強いよ~っ」

188: 2020/12/04(金) 18:41:46.07 ID:F8mkpxa4
遥(ほんと、ほんとに……お姉ちゃん好き)

遥(好きで、好きで好きで好きで……)

遥(体の半分を占める男の子成分が、お姉ちゃんの女の子を押し倒したがってる)

遥(私の体の半分の男の子で、お姉ちゃんが妊娠できたらいいのに)

遥(お姉ちゃんの半分の男の子成分で、私が妊娠できたらいいのに)

遥(……なんて)

遥「私、お姉ちゃんが大好きだよ」

彼方「えへへ~」

彼方「彼方ちゃんも……遥ちゃんのことが宇宙で一番、好きだよ~」

遥「じゃぁ結婚して~」

彼方「え~もうしてるような生活なのに~?」

遥「そんなことないよ」

彼方「そうかな~」

遥「そうだよ~?」

彼方「でも、結婚はねぇ~」

遥「え~」

遥「じゃぁ……妹からでも良いので、付き合ってください」

彼方「ん~」

彼方「それなら良いかな~」

遥「やった~」

ギューッ

彼方「ゎっ……も~っ、遥ちゃんも力強いよ~」

遥「えへへ……ごめんなさーい」

194: 2020/12/04(金) 23:25:14.85 ID:F8mkpxa4
――――――
―――
[夜]

モゾモゾ

遥(もう、お姉ちゃんと一緒のベッドも慣れて)

遥(自然と、どちらからでもなく……手を握る)

遥「ねぇ、お姉ちゃん」

彼方「ん~?」

遥「今週のお休み、デートしようよ」

彼方「おぉ~良いよ~」

遥「一緒にお弁当作るところから、デートは始まって」

遥「映画見て、お買い物して」

遥「それで……」

彼方「それで?」

遥「それで……どうしようかな……」

遥「デートプラン、考えておくよ」

彼方「遥ちゃんのリードかぁ……」

彼方「楽しみにしてるよ~」

201: 2020/12/05(土) 13:57:13.06 ID:Rpi6Gfbn
遥(……デート)

遥(お姉ちゃんとのデート)

遥(あんまり遠く行くのもあれだし……映画見るなら……)

遥「………」

遥「お姉ちゃん、まだ起きてる?」

彼方「起きてるよ~?」

遥「もう少し、そっちに行っても良い?」

遥「お姉ちゃんと一緒の方が、寝やすくて」

彼方「おやおや……どうかしたのかな~?」

モゾモゾ
    クルッ.....

彼方「寝付けない?」

彼方「………」

彼方「良いよ~こっちにおいで~」

モゾモゾ....
   ......ギュッ

遥「お姉ちゃん、抱き心地が良いんだよ? 知らなかった?」

彼方「ん~自分のことだからな~」

204: 2020/12/05(土) 14:46:25.32 ID:Rpi6Gfbn
遥「……あったかくて、柔らかくて、良い匂いがする」

遥「心も体も落ち着いて」

遥「だんだんと……眠くなってくる」

遥「気持ちいいんだよ~……」

彼方「そっか~」

彼方「じゃぁ、なでなでもしてあげる~」

ナデナデ

遥「ん……」

彼方「目を瞑って~」

遥「………」

彼方「息を吸って~」

遥「ん……」

彼方「息を吸って~」

遥「ふぅ……」

ナデナデ

彼方「あとはゆっくり、静かに……体から力を抜いて~……」

207: 2020/12/05(土) 14:58:34.48 ID:Rpi6Gfbn
>>204最後から4行目 誤字修正
彼方「息を吸って~」⇒彼方「息を吐いて~」


遥「……あったかくて、柔らかくて、良い匂いがする」

遥「心も体も落ち着いて」

遥「だんだんと……眠くなってくる」

遥「気持ちいいんだよ~……」

彼方「そっか~」

彼方「じゃぁ、なでなでもしてあげる~」

ナデナデ

遥「ん……」

彼方「目を瞑って~」

遥「………」

彼方「息を吸って~」

遥「ん……」

彼方「息を吐いて~」

遥「ふぅ……」

ナデナデ

彼方「あとはゆっくり、静かに……体から力を抜いて~……」

209: 2020/12/05(土) 15:15:15.25 ID:Rpi6Gfbn
遥(お姉ちゃんの体の柔らかさを感じる)

遥(お姉ちゃんの温かさを感じる)

遥(同じシャンプーとかなのに、お姉ちゃんだって分かる匂いを感じる)

遥(お姉ちゃんの声が耳元から擽るように滑り込んでくる)

遥(……ふんわりとして、柔らかい声)

遥(私が好きな、私が大好きなお姉ちゃんの全部に……包まれてる)

ナデナデ

彼方「遥ちゃんもね~……抱いてると気持ちいいよ~」

彼方「彼方ちゃんも、好き……」

ギュッ.....

遥「ん……」

遥(ゆっくり、解けてくようなこの感じ……)

遥(凄く、癒されていくような……)

遥「私も、好きだよ……お姉ちゃん……」

遥(あったかくて……きもちいい……)

210: 2020/12/05(土) 16:25:32.22 ID:Rpi6Gfbn
――――――
―――
[週末]


遥(待ちに待った……週末)

遥(お姉ちゃんのバイトや部活)

遥(私の部の練習もないお休みの日)

遥(お姉ちゃんと、デートの日)

彼方「ん……zzz」

遥(お姉ちゃんも、目覚まし時計さえもまだ寝てる……)

遥(お姉ちゃんの寝顔、かわいい……)

.....ギュッ

遥(手を握ったまま、向かい合って寝てたんだね。私達)

遥(いつもそうだったのかな……)

遥(それとも、今日が初めてなのかな……)

遥(お姉ちゃんよりも早く起きたの初めてだから、知らないや)

遥「お姉ちゃん……今日は最高のデートをしようね」ボソッ

211: 2020/12/05(土) 18:33:29.94 ID:Rpi6Gfbn
彼方「ん……」

彼方「んぅ……?」

遥「……おはよ~お姉ちゃん」

彼方「あれ~? 遥ちゃんが起きてる~……」

遥「今日は、私の方が早く起きちゃった」

遥「楽しみ……だったからかな?」

彼方「ん~……それは違うと良いなぁ……」

遥「どうして?」

彼方「だって、彼方ちゃんも楽しみだったんだもん」

彼方「遥ちゃんが楽しみで起きちゃったなら、彼方ちゃんも一緒だったはずだよ~」

遥「じゃぁ、どうしてかな」

彼方「そうだねぇ」

彼方「……遥ちゃんが早く起きようって頑張ったからだよ」

ナデナデ

彼方「その方が、長くできるからね~」

彼方「楽しもうね……デート」ニコッ

遥「……うんっ」

213: 2020/12/05(土) 20:00:56.92 ID:Rpi6Gfbn
――――――
―――

カチャカチャ
    チッチッチ....ボッ

遥(最近は手伝うことの多くなったお弁当作り)

遥(もちろん、私に手伝えることなんてまだまだ簡単な事ばっかりだけど)

遥(それでも……少しは上手くなった、かもしれない)

サッサッ
   トントンッ....

遥「……なんだか、変な感じがするね」

彼方「そう~?」

遥「デートだって考えてるからかな」

遥「お姉ちゃんの視線が気になる」

彼方「え~? ちゃんと見ててあげないと危ないよ~?」

遥「うん、だから……私のこと見てて良いよ」

彼方「ちゃんと見てるよ~ずっと見てる~」

遥「え~? お姉ちゃんも作ってよ?」

彼方「ちゃんと作ってるよ~」

彼方「……あ、これ。ちょっと味見してみて」

ヒョィ....

彼方「あ~ん」

遥「あ~……ん……モグモグ」

彼方「味薄い?」

遥「丁度いいと思うよ、美味しいと思う」

彼方「そっか、良かった」

215: 2020/12/06(日) 01:08:16.45 ID:Fwwrf6t0
遥「やっぱりお姉ちゃんのほうが上手だなぁ」

彼方「遥ちゃんも十分上手になってきてるよ~?」

遥「そうかな~?」

遥「………」

遥「お姉ちゃん、あ~ん」

ヒョイッ....

彼方「ぁ~ん……パクッ」

彼方「ん……」

モグモグ...
      ゴクンッ

彼方「ん~っ、やっぱりちゃんと美味しいよ~」

遥「お姉ちゃんが教えてくれてるからね」

遥「作り方も、味付けも」

遥「ちゃんとお姉ちゃんの好みだよ」

彼方「彼方ちゃんは教えただけ」

彼方「作ってくれたのは、遥ちゃんだよ~」

217: 2020/12/06(日) 01:48:12.96 ID:Fwwrf6t0
彼方「ところで、こんな食べ合いっこしちゃっていいの~?」

彼方「お弁当の楽しみが減っちゃうよ~?」

遥「お料理デートだからいいの~」

遥「それに、お弁当ならいっつも食べてるから……」

遥「今日はその過程を楽しむんだよっ」

彼方「んふふ~そうだねぇ……」

彼方「あ、でも、これも最近は二人でよくやってるよね~」

彼方「そう考えると、毎日がお料理デートだ~」

遥「えへへ……確かに」

遥(何でもないことのように嬉しそうに笑うお姉ちゃん)

遥(……かわいい)

遥(いつものキッチン、いつもよりちょっぴり早い時間)

遥(いつもよりはおしゃれに着替えて、並んでお料理)

遥(……デート)

遥(お昼はクレープでも買って、お姉ちゃんのほっぺにクリームつけようかな……)

221: 2020/12/06(日) 13:19:08.46 ID:Fwwrf6t0
遥「ねぇお姉ちゃん、本当にお料理デートっていうのがあるって知ってる?」

彼方「んーん~知らなかったよ~」

遥「同棲気分を味わえるし、普段は外でデートするから新鮮味を味わえるんだって」

遥「それに……お話がしやすいとか、二人で料理を作るっていうのが良いんだって」

彼方「遥ちゃん物知り~」

遥「調べただけだよ~」

遥「でも、デートって面白いんだよ?」

遥「どんなデートがあるのかなぁって、色々調べてみたんだけど」

遥「ほんと、いっぱいあってね……」

遥「家でも外でも、あれでもこれでも。デートが出来るみたい」

彼方「そうなんだ~」

彼方「二人で一緒に出来ること、したいこと。それをデートって呼んでるのかもしれないね~」

彼方「料理だって、お散歩だって、映画だって……二人でなら全部デートって言えるのかも~」

遥「そうなのかも……」

遥「お散歩しよっていうより、デートしよっていう方が何だかドキドキするもんね」

彼方「ね~」

223: 2020/12/06(日) 16:21:36.07 ID:Fwwrf6t0
彼方「お料理デート、お散歩デート、映画デート……お買い物デート」

遥「全部まとめて一日デート」

遥「今日はその、一日デートだよ」

.....ギュッ

彼方「遥ちゃんったら、本気だね~」

遥「お姉ちゃんは本気になってくれないの?」

彼方「んふふ~、彼方ちゃんが本気になっちゃったら大変だよ~?」

遥「いいよ」

遥「デートの本気で大変な事になるなら、私は良いよ?」

遥(腕を組むように抱き着いてみる)

遥(何かで見たカップルのように、お姉ちゃんの肩に頭を乗せてみる)

遥(目を、閉じてみる)

遥「………」

遥「……いいよ」

彼方「ん~……まだ、朝だからね~」

遥(お姉ちゃんの声が、とても近く聞こえた)

224: 2020/12/06(日) 16:40:46.70 ID:Fwwrf6t0
スッ.....

彼方「お料理焦げちゃうよ~」

遥「もぅ……お姉ちゃんってば……」

カチャンッ
    カタッ.....
 ジュー....

遥「はいっ、出来たよ」

彼方「じゃぁ、朝ご飯デートだね~」

遥「うんっそうだよ」

遥「でも、カップルで同じ料理頼んだ時ってどうするんだろう?」

遥「そもそもそんなことあるのかな?」

彼方「普通は別々だよねぇ……」

遥「同じだと、一口頂戴って出来ないもんね」

遥「必ずやるとも限らないけど」

彼方「彼方ちゃんだったら、そっちも一口貰っていい~? って、聞くかも」

遥「相手が美味しいって言ったのは、味の再現してくれそう」

彼方「えへへ~頑張っちゃうかも~」

225: 2020/12/06(日) 16:55:07.72 ID:Fwwrf6t0
遥「次の家デートとかでこの前の作ったんだ~って、出してくれるのかな?」

彼方「家デートかぁ……」

彼方「今日みたいに遥ちゃんとなら出来るけど、中々出来ないよね~」

彼方「でもでも~前のデートで美味しいって言ってたから再現したよって言ったら、褒めて貰えるのかな~?」

彼方「そうなんだ……って、ちょっと引かれちゃったりしない?」

遥「どうなんだろ?」

遥「私はやっぱり、凄いなぁって思う。お姉ちゃんが作ったんだから美味しいのは当然だし」

遥「似てたら似てるっていうし、やっぱり凄いって惚れ直しちゃうかも」

遥「……料理が作れる人は沢山いるけど、ここまでたくさん作れる人ってあんまりいないと思うんだよね」

彼方「照れるな~」

遥「ほんと、凄いしカッコいいよ。お姉ちゃん」

彼方「えへへ~」

遥(それでいて、とってもかわいい)

遥(私の大好きなお姉ちゃん)

226: 2020/12/06(日) 17:06:40.34 ID:Fwwrf6t0
――――――
―――

遥(いつもとはちょっぴり違う朝ご飯を食べ終えて、もう一度身なりを整えてお姉ちゃんと一緒に家を出る)

遥(普段はしている家事も、昨日のうちに殆ど済ませておいたお陰で時間はそうかからなかった)

遥(お姉ちゃんとデート……)

彼方「~♪」

ソッ.....

遥「………」ドキドキ

遥「……ね、ねぇっ」

遥(上擦っちゃった……)

彼方「ん~?」

遥「ぇっと……手、手、繋いでいい?」

彼方「いいよ~」

ギュッ

彼方「離しちゃだめだよ~?」

遥「うんっ」

遥「絶対に、離れないよ」

228: 2020/12/06(日) 17:19:48.56 ID:Fwwrf6t0
遥「お姉ちゃんの手って、私とちょっとしか変わらないよね」

遥「……身長も4センチ、あと二年で抜けちゃったりして」

彼方「え~? 彼方ちゃんだってまだまだ大きくなるよ~?」

遥「それよりも大きくなれるかもしれない」

彼方「む~……お姉ちゃんより大きくなれる妹はいません」

遥「あははっ、いっぱいいるよ~」

彼方「彼方ちゃんが大きくなれないようにしちゃうもんね~」

遥「えーっ」

遥「そしたらお姉ちゃんも変わらないよ?」

彼方「………」

彼方「は、遥ちゃんに大きくなられるくらいなら……」

遥「もぉ~……」

遥「きっと、大きくなってもお姉ちゃんと同じくらいだよ」

遥「中学生なら分からないけど、高校生だし……望み薄かな」

229: 2020/12/06(日) 17:30:10.64 ID:Fwwrf6t0
彼方「遥ちゃん、大きくなりたいの?」

遥「もうちょっとくらい大きくてもいいのかな~って思うかな」

遥「平均で考えると、ちょっとだけ小さいから」

遥「今のままでも良いとは思ってるけどね」

遥(お姉ちゃんより大きくなって、上目遣いされたい……とは、言えない)

遥「あと2年で4センチ……大きくなれるかな?」

彼方「彼方ちゃんは……う~ん……」

遥「0.5とかそのくらいじゃなかったっけ……」

彼方「多分、そのくらいだったね~」

遥(お姉ちゃんと私の身長の話)

遥(そんな他愛もない話をしながらも手を握り合ってる私達は)

遥(ほかの人からはどう思われてるんだろう……なんて、ちょっぴり気になる)

230: 2020/12/06(日) 17:44:30.09 ID:Fwwrf6t0
彼方「ところで遥ちゃん、映画って何を見るの?」

遥「えっとね~」

スッ.....

遥「……今、こんなのやってるみたいなんだよね」

彼方「どれどれ~」

ギュッ....
   ピトッ.....

遥(近い……)

遥(お姉ちゃんの匂いがする……)

彼方「あぁ~これ知ってる~」

彼方「クラスの子が面白いよって話してたやつだ」

遥「そ、そうなの?」ドキドキ

遥「じゃぁ、これ見てみよっか」

遥「時間は、これにして」

遥「そのあと休憩も兼ねて公園に行こうよ。そこでお弁当食べるの」

彼方「いいね~」

231: 2020/12/06(日) 19:10:41.98 ID:Fwwrf6t0
遥「………」

キョロキョロ.....
     ザワザワ.....

遥(……お休みの日だと、やっぱり私とお姉ちゃんみたいにデートしてる人多い……)

遥(腕組んでたり、手を繋いでたり、そんなことせず歩いてたり……)

遥(カップルじゃない人もいると思うけど)

遥(……私は)

ギュッ

彼方「ん~?」

遥「映画のチケット先に買っちゃおうよ」

遥(今は、手を繋げるだけで良い)

彼方「えぇっと……」

遥「こっちだよっ」

グイッ

彼方「わゎっ、待って待って~」

遥「待つよ~」

遥(お姉ちゃんの手、あったかい)

232: 2020/12/06(日) 19:34:02.47 ID:Fwwrf6t0
彼方「遥ちゃん、何か買う?」

彼方「お昼があるから、ポップコーン買うなら少なめにね~」

遥「ん~……」

遥「飲み物だけ買おうかな……」

遥「お姉ちゃんも買う?」

彼方「そうだね~……アイスティーにしようかな」

遥「じゃぁ私はオレンジにする~」

遥(……バイト、してたらお姉ちゃんの分は私が出すよ。とか、出来たのかな)

遥(お小遣い貯めてるお陰で、出来るお金はあるけど)

遥(でもそれは、自分で働いたお金じゃないから……)

彼方「どうしたの~?」

遥「ここは俺が出すから。なんて……ちょっと言ってみたいなーって」

彼方「え~? それならお姉ちゃんが言うべきだよ~」

遥「お会計とか払おうとしたら、もう払ったよ。とか言われたらちょっと格好良く思わない?」

彼方「そうかな~……」

彼方「私は……申し訳なくなっちゃうかも」

彼方「割り勘……だったっけ。彼方ちゃんはその方が良いな~」

遥「そっか~」

遥(お姉ちゃんは、そうだよね)

233: 2020/12/06(日) 19:55:02.52 ID:Fwwrf6t0
タカハシィィィィ
  イキルナ! シネ!

遥「………」

チラッ.....

彼方「………」

遥(お姉ちゃん、普通に見てる)

遥(楽しんで、くれてるかな……)

カタンッ
     ポタポタ....
 …ゴクッ

遥(水滴が……)

カタンッ

遥「……」チラッ

遥「………」

ドクンッ
     トクンッ
 トクンッ.....

スッ.....
    ギュッ

彼方「んっ?」チラッ

遥「………」

彼方「……」

……ギュッ

遥「!」チラッ

彼方「……」ニコッ

遥(お姉ちゃん……好き)

234: 2020/12/06(日) 20:28:06.40 ID:Fwwrf6t0
――――――
―――

彼方「面白かったね~」

遥「うんっ」

遥(結局、お姉ちゃん最後まで手を握っててくれて……)

遥(どきどきしてて、全然内容覚えてない)

彼方「爆弾が爆発するときの音なんて、やっぱり映画館で見ると全然違うなぁ」

遥「凄かったよね」

遥「テレビとは全然違って、体の中まで震えるんだよね~」

遥(そんなことより……)

ギュッ.....

遥(手を握ってることの方が凄い……)

遥「お姉ちゃん、体大丈夫?」

彼方「ん~?」

遥「映画って、疲れちゃうでしょ?」

遥「少し休んでから公園にいく?」

彼方「大丈夫だよ~」

彼方「公園でゆっくりしよ~」

235: 2020/12/06(日) 20:47:38.91 ID:Fwwrf6t0
テクテク
   スタスタ....

遥(ずっと、手を握ってる)

遥(映画館に来るまで、映画を見てるとき、公園に行くまで)

遥(ずっと、お姉ちゃんと……)ドキドキ

彼方「遥ちゃんと二人で映画館で映画見るなんて、いつぶりだろうねぇ」

遥「小学生くらい……かな?」

遥(映画見たいって言ったらお母さんが良いよって……)

遥(でも、お母さんは仕事で……二人で行ったんだよね)

彼方「そうだったね~」

彼方「これからも時々、見にいこっか~?」

遥「面白そうなのがあったら、また見に行こうよ」

遥「久しぶりに映画館で見るの、すっごく面白かったし」

遥(内容、ほとんど覚えてないけど……)

236: 2020/12/06(日) 21:34:15.54 ID:Fwwrf6t0
遥「この辺りが良いんじゃないかな」

彼方「そうだね~……あ、あそこが良い感じだよ~」

グイッ

遥「っと……」

タタタッ

遥(お昼と夕方の真ん中くらいの時間)

遥(家を出る前に作ったお弁当を手に、海浜公園)

遥(……まばらな人と、少し遠いところに浮かぶ海上バス)

遥(車が多く走る、レインボーブリッジ)

遥(……いつもと変わらないのかもしれないけど)

遥(私とお姉ちゃんは……)

遥「ここまでくると、時々してるお出かけみたいだよね」

彼方「あぁ、確かに~」

彼方「時々、この辺りまで来てるからね~」

237: 2020/12/06(日) 21:57:06.32 ID:Fwwrf6t0
彼方「でも~……今日はちょっと、特別」

遥「えっ?」

彼方「いつもは彼方ちゃんのお弁当だけど」

彼方「今日は彼方ちゃんと遥ちゃん二人の共同作業~」

彼方「愛情たっぷり弁当で~す」

彼方「もちろん、いつも愛情たっぷりだけどね~」

遥「知ってるよっ」

遥(嬉しそうなお姉ちゃん、可愛い)

遥(お姉ちゃんが、大変なのに頑張ってくれる理由……分かった気がする)

遥「いつも、お姉ちゃんのお弁当美味しいもん」

遥「家でも、学校でも、こうしてお出かけしてても……いっつも」

遥「だから、ありがと。お姉ちゃん」

彼方「んっ……」

彼方「……えへへ」

彼方「いいよ~いいよ~」フイッ

彼方「お弁当食べよ~」

遥(お姉ちゃん、ちょっぴり赤くなってて……かわいい)

遥(好き)

239: 2020/12/06(日) 22:19:06.61 ID:Fwwrf6t0
遥「あっ、お姉ちゃん。あそこで売ってるソフトクリーム食べようよ」

遥「チョコ&バニラ、二人で」

彼方「ん~? モグモグ……ゴクンッ」

彼方「いいね~」

遥「えへへ~決まり~」

遥「……私が作った分、冷めちゃってるけど平気?」

彼方「全然平気だよ~」

彼方「ちゃんと美味しいよ~……ほらっ」

スッ....

遥「ぁむ……」

遥「モグモグ……ん、ちょっと味濃くないかな?」

彼方「彼方ちゃんは好きだよ~でも、そうだねぇ。もうちょっと薄味でも良かったかな~」

遥「次お弁当に入れるときは、そうするね」

彼方「うんうん」

遥「………」

遥「……あっ」

彼方「どうしたの?」

遥「う、ううんっ、何でもないよっ」

遥(ふ、普通に食べさせて貰っちゃってた……)

遥(ここ、外なのに……っ)チラッ

遥(誰も見てなかったよね?)

240: 2020/12/06(日) 23:03:28.83 ID:Fwwrf6t0
遥「お姉ちゃん、ソフトクリーム買ってきたよ~」

彼方「ありがと~」

彼方「あれ? スプーン1つ?」

遥「あ……もう1つ貰うの忘れちゃった」

彼方「大丈夫大丈夫~」

スッ....

彼方「はい、遥ちゃん。あ~ん」

遥「あ……ぁ~ん……」

遥「んっ……冷た~いっ」

遥「美味しいっ」

遥「はいっ、お姉ちゃんも」

スッ....

彼方「あ~んっ」

彼方「ん~っ」

彼方「チョコ美味しい~このほろ苦い甘さが良いんだよね~」

241: 2020/12/06(日) 23:32:16.46 ID:Fwwrf6t0
遥「ぁむ……」

スッ....

彼方「ん……」

遥(二人で一つのソフトクリームを食べ合うって、なんだか、不思議)

遥(お姉ちゃんと何かを分け合うことはあっても、ここまでしたことは……なかったかな)

遥「こういうのって、面白いよね」

彼方「ん~?」

遥「一つのソフトクリームを、二人で食べ合うの」

遥「今まで、一口食べる? って、したことはあっても」

遥「こうやって食べさせあったことはなかったよね……」

彼方「そうだね~」

彼方「こういうのが、本当のデートなのかな~」

彼方「どう?」

遥「……したことないから、わからないよ」

彼方「そっかそっか~」

遥「もぅ~なんで嬉しそうなの~っ!」

彼方「え~?」

彼方「だって~、したことあるって言われたら彼方ちゃん困っちゃうよ~」

243: 2020/12/06(日) 23:48:03.86 ID:Fwwrf6t0
遥「デートって、どうしてデートなんだろ?」

彼方「彼方ちゃんに言われても困るな~」

遥「ん~……」

遥「あ、お姉ちゃん。最後の一口」

スッ....

彼方「ぁ~ん……」

遥(デートプランとかで色々調べたけど)

遥(何がデートなのかは、そう言えば調べてなかったなぁ……)

彼方「ソフトクリームデート終わり?」

遥「終わりだね」

遥「……二人で一緒にすることがデートなら、二人の距離を縮めるのが、デートなのかな」

彼方「そうかも~」

コツンッ....

遥「お姉ちゃん?」

彼方「こうやって~、肩を寄せ合って目を瞑るのも……デートなんだよ~」

遥「ん……そうなのかなぁ……」

遥(風を感じる)

遥(ちょっとだけ肌寒い空気……だけど。だから……)

遥(すぐ隣の、体に触れるお姉ちゃんの温かさが……気持ちいい)

247: 2020/12/07(月) 01:10:00.56 ID:i2eaO3nQ
遥「……本当に寝ちゃだめだよ?」

彼方「大丈夫だよ~」

遥「………」

遥「………」チラッ

彼方「………」

ギュッ....

遥(目を瞑ってるお姉ちゃん……)

遥(でも、手を握れば握り返してくれて、話しかければ答えてくれる)

遥(この静かな時間も……デートって言えるのかな)

遥(このまま目を瞑ったまま、何かが起こって世界が終わったりしたら)

遥(私とお姉ちゃんはずっと幸せな夢の中なのかな)

遥(……なんて)

248: 2020/12/07(月) 01:25:08.88 ID:i2eaO3nQ
遥「……ねぇお姉ちゃん」

彼方「ん~?」

遥「私、お姉ちゃんと一緒にお食事屋さんとか、お弁当屋さんとか、そういうのやれたらいいな~ってちょっと思った」

彼方「……どうしたの? 急に」

遥「一緒に料理してて楽しかったし、その料理を食べておいしいって喜んでくれるのが……嬉しかったからかな」

遥「そんな将来も良いな~って……」

遥(それなら、お姉ちゃんとずっと一緒にいられるし……)

彼方「彼方ちゃんと遥ちゃんでお食事処かお弁当屋さんか~……かなはる食堂? はるかな食堂?」

遥「レストラン、ハルカカナタ」

彼方「洋食専門店かな~? パスタがメインだね~」

遥「ひらがなで書くか、漢字で書けば和風だよ」

彼方「え~?」

遥「お料理教室開いたりするのも、なんだかおもしろそう」

彼方「あ~……それは良いね~」

遥「……考えても良い? そういうの」

彼方「遥ちゃんが本気なら、彼方ちゃんは応援するよ~」

彼方「彼方ちゃんもそういうのが一緒に出来るなら……幸せになれそうだからね~」

彼方「でも、それならもっとも~っと勉強して……ちゃんと考えなきゃだよ~」

遥「そうだよね……もっと、勉強もお料理も頑張らなきゃ……」

遥(お姉ちゃんと一緒にいるためなら……どこまでだって……遥か彼方にだって、辿り着いてみせる)

遥(なんてね……)

遥(好き……大好き、お姉ちゃん……)

250: 2020/12/07(月) 01:27:53.84 ID:i2eaO3nQ
続きは明日

258: 2020/12/07(月) 12:09:48.86 ID:i2eaO3nQ
――――――
―――

遥「お姉ちゃん、あの雑貨屋さん寄って行こうよ」

彼方「いいよ~何か買う~?」

遥「ん~……そうじゃないんだけど、ちょっと見ていきたいなって」

彼方「面白そうなものがあると良いねぇ」

遥「うんっ」

ギュッ....

彼方「遥ちゃんの手、あったかいねぇ」

遥「さっきまで、握ってたからね」

彼方「そうだね~」

テクテク
      スタスタ
 カランカラン...

遥「お姉ちゃんっ、見て見て!」

遥「ユニコーンの砂糖瓶だって」

彼方「へぇ~かわい~……どこから出すの~?」

遥「角の部分を上にあげると出せるみたい」

彼方「角から出るんじゃなくて、角を取っちゃうんだ……」

遥「口から出るのもあるよ?」

彼方「え~っ」

259: 2020/12/07(月) 12:24:59.21 ID:i2eaO3nQ
彼方「猫のもあるよ~」

彼方「……口から出るけど」

遥「動物の容器って、置物の方が良いね……」

遥「実際に使ってるの想像すると――」

彼方「遥ちゃんストップストップ~」

彼方「でも、確かにこうして置いておくだけなら可愛いよね~」

彼方「この鳥のなんて、カラフルで綺麗だよ~?」

遥「ほんとだ……ん……」

遥「お姉ちゃんお姉ちゃんっ、花のもあるよ」グイグイッ

遥「ひまわりのやつ、種の部分から塩とかが出てくるみたい」

彼方「お~これは良い……」

彼方「あっ、チューリップの小物入れだって~」

彼方「見て見て遥ちゃん、これこれ~」

彼方「印鑑とか、鍵とか。玄関前の小物入れに使えそうだよ~」

遥「ほんとだ……これは可愛い……ペン入れとかにも出来そうな感じがする」

彼方「おぉ~……良いね~可愛い」

260: 2020/12/07(月) 13:51:39.62 ID:i2eaO3nQ
遥(ちょっと変なのもあるけど、面白いし可愛いのもある……)

遥(動物が調味料とかを吐くのはあれだけど……花から花粉みたいに出てくるのは、良い)

遥(料理してても、食べるときでも)

遥(そういうユーモアはあっても良いかもしれない)

彼方「遥ちゃん遥ちゃんっ、こんなのもあるよ~」

グイグイッ

遥「……虫!?」

遥「虫は、ちょっとっ……えぇ……」

遥(ちょっとじゃなくて、変なのが多いけど)

遥(お姉ちゃんは楽しそう……かわいい)

遥(行き当たりばったりなウインドウショッピングも……悪くないかも)

261: 2020/12/07(月) 15:09:37.03 ID:i2eaO3nQ
遥「………」

キョロキョロ
    テクテク....

遥「………」

遥「あ……お姉ちゃんっ」

クイクイッ

彼方「ん~?」

遥「見て、ほら髪留めもあるよ」

彼方「わぁ可愛い……」

遥(お姉ちゃんのほうがかわいいよ)

遥「お姉ちゃん、こっち向いて」

彼方「なあに?」

スッ....
  サッ.....

遥「やっぱり。花つきヘアピンもお姉ちゃんかわいくて似合うよ」

262: 2020/12/07(月) 15:14:16.28 ID:i2eaO3nQ
彼方「え~そうかな~?」

彼方「ヘアピンが可愛くて浮いちゃってない?」

遥「そんなことないよ。似合ってる」

遥「蝶のタイプもあるよ?」

彼方「それは――」

遥「試しにつけてみて。ねっ?」

.....スッ

彼方「ちょっと、派手じゃないかな~?」

遥「ん~……これは合わないね……アクセントが強すぎちゃうと変かな?」

遥「いつもつけてるヘアピンくらいシンプルにワンポイントな感じがいいのかな……」

遥「あ、でも、これはどうかな。バレッタ……」

彼方「ん~……普通にピンの方が良いかな。ここにあるのだと」

遥「なら、やっぱりこれが良いと思う」

彼方「フラワーモチーフ……似合う?」

遥「うんっ、似合うよ。かわいい」

263: 2020/12/07(月) 16:10:44.08 ID:i2eaO3nQ
彼方「そうかな~」

遥「そうだよ~」

遥(本当に似合ってるし、照れてるお姉ちゃんかわいいし)

遥(かわいいし)

彼方「なら、遥ちゃんはこれなんかどうかな~」

遥「えっ」

彼方「つけてあげるから、じっとしててね~」

シュルッ.....
     サワサワ....
 グッ....

遥「……」

彼方「はいできた。鏡見てごらん」

遥「あ……」

遥(蝶のモチーフがついてるヘアゴム……)

遥(いつもリボンだけど……これはこれで)

遥「かわいいかも……」

彼方「でしょ~?」

264: 2020/12/07(月) 16:32:47.71 ID:i2eaO3nQ
遥「ねぇお姉ちゃん一緒に買おうよ」

遥「せっかく選んだし……似合ってるなら、ね?」

彼方「そうだねぇ……」

彼方「デートの記念に、買っちゃおうか~」ニコッ

遥「ぁ……ぇ、そ、そうだねっ」

遥「デート……記念で」

遥(お姉ちゃん、デートだって思ってくれてるのかな)

遥(思ってくれてるから、デート記念って……)

ドキドキ
    ドキドキ....

遥(今のお姉ちゃんの笑顔、すっごく可愛かった……)

遥(可愛かったし……綺麗だった……)

彼方「遥ちゃん、いこっ」

グイッ

遥「う、うんっ」

遥(……好きって言いたい。本気で)

265: 2020/12/07(月) 16:41:35.67 ID:i2eaO3nQ
遥「早速つけちゃおっと……」

彼方「つけてあげる~」

遥「……ん……」

遥(さっきの仮留めとは違って、ちゃんとつけてくれてるお姉ちゃんの手)

遥(大きくてでも小さい、お姉ちゃんの優しい手……)

遥(どきどきしちゃう……)

彼方「できたよ~」

遥「ありがと……お姉ちゃんのもつけてあげる」

彼方「ん……お願いしま~す」

遥「………」

遥(お姉ちゃん、目を瞑って……なんだろう……良いのかな……)

遥(……目を瞑って、向かい合うって……)

スッ.....
    サッ....

遥「つけ……」

遥「………」

遥「……っ」

……チュッ

彼方「んっ……」

266: 2020/12/07(月) 16:48:46.55 ID:i2eaO3nQ
彼方「は、遥ちゃん……?」

遥「ご、ごめんね……つい、そのっ……」

遥「だって……」

遥「お姉ちゃんが、目を瞑ってたから……」

遥(意味わからない)

ドクンッ
   トクンッ....

遥(言い訳にすらなってない)

トクンッ....
   トクンッ

遥(でも、だって……)

トクンッ....
    ドクンッ

遥「したくなっちゃったからっ……」フイッ

遥「ごめんなさい……」

269: 2020/12/07(月) 17:02:57.23 ID:i2eaO3nQ
彼方「そっか……」

彼方「別に怒ってないよ~」

ナデナデ

彼方「でも、外では……ね~?」

遥「うん……」

遥(車の音、バイクの音、自転車の音、歩行者の音)

遥(色んな音が聞こえる外の世界の一部分、二人で向かい合ってる私とお姉ちゃんは)

遥(きっとそんな玉虫色の景色からも、浮いて見えた)

ギュッ....
     グイッ

彼方「帰ろっか」

遥「うん……」

遥(もっと長く、デートをしてみたい)

遥(ちょっぴり豪華なレストランで夜景を見ながら食事して)

遥(それで……それで)

遥(お姉ちゃんに、抱かれたい)

遥(お姉ちゃんを、抱いてみたい)

遥「お夕飯も一緒に作っていい?」

彼方「いいよ~。なにつくろっか~」

遥「作れそうだから……カレーかな」

遥(……子供は、作れないよね)

271: 2020/12/07(月) 17:20:14.44 ID:i2eaO3nQ
――――――
―――

遥「お姉ちゃん、次これ切っちゃえばいいの?」

彼方「そうだよ~」

遥(家に帰って、着替えてから……お夕飯づくり)

遥(お姉ちゃんと並ぶのは朝と一緒)

遥(でも、キッチンに出てる食材も、着ている服も、心の中も全然違う)

遥(お姉ちゃん、キスしちゃったこと……全然気にしてないのかな)

彼方「遥ちゃんっ、ゆび」

遥「えっ? ぁ……」

彼方「そのままやってたら切っちゃうよ」

遥「ごめんなさい」

彼方「……疲れちゃった?」

遥「ううん、そんなことないよ」

遥「ただ……私、お姉ちゃんにキスしちゃったから……」

彼方「……そうだったねぇ」

彼方「急だったからびっくりしちゃったよ~」

272: 2020/12/07(月) 17:38:57.08 ID:i2eaO3nQ
遥「……別に、されてもなんとも思わなかった?」

遥「嫌だったり、しなかった?」

彼方「え~……」

彼方「そうだねぇ……」

彼方「ビックリしちゃって、あんまりよく分からなかったんだよね~」

彼方「でも、嫌ではなかったよ~」

彼方「遥ちゃんがデートをして、デートの終盤でそういうことしたくなるような気持ちに出来たってことだと思うし」

彼方「それはつまり、満足させてあげられたってことだから」

彼方「嫌じゃなかったよ」

遥(……でも、それって私がお姉ちゃんにそういう気持ちになったってことだよ?)

遥(……良いの? そういう気持ちを持ってても……)

.....カタンッ

遥「そっか……よかった」

遥「嫌われちゃったら、どうしようかと思った……」

273: 2020/12/07(月) 17:46:41.72 ID:i2eaO3nQ
彼方「彼方ちゃんが遥ちゃんを~?」

彼方「ないよ~」

彼方「彼方ちゃんは遥ちゃんのこと大好きだからねぇ~」

彼方「ちゅってされたくらいで嫌いになったりなんてしないよ~」

遥「そっか」

遥「私も、お姉ちゃんを嫌いになったりしないよ」

遥(好き)

遥(お姉ちゃんが好きだよ……凄く、すっごく)

遥(キスしたいし、え ちしたい)

遥(子供産みたいし、産んで欲しいくらいに)

遥(それくらいに好きだって知ったら……お姉ちゃん、どうするんだろう)

遥(それでも好きでいてくれるのかな)

274: 2020/12/07(月) 18:05:51.52 ID:i2eaO3nQ
彼方「遥ちゃん、包丁の扱いも慣れてきたね~」

遥「そうかな」

彼方「うんうん。最初と同じくらい丁寧で、でも早くなってきてる」

彼方「ただ、ぼうっとしてると危ないよ~」

遥「うんっ、気を付ける」

遥「………」

遥(本気で、お姉ちゃんとお店やるの考えようかな……)

遥(でも、え ちなことしたいとか、そういう関係になりたいとか)

遥(そういう気持ちを知られて……断られたら、何もかも無くなっちゃう)

カタンッ
    カチャカチャ....

遥「あとは、煮込んで……待つ?」

彼方「うん」

彼方「じゃぁ遥ちゃん先にお風呂入ってきちゃっていいよ~」

彼方「彼方ちゃん、見ておくから」

遥「……はーい」

遥(一緒に入りたかったな……)

275: 2020/12/07(月) 18:20:59.07 ID:i2eaO3nQ
ザァァァァァ.....
       キュルキュル....
  ポタポタッ

チャポンッ....

遥「ん……っ……」

遥(いつもの練習に比べたら、全然疲れてないけど……)

遥(いつもの倍以上、頑張ってたような気がする……心臓が)

サワサワ
   トクン.....
 トクンッ

遥(ずっとお姉ちゃんと手を握ってた)

遥(お姉ちゃんと食べ合いっこして……)

遥(お姉ちゃんとキスをして……)

.....バシャンッ!

遥(しちゃったんだ。私)

遥(おふざけって建前もなく、あんな人前で……)

遥「ぅぶぶぶぶぶぶぶぶ……」

ブクブクブクブク....

遥「っは……はっ……はぁ……」

遥(お姉ちゃんが可愛いから、いけないんだよ……)

276: 2020/12/07(月) 18:34:48.25 ID:i2eaO3nQ
遥(将来の、夢)

遥(お姉ちゃんとお店を開いてみたい……一緒に暮らし続けたい)

遥(そのためなら、凄く頑張って生きていける)

遥(でも……)

遥(この気持ちを隠したままなのは、辛い)

遥(好きって言いたい)

遥(愛してるって言いたい)

遥(結婚したいほど大好きだって……白状したい)

遥(好き)

遥(好き……)

バチャンッ.....

遥(好きっ)

遥(好き……っ)

遥(好き、好き……)

ザパンッ....

遥(もう、我慢できないよ……)

277: 2020/12/07(月) 19:20:52.99 ID:i2eaO3nQ
――――――
―――
[夜]

グイッ

遥「……お姉ちゃん、今日はもう一緒に寝ようよ」

彼方「ん~……」

彼方「………」

彼方「いいよ~」

カチッ....
    ボフッ....
 モフッ....

彼方「……ふぅ」

彼方「夜、遥ちゃんが起きてるときに一緒に布団に入るのは久しぶりかな~」

遥「うん……そうかな」

彼方「……今日のデート、楽しかったよ~」

彼方「遥ちゃんと一緒に映画を見て、お弁当食べて、アイスを食べて……お買い物して……」

彼方「ヘアピン、嬉しかった」

遥「お姉ちゃんだって、ヘアゴム選んでくれたから……」

遥「大事にする……」

279: 2020/12/07(月) 19:38:25.11 ID:i2eaO3nQ
彼方「彼方ちゃんも大切にするよ~」

彼方「後生大事に、だいじ~に、身に着ける~」

遥「私も……」

遥「………」

トクンッ
   トクンッ....

遥「……っ」

遥「ぁ……」

トクン....
   ドクンッ....
 トクンッ....

遥(お姉ちゃん……好き……)

遥(好き)

遥「っ……」

遥(ライブでMCやるよりも……ずっと怖いし、緊張する)

遥(そうだよね……だって、ライブは失敗しても次がある)

遥(でも、これで失敗したらお姉ちゃんとの関係が気まずくなっちゃうんだから……)

彼方「……あぁ、そうだ」

彼方「遥ちゃん、こっち向いて」

遥「なに……?」

281: 2020/12/07(月) 19:54:48.63 ID:i2eaO3nQ
モゾモゾ
   クルッ....

彼方「……手、握ろっか」

遥「ぇ……あ、うん……」

.....ギュッ

彼方「今日はほとんど一日、握ってたよねぇ」

彼方「ずっと遥ちゃんの体温が感じられて、なんだか安心できたよ~」

彼方「……ドキドキしてるのかな?」

遥「えっ?」

彼方「手……ちょっと汗ばんでるし、デートしてるときよりもあったかいから」

遥「えっ……ぁ、えぇっと……布団の中だからじゃないかな」

彼方「そっか」

グイッ

遥「ぇ――」

……チュッ

遥「んっ……」

遥「っふ……はっ……ぇっ?」

彼方「驚いたでしょ? ビックリしたでしょ?」

彼方「彼方ちゃんも、すっごく驚かされたから……」

彼方「 し・か・え・し 」ニコッ

283: 2020/12/07(月) 21:48:18.53 ID:i2eaO3nQ
ドクン....
     ドクンッ

遥「っ……」

トクンッ
       ドクンッ
 ドクンッ....

遥(良い匂いがした)

遥(柔らかかった)

遥(理性を避けて本能に直接叩き込まれた感じがした)

遥(心臓が痛い……)

遥「……お姉ちゃん……」

彼方「ん~?」

グイッ
      バサッ....
 グルッ....

彼方「ゎっ……と……」

遥「……好きになっちゃっていいの?」

遥「デートの後キスしちゃうような……そんな好きになってもいいの?」

遥「私……本気になってもいいの?」

284: 2020/12/07(月) 23:04:44.54 ID:i2eaO3nQ
遥「私……お姉ちゃんが好き」

遥「デートだって遊びじゃなく本気でしたい」

遥「今日なんて一緒に歩くのも、手を繋ぐのも、嬉しそうに笑ってるお姉ちゃんにも……ドキドキしてた」

遥「ただの姉妹じゃなくて、カップルって思われたら嬉しいなって思ってた」

遥「お姉ちゃんが、本気のデートだって思ってくれてたら嬉しいなって、ずっと思ってた」

遥「お姉ちゃんが嬉しそうで、楽しそうで」

遥「ちょっぴりはしゃいでるのが可愛くて、ドキドキして」

遥「目を瞑ってるのを見てたらどうしようもなくなって……キスをしちゃった……」

遥「好き」

遥「お姉ちゃんが好きっ」

遥「お姉ちゃんとずっとに一緒に居たい」

遥「ほかの誰かとなんて……結婚して欲しくない……っ」

遥「妹だから変だって分かってる」

遥「女の子だからおかしいって分かってる」

遥「でも、私もお姉ちゃんもお父さんとお母さんの子供だからっ」

遥「好きになった同士から生まれた二人だから……」

遥「お姉ちゃんを好きになるのは……遺伝子的に当然なんだよ……きっと」

遥「だからごめんなさい……」

遥「好き……大好き……愛してる……」

遥「結婚できるなら、結婚したい……」

遥「子供産めるなら産みたいし、産ませられるなら産ませたい」

遥「それくらい……世界中の誰よりもお姉ちゃんのことが好きだよ……」

286: 2020/12/07(月) 23:32:22.97 ID:i2eaO3nQ
彼方「遥ちゃん……」

遥「ベッドを一つにしたのだって、お姉ちゃんと少しでも近づきたいからなんだよ?」

遥「……えへへ」

遥「嫌なら、嫌って言っていいよ」

遥「気持ち悪かったら、そう言ってくれていいよ」

遥「誰かほかに好きな人がいるなら、そう言ってくれていいよ」

遥(もしかしたら、心中しようとしちゃうかもしれないけど)

遥「諦めるの、頑張るから……」

彼方「……正直、ちょっとびっくりだよ」

彼方「そこまで、つよ~く、ふか~く好きになってくれてるなんて思ってなかったからね~……」

彼方「でも、そっかぁ……」

彼方「そこまで……」

彼方「誰にも、言えないね~……」

遥「……うん」

遥「でも、言わずにはいられなかった」

遥「だって、そうしなきゃ……お姉ちゃんと一緒にいても、辛いだけだから」

288: 2020/12/07(月) 23:51:50.38 ID:i2eaO3nQ
彼方「そっか……」

彼方「ベッドなんて、別に一段にしなくちゃいけないって程じゃなかったよ」

遥「え?」

彼方「二段のままでも全然よかった」

彼方「多少使い古してたけど……使えないほどじゃなかった」

彼方「でも、一段にした」

彼方「遥ちゃんがしたいって、言ってくれたから」

彼方「なら良いよ~って……便乗した」

遥「お姉ちゃん……」

彼方「ねぇ遥ちゃん」

遥「なに……?」

彼方「さすがに……遊びでも唇へのキスはしないって、思わない?」

289: 2020/12/08(火) 00:01:07.84 ID:R30c3w3j
彼方「彼方ちゃんも……」

彼方「私も遥ちゃんが大好きだよ」

彼方「ずっと、ずっとずっと……見てきて守ってきて」

彼方「誰かに渡すなんて嫌だって思ってて……」

彼方「……頑張らないといけないよ」

彼方「これから、たくさん……勉強だけじゃなくて、いろんなこと」

彼方「頑張れる? 頑張ってくれる?」

遥「……お姉ちゃんと一緒にいるためなら、頑張るよ」

彼方「今なら、後戻りもできるよ?」

遥「戻った先の分かれ道でお姉ちゃんがいなくなっちゃうなら……私はこのままずっと一緒に生きたい」

遥「それにね?」

遥「お父さんがお母さんを好きになったように」

遥「お母さんがお父さんを好きになったように」

遥「私の中のお父さんがお姉ちゃんの中のお母さんを」

遥「私の中のお母さんがお姉ちゃんの中のお父さんを」

遥「大好きになって、愛し合いたいってなっていくのは仕方がないことだって思う」

遥「女の子同士だって」

遥「半分男、半分女で作られた体なんだから」

遥「半分男、半分女で作られているお姉ちゃんにそれぞれが恋をしてしまうのは、もうどうにもならないことだって思う」

遥「だからね、お姉ちゃん……結婚しよ?」

遥「誰にも言えないし、式も挙げられないけど……一番幸せになれる二人だけの秘密の結婚をしようよ」

291: 2020/12/08(火) 00:09:10.59 ID:R30c3w3j
彼方「あははっ……遥ちゃんは凄いなぁ……」

彼方「彼方ちゃんなんかよりもずっと……凄い」

彼方「……遥ちゃんがそれだけ思ってくれてるなら、心配なのは彼方ちゃんの方だ」

彼方「だから遥ちゃん」

遥「なあに?」

彼方「もっとも~っと……遥ちゃんの好きを彼方ちゃんに頂戴」

彼方「彼方ちゃんが、遥ちゃんの子供を妊娠しちゃうくらい……大好きな気持ちを教えて?」

遥「……いいよ」

遥(私とお姉ちゃんでは、まだ子供は作れない)

遥(でも、子供を産んで欲しいって気持ちを、お姉ちゃんの体に染み込ませることは出来る)

....チュッ

彼方「ん……っ……遥ちゃん、大好きだよ」

チュッ.....

遥「っは……ふ……私も、大好き」

遥(お姉ちゃんと重なる)

遥(お姉ちゃんと繋がる)

遥(手と、体温と……心と体の全部が、お姉ちゃんと深く繋がっていく)

遥(お姉ちゃん……大好きっ)

297: 2020/12/08(火) 00:25:41.07 ID:R30c3w3j
告白も出来たのでひとまず終了

290: 2020/12/08(火) 00:01:15.51 ID:TSLrQFq+

292: 2020/12/08(火) 00:11:32.24 ID:yHj9qm0K
罪深くて尊すぎる

293: 2020/12/08(火) 00:15:56.46 ID:47Ajd98i
この世で最も尊く神聖なスレ

296: 2020/12/08(火) 00:21:38.05 ID:tIGQJyBD
最高

295: 2020/12/08(火) 00:19:10.54 ID:f4Va/ZMD
尊い。ありがとう。

298: 2020/12/08(火) 00:31:34.05 ID:/Tj5cDmN
これが見たかったけど一生見てたかった

300: 2020/12/08(火) 00:33:36.18 ID:86p5Xs/a
最高の姉妹百合をありがとう
保存します

301: 2020/12/08(火) 00:34:34.44 ID:ex/3M9d1
ありがてぇ…
おつおつ

310: 2020/12/08(火) 01:25:42.87 ID:C/1Rkvuh
とんでもない熱量を感じるSSですねこれは…

312: 2020/12/08(火) 02:55:19.32 ID:ESuRg1fb
言葉に表せないくらい尊い!!ここまで愛してくれる人に会いたいしこんなに好きになれる人に会いたい…

311: 2020/12/08(火) 02:16:23.67 ID:FY3TkfnI
ىչcY,,◜◡◝,,)չζ(*^ᴗ^*)ζ ……

ىչcYꈍ◡ꈍ)չ💕ζ(ꈍᴗꈍ )ζ 𝓗𝓐𝓟𝓟𝓨♡𝓔𝓝𝓓

やすらかにすやぴ…

313: 2020/12/08(火) 02:55:25.89 ID:4ZTW4apn
ひとまず…?ひとまずということはひとまずってことでいいんだな?

ひとまず乙

304: 2020/12/08(火) 00:45:52.81 ID:0WaDj7vU
最高であるが故に乙なんて言わないよ絶対

303: 2020/12/08(火) 00:41:42.01 ID:NUphhpNb
エピローグ楽しみにしてます

引用元: https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1606863881/

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